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2007/12/14 [Fri] 23:59:05 » E d i t
玄関ホールの掲示板に「チラシ・パンフレット等広告の投函禁止」の張り紙のあるマンションにおいて、昼間、共産党のビラ、すなわち「都議会報告」や「区議会だより」などを配るためにマンションに立ち入り、各戸(3~7階27戸)のドアポストに投函した行為について、住居侵入罪(刑法130条前段)が成立するかについて、東京高裁平成19年12月11日判決は住居侵入罪が成立するとして、罰金5万円を言い渡しました。1審判決は、「ドアポストまで短時間立ち入って配布することが明らかに許されないという合意が社会的に成立しているとはいえない」として、無罪(求刑罰金10万円)としていたのですが、これを破棄自判したものです。

「政治的表現活動の自由の一態様としてのポスティングの自由と刑事責任とをいかに解するか」という論点に関する判例です(判例時報1949号170頁参照)。この東京高裁について検討したいと思います。



1.まず、報道記事をいくつか。

(1) 朝日新聞平成19年12月12日付朝刊1・39面

政党ビラ配布、逆転有罪 東京高裁 住居侵入罪と認定

 政党のビラを配布するために東京都葛飾区のマンションに立ち入ったことで住居侵入罪に問われ、1審・東京地裁で無罪判決を受けた住職荒川庸生(ようせい)被告(60)の控訴審で、東京高裁(池田修裁判長)は11日、1審判決を破棄し、改めて罰金5万円とする逆転有罪判決を言い渡した。検察側は1審で罰金10万円を求刑していた。被告側は「ビラ配布の実態や社会常識を無視して形式的に判断した不当な判決だ」として、 即日、上告した。

 最大の争点は「ビラ配布のための立ち入りを罰するのは、憲法21条で保障された表現の自由を侵害するか」だった。判決は「表現の自由は最大限尊重されることが求められている」としたうえで「憲法は公共の福祉のために必要な制限を認めており、たとえ思想を発表する手段であっても他人の財産権などを不当に侵害することは許されない」と指摘。財産権の及ぶ領域に立ち入ったことを罰しても憲法に違反しないとの判断を示した。

 被告側は「刑事罰を科すほどの違法性はない」とも主張。判決は、被告がビラを配布した目的自体には「不当な点はない」としたが、「住民らは平穏を守るために政党ビラの配布目的も含めて部外者の立ち入りを禁じており、住民の許諾を得ずに立ち入ってビラを投函(とうかん)しながら滞留した行為は罰するほどの違法性がないとはいえない」と述べた。

 そのうえで、1審判決が「ビラ配りを刑事罰の対象とすることへの社会通念は確立していない」などとして住居侵入罪の成立を認めなかったことを「法の適用を誤っている」と結論づけた。」(1面)


この事件は、刑事事件であり、刑事事件としては「合法的な内容のビラを配布する目的で昼間に集合住宅の共用部分に立ち入る行為は、住居侵入罪に当たるか」(松宮孝明「最新判例演習室・刑法」法学セミナー627号117頁)という問題です。

しかし、

「最大の争点は「ビラ配布のための立ち入りを罰するのは、憲法21条で保障された表現の自由を侵害するか」だった」

と明示しているように、憲法論が最大の争点なのです。

憲法21条で保障される「表現」については、その内容や手段について広く解するのが一般的であり、ビラ配りも「表現」に含まれることに異論はありません。加えて、大多数の人々にとってビラ配りは、自己の意見を多くの他者に伝えるための簡易かつ効果的な表現手段であることから、ビラ配りは他の表現手段と比べて特異な性質を有しているのです。このようなビラ配りの性質の重要性に注目する必要があったのです。

刑法の問題であるとともに憲法の問題でもあるため、この2つの問題をどのように組み合わせて法解釈を行い、結論を導いていくのかがポイントとなっています。


ビラ配布 「表現の自由」懸念 被告ら「社会への影響大」

 「住民の平穏」を重視するのか、それとも「表現の自由」を尊重するのか――。そのバランスのあり方が問われた刑事裁判で、東京高裁は11日、住民の側に立って有罪の判断を示した。東京都葛飾区のマンションで政党ビラを配った住職荒川庸生被告(60)に言い渡されたのは罰金5万円。しかし、「犯行現場」となったマンションの住民からも、刑事罰を科すことについて「厳し過ぎるのでは」という感想が漏れた。

 「東京高裁には憲法はないんですね」

 荒川被告は法廷の被告席でつぶやき、首を振った。閉廷後は裁判所前でこぶしを挙げ、「社会常識が通じないところだと分かった。断じて許せない判決だ」と厳しい表情だった。判決後の記者会見でも「たかが罰金判決だが、社会への影響を考えると改めて怒りが燃え上がる」と憤った。

 逮捕は予想外だった。マンションの7階からビラを配布しながら下りていくと、3階で住民の男性から抗議を受けた。「今後、あなたのお部屋にはビラを入れませんので、何号室ですか」。そう尋ねたが、110番通報されたという。

 記者会見に同席した弁護人は、防犯意識の高まりから部外者の立ち入りに住民の不安があることについては理解を示したうえで、「それが住居侵入罪の成立要素にはならない」と批判。「(高裁判決によれば)集合ポストにビラを入れても違法となりかねず、警察がマンション内で監視する合法的権利も得てしまう。そんな社会がいい社会なのか」と、判決が及ぼす影響を懸念した。

■現場にも賛否

 一方、現場となった東京都葛飾区のマンションの住民は、有罪判決に複雑な表情を見せた。「部屋に踏み込んだわけじゃないんだし。当時はほかのチラシもドアポストに入っていた」と女性(58)は言った。男性(45)は「共産党のビラだけ悪いというならば、何らかの意図を感じてしまう」と首をかしげた。

 玄関ホールには「関係者以外立ち入り禁止」の立て看板。ただ、オートロックなどはなく、出入りは容易だと住民は話した。別の女性(65)は「一人暮らしやお年寄りがいるから、勝手に入られるのは心配だ。実際、事件が起きてからはドアポストに入るチラシは減った。よいきっかけになったのでは」と語った。

   ◇

 鈴木和宏・東京高検次席検事のコメント 法解釈、社会常識に照らし、極めて妥当で常識的な判決だ。」(39面)

<注>玄関ホールには「関係者以外立ち入り禁止」の立て看板があるという記事だが、これは事件後に設置されたとのことである。なので、この本判決を検討する際には「立ち入り禁止」の看板は除外する必要がある。もっとも、宅急便など住民以外の者も立ち入る必要がある以上、「関係者=住民」に限定できず、意味のある看板か不明だが。


マンションのような集合住宅では、多様な意見が生じるため、マンション管理組合の理事会で多くのことを決定することになりますが、部外者の立ち入り禁止を定めたとしても、部外者の立ち入りをすべて告発し、刑事罰を求めるところまで決定するわけではありません。

「現場となった東京都葛飾区のマンションの住民は、有罪判決に複雑な表情を見せた。「部屋に踏み込んだわけじゃないんだし。当時はほかのチラシもドアポストに入っていた」と女性(58)は言った。男性(45)は「共産党のビラだけ悪いというならば、何らかの意図を感じてしまう」と首をかしげた。

 玄関ホールには「関係者以外立ち入り禁止」の立て看板。ただ、オートロックなどはなく、出入りは容易だと住民は話した。別の女性(65)は「一人暮らしやお年寄りがいるから、勝手に入られるのは心配だ。実際、事件が起きてからはドアポストに入るチラシは減った。よいきっかけになったのでは」と語った。」


そのため、ビラを受け取るかどうかは、個々の居住者が独立に判断すべきことで、事前に一括して規制することは許されないのではないか(曾根)という考え方も生じています。

「一人暮らしやお年寄りがいる」のは一戸建て住宅でも同じです。一戸建て住宅で個別に拒否することはあっても、一戸建て住宅の地域すべてでビラ配布を禁止することを決定する町内会決議を行うことはまずありません。一戸建て住宅と異なり、集合住宅ではビラ配布を厳しく規制することが許されるということは、均衡を欠いた対応のように思えます。


事件の経過

 荒川被告は04年12月23日午後2時20分ごろ、支援する共産党の「都議会報告」などを配るためにマンションに入った。各戸のドアポストに投函(とうかん)していたところ住民に通報されて逮捕され、23日間の身柄拘束の後に起訴された。高裁判決の認定によると、マンションにはオートロック方式の玄関はなく、管理人も常駐していなかったが、管理組合理事会はチラシやビラの配布のために立ち入ることを禁止していた。玄関ホールの掲示板には「敷地内に立ち入り、パンフレットの投函、物品販売などを行うことは厳禁です」などと記した紙が張り出されていた。」(39面)



表現の自由をめぐる最近の判決

04年12月 東京都立川市の防衛庁官舎での反戦ビラ配布をめぐり、市民団体のメンバー3人が住居侵入罪に問われた事件で全員に無罪判決(東京地裁八王子支部)

05年12月 立川事件の控訴審で3人に罰金10万~20万円の逆転有罪判決(東京高裁)

06年6月 社会保険庁職員が共産党機関紙を配って国家公務員法=政治的行為の制限=違反の罪に問われた事件で職員に罰金10万円執行猶予2年の有罪判決(東京地裁)
   8月 葛飾政党ビラ配布事件で無罪判決(同)

07年12月 葛飾政党ビラ配布事件で罰金5万円の逆転有罪判決(東京高裁)」(抜粋)(39面)


この最近の判決をみると、共産党の配布物を狙い撃ちして処罰を求めているようにも受け取れます。警察や検察が共産党のみ目を付けて妨害を行うことは昔も今も変わらないようです。



(2) 東京新聞平成19年12月12日付朝刊26面

政党ビラ配り逆転有罪 罰金5万円 僧侶の住居侵入認定
2007年12月12日 朝刊

 政党ビラをマンションのドアポストに投函(とうかん)したとして、住居侵入の罪で逮捕、起訴された東京都葛飾区の僧侶荒川庸生(ようせい)被告(60)の控訴審判決公判で、東京高裁(池田修裁判長)は十一日、「立ち入り禁止を知りながら中に入ったのは違法」として、一審の無罪判決を破棄、罰金五万円(求刑罰金十万円)の有罪判決を言い渡した。荒川被告は同日、上告した。 

 判決は焦点となった「表現の自由」との関係について「憲法で無制限に保障されたものではなく、他人の権利を不当に害することは許されない」と述べた。ビラの配布という草の根の政治活動への制限につながりかねない判決で、今後、市民運動を委縮させる可能性が懸念される。

 一審判決は「ドアポストに配布する目的で、昼間に短時間、通路などに立ち入ることは許されないという社会的な合意は成立していない」と判断。「政党ビラ配布のための立ち入りを禁じる表示はなかった」として、無罪を言い渡していた。

 これに対し二審判決はマンション管理組合の理事会がビラ投函禁止を決め、玄関ホールの掲示板に二枚の張り紙を掲示したことを指摘。「住民から張り紙への異論や苦情はなく、立ち入り禁止は住民の総意といえる。禁止を知りながら許可なく立ち入った行為は住居侵入にあたる」と認定。

 さらに、「玄関ホールを含めてビラ配布のための立ち入りは予定されていないのは明らか」と指摘。立ち入り禁止の意思表示が来訪者に伝わりにくかったと認定した一審とは異なり、「禁止を伝える措置は取られていた」と判断を覆した。

 荒川被告は二〇〇四年十二月二十三日、葛飾区のマンションでドアポストに共産党の「都議会報告」や「区議会だより」を投函。住人に通報され、逮捕、起訴された。」


この事件でも問題となったビラは、政治的表現活動の自由に関するものでした。

「荒川被告は二〇〇四年十二月二十三日、葛飾区のマンションでドアポストに共産党の「都議会報告」や「区議会だより」を投函。住人に通報され、逮捕、起訴された」


有権者にとっては、都議会・区議会の様子は選挙権行使のために必要な情報であるだけでなく、有権者の責務として知るべき内容です。また、都議会議員や区議会議員としても、日々の政治活動はもちろん、特に議会での活動は選挙民から選ばれた者として、どこの政党であろうとも、自ら明らかにする政治的責任があります。

そうすると、「都議会報告」や「区議会だより」という有権者及び議員にとって必要な情報について、同じビラであるからといって排除するようなことは、有権者及び議員の責務として妥当性を欠くといえるのです。


政党ビラ配り逆転有罪 『高裁に憲法ないのか』 被告僧侶怒りあらわ
2007年12月12日 07時09分

 「憲法を無視した不当な判決。表現の自由が奪われれば思想・信条の自由も奪われる。最高裁まで闘い抜く」。マンションのドアポストに政党ビラを投函(とうかん)した行為の違法性が争点になった裁判の控訴審で、東京高裁から逆転有罪判決を受けた被告の荒川庸生(ようせい)さん(60)は十一日、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見し、怒りで声をふるわせた。

 逆転有罪は、まったく考えていなかった結果だった。「こんなことが犯罪になるなんて…」。荒川さんは言い渡しの瞬間、ぼうぜんと裁判長を見上げ最後に「東京高裁に憲法はないんですね」と法廷でつぶやいた。

 三年前の突然の拘置は正月をはさんで二十三日間にも及んだ。判決は未決拘置日数(二十一日間)を一日五千円に換算して刑に参入することを認めており、すでに罰金五万円は払い終えた計算になる。「有罪ありきの政治的な判決。この五万円が日本社会にどれだけの影響を与えるかと考えると、あらためて怒りがこみ上げる」と荒川さん。

 中村欧介弁護士は「判決は、住民がビラを通して情報を知る権利も侵害している」と指摘。「張り紙があれば住居侵入罪が成立するというのは、一般社会の実態をまったく考慮していない形式判断。世の中の集合住宅へのビラ投函はすべて刑事罰の対象になってしまう」と話す。

 政治色の強いビラだからねらい撃ちされたのではないか-。支援者からはそんな疑念も持ち上がっている。

 このマンションでは、宅配ピザ業者らがチラシをドアポストに投函するために頻繁に出入りしていたことが、証拠採用された防犯ビデオの映像で明らかになっている。

 「住民の総意で立ち入りを禁じていた」と指摘した高裁判決。中村弁護士は、住民の中に「ビラは不要なら捨てればいい。どうしてこんなことで犯罪になるのか分からない」という声もあったことを明らかにした。」(東京新聞平成19年12月12日付朝刊26面


この記事には、注目すべき点が取り上げられています。

「三年前の突然の拘置は正月をはさんで二十三日間にも及んだ。判決は未決拘置日数(二十一日間)を一日五千円に換算して刑に参入することを認めており、すでに罰金五万円は払い終えた計算になる。」


通常、罰金刑を宣告する場合、未決拘置日数を刑に参入することはしませんが(参入したらその罰金を科する意味がなくなる。参入すると温情判決という評価に)、この判決では参入しており、しかも、実質0円の罰金刑になってしまっています。これでは処罰の必要性がないと表明したのと変わりがないのです。

要するに、1審判決は素直に住居侵入罪を不成立にしたのであり、これに対して2審判決は形式的には有罪(住居侵入罪成立)としつつも、実質的には不処罰としたわけであり、1審・2審判決とも処罰の必要性がないとした事件だったのです。

同じく処罰の必要性がないとするのであれば、1審判決のように素直に無罪とした方が妥当なように思います。後々判例として基準となるのは判決文のところだけであり、政党ビラ配りでも処罰されるという基準のみが残ってしまうからです。



(3) 日経新聞平成19年12月12日付朝刊42面

政党ビラ配布、逆転有罪・東京高裁「表現の自由、無制限でない」

 政党ビラを配るため東京都葛飾区のマンションに立ち入ったとして住居侵入罪に問われ、1審で無罪判決を受けた僧侶、荒川庸生被告(60)の控訴審判決が11日、東京高裁であった。池田修裁判長は「憲法は表現の自由を絶対無制限に保障したものではなく、他人の財産権を不当に害することは許されない」として東京地裁の無罪判決を破棄、罰金5万円(求刑罰金10万円)の逆転有罪判決を言い渡した。

 2審判決は、住民がビラやチラシの配布禁止を明示している場合、各戸のドアポストだけではなく、集合ポストへの配布のための玄関ホールへの立ち入りも「住居侵入罪を構成する」と厳格な判断を示した。被告は判決を不服として最高裁に上告した。

 池田裁判長は判決理由で、住民がチラシなどの投函(とうかん)禁止の張り紙を玄関ホールに掲示していたことを挙げ、「被告はビラ配布が許容されていないことを知っており、エレベーターや各階廊下はもちろん、玄関ホールへの立ち入りも住居侵入罪にあたる」と判断した。

 弁護側は、政党ビラ配布のためのマンション立ち入りを処罰するのは「表現の自由」を保障する憲法に違反するとも主張した。この点について同裁判長は「被告の立ち入りの目的に不当な点はない」としつつも、「住民は住居の平穏を守るため、政治ビラ配布も部外者のマンション立ち入りを禁止できる。住居侵入罪を適用しても憲法違反にならない」と弁護側主張を退けた。

 1審判決は同被告がマンションに立ち入ったのが昼間の7、8分と短時間だったことなどから、「階段や廊下など共用部分への短時間の立ち入りについて、刑事罰の対象とすることへの社会通念は確立していない」と判断。住居侵入罪は成立しないとして無罪とした。

 判決によると、荒川被告は2004年12月、葛飾区内の7階建てマンションに立ち入り、各戸の玄関ポストに共産党の「都議会報告」などのビラを投函した。

 鈴木和宏・東京高検次席検事の話 極めて妥当で常識的な判決だ」



憲法 大事にしない」被告が批判

 無罪判決から一転、有罪を言い渡された僧侶の荒川庸生被告(60)は判決後に記者会見し、「憲法の番人であるべき裁判所が憲法を大事にしていない。思ってもみなかった不当判決だ」と憤りをあらわにした。

 政党ビラ配布のためにマンション内に立ち入った行為に刑事罰を科した高裁判決について、「ビラ配布という表現方法が奪われれば、思想・良心の自由まで奪われてしまう。上告して闘いたい」と強調した。

 弁護団は「判決に従えばポスティング業者が集合ポストに広告を入れることさえ犯罪になる。国民生活の実情を無視した判決だ」と批判した。

 この日の法廷で、同被告は判決理由が述べられている間、硬い表情で裁判長をじっと見つめ続けた。傍聴席の支援者からは「不当判決だ」などと不満の声も上がった。」


この記事でも判決中、注目すべき点を取り上げています。

「池田裁判長は判決理由で、住民がチラシなどの投函(とうかん)禁止の張り紙を玄関ホールに掲示していたことを挙げ、「被告はビラ配布が許容されていないことを知っており、エレベーターや各階廊下はもちろん、玄関ホールへの立ち入りも住居侵入罪にあたる」と判断した。」


玄関ホールであっても立ち入ると住居侵入に当たると判断したため、この判決からすると、かなり広範囲に処罰されることになります。

「チラシなどの投函禁止の張り紙」は玄関ホールに掲示しているのですから、玄関ホールに入らないと張り紙が分からないはずですが、張り紙を見る前から玄関ホールにはいった途端、住居侵入罪が成立するわけです。そうすると、立ち入り禁止の張り紙を知っていてもいなくても、住居侵入罪を認めるのですから、なぜ、「住民がチラシなどの投函(とうかん)禁止の張り紙を玄関ホールに掲示していたことを挙げ」たのか、論理が通っていないのです。

「住民がチラシなどの投函(とうかん)禁止の張り紙を玄関ホールに掲示していたこと」を理由に挙げるのであれば、張り紙を見るために玄関ホールまで立ち入ることは認める必要があります。論理が通らない判決文であるため、「玄関ホールへの立ち入りも住居侵入罪にあたる」とした部分は、最高裁では否定されるものと思われます。



2.判決要旨についても引用しておきます。

(1) 東京新聞平成19年12月12日付朝刊26面

■判決要旨

 政党ビラ配布をめぐるマンションへの立ち入りを住居侵入罪で有罪とした十一日の東京高裁判決の要旨は次の通り。

 【部外者の立ち入り】

 管理組合の理事会は、区の公報に限り集合ポストへの投函を認め、そのほかは禁止と決定。玄関ホールの掲示板にA4判、B4判の張り紙が掲示されている。

 弁護人は、政治ビラは政治的表現の自由に基づき、居住者の知る権利の対象にもなることから、投函の禁止は、住民の総意や管理組合総会の決定が必要と主張するが、民間の分譲マンションであれば、区分所有者らが手続きを含め自由に決定する権利を有することは明らかだ。住民の異論、苦情はなく、理事会の決定は住民の総意に沿うものと認められる。

 【正当な理由】

 原判決は、部外者立ち入り禁止の意思表示が来訪者に伝わるような実効的な措置が取られていたとはいえないから、立ち入り行為が「正当な理由」のないものとは認められないと説示する。

 しかし、マンションの構造、張り紙の内容、位置などによれば、工事の施工や集金などを除き、部外者の立ち入りは予定されておらず、各ドアポストへのビラ配布を目的とする者も立ち入りを予定されていないことは明らかであり、実効的措置が取られていなかったとはいえないから原判決は是認できない。

 【住居侵入罪の成立】

 マンションの構造に加え、ビラ配布のための部外者の立ち入りを許容していないことを被告が知っていたと認められることなどを考慮すると、被告の行為は、ビラ配布のために玄関内東側ドアより先への立ち入りはもちろん玄関ホールへの立ち入りを含め刑法一三〇条前段の住居侵入罪を構成すると認めるのが相当。

 【違法性阻却事由および可罰的違法性】

 弁護人は、本件立ち入りが違法性を阻却され、可罰的違法性を欠くと主張する。確かに被告は政治ビラを配布する目的で立ち入りに及んでおり、目的自体に不当な点はない。しかし、住民らは住居の平穏を守るため、政治ビラの配布目的を含め、マンション内に部外者が立ち入ることを禁止でき、本件マンションでは管理組合の理事会によりそのような決定が行われ、これが住民の総意に沿うものと認められる。

 マンションの構造などに照らせば、ビラの配布を目的として住民らの許諾を得ることなく立ち入り、七階から三階までの多くの住戸のドアポストにビラを投函しながら滞留した行為が相当性を欠くことは明らかであり、違法性が阻却されるとか、可罰的違法性を欠くと解することはできない。

 【憲法との整合性】

 憲法二一条一項は表現の自由を絶対無制限に保障したものではない。たとえ思想を外部に発表するための手段であっても、その手段が他人の財産権などを不当に害することは許されない。

 本件マンションに立ち入りドアポストに投函する以外の方法でもビラを配布することは可能だし、住民らが管理組合の決議などを通じてビラ配布のための立ち入り規制を緩和することができないわけでもないので、マンション住民の知る権利を不当に侵害しているわけでもない。

 【破棄自判】

 住居侵入罪の成立を否定した原判決は法令の適用を誤っており、原判決を破棄し、被告は相当な理由がないのに本件マンション内に侵入したとの事実を認定する。

(東京新聞)」




(2) 判決要旨につき、幾つかの点に検討しておきます。

その前に、マンション共用部分が刑法130条前段の「住居」に当たるのか、ということも1審判決では議論されていましたが、2審判決では議論していないようです。もっとも、「住居」に当たらないとしても、同じ条文の「人の看守する建造物」には当たるので、意味のある議論ではありません(川口浩一「政党ビラの配布と住居侵入罪の成否」刑事法ジャーナル9号(2007年)147頁)。

では、検討に入ります。

「【正当な理由】

原判決は、部外者立ち入り禁止の意思表示が来訪者に伝わるような実効的な措置が取られていたとはいえないから、立ち入り行為が「正当な理由」のないものとは認められないと説示する。

 しかし、マンションの構造、張り紙の内容、位置などによれば、工事の施工や集金などを除き、部外者の立ち入りは予定されておらず、各ドアポストへのビラ配布を目的とする者も立ち入りを予定されていないことは明らかであり、実効的措置が取られていなかったとはいえないから原判決は是認できない。」


この「正当な理由」は条文上存在し、1審判決は「正当な理由」のない立ち入り行為ではないとしたため、2審判決でも論じたわけです。しかし、学説上、「正当な理由がない」とは、違法性阻却事由がないことをいうのであり(西田典之・刑法各論(第4版)96頁)、意味のある文言とは理解されていません。ですので、「正当な理由」の点で住居侵入罪の成否を決するのは妥当な解釈ではないのです。

2審判決は、「正当な理由」に関する点で住居侵入罪を否定した1審判決を否定した点は妥当なのです。ただ、否定した論理は妥当とはいえないでしょう。


「【違法性阻却事由および可罰的違法性】

 弁護人は、本件立ち入りが違法性を阻却され、可罰的違法性を欠くと主張する。確かに被告は政治ビラを配布する目的で立ち入りに及んでおり、目的自体に不当な点はない。しかし、住民らは住居の平穏を守るため、政治ビラの配布目的を含め、マンション内に部外者が立ち入ることを禁止でき、本件マンションでは管理組合の理事会によりそのような決定が行われ、これが住民の総意に沿うものと認められる。

 マンションの構造などに照らせば、ビラの配布を目的として住民らの許諾を得ることなく立ち入り、七階から三階までの多くの住戸のドアポストにビラを投函しながら滞留した行為が相当性を欠くことは明らかであり、違法性が阻却されるとか、可罰的違法性を欠くと解することはできない。」


東京地裁平成16年12月16日判決は、東京都立川市の防衛庁官舎での反戦ビラ配布をめぐり、市民団体のメンバー3人が住居侵入罪に問われた事件で、(判決文で明示してはいないが)可罰的違法性を欠くとして全員に無罪判決を言い渡しました。このように、違法性阻却事由および可罰的違法性を欠くという論理は、決しておかしなものではありません。2審判決のように、「相当性を欠くことは明らか」といってよいのかどうか、疑問があります。

住居侵入罪の保護法益については、「住居の平穏」とする見解と、「住居権」とする見解が存在するのですが、現在の最高裁は住居権とする見解を採用しているという判断が一般的です。2審判決では「住居の平穏」を守るためと判示しているようですが、妥当なのでしょうか? 疑問が残ります。


「【憲法との整合性】

 憲法二一条一項は表現の自由を絶対無制限に保障したものではない。たとえ思想を外部に発表するための手段であっても、その手段が他人の財産権などを不当に害することは許されない。

 本件マンションに立ち入りドアポストに投函する以外の方法でもビラを配布することは可能だし、住民らが管理組合の決議などを通じてビラ配布のための立ち入り規制を緩和することができないわけでもないので、マンション住民の知る権利を不当に侵害しているわけでもない。」


住居侵入罪の保護法益については、「住居の平穏」とする見解と、「住居権」とする見解が存在するのですが、いずれにせよ、自由権の一種であり、財産権ではありません。2審判決は、住居への立ち入り行為は「財産権など」を侵害すると理解していますが、「など」の部分こそ判決文で明確にするべきでした。判決文では表現の自由と財産権との比較衡量をしているかのようであり、妥当性を欠く判決文です。

「本件マンションに立ち入りドアポストに投函する以外の方法でもビラを配布することは可能」という部分は、他に採りうる手段があるという、いわゆる「LRAの基準」(憲法上の違憲審査基準のこと)を採用したかのような判決文です。

しかし、ドアポストに入れるというポスティングこそ、必要な方にのみ渡すことができ、もっとも効果的な手段なのですから、ポストに入れずに他の手段を採れということはポスティング自体を否定することと同じです。しかも、立ち入り行為を直ちに住居侵入罪に当たるとしなくても、出てほしいといわれて滞留した場合のみ処罰すれば足りるともいえるため、不退去罪で対応する手段も可能でした。2審判決は、結論ありきで他に採りうる手段があることを示したといえるのです。



続きは、「政党ビラ配りと住居侵入罪の成否(下)~東京高裁平成19年12月11日判決」で論じます。

テーマ:裁判 - ジャンル:政治・経済

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コメント
この記事へのコメント
このエントリーに関しては特にどうこう言うつもりもないんですが…

>ビラ配布という表現方法が奪われれば、思想・良心の自由まで奪われてしまう。

↑なんかこれもインターネット全盛のこの時代にそぐわない感じがしますね。いや,まあ媒体の性質の違いは分かるんですが。法が時代に追いついていないというか。。
2007/12/15 Sat 01:02:36
URL | とおりすがり #-[ 編集 ]
つか、住民の総意として「ビラ投函禁止」が前提でしょう。
つまり、あのマンションの住人はビラを望んでいなかった。
にもかかわらず、これを無視して、集合ポストではなくわざわざドアポストにまで
接近してビラを投函しているわけです。

ですので、

> しかし、ドアポストに入れるというポスティングこそ、必要な方にのみ渡すことができ、もっとも効果的な手段なのですから、

これは最初から前提として成り立っていません。拒絶されていたのに無理やり見せようとしたのですから、マンションへの不法侵入は成立するでしょうし、マンション住民の幸福追求権を踏みにじる行為です。
2007/12/15 Sat 02:50:04
URL | 完全体 #AVI0QcCQ[ 編集 ]
>とおりすがりさん:2007/12/15(土) 01:02:36
コメントありがとう。
このレスでも同じことを少し。まず。コメントして頂けるのは良いのですが、読者に対して同一人物か分からないので、今度からはHNの変更をお願いします。


>>ビラ配布という表現方法が奪われれば、思想・良心の自由まで奪われてしまう。
>↑なんかこれもインターネット全盛のこの時代にそぐわない感じがしますね。

ネットは、発信するHPやブログを自ら見る者だけ見るのであって、誰もが見るわけではありません。また、年配になるほど、ネットで情報収集する方はいないですし。
特に、地域に根ざした情報ほど、ビラには出ていても、ネットには出ていないように思います。ネットだと地域住民以外も知ってしまいますし、区議会だよりなんて、区民以外は興味ないのですから。

なので、「インターネット全盛のこの時代にそぐわない」ってことはないと思います。


>まあ媒体の性質の違いは分かるんですが

そうですね。
2007/12/17 Mon 01:00:21
URL | 春霞 #ExKs7N9I[ 編集 ]
>完全体さん:2007/12/15(土) 02:50:04
はじめまして、コメントありがとうございます。


>つか、住民の総意として「ビラ投函禁止」が前提でしょう。
>つまり、あのマンションの住人はビラを望んでいなかった。

住居侵入罪における「侵入」概念は、主観・客観を含めた総合判断をするのが最高裁判例・通説ですから、「住民の総意」のみで「侵入」の成否を決するわけではありません。

元々、マンション住民の意思としてビラをどこまで排除する意図だったのか、1審と2審で判断が分かれてますし、事実上、広告ビラは排除してなかったのに、突如してビラ全部(葛飾区広報誌を除く)を排除する意思だったというのも、結構、無理があるんですよね。


>これを無視して、集合ポストではなくわざわざドアポストにまで接近してビラを投函している

今回の東京高裁判決によれば、集合ポストに入れる場合でも、住居侵入罪に当たります。「わざわざドアポストにまで接近」したと強調しても意味がないのです。
もっとも、東京高裁判決と異なり、集合ポストに入れる場合には住居侵入罪不成立と考えているのであれば、妥当と思います。


>マンション住民の幸福追求権を踏みにじる行為です。

……。この事案において住民の「幸福追求権」(憲法13条)は無関係です。どう考えれば「幸福追求権」(憲法13条)が関係するのか、ぜひ教えて下さい。

東京高裁判決は、実質罰金0円の判決で不処罰同然なのですから、「住民の幸福追求権を踏みにじる」ってコブシを振り上げてみてもね~。ちょっと力が入りすぎでは? 
2007/12/17 Mon 01:47:43
URL | 春霞 #ExKs7N9I[ 編集 ]
では、マンションの所有者が住民の意志を代表してビラ投函を禁止している場所であっても、ビラ投函は認められるという事ですか?
2007/12/17 Mon 08:19:23
URL | 完全体 #9qR3mO7s[ 編集 ]
まあいずれにせよ、今回の判決で被告の行為はマンション側の財産権を侵害する行為であると認定されています。

ビラ撒き禁止の掲示があるマンションで、部外者がビラを撒く権利があるのか、という単純な問題ですから、さっさと結論を出して終わらせて欲しいですね。
2007/12/17 Mon 08:27:12
URL | 完全体 #UUMqfu4.[ 編集 ]
>完全体さん:2007/12/17(月) 08:19:23・2007/12/17(月) 08:27:12
コメントありがとうございます。

完全体さんの場合、民事責任と刑事責任の違いが全く分かっていないようです。まずその違いを理解しましょう。その違いを理解していないので、おそらくこのエントリーが全く理解できないと思いますし、他の法律系ブログも理解できないと思います。「情報流通促進計画byヤメ記者弁護士」さんが、完全体さんのコメントに困惑してますよね?  なぜ困惑しているか分かりますか?


>マンションの所有者が住民の意志を代表してビラ投函を禁止している場所であっても、ビラ投函は認められるという事ですか?

立ち入りお断りでなくて、ビラ投函禁止ですね。ならば、 「ビラ投函は認められるという事ですか?」の意味は、刑事としてですか、それとも民事としてですか?

住居侵入罪の成否自体は、本来、ビラ投函をしたか否かは無関係ですけど。……と書いて理解できてますか?


>今回の判決で被告の行為はマンション側の財産権を侵害する行為であると認定されています

東京高裁はそんな認定はしていません。間違った理解です。このエントリーをよく読みましたか? もっとも、判決文全文が分からないのではっきりしないところはありますが。

もし、万が一「財産権を侵害する」なんて判決文に書いてあったら、最高裁では否定されることは必至です。住居侵入罪の保護法益は財産権ではないのですから。


>ビラ撒き禁止の掲示があるマンションで、部外者がビラを撒く権利があるのか、という単純な問題

違います。間違った理解です。

まず、民事責任と刑事責任の違い、住居侵入罪の保護法益は何か、刑事裁判での訴訟当事者は誰か、刑法と民法と憲法との違い、権利と人権の違い。まず、これらの点をきっちり理解しましょう。

完全体さんはまだ学生さんなのでしょうか? ぜひ学校などで民事責任と刑事責任の違いなどを学んで下さいね。法律論は、1つの法だけでも奥深いですし、今回の事案のように異なる法律が交錯する問題だとさらに面白さが増します。楽しいのでぜひともに「法律のジャングル」へ踏み込みましょう。
2007/12/18 Tue 06:45:32
URL | 春霞 #ExKs7N9I[ 編集 ]
> 「情報流通促進計画byヤメ記者弁護士」さんが、完全体さんのコメントに困惑してますよね?  なぜ困惑しているか分かりますか?

さあ、何故でしょう。

> 立ち入りお断りでなくて、ビラ投函禁止ですね。ならば、 「ビラ投函は認められるという事ですか?」の意味は、刑事としてですか、それとも民事としてですか?

出来れば両方を伺ってみたいですね。

> 住居侵入罪の成否自体は、本来、ビラ投函をしたか否かは無関係ですけど。……と書いて理解できてますか?

その点も詳しく伺いたいです。

> 東京高裁はそんな認定はしていません。間違った理解です。

あれ、そうでしたっけ。
裁判長が被告の主張に対し、
「表現の自由は絶対的に保障されるものではない。思想を外部に発表するための手段でも他人の財産権を侵害することは許されない。」と述べたという記事を読んだもので、てっきり侵害が認定されたとばかり。

> まず、これらの点をきっちり理解しましょう。

特に必要を感じない限り、こちらからこれといって何かを理解したりする予定はありません。
当然ですが、春霞氏が私に懇切丁寧に教える義務もありませんので、前述の私の要望は無視してもらっても構いませんが。

> 楽しいのでぜひともに「法律のジャングル」へ踏み込みましょう。

さしあたり必要な分野に関しては上空から眺めるくらいはするつもりです。
本業をおざなりには出来ないもので。
2007/12/18 Tue 12:35:50
URL | 完全体 #3Fn2fuP2[ 編集 ]
>完全体さん:2007/12/18(火) 12:35:50
コメントありがとうございます。


>>なぜ困惑しているか分かりますか?
>さあ、何故でしょう。

民事と刑事の問題を区別できていないからです。


>春霞氏が私に懇切丁寧に教える義務もありませんので、前述の私の要望は無視してもらっても構いませんが。

そうですか。そう書いていただけるならば、答えるのは控えることにします。でも、詳しく答えるまでもなく、このエントリーと、次の「政党ビラ配りと住居侵入罪の成否(下)」で、大体は分かると思います。


<12月22日追記>

完全体さんは、ここのブログでは飽き足らずにとうとう中山研一先生のところへも押しかけて妄想を吐露したのですね。今度は刑法学の大家に対して。
民事と刑事の区別さえできないのに、誰彼かまわず、ご自分の妄想を触れ回るのは止めなさい。いい年をして、少しは自制心を養いなさい。マンション管理人として共産党ビラの排除だけに血道をあげるだけでなく、多数のブログで共産党ビラ配り批判を繰り広げるなんて異常です。
2007/12/20 Thu 08:25:27
URL | 春霞(12月22日追記しました) #ExKs7N9I[ 編集 ]
> 民事と刑事の区別さえできないのに、誰彼かまわず、ご自分の妄想を触れ回るのは止めなさい。

マンション住民も、被告に対して同じ感情を抱いていたでしょうね。

> いい年をして、少しは自制心を養いなさい。

被告の年齢は50代後半だそうで。

「表現の自由」とか「知る権利」とか、そういう事を言うのであれば、この程度で目くじらを立てるのもいかがなものかと。
2007/12/23 Sun 10:31:45
URL | 完全体 #aKLGMabc[ 編集 ]
>多数のブログで共産党ビラ配り批判を繰り広げるなんて異常です。

んー。あんまり流れがよく分からんのですけど 。。
普通ブログにコメント書くのは自由なんじゃないですか?
「本ブログに対する批判は禁止します」とか書かれているならともかくですが・・・
2007/12/23 Sun 21:09:00
URL | とおりすがり改めN速からきますた #-[ 編集 ]
>完全体さん:2007/12/23(日) 10:31:45
コメントありがとう。お返事が遅くなりすみません。


>> 民事と刑事の区別さえできないのに、誰彼かまわず、ご自分の妄想を触れ回るのは止めなさい。
>マンション住民も、被告に対して同じ感情を抱いていたでしょうね

あのー。東京高裁で問題となったビラは、区議会だよりなど議会活動の内容なのですから、完全体さんと違って「妄想」ではないのです。マンション住民も、真っ当な人ならビラ内容を「妄想」と思う人はいないでしょう。
完全体さんは、議会活動でさえも妄想だと考えてしまうのですから、もはや外国に行ったほうがいいと思います。北朝鮮に亡命すれば、政治活動を知らずにすみますよ。


>「表現の自由」とか「知る権利」とか、そういう事を言うのであれば、この程度で目くじらを立てるのもいかがなものかと

マンション管理人として、政党ビラはとことん排除するべく行動しているくせに、自分の行動は「大目に見ろ」ですか(苦笑) 書いていて恥ずかしくなりませんか? 北朝鮮行きをお勧めします。 


<平成20年1月1日追記>

「さるのつぶやき」さんの「葛飾ビラ配布事件、マスコミ各紙に諫められる池田修裁判長の東京高裁判決」というエントリーでも、ブログ主から「妄想は止めなさい」と手厳しく注意を受けていますね。やっぱり、誰でも同じことを思うのだという感じはしますが(苦笑)。
  ↓
「あなたが当初から勝手な創作により偽ろうと努力している事実は、上記コメントで何度も指摘した通り、被告人を何が何でも処罰したいというあなたの邪(よこしま)な欲望を実現するために、あなた個人が作り出した妄想・虚言に過ぎません。。」
http://saru.txt-nifty.com/blog/2007/12/post_efd2.html

完全体さんは、どんなに注意を受けても事実から目を背け、妄想の世界のみに没頭したいのでしょうけど、無意味であるだけでなく、妄想で論じることは名誉毀損の可能性が高くなります。もう止めた方が賢明です。
2007/12/28 Fri 07:05:27
URL | 春霞(追記しました) #ExKs7N9I[ 編集 ]
>N速からきますたさん:2007/12/23(日) 21:09:00
コメントありがとう。お返事が遅くなりすみません。


>とおりすがり改めN速からきますた

HNが「N速からきますた」ですか……。ここは2ちゃんねる奨励ブログではないので、別のHNでお願いしますね。


>んー。あんまり流れがよく分からんのですけど

完全体さんよりも、「N速からきますた」さんの方がずっと理解力があると思うので少し書きますね。

中山研一先生のところにご迷惑をかけることは止めなさいという趣旨でした。2ちゃんねるだって、民事と刑事が分からないヤツはアホウ扱いされることはよくご存知でしょう。ところが、完全体さんは、民事と刑事の区別ができないんです。他のブログでも、民事と刑事とは違うと指摘されたのに。

そんな完全体さんが、ご高齢で刑法学の泰斗である中山先生のブログで、妄想を繰り広げるのですから、始末に負えません。そのうち、完全体さんのコメントは消去されてしまうでしょうけど。
2007/12/28 Fri 07:07:45
URL | 春霞 #ExKs7N9I[ 編集 ]
自分も法学は専門分野ではありませんので、確認も込めて書くのですが、
・「ビラ投函禁止」はマンション管理組合が決めた取り決めである。
・これは私人が決めた取り決めであり、この取り決めを持って刑法で裁く(刑事裁判となる)ことは本来ありえない。
・しかし、それをはっきりと明示すれば取り決めとしては有効となるので民事上の責任は発生する為、民事裁判を起こす事は可能となる。

こういうことでいいのかな?
2007/12/28 Fri 07:19:13
URL | 論理的思考が苦手な人 #Zr2/WiYY[ 編集 ]
>論理的思考が苦手な人さん:2007/12/28(金) 07:19:13
コメントありがとうございます。


>・「ビラ投函禁止」はマンション管理組合が決めた取り決めである。
>・これは私人が決めた取り決めであり、この取り決めを持って刑法で裁く(刑事裁判となる)ことは本来ありえない。
>・しかし、それをはっきりと明示すれば取り決めとしては有効となるので民事上の責任は発生する為、民事裁判を起こす事は可能となる。
>こういうことでいいのかな?

そのとおりです。さすがですね。これを機会に補足の意図をこめていくつか触れておきます。

1つ目は、軽犯罪法との関係です。「張り紙禁止」や「立ち入り禁止」については軽犯罪法で処罰していますが、「ビラ投函禁止」は軽犯罪法でさえも処罰していません。「ビラ投函禁止」を重視して刑事罰を認めるのは、無理があるのです。

2点目は、住居侵入罪の成否が問題となるのは、オートロック式でない集合住宅の場合に限られるということです((下)の方のエントリー中で触れています)。例えば、鍵をかけているのに鍵をこじ開けて入り込むことまで、許されるわけではないわけです。指摘するまでもないのでしょうけど。

最後に。民事上の責任は生じえますが、マンションの玄関ホールや廊下に入った程度では、居住の利益をどれほど害したといえるのか、損害算定は困難ではないか、という点が問題になりますので、理念上は民事上の責任は発生するとしても、実際上は、民事上の責任を追及することは難しいように思います。
2007/12/31 Mon 23:02:07
URL | 春霞 #ExKs7N9I[ 編集 ]
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