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主に社会問題について法律的に考えてみる。など。
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2007/11/15 [Thu] 22:05:23 » E d i t
鳩山法相は、相変わらず、国民に対して警鐘を鳴らしていると胸を張っているようです。


1.まずは、どのような警鐘かというと、次のような記事を引用しておきます。

鳩山法相「治安に関する私の発言、うそは一つもない」
2007年11月11日00時30分

 鳩山邦夫法相が10日、自身の選挙区の福岡県久留米市で開かれた会合で「治安に関する私の発言に、うそは一つもない」と発言した。鳩山法相は「私の友人の友人はアルカイダ」発言が問題となり、釈明に追われたが、その後も「テロリストが日本をうろうろしている」と語るなど、波紋を呼ぶ発言を繰り返している。

 会合は地方の道路財源確保を求める福岡、佐賀両県の首長ら300人が参加した総決起大会で、鳩山法相は来賓として出席した。

 出席者や秘書によると、鳩山法相は来賓あいさつの中で「私の発言にうそはない」と語ったほか、「大臣として体を張って国を守る義務がある。そのために多少国民に警笛を鳴らして、お知らせしなければならない」などと強調したという。」(朝日新聞2007年11月11日00時30分




日本の市民の大多数は、鳩山法相は「福田内閣の笑いもの」という意識です。ところが、最近は、鳩山邦夫氏の言い分を正当化しようとするジャーナリスト(上杉隆氏)も出てきています。上杉氏は、週刊朝日において次のように書いています(なお、上杉隆氏は鳩山邦夫氏の元秘書)。

 「鳩山は、福田内閣における笑いものとさえなっている。だが、筆者はどうしても彼を笑えない。……それは、鳩山の語っていることがウソではないと知っているからだ――。(中略)

 鳩山主催の記者懇談会に参加した。場所は赤坂の「津つ井」。宴も半ば、鳩山の話のほとんどは役人に対する不満と怒りに変わっていた。「バリ島でのテロ情報を提供しても役人はまったく動かないんだ。防衛、外務などの担当者を呼んで警告をしておいてもだ。とくに、『モリヤ』という役人は『まあ、委員長、それはそれでこの法案ですが』なんて言って無視するんだ。日本国内にも危険が迫っているかもしれないというのに、いった、どういう神経をしているんだ」

 盛んに不安を煽っているように思えた。」(週刊朝日2007年11月23日号・ジャーナリスト上杉隆「官邸が封印する『アルカイダ情報』」21頁)

などと、鳩山氏の発言を引用して、守屋前事務次官がテロ情報を無視した事実があると仄めかし、「政府はこの事実を隠したいがために『テロ情報』のすべてを封印しようとしているのではないか」と、上杉氏は結論付けて、鳩山法相を擁護し、政府の対応を批判しています。


では、本当に官邸はテロ情報を封印しようとしているのでしょうか? 鳩山氏がもたらしたテロ情報を半ば無視した役人の対応は不当なものであり、鳩山法相の発言を真面目に受けとるべきなのでしょうか? 

この点について、東京新聞11月14日付「こちら特報部」で記事にしていましたので、次に紹介したいと思います。


2.東京新聞平成19年11月14日付朝刊「こちら特報部」

 「法相「友人の友人がアルカイダ」  騒動自体 ピント外れ?  インドネシアなら「JIシンパ珍しくない」

 「友人の友人がアルカイダ」という鳩山邦夫法相の発言がくすぶり続けている。同法相は閣内での孤立にも「治安強化が本意」と抵抗。一方、野党は当時、鳩山氏が関係機関に伝えたのか、伝えたなら対応はどうだったのかと追及する。だが、事情通の間ではこの騒動、“ピンと外れ”という指摘もあるのだが―。

 ことの発端は先月29日、同法相の日本外国特派員協会での講演だった。テーマは今月20日施行の改正入管難民法。日本に入国する外国人に指紋採取などを義務付けるとあって、外国人からの評判は悪い。その“釈明”として、治安管理の必要性を訴える狙いでこの発言が飛び出した。

 ところが、発言を外国メディアは「日本の法相がテロリストを知って放置している」という意味合いで発信。さらに2002年のインドネシア・バリ島爆弾テロ事件で犠牲となった邦人の遺族も強く抗議した。

 鳩山氏は2日、町村信孝官房長官あてに説明書を提出したものの、3日には「テロリストの怖いのが日本をうろうろ」、10日にも「(発言に)うそは1つもない」とエスカレート、半ば開き直り気味だ。

 ちなみに「友人」とは同氏の趣味であるチョウ収集の関係者らしい。「友人の友人」はインドネシアを本拠とするイスラム主義組織「ジェマ・イスラミア(JI)」のメンバーか、シンパとみられる。

 最初の「友人」がインドネシア人か否かは判然としないが、そう仮定すると、これは特殊な話なのか。

 インドネシアのイスラム運動に詳しい岩手県立大の見市健(みいち けん)講師(国際関係論)は「珍しくないでしょう」と話す。見市氏によると、JIは1950年代に武装闘争を展開した「ダルル・イスラム運動」の流れをくむ組織。70年代に急進化し、80年代後半に一部がアフガニスタン戦争に合流した。米国のアフガン戦争に憤って、02年から05年まで外国人観光施設などを狙った爆弾闘争を展開した。

 ただ、JIは政府公認の神学校も運営しているという。「一例としてプサントレン・ムーミンといった神学校には2千人の生徒がいて、系列校もある。そこに子どもを通わせる家庭はJIシンパといえるが、一般のインドネシア人にとり、そうした友人がいたとしても不思議でも何でもない。仮にそのメンバーが、人づてに一夜の宿を頼んできても彼らは断らないだろう」

 一方、鳩山氏の発言ではそうしたメンバーか、シンパの日本への出入りを問題としている。アラブの湾岸諸国に駐在歴のある日本人会社員はこう苦笑する。

 「例えば、アラブ首長国連邦(UAE)では、9・11事件(米中枢同時テロ)は『米国の自業自得』ととらえる人たちが圧倒的だ。エリートである首長一族の中にも“イスラム過激派”にこっそり資金援助したり、活動をたたえる人たちは少なくない。アルカイダは(目に見えない)信条のネットワーク。彼らに共鳴する人々が日本を訪れているといっても止めようがない」

 今年4月末から5月初旬にかけての安倍前首相の中東歴訪に同行した180人の経済ミッションに呼応する形で先月末、湾岸諸国の有力者やビジネスマンの来日が続いているという。

 「今困っているのは、こうした誇り高い人々が指紋採取などに猛烈に反発していることだ。彼らの中には米国での同様のシステムを嫌って、投資先を日本に変えた人々もいるのだが」

 国会での鳩山発言への追及でも、論議は発言の真偽と処理に集中している。だが、この会社員は自らのもどかしさをこう語る。

 「テロに狙われるとすれば、原因は日本の外交や安全保障政策。欧米ではテロの要因となったアフガン、イラク戦争の意味やパレスチナ問題についての論議が再び活発化している。日本での論議は的まずれ。レベルが低すぎはしないか」」



(1) 幾つかの点に触れます。まず1点目

「「友人」とは同氏の趣味であるチョウ収集の関係者らしい。「友人の友人」はインドネシアを本拠とするイスラム主義組織「ジェマ・イスラミア(JI)」のメンバーか、シンパとみられる。

 最初の「友人」がインドネシア人か否かは判然としないが、そう仮定すると、これは特殊な話なのか。

 インドネシアのイスラム運動に詳しい岩手県立大の見市健(みいち けん)講師(国際関係論)は「珍しくないでしょう」と話す。見市氏によると、JIは1950年代に武装闘争を展開した「ダルル・イスラム運動」の流れをくむ組織。70年代に急進化し、80年代後半に一部がアフガニスタン戦争に合流した。米国のアフガン戦争に憤って、02年から05年まで外国人観光施設などを狙った爆弾闘争を展開した。

 ただ、JIは政府公認の神学校も運営しているという。「一例としてプサントレン・ムーミンといった神学校には2千人の生徒がいて、系列校もある。そこに子どもを通わせる家庭はJIシンパといえるが、一般のインドネシア人にとり、そうした友人がいたとしても不思議でも何でもない。仮にそのメンバーが、人づてに一夜の宿を頼んできても彼らは断らないだろう」」


ようするに、一般のインドネシア人にとって、インドネシアを本拠とするイスラム主義組織「ジェマ・イスラミア(JI)」は政府公認の神学校も運営しているほど、一般のインドネシア人にとっては密接な関係にあるのですから、友人がインドネシア人であれば、そのインドネシア人の友人がJIのメンバーであることは珍しくないのです。

だから、鳩山法相が「友人の友人がアルカイダ」などと言ったところで(直接の爆弾テロの実行者である場合を除く)、インドネシアの状況をよく知っている、日本の警察等の関係者にとっては「珍しくないことをわざわざ言いに来ているだけで、まったく迷惑な話だ」として、ろくに対応しないのも無理はないといえます。


(2) 2点目

「一方、鳩山氏の発言ではそうしたメンバーか、シンパの日本への出入りを問題としている。アラブの湾岸諸国に駐在歴のある日本人会社員はこう苦笑する。

 「例えば、アラブ首長国連邦(UAE)では、9・11事件(米中枢同時テロ)は『米国の自業自得』ととらえる人たちが圧倒的だ。エリートである首長一族の中にも“イスラム過激派”にこっそり資金援助したり、活動をたたえる人たちは少なくない。アルカイダは(目に見えない)信条のネットワーク。彼らに共鳴する人々が日本を訪れているといっても止めようがない」

 今年4月末から5月初旬にかけての安倍前首相の中東歴訪に同行した180人の経済ミッションに呼応する形で先月末、湾岸諸国の有力者やビジネスマンの来日が続いているという。」


要するに、アラブ社会では、エリートである首長一族であっても、“イスラム過激派”にこっそり資金援助したり、活動をたたえる人たちが少なくないのであり、アルカイダに共鳴する人々が日本を訪れることを止めることは不可能なのです。しかも、安倍前首相が中東歴訪し売り込みを行ったのだから、アルカイダに共鳴する人々を、安倍前首相が積極的に日本に呼び寄せているというわけです。

このようなことからすると、「彼らに共鳴する人々が日本を訪れているといっても止めようがない」のだから、鳩山氏が、JIやアルカイダのメンバー又はシンパの日本への出入りを問題視すること自体、およそナンセンスなことであるのです。

元々、テロリストのシンパが住んでいない国なんて存在するわけがないのですから、鳩山法相の発言が真実かどうか、真実であっても対応策を採っているのかどうかなど追及したところで、まったく無意味である、ともいえるでしょう。



(3) このように東京新聞の記事からすれば、官邸がテロ情報を封印しようとしていると判断することは困難であり、鳩山氏がもたらしたテロ情報を半ば無視した役人の対応は不当なものとはいえず、鳩山法相の発言を真面目に受けとる必要はなかったといえそうです。 

「鳩山法相、日本外国特派員協会で「友人の友人はアルカイダ。バリ島の爆破テロを事前に知っていた!?」と発言~鳩山法相を直ちに罷免すべきである!」では、「捜査機関は、鳩山法相に対して直ちに事情聴取を行い、逮捕及び捜索押収手続も厭わずに行うべき」と書きましたが、反省しています。鳩山法相の発言は真面目に受け取るべきではなかったと。

国民新党の亀井静香代表代行は、「友人の友人がアルカイダ」と発言したことについて「警察庁は法相から事情聴取をしていない。国家公安委員長は何をやっているのか。(法相を)放っておくのはふまじめすぎる」と述べ、政府は法相から事情聴取すべきだと皮肉っていました。亀井静香代表代行が感じているように、鳩山氏は「笑いもの」扱いが妥当であり、鳩山氏の発言はすべて聞き流しておいた方がよいようです。

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2007/11/16 Fri 09:31:09
| #[ 編集 ]
>友人がインドネシア人であれば、そのインドネシア人の友人がJIのメンバーであることは珍しくない~
中国人の密入国が盛んなりし頃(10年以上前か)、(中国相手のビジネスを長年やっている)私には、日本国内において、不法滞在者の住居、仕事をアレンジする役割の、蛇頭の知人が居ました。 かなり大胆な活動をしていたので、「日本の公安警察を舐めるな、気を付けろ」と忠告すると、「俺には色々“関係”(日本語の“コネ”に相当)があるから」と片目をつぶったのでした。
→ 後日談。 その後、彼の両親が共産党幹部で、日本サイドの保証人は、その地位絡みで懇意になった有力な日本人であることを知った。 二年くらい後に(その間、音信不通)、その知人の知人に状況を聞いたところ、「奴はやばくなったので、数ヶ月前、急遽帰国した。 その際、やむを得ず金(百万、二百万のレベルではない気配だった)を東京に置きっぱなしにしているので、何とかならないか(誰かに託して持ち出す)、と相談を受けている」と意味ありげにニヤリと笑いやがったので、それっきり連中とは関係を断ちました。

たとえ耳タコの情報であっても、鳩山邦夫の様な有力な(政治家として非力でも、血脈に関わる諸々の関係を有する)人物に繋がる人間は、特別なのかもしれない」と反応し、直ちに事実確認(シロであることの確認も含む)をするようでなければ、インテリジェンスに関わる者としてのセンスを疑うのです。

『官邸崩壊』が売れて(確かに面白い!)、ブレークした感の有る上杉隆ですが、私が彼に注目しだしたのは『小泉の勝利 メディアの敗北』という著書で、小泉氏が辞めた時点で、小泉政権誕生前後から退任まで、多くのメディアで書いた自身の記事をcriticalに再検証する、という、匿名で言いっぱなしが常の日本のジャーナリズムにおいては(上杉は全て記名記事で、可能な限り実名報道に徹している)、稀有と言えるスタンスを知ってから。

今回の鳩山報道に関しても、いずれ後追い検証の結果を示してくれるものと期待しています。
2007/11/16 Fri 11:06:40
URL | rice_shower #UXr/yv2Y[ 編集 ]
>非公開コメントの方へ:2007/11/16(金) 09:31:09
コメントありがとうございます。非公開コメントですので、一部修正した形で引用します。


>タイやフィリピンなどでも全く同様です。友人の友人どころか、知人や親族がアブサヤフくらいの人ならいくらでも日本に入国

なるほど。結構、入国しているんですね。


>パキスタンの人などで、友人がアルカイダらしい?くらいの嫌疑で、不当に拘束されたり強制退去させられているなどのケースがある

ブッシュ大統領のおかげでテロが拡散し、いまやテロ組織も多数になっているのに、アルカイダだけ目の敵のようですね。日本では。


>本当に鳩山発言が無視されるなら、むしろ結構なこと

鳩山発言もアルカイダ関係だったのに無視同然のようですから、鳩山氏自体がよほど信頼がなかった……ってことなのかもしれませんね(^^ゞ 
2007/11/17 Sat 22:53:47
URL | 春霞 #ExKs7N9I[ 編集 ]
>rice_showerさん:2007/11/16(金) 11:06:40
コメントありがとうございます。


>日本国内において、不法滞在者の住居、仕事をアレンジする役割の、蛇頭の知人が居ました

色々、怪しげな人が入国しているわけですね。


>鳩山邦夫の様な有力な(政治家として非力でも、血脈に関わる諸々の関係を有する)人物に繋がる人間は、特別なのかもしれない」と反応し、直ちに事実確認(シロであることの確認も含む)をするようでなければ

本来なら事実確認くらいはすべきなのでしょう。なのに無視同然のようです。もしかしたら、鳩山邦夫氏自体がよほど信頼がない人物と思われているからかもしれませんね。


>『官邸崩壊』が売れて(確かに面白い!)、ブレークした感の有る上杉隆です

『官邸崩壊』は面白い本でした。出版してしばらくしたら、安倍氏が政権を投げ出したので、本当に「官邸崩壊」してしまったので、笑ってしまいましたが。
2007/11/17 Sat 22:54:56
URL | 春霞 #ExKs7N9I[ 編集 ]
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