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2008/01/29 [Tue] 18:13:21 » E d i t
宇和島徳州会病院(愛媛県宇和島市)の万波誠医師らは27日朝(現地時間26日午後)、米フロリダ州のマルコ島で行われている米国移植外科学会の冬季シンポジウムでレストア腎(病気腎)移植の症例や成果を発表しました。しかも、米国移植外科学会は、今回応募された約120の演題のうち、万波医師らの論文を上位10本の1つに選出して表彰を行いました。


1.報道記事をいくつか。

(1) 日テレNEWS24<1/27 20:19>

万波誠医師の論文 米国の学会で入選<1/27 20:19>

 病気の腎臓を移植していたことで論議を呼んでいる愛媛県の万波誠医師の論文が、アメリカの学会でトップ10の評価を受け、入選した。

 宇和島徳洲会病院の万波医師は、がんなどの病気で摘出した腎臓を修復した上で別の患者に移植する、いわゆる「病腎移植」を行い、日本の学会から批判を受けた。しかし、アメリカ移植外科学会からは「革新的で素晴らしい」との評価を受け、現地時間26日にフロリダ州で開かれた学会でトップ10に入った論文として、発表の機会を与えられた。

 病腎移植については、日本移植学会などは「妥当性がない」として禁止すべきとの姿勢を取っており、新たな論議を呼ぶものとみられる。」




(2) TBS NEWSi(1月28日23:31)

病気腎移植めぐり米で万波医師ら表彰

 日本では厚生労働省が原則禁止とした病気腎臓移植をめぐって、アメリカの移植外科学会は、移植を進めてきた宇和島徳洲会病院の万波誠医師らの論文に高い評価を与え、表彰しました。

 病気腎臓移植は、宇和島徳洲会病院の万波誠医師らが、小さなガンなどに侵された腎臓からガンの部分などを切除した上で、希望する患者に移植していたもので、1991年から合わせて42例行われました。

 アメリカの移植外科学会が表彰したのは、病気腎移植をめぐって万波医師らがその成果をまとめた論文で、優れた論文トップテンのひとつに選ばれました。

 「(病気腎移植で)どれだけの患者が救われるかはわからないが、これは斬新なアプローチで、とても興奮すべき発想だ」(アメリカ移植外科学会 ゴーラン・クリントマム会長)

 アメリカ・フロリダ州で行われた学会のシンポジウムには万波医師らが出席。研究発表も行われました。厚生労働省は去年7月、病気腎臓移植を原則禁止としていますが、論議に一石が投じられたかたちです。(28日23:31) 」



米国移植外科学会会長のこの言葉が、万波医師の論文の価値を端的に表していると思います。

「(病気腎移植で)どれだけの患者が救われるかはわからないが、これは斬新なアプローチで、とても興奮すべき発想だ」(アメリカ移植外科学会 ゴーラン・クリントマム会長)


1月20日、日本で行われたシンポジウム(「国際シンポジウム「日本とオーストラリアの病腎移植」」(徳洲新聞No.606[2008(平成20)年2月4日]))でも、次のように米国移植外科学会が評価しているとの発言がありました。

「泌尿器科の医療と移植医療が別々であったため、(移植医側としては)今まで多くの腎臓が捨てられていたことを知らなかった。捨てていた腎臓があったという事実が驚きであった。しかも、万波医師らの論文によれば、捨てていた腎臓が移植に使えるというのであるから、ごく身近に多数のドナーがいたことになる。移植の手続きで騒動になったようだが、ドナーソースを見つけ出したこと自体が素晴らしいことなのだ。」

と。

このような評価からすれば、米国移植外科学会が、今回応募された約120もの演題のうち、万波医師らの論文を上位10本の1つに選出し、高く評価したことも十分に理解できることだと思います。


追記:米国では、“インフォームドコンセント(十分な説明と同意)”について、有名なメイヨークリニックをはじめ、同意書に患者のサインを求めない病院は少なくない。このように各病院・医師の裁量に委ねられているため、万波医師らの医療行為につき同意書の有無は、法的にも医学的にも全く問題にならなかった。)



2.宇和島徳洲会病院の万波誠医師によるレストア腎(病気腎)移植問題で、同病院の調査委員会(委員長・貞島博通病院長)は1月12日、同病院で実施した移植や摘出について、ほぼ妥当あるいは容認できるとする最終報告書を公表しました。報告書には病気腎を医療現場で活用するよう求める提言をも、盛り込んでいます(時事通信(2008/01/12-23:32)「病気腎移植、最終報告も容認=学会の委員は異議-宇和島徳洲会病院の調査委・愛媛」)。


(1) 産経新聞(2008.1.12 20:57)

宇和島徳洲会が最終結論公表11例中9例は「容認」「適応あり」
2008.1.12 20:57

 宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)の万波誠・泌尿器科部長(67)らによる病腎移植問題で、同病院の調査委員会(委員長・貞島博通院長)は12日、11例の病腎移植のうち9例を「適応あり」または「容認できる」とする結果を公表した。すでに厚生労働省が病腎移植を原則禁止とする指針を出しているが、調査委は「指針の改定を要望する」との提言も盛り込んだ。他病院でも実施されてきた病腎移植の妥当性についての各病院の調査は、これですべて終了した。

 宇和島徳洲会病院などによると、万波部長は平成16年9月から18年9月までの間、ネフローゼ症候群や腎がんなどの患者から摘出された腎臓で11例の移植を実施。調査委はこのうち、腎がんや腎結石など9例について、腎摘出も移植も「適応あり」または「容認できる」と結論づけた。

 一方、ネフローゼ症候群の2例は、摘出について「適応あり」と「適応なし」とする両意見の併記とし、移植については「疑問が残る」とした。

 ただ、昨年2月までに11例を医学的な観点から検証した同病院の専門委員会では、「全症例に腎臓摘出の適応なし」「医学的に問題がある」などの意見が相次いでいた。調査委の結論は専門委の意見を受けたものだが、それについて調査委の1人で宮崎良夫・東京大名誉教授は「万波医師への聞き取りなどで症例の個別の事情などを考慮した」と説明した。

 さらに調査委は、病腎移植の海外での実例を研究した難波紘二・広島大名誉教授の論文と、調査委と専門委を兼任し、万波部長の実施した腎摘出に対し「大きな疑問が残る」などとした日本移植学会派遣の雨宮浩委員の意見書も添え、11日に厚生労働省に送付する手続きをとった。

 病腎移植をめぐっては、万波部長が16年3月まで勤務していた同市立宇和島病院で実施した25例について、同病院の調査委員会は昨年4月、「すべて不適切だった」と結論を出している。」



宇和島徳洲会病院の調査委員会の最終報告書は、<1>同病院で実施した移植や摘出について、ほぼ妥当あるいは容認できること、<2>レストア腎(病気腎)を医療現場で活用するよう求める提言を行ったこと、という2点を内容としています。

このような内容は、米国移植外科学会での高評価及び今後の対応と平仄があっています。また、オーストラリアのようにレストア腎移植を既に実施し続けているところもあることからすれば、最終報告書の内容は、世界の移植医療事情に合致するものであって、妥当な判断です。



(2) ところが、厚生労働省は昨年、レストア腎移植(病気腎移植)の原則禁止を通知しており、日本移植学会などの関連学会も医学的妥当性を否定しています。今回、米国移植外科学会が万波医師らの論文を高評価した後も、レストア腎移植も、日本移植学会は変更する意思はないようです(ニュースZERO:1月28日(月)での報道による)。日本の移植医療は、ずっと米国やオーストラリアに学んできたというのに、到底理解できない対応です。

「日本の学会のほとんどは大学教授が牛耳っている。大学は研究優先で、多くの教授は臨床は得意ではなく、臨床を一段低く見ている。評判のいい臨床医には冷淡で、私から見ると、いじめとしか思えない行動を取る。その時によく持ち出されるのが「倫理」だ。(中略)

 今回の病気腎移植も患者、提供者の双方が納得すれば十分ではなかろうか。移植された腎臓の機能は年数がたたねば正しく判断できない。未知の危険を挙げて試みをつぶしていくやり方では進歩はない。研究は試験管やネズミに限るものではなく、それこそが患者に役立つ真の医学研究だと思う。」(「田辺 功 (著)『ドキュメント医療危機』)(「病気腎移植は学会と現場にギャップ~田辺功 (著)『ドキュメント医療危機』より」参照)



日本移植学会などの関係学会が医学的妥当性を否定したのは、臨床を低く扱い、非現実的で難癖としか思えないなような理由で否定したのです。日本移植学会などの関係学会がどんなに医学的妥当性を否定しようとも、世界の移植関係者からすれば、難癖を付けて頑なに医学的妥当性を否定する「日本移植学会などの関係学会」は、まるで原始人であり、世界中の笑い者です。

日本移植学会の幹部は、どの面を下げて、世界の移植関係者と対話をしようというのでしょうか? レストア腎移植を否定するような捏造論文を発表して、余計に笑い者になるつもりなのでしょうか?



(3) 世界的なドナー不足の中、日本は世界に比べて一層深刻なドナー不足であるのに、日本政府はほとんど有効な手立てをとってきていません。「臓器移植法施行から10年~法改正の審議も必要だが、提供意思を生かせる態勢は?」で触れたように、臓器移植法は、3年をめどに見直すとの条文がありながら、国会はこの10年間放置したままですし、臓器提供者の提供意思を生かせる態勢は十分ではないので、たとえ法改正したとしても臓器提供者が増加するとは思えない状況です。臓器移植法改正の審議さえも、先の国会で言い訳程度に行っただけなのです。

「2007/12/11-12:32 臓器移植法で参考人質疑=改正案、ようやく本格審議入りか-衆院厚労小委

 臓器移植法改正案を審議する衆院厚生労働委員会の小委員会が11日、今年6月の設置以来初めて開かれた。参考人質疑で、各分野の専門家ら7人がそれぞれの立場から意見を陳述した。
 改正案は、年齢にかかわらず本人の拒否の意思表明がなければ家族の同意で臓器提供を可能とするA案と、現行15歳以上の提供年齢を12歳以上に引き下げるB案。昨年3月に提出された後、本格的な審議に入らない状況が続いていた。
 日本移植学会の寺岡慧理事は、多くの患者が移植を待ちながら亡くなっている現状を示し、改めてA案への改正を要望。一方、日本小児科学会の清野佳紀・大阪厚生年金病院長は、虐待を受けた子からの臓器摘出防止や小児の意見表明権を守るための基盤が整っていないと指摘、「数年間B案を施行し、基盤整備することが必要」と述べた。」(時事通信)



要するに、日本政府はどれほど患者が苦しもうと死んでしまおうとも、法改正もせずに、現行の臓器移植法を生かすような環境整備もしない……。結局、何もしていないのです。日本移植学会及び関係学会も「何もしてない」状況を知っていながら、殆ど何もしておらず、レストア腎移植さえも否定しまって極めて有益な移植を自ら絶っているのです。

国民は、日本は世界に比べて深刻なドナー不足の現状であり、それなのに日本政府などが何もしてない状況を知り、極めて不合理な状況にあることを直視する必要があります。国民は、日本政府などの「何もしない、レストア腎移植を否定」する態度はおかしいということを、訴え続ける必要があると思うのです。われらの命と健康を守るために。

テーマ:政治・時事問題 - ジャンル:政治・経済

コメント
この記事へのコメント
日本にだけは生まれたくない
 東チモールに居る友人のシスターが「生まれ変わるとしても、(人権意識の低い、冷淡な)日本にだけは生まれたくない」って、言いました。
 今日も、各務宗太郎君の記事が新聞にありました。米国でしか移植ができない。まったくもって日本という国は・・・。

>日本政府はどれほど患者が苦しもうと死んでしまおうとも、法改正もせずに、

 命を得る立法ではなく、喪わせる立法ばかりが進む国ですね。
2008/01/30 Wed 09:48:52
URL | ゆうこ #mQop/nM.[ 編集 ]
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
2008/02/02 Sat 06:57:55
| #[ 編集 ]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2008/02/02 Sat 16:03:51
| #[ 編集 ]
>ゆうこさん:2008/01/30(水) 09:48:52
コメントありがとうございます。

>東チモールに居る友人のシスターが「生まれ変わるとしても、(人権意識の低い、冷淡な)日本にだけは生まれたくない」って、言いました

東チモールとは……。ご友人はかなり遠方で頑張っておられるんですね。

日本は、西欧諸国のように長年にわたって人権を獲得してきたという歴史が乏しいためなのでしょう。戦後60年を過ぎても、人権意識が根付いていないのは。「人権メタボ」などと言い出す国会議員もいて、なぜここまで人権意識が低いのだろうと思います。生まれ変わる頃も、やはり人権意識が低いのでしょうね。


>今日も、各務宗太郎君の記事が新聞にありました。米国でしか移植ができない。まったくもって日本という国は・・・

同感です。世界からも「まったくもって日本という国は」と思われているのでしょうけど。

日本では15歳未満のドナーは認められていないので、ドナーがいないのです。また、大人の臓器を移植しようとしても、「8歳でありながら体重11.5kgの宗太郎は日本での脳死移植では大きさ的に不可能」(「そうたろうを救う会」より)とのことで、米国へ渡るわけですね。

多臓器移植は元々難しい手術ですから、元々、日本ではできる医師はいないという面もあります。

こうして日本で移植できずに、募金を募る患者やその協力者を見ると、胸が痛みます。国会議員は何とかしようと思わないのだろうかと、思うのですけど。移植が必要な患者は今後も常に出てくるのですから、その度ごとに募金を募ることは根本的な解決になりません。早く臓器移植法を改正するべきなのですが。
2008/02/02 Sat 23:47:31
URL | 春霞 #ExKs7N9I[ 編集 ]
>非公開コメントの方へ:2008/02/02(土) 16:03:51
いつもコメントありがとうございます。ご要望に従いました。

レストア腎(病気腎)移植問題に触れるたびに、なぜ海外で評価されるのに日本では危険視されるのだろうかと、不思議に思います。日本人は移植を行うために海外に行っているというのに。

以前から万波医師らの行為を評価している柳田充弘先生は、米国移植外科学会で表彰された報道について触れていたので、一部引用しておきます。

「万波医師の病者の腎臓を用いる手術法はすばらしい、という米国移植学会の反応だそうです。
万波医師のにこやかな顔をテレビで見ました。ついぞ国内ではみられない笑顔です。
よかったですね、と彼に申し上げたいです。
わたくしも、周りの医師がみなあまりに否定的なのでなかなか応援がしにくい状態でした。しかし、直感的にもかれほどの医師は本当に滅多にいないとわたくしには思えました。
彼をとことん責めたてたマスコミはそそくさと知らぬふりを決めています。
いつものことですから、別におどろきません。
ただ、さすがに米国での名誉回復があったのですから、もうすこし日本社会は彼の気持と意慾に寄り添ってほしいなあ、と心からおもいます。」
http://mitsuhiro.exblog.jp/8121523/
2008/02/03 Sun 21:32:27
URL | 春霞 #ExKs7N9I[ 編集 ]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2008/02/04 Mon 05:31:31
| #[ 編集 ]
>非公開コメントの方へ:2008/02/04(月) 05:31:31
コメントありがとうございます。非公開コメントですので、一部のみを引用する形で、コメントします。


>柳田充弘先生の言葉

柳田充弘先生だけは、米学会で高く評価されたことを正面から受け止めてほしいといったことを述べてますね。素直に考えれば実に真っ当なことなんですけどね。それなのに、柳田充弘先生ぐらいしか評価する声が出てこないなんて。おかしなことです。


>「リストア腎移植」の部分を使ってます

ご連絡ありがとうございます。それに、わざわざ使って下さってありがとうございます。

今回、米移植外科学会が表彰した事実については、新聞報道はなかったのですがテレビ報道があったために、かなりの方の心を揺さぶったようです。「日本で病気腎移植を否定したのはおかしかったのでは?」と。こういった意識が広がるといいと思います。

非公開コメントさんの方も、お体に気をつけてお過ごしください。最近、あまりに寒すぎですし。
2008/02/06 Wed 07:30:56
URL | 春霞 #ExKs7N9I[ 編集 ]
意見がレシピエント側に偏りすぎていませんか?
医学に携わる者としての意見ですが、悪性腫瘍腎の移植までは、ドナー・レシピエントの同意があれば、今後の治験に含めてもいいとは思っています。

しかし、ネフローゼ症候群のような良性疾患から腎摘出を行うのは、日本だけでなく世界的に見て明らかに誤った治療です(身内の宇和島徳州会ですら容認できなかったようですが)。ブログ主様が随分熱を上げていらっしゃる米国の医学でも、ネフローゼに対し腎全摘を行った論文など存在しません。

従って、このような摘出の必要のない良性疾患にまで病気腎移植の適応を広げることは、明らかに「ドナー」への傷害行為であり、これを行った万波氏には相応の非難があって然るべきだと考えられます。ブログ主様はこの点に関して何も触れず、万波氏を礼賛していらっしゃるようですが、甚だ疑問です。実際の所どうお考えなのでしょうか。
2008/02/13 Wed 01:28:59
URL | 一読者です #-[ 編集 ]
>一読者ですさん
コメントありがとうございます。


>ネフローゼ症候群のような良性疾患から腎摘出を行うのは、日本だけでなく世界的に見て明らかに誤った治療です

ネフローゼ症候群に対する多くの治療を行ったのに、改善することなく行き詰ってしまい、患者の生活が困難に陥ったために、腎臓摘出を行うことになったとのことです。こういった話はずっと前から出ていたはずですが……。

「確かにネフローゼで両方の腎臓をとることはまれだが、いかなる治療もコントロールできない大量の蛋白尿がある場合、両腎摘(両方の腎臓をとる手術)は選択肢の一つであり、最近の教科書にも書いてある。」
http://www.setouchi-ishoku.info/article.php?story=20061219162718213&query=%25E3%2583%258D%25E3%2583%2595%25E3%2583%25AD%25E3%2583%25BC%25E3%2582%25BC

摘出した腎臓の移植に関してですが、米国移植外科学会元会長のリチャード・ハワード氏は、「考えもみない方法を教えられた。小さながんがある腎臓でも適切に切除することで移植できることや、特にネフローゼは免疫系に問題がある場合、免疫系が違う患者に移植することで正常に稼働することを示すなど新しい治験を示した」と評価しています(東京新聞平成19年4月20日付朝刊24・25面「こちら特報部」)。移植を評価しておきながら、摘出は不当というのもおかしなことなので、「世界的に見て明らかに誤った治療」とはいえないと思いますが。


>医学に携わる者としての意見ですが

当然、泌尿器科全般を専門とし、腎臓移植に関して多数手がけている移植医なのですよね? ならばぜひ藤田先生や米国移植外科学会元会長のリチャード・ハワード氏、オーストラリアのニコル教授に直接お会いになってご忠告なされたらよろしいかと思います。

そうでなければ、まずは「国際腎不全シンポジウム」へ参加するなどして正しい情報の収集を行うべきだと思います。太田和夫・東京女子医大名誉教授という重鎮でさえも、「移植への理解を求める会」主催の「シンポジウム」に参加なさっています。


<2月17日付追記>

「万波誠医師を支援します」さんのエントリーにおいて、藤田先生がネフローゼに関して行ったコメントを引用なされています。一部引用しておきます。

「ネフローゼの治療の根本が内科的治療であることは、確かです。そして、最近ではその中に、免疫抑制剤まで含まれています。しかし、それらをすべて、試しても、どうしてもネフローゼが改善しない症例があります。その方達の中には、肺水腫から心不全になり無くなられる方もおられます。多くのネフローゼ患者を見たことのなる臨床医ならば、一人か二人、そのような経過で失った症例を持っているでしょう。そして、そういった治療に抵抗するネフローゼ症候群には、最後の手段として残されているのが、腎臓機能の廃絶(外科的腎臓摘出術、もしくは腎臓動脈塞栓術による内科的腎臓機能廃絶術)です。小児においても( Nephrol Dia Transpl 17 (supple.4): 55-58, 2002)、成人においても (J Am Soc Nephrol 12:S44-S47, 2001)、腎臓摘出が最終手段であることは、権威ある論文で述べられています。

 万波氏は、現在の内科的治療法のすべて、免疫抑制剤まで投与して、それでも、改善しなかった患者さんから、本人の承諾を得て臓器を得ています。」
http://hiro110732.iza.ne.jp/blog/entry/476812/


<2月23日追記>

これにもコメントしておきます。

>医学に携わる者としての意見ですが、悪性腫瘍腎の移植までは、ドナー・レシピエントの同意があれば、今後の治験に含めてもいいとは思っています

少し前までは、「悪性腫瘍腎の移植」は絶対禁忌であるとして、絶対許されないとしていました。日本移植学会は今でも絶対禁忌でしょう。それなのに、一読者ですさんは、行っていいということですから、隔世の感がありますね。でも、こうコロッと変わった根拠は、外国での高い評価だけが拠り所なんでしょうね(苦笑)
2008/02/13 Wed 02:05:39
URL | 春霞(2月17・23日追記しました) #ExKs7N9I[ 編集 ]
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