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2008/01/22 [Tue] 23:30:28 » E d i t
がんで摘出された腎臓の移植を数多く成功させている海外の専門医らにより、平成20年1月20日(日曜)、「日本とオーストラリアの病腎移植」 という国際シンポジウムが東京(東京商工会議所ビル7階・国際会議場)で開かれました。このシンポジウムは万波誠医師を支援する患者団体である、「移植への理解を求める会」が主催したものです。

このシンポジウムについては、「万波誠医師を支援します」さんの「日本とオーストラリアの病腎移植」シンポジウム開催」でも、情報を掲載しています。ぜひご覧下さい。

1月23日付追記:次回のシンポジウム情報について追記しました)
1月29日追記:シンポジウムの内容については、(「国際シンポジウム「日本とオーストラリアの病腎移植」」(徳洲新聞No.606[2008(平成20)年2月4日])をご覧ください。詳しく掲載されています。)


このシンポウジムの趣旨は、

「病腎移植を通常医療として行い、すでに数十例の実績を上げているクイーンズランド大学(オーストラリア)のデビッド・ニコル教授が初来日。日豪を結ぶネットワークの中で、新しい腎不全治療の可能性を探る。」(「徳洲会グループ」の「ご案内 国際シンポジウム『日本とオーストラリアの病腎移植』」より)

というものです。


1.では、国際シンポジウム「日本とオーストラリアの病腎移植」のプログラムと報道記事を。

(1) 「日本とオーストラリアの病腎移植」のプログラム<最新版>

●司会進行
野村正良
「移植への理解を求める会」代表幹事

13:55~
「開演の挨拶」
向田陽二「移植への理解を求める会」代表

14:00~
「日本の病腎移植の歴史と可能性」
光畑直喜医師 呉共済病院泌尿器科部長

14:30~
「オーストラリアの病腎移植49例」
デビッド・ニコル クイーンズランド大学教授

15:20~
「オーストラリアの患者さんへの説明と同意取得」
移植コーディネータ ゲイル・フローロフさん

15:50~
「患者の治療の選択権」
林秀信 弁護士

16:10~
<パネルディスカッション>
「病腎移植のリスクとメリット」~講演者全員参加~




(2) Newsi-TBSニュース(1月20日21:02)

豪州医師ら、「病腎移植は有益」と訴え

 病気腎臓移植をめぐって東京でシンポジウムが開かれ、オーストラリアの移殖医らが「移殖は有益なもので、禁止されるべきではない」と訴えました。

 シンポジウムに参加したオーストラリア・クィーンズランド大学のデビッド・ニコル教授は、小さなガンなどに侵された腎臓からガンを切除したうえでドナーに移殖する病気腎臓移植を96年から49例行ってきました。

 移殖手術は60歳以上の患者に限定して行われていて、これまでガンの転移などは確認されていないということです。ニコル教授は「病気腎臓移植はドナー不足への対策として有効で、禁止されるべきではない」と話しています。

 国内では、宇和島徳洲会の万波誠医師らが91年から42例行ってきましたが、厚生労働省は去年7月、「医学的な妥当性がない」として原則禁止を通知しています。(20日21:02)」






2.講演内容から少しだけ触れておきたいと思います(詳しい内容は、どこかの新聞社が記事にするとは思いますが)。

(1) 光畑医師の講演内容によると、日本では一次移植(生涯1回限りの移植)にとどまる患者が移植全体の96.1%を占め、二次移植はわずか3.78%だそうです。一度移植を受けてもすぐに拒絶反応があればもう二度と移植を受けることはまずないわけです。

こういう状態であることから、日本ではABO血液型不適合やクロスマッチ陽性というような難しい移植を行う――行わざるを得ない――のです。ディスカッションにおいて、ゲイル・フローロフさんは、「オーストラリアの病院ではABO血液型不適合での移植は今年の7月から実施予定である」と述べておられましたが、ある意味、日本は先端的な移植を実施しているのです。

難しい移植を行ったとしても必ずしも腎臓がうまく機能するわけではなく、結局、移植の効果もなくしかも血管障害をかかえたまま退院して行くこともあるそうです。生涯最初で(事実上)最後の移植が成功しなかったのですから、やり切れない思いにならざるを得ません。

これに対して、レストア腎移植の場合、一次移植は33.3%、二次移植は47.6%、三次移植は14.3%であり、患者にとって救いのある移植だったのです。レストア腎移植にはリスクがあるとしてもその有効性にも目を向ける必要があるのです。



(2) パネルディスカッションでは、日本でどうすればレストア腎移植を実施できるか、についての論議がありました。

これについて、デビッド・ニコル教授は、<1>国民の間で、ガンの恐怖感を払拭するよう普及する必要があること、<2>医師に対して、レストア腎が移植に使用できる腎臓であるという意識改革を行い、レストア腎の提供を継続できるようにずっと教育し続けることなどを述べておられました。

これらの点は、日本では不可欠の要素でしょう。ドナーの中に「腎臓がん患者が含まれており、がんがすぐに移植患者にうつるかのような誤った報道から、万波さんグループに非難が集中した」くらいなのですから(「田辺 功 (著)『ドキュメント医療危機』120頁~)。


そして、ゲイル・フローロフさんは、日本移植学会や日本政府がレストア腎移植を問題視して禁止していることに対して、次のように提言してみれば良いと述べていました。

「米国などでは、レストア腎を喜んで使うでしょう。(もし日本でレストア腎を禁止するなら)日本からレストア腎を輸出してもいいのでしょうか?」

と。

世界的な臓器不足のなか、日本からのレストア腎の輸出は世界中の市民から大歓迎を受け、日本からの“贈り物”を心から喜ぶことになるでしょうが、日本の市民だけはそれを眺めているだけで、ずっと15年も移植を待ち続けるばかり――。もしかしたら、海外に行って移植を受ける日本人が、日本から輸出したレストア腎の移植を受ける、という皮肉な状況もでてくるかもしれません。

こんな将来はあまりにもおかしいと思うのですが、レストア腎移植を否定している臓器移植法運用指針が変わらない限り、近い将来ありうる現実なのです。




<1月23日追記>

第2回国際腎不全シンポジウムを、平成20年2月10日(日)11:00から、グランドプリンスホテル赤坂・別館5階ロイヤルホールで開催する予定だそうです。ぜひご参加ください。

テーマ:政治・時事問題 - ジャンル:政治・経済

コメント
この記事へのコメント
春霞様
光畑医師とパネルデスカッションのご紹介ありがとうございました。内容を初めて知りました。
>こういう状態であることから、日本ではABO血液型不適合やクロスマッチ陽性というような難しい移植を行う――行わざるを得ない――のです。
光畑先生のおっしゃるとおりです。小生の体験ですが、クロスマッチ陽性であり、当初万波先生から、妻への移植は無理だと説明されました。原因は、二度目の移植になるほど、抗体が強くなり移植しぬくくなるそうです。しかし、約半年間、万波先生は何とか移植が出来るようにしてあげると言われ、妻への透析と併せて血小板交換等の処置をされました。そしてやっと半年後に移植にゴーサインが出たときの嬉しさは生涯忘れられません。
ただし2回目の移植は3.78%とは、当方家族も幸運だったと思います。
ただし、もう3度目の生体腎移植ができる可能性はありません。
レストア腎移植が普及することにより、3度目の移植が少し待てば出来るよという希望は、一度移植が成功した患者や家族であれば正直切なるものがあります。
患者さんで移植してまで生きたくないと言う方もおられます。それも自由ですが、慢性腎不全と透析で苦しむ家族を毎日見るにつけ、その苦しみを一日でも早くとってあげたいと私は現実に逆らうことは出来ませんでした。
つまらん感傷で申し訳ございません。
ありがとうございました。
2008/01/23 Wed 00:38:20
URL | hiroyuki #-[ 編集 ]
声をあげてくれる医師や記者はどこに
 春霞様
 ご報告ありがとうございます。
 デビット・ニコル教授そして現地の移植コーディネーターの方もお招きしてのシンポジウムが行われたとのこと、うれしく思いました。
 移植医療の風穴とも鍵ともいえる「レストア腎移植」。しかし、一部のマスコミだけで各地の報道機関は、どうしてこんな大事な知らせを記事にしないの、と思ってしまいます。
 厚労省は、「病気腎移植(レストア腎移植)」を原則禁止してしまいました。「おかしいじゃないか」と声をあげてくれる日本の医師や記者は、どこにいるのでしょう。

2008/01/23 Wed 00:38:30
URL | rikachan #-[ 編集 ]
>hiroyukiさん:2008/01/23(水) 00:38:20
御自身及びご家族の移植を巡る事情について話してくださり、ありがとうございます。少しも「つまらん感傷」だとは思いません。こうした患者及びご家族の思いを少しでも理解していれば、レストア腎移植が認められるのにと思います。


>光畑医師とパネルデスカッションのご紹介ありがとうございました。内容を初めて知りました

こちらこそ、シンポジウム開催の情報、ありがとうございます。お陰で行くことができました。hiroyukiさんのブログでシンポジウムが開催されることを、当日知ったので、かなり焦りましたが。

詳しい内容は、おそらく徳洲会グループの徳洲新聞などで紹介するのだろうとは思いますが、もっとも重要だと思った点を取り上げてみました。
2008/01/24 Thu 23:58:58
URL | 春霞 #ExKs7N9I[ 編集 ]
>rikachanさん:2008/01/23(水) 00:38:30
コメントありがとうございます。


>デビット・ニコル教授そして現地の移植コーディネーターの方もお招きしてのシンポジウムが行われたとのこと、うれしく思いました

外国での移植事情を知ることは貴重なことで、意義のあるシンポジウムだと思いました。ブログでは少しだけしか紹介しませんでしたが、詳しい内容は、徳洲会グループの徳洲新聞などで紹介してほしいと思います。


>一部のマスコミだけで各地の報道機関は、どうしてこんな大事な知らせを記事にしないの、と思ってしまいます

そうですね。
深刻なドナー不足が続いている以上、臓器移植の問題は解決していないのですから、ドナー不足解消のための提言は、マスコミは常に発信し続けるべきです。東京新聞の「こちら特報部」で、ぜひ取り上げてほしいところです。

もっとも、シンポジウム後の取材はわずかだったようですから(会場での取材は10分ほどとの司会者のお話。その後取材できたのかは不明)、詳しい取材はできなかったのかもしれません。
2008/01/25 Fri 00:21:33
URL | 春霞 #ExKs7N9I[ 編集 ]
真実とハートを
春霞様
 シンポジウムの取材の様子を知ることができ感謝でした。そうだったんですね。ならばぜひとも今度は、広く国民に知らせてほしいです。
 新聞紙上で、これまで読んだ移植された患者さんの記事は、ひとつひとつ大切にとっています。その中で、オーストラリアやドイツで移植を受けられた方々の言葉は、重みがあります。「移植医療のすばらしさを伝えたい」「海外に行かなくてもいいように移植医療への理解を」「日本はこのままじゃだめ」と書かれています。
 報道は、明日を見つめ、常に真実とハートを伝える責任と使命を忘れないでほしいと思っています。
2008/01/25 Fri 22:22:08
URL | rikachan #-[ 編集 ]
>rikachanさん: 2008/01/25(金) 22:22:08
コメントありがとうございます。


>シンポジウムの取材の様子を知ることができ感謝でした

ゆっくり会場から退席したので、幸運にも聞くことができました。それでちょっと書いてみました。東京新聞の方はいるかな~と見渡してみましたが、さすがに名札を付けているわけでもないので、分からなかったですけど。


>オーストラリアやドイツで移植を受けられた方々の言葉は、重みがあります
>「移植医療のすばらしさを伝えたい」「海外に行かなくてもいいように移植医療への理解を」「日本はこのままじゃだめ」と書かれています

こういった移植を受けた方たちの言葉を読めば、移植の必要性があることを理解できると思います。


>報道は、明日を見つめ、常に真実とハートを伝える責任と使命を忘れないでほしいと思っています

同感です。
2008/01/27 Sun 00:00:47
URL | 春霞 #ExKs7N9I[ 編集 ]
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20.1.20(日)追記 NHK松山放送局、テレビ愛媛ニュース、TBSニュース(動画)等を最後に追記しました 「移植への理解を求める会」からのお知らせ 国際シンポジウム 「日本とオーストラリアの病腎移植」 が開催されます -あの「ブリスベーンの風」に吹かれて...
2008/01/22(火) 23:37:34 | 万波誠医師を支援します
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2008/01/23(水) 14:39:19 | 人気のキーワードからまとめてサーチ!
 以下、YouTube4連発。(笑) 橋下徹 専業主婦は所得税払ってないんだから子供産め!http://www.youtube.com/watch?v=T_UrlQDjqJU 橋下徹 森喜朗の問題発言を弁護  現在世論調査で橋下がリードと盛んに喧伝されています。ブロガーの中にもそれにのってるのが?...
2008/01/24(木) 16:18:42 | 携帯版雑談日記(徒然なるままに、)
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