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1.前原代表辞任について、朝日新聞(平成18年4月1日付朝刊2面)での東野真和記者の解説によると、
としています。「未熟さ露呈、体質改善を
民主党再生を託されての代表就任から、わずか半年余り。メール問題で迷走を続けた末の前原氏の辞任劇は、党首としての未熟さと、二大政党の一翼を担うべき民主党それ自体の未熟さを2つながらにあぶりだす結果となった。この期に及んでの党内議員の当事者意識の薄さを克服できなければ、何度でも同じことが繰り返されかねない。
あえて敵を作り、トップダウンで事を運ぼうとしてきた前原氏は、その手法では小泉首相にも擬せられた。党が支援を受けてきた労働組合に『言われた通りにするわけではない』と突きつけ、安全保障政策では党内の反発を承知で持論を展開した。
だが、手法こそ似ていても、首相のようにはいかなかった。党内を掌握するための布陣もなければ、独自色を出そうとした政策課題も国民世論を意識しての選択だったとは言い難い。
政策担当能力を示そうとはやるあまり、肝心の野党としての仕事が後回しになった。格差社会が小泉改革の負の部分として焦点に浮かび、政権追及の好機を迎えたその時にメール問題で自滅したのは、党が託された役割を見失っていた結果ではなかったか。
事態をここまで悪化させたのは、ひとり前原氏のせいではない。メール騒動の結末が深刻なのは、前原氏の未熟さをほとんど放置してきたといってよい党の姿にある。
党内では、前原氏の若さが裏目に出たとして、次の代表は経験豊富な小沢一郎前副代表や菅直人元代表らの再登板に期待する声が強い。
だがメール騒動のさなか、ベテラン議員たちは前原執行部を遠巻きに眺めるばかりだった。中堅や若手は、それぞれに政策立案に打ち込むのは良いが、党の危機的状況には傍観姿勢が目立つ。31日の両院議員総会で、前原執行部が総退陣の経緯を説明したのに、会場から何ひとつ意見がなかったのは、党の現状を照らして象徴的だった。
鳩山由紀夫氏、菅直人氏、岡田克也氏に続き、代表の任期途中での辞任は前原氏で4人連続となった。今度こそ必死で立て直しを図らなければ、政権交代可能な二大政党制は遠のくばかりになる。」
2.前原代表は、小泉首相からたびたび激励され、可愛がられているような態度を受けても、ニコニコしているのですから、まるで小泉首相の子分のようでした。与党である自民党と闘う野党の党首でありながら、小泉首相から子分扱いされているのに、怒ることなくニコニコしていたのですから、元々野党の党首として不適格だったと思います。
「メール問題で迷走を続けた末の前原氏の辞任劇は、党首としての未熟さ……を……あぶりだす結果となった」と解説していますが、未熟以前の問題であったように思います。
「あえて敵を作り、トップダウンで事を運ぼうとしてきた前原氏は、その手法では小泉首相にも擬せられた。」わけですが、なぜ前原代表は小泉首相の真似をしたのでしょうか? 与党に小泉首相がいるのですから、野党でミニ小泉代表を気取ってみてどういうつもりだったのか、訳が分かりません。同じモノだったらニセモノではなく、オリジナルの方を、有権者は支持すると思うからです。
「格差社会が小泉改革の負の部分として焦点に浮かび、政権追及の好機を迎えたその時にメール問題で自滅したのは、党が託された役割を見失っていた結果」としていますが、追及手段を欲張りすぎて失敗しただけように思えます。まるで、イソップ物語に出てくる「橋の上の犬」の話のようです。
この解説では、「事態をここまで悪化させたのは、ひとり前原氏のせいではない。……前原氏の未熟さをほとんど放置してきたといってよい党の姿にある。」とか「メール騒動のさなか、ベテラン議員たちは前原執行部を遠巻きに眺めるばかりだった。中堅や若手は、それぞれに政策立案に打ち込むのは良いが、党の危機的状況には傍観姿勢が目立つ。」としています。
ミニ小泉状態にある前原代表なのですから、何を言っても勝手に行ってしまうことが目に見える以上、ベテラン議員が前原代表を支援するはずがありません。
また、衆議院選挙の際に選挙対策をしていた中堅議員は、責任を問われることなく前原執行部に入っていますから、中堅若手議員は、目立たないようにしていれば、何とかなると思っていたのではないでしょうか。
いずれにしても、前原執行部は執行部だけで勝手に行っているのですから、ベテラン議員、中堅若手議員は誰も協力しない、傍観しているのも当然なこととも思えるのです。
この解説では、「鳩山由紀夫氏、菅直人氏、岡田克也氏に続き、代表の任期途中での辞任は前原氏で4人連続となった。今度こそ必死で立て直しを図らなければ、政権交代可能な二大政党制は遠のくばかりになる。」としています。しかし、辞任理由はいずれも違うのですから、「任期途中での辞任」だからといって、「今度こそ必死で立て直しを」図らなければならないという論理にはならないと思います。
むしろ、「今度こそ」前原代表のように、独断で勝手に突っ走って自滅するような代表ではなく、真っ当な代表を民主党は選んでほしいと思うのです。
朝日新聞のこの記者は「二大政党制」を強調するのですが、先に二大政党制があるのではないのです。真っ当な代表のいる、真っ当な野党が存在し、国民の政治意思形成に役立つことこそ、議会制民主主義に必要なのであって、それで十分なのです。
真っ当な代表のいる、真っ当な野党が存在することこそ、議会制民主主義には必要なのであって、「政権交代可能な二大政党制」は二の次の問題だと思うのです。
前原代表を厳しく批判し、「日本に二大政党制の政治体制を作る『政治改革』の試みは失敗に終わった」とまで述べているのが、「世に倦む日日」さんの「前原辞任−今宵勝利の美酒に酔い、生ける屍民主党を憂う」というエントリーです。こちらもぜひご覧下さい。
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