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2008/03/18 [Tue] 19:58:09 » E d i t
お彼岸を迎えました。3月17日、諸宗山回向院(東京都墨田区)において春季彼岸会「家畜総回向」がありましたので、この法要のため参詣してきました。前回の「家畜総回向」については、「平成19年秋季彼岸会・犬猫小鳥等家畜総回向」(2007/09/23 [Sun] 21:14:58)をご覧下さい。


諸宗山回向院は、有縁・無縁にかかわらず生きとし生けるすべてのものを供養する寺院であり、動物供養の寺としても有名です。この回向院は、今からおよそ350年前の明暦3年(1657年)に開かれた浄土宗の寺院ですが、「有縁・無縁に関わらず、人・動物に関わらず、生あるすべてのものへの仏の慈悲を説く」というのが、この寺院の理念となっています。

近時、回向院が当事者となったペット供養訴訟の判決が出ているため(「“ペット供養は宗教活動”で課税取り消し~東京高裁平成20年1月23日判決」(2008/01/26 [Sat] 18:40:46)参照)、余計に動物供養を行っている寺院として知られた存在になったといえるでしょう。



以前の「家畜総回向」で気づかなかっただけかもしれませんが、今回の「家畜総回向」では、五つの色が順番に縫い付けられた幕である「五色幕(ごしきまく)」が吊るしてありました。本堂に吊り下げられている幕だけでなく、参道の入り口にもありました(旗の形でしたが、これも「五色幕」のようです)。

「五色幕(ごしきまく)」とは、青、黄、赤、白、紫の五色であり、それぞれに意味があります。

「青」はお釈迦さまの髪の色であって、心が穏やかに落ち着いた状態で「禅定(ぜんじょう)」を表しているあらわします。
「青;お釈迦さまの髪の色。心が穏やかに落ち着いた状態で「禅定(ぜんじょう)」をあらわします。
黄;お釈迦さまの身体。豊かで確固としたゆるぎない性質「金剛(こんごう)」をあらわします。
赤;脈々と流れとどまることのないお釈迦さまの血液の色。大いなる慈悲心で人々を救済してやまない働き「精進(しょうじん)」をあらわします。
白;お釈迦さまが説法されるその口元の清らかな歯の色。諸々の悪業(あくごう)や煩悩(ぼんのう)を清める「清浄(しょうじょう)」をあらわします。
紫;お釈迦さまの聖なるお体を包むお袈裟の色。あらゆる侮辱や迫害などによく耐えて怒らぬ「忍辱(にんにく)」をあらわします。

これら五色は、お釈迦さまの教えといきざまを象徴的に表した色です。五色幕を張ることは、仏教を広めるための道場であること示し、またお釈迦さま以来ご開山(無相大師)さまを経て今日まで伝えられてきた大切な心の教えを、未来永劫にも絶やすことなく伝えていくという強い意思表明でもあるのです。」(「臨済宗妙心寺派 大本山妙心寺」の『五色幕』」


普段は質素な色具合の寺院も、大変色安鮮やかな「五色幕」を吊るすことで華やかな感じになりますが、この「五色幕」にも重要な意味があったわけです。



今回も、「家畜総回向」の際に頂いた「散華」(道場にみ佛をお迎えし、佛を讃え供養する為に古来より広く行われてきたもの。元来は、樒の葉や菊の花、蓮弁等の生花を用いていたが、現在は通常蓮弁形に截った紙花を用いている)に書かれていた言葉を引用しておきます。今回は「法句経」(短詩型の教説を集成したもので、初期の仏教の教えを伝える仏教経典)にある語句であり、お釈迦さまの根本的な教えとして知られている言葉です。




少欲知足


足るを知るは上なき財なり

法句経



「小欲」でなく「少欲」という点が重要です。もちろん「無欲」ということでもありません。

「仏教では、古来「少欲知足」を教えています。「少欲知足」とは、欲を少なくし、
足を知る心をもて、といった教えです。

欲を少なくするのは、別段無欲ではありません。よく、仏教は「無欲」を教えて
いると受け取られますが、それは錯覚です。無欲では、人間は生きられませんよ。
また、「小欲」でもありません。欲望が小さいことはいいことですが、
仏教は必ずしも欲望が小さくなければならない、とは言っていません。

そうではなくて、「少欲」は、私たちの欲望を少なくすることです。
そして、足を知る。それが「少欲知足」です。そして、その「少欲知足」が
ほかならぬ布施そのものであると、仏教は教えています。」(「心のページ」さんの「ひろさちや『般若心経』生き方のヒント」より



道元禅師も自らの最後の教えとして説かれた「八大人覚」において、「多欲の人は、利を求めることが多いから、おのずから苦悩もまた多い。これに対して少欲の人は、求めることもなく、欲もないからわずらうこともない。いつも満ちたりて苦悩もなく心穏やかである」と、このように少欲を行じることを諭されたそうです(「鐘の音 和尚の一口法話」の「第85話・少欲知足」)。

欲望を少なくし、その小欲で満足することは、心豊かに暮らすことができる――。人は自分自身の心の中に生じてしまう、貪りの心、愚かな心に負け、自分を見失ってしまうことがしばしばです。欲望すべて放棄するのではなく、「少欲知足」を実践することで心の満足を得えて良き人生を得ることができ、そして、その心の余裕が他の人を思いやる気持ちにつながるのだと思うのです。



<3月19日追記>

回向院は、大正12年の関東大震災の死者10万人余人分の分骨も納骨堂に安置されています。10万人の死者というと、東京大空襲を連想します。3月10日は東京大空襲があった日で、今年で東京大空襲から63年になります。米軍が、多くの市民を焼き尽くすような焼夷弾を大量に投下して、非人道的な無差別大量虐殺を行った日でもあります。

今年は、「シリーズ激動の昭和 3月10日~東京大空襲 語られなかった33枚の真実」(TBS3月10日午後9時から)、「東京大空襲」(日本テレビ・3月17・18日午後9時・2夜連続ドラマ)がありました。回向院のなかを歩いていたら、東京大空襲で死亡した方のためにどなたかが卒塔婆を立てていました。米国による住民を狙った空襲は東京ばかりでなく日本各地で終戦まで毎日行われ、このことは、日本に住む方が決して忘れてはならない事実です。



<3月20日追記>

ペット供養については、「◆京都生まれの気ままな遁世僧、今様つれづれ草◆」さんの「御所の猫。-ペット供養を思う-」(2005/10/1(土) 午前 5:02)「“犬の耳に念仏”-ある老衰犬の死に思う・・・」(2007/11/25(日) 午前 2:19)もぜひご覧下さい。

「犬とはいえ、私は老衰による死に、人間の死とはまた違った、哀愁の念を抱いたのだった・・・。
そして何よりも、人ではない畜生道に生きる犬の死に様に、人間が語れぬ「身業説法(しんごうせっぽう)」を見た思いがしたのである。
……思えば、老衰犬は自らの死を通して、我々に対して、阿弥陀仏に手を合わさせる縁を結んだではないか・・・。これはまさに、人間の死と何ら変わるものではない。「身業説法」と言わしめる所以である。」

これだけではよく分からないと思いますが、このくだりの文章には、心に染み入るものがあると思います。ぜひ、「◆京都生まれの気ままな遁世僧、今様つれづれ草◆」さんのブログの方で全文をお読みください。

テーマ:動物愛護 - ジャンル:ペット

コメント
この記事へのコメント
ほっとモーニング
 私のほうへコメント、TBありがとうございました。
ミュシャさんのご供養に回向院へいらっしゃったのですね。お幸せなミュシャさんですね。
 
 亀井静香さんたちの死刑の法案のエントリ、拝見しました。国民に知らせずに終身刑、びっくりしました。ゆっくり拝見させて戴きます。
2008/03/21 Fri 09:01:20
URL | ゆうこ #mQop/nM.[ 編集 ]
>ゆうこさん:2008/03/21 Fri 09:01:20
コメントとTBありがとうございます。


>ミュシャさんのご供養に回向院へ

そうです。
もう2年目になりますね……。すっかり回向院に参詣するのが習慣化してしまいました。


>国民に知らせずに終身刑、びっくりしました

検察庁が、勝手に事実上の終身刑を創設しているのですから、問題があります。事実上の終身刑が存在するというのであれば、話が違うだろうと思うのです。事実上の終身刑の存在、死刑の実態の非公開など、国民に知らせることなくこっそり行っていることが多々あり、まずはすべて公開せよと、法務省側に求めたいです。
2008/03/23 Sun 00:55:11
URL | 春霞 #ExKs7N9I[ 編集 ]
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2008/03/19(水) 20:44:29 | 来栖宥子★午後のアダージォ
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