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2007/06/29 [Fri] 23:00:40 » E d i t
オーストラリアでは、通算42例目となるがんの病腎移植を行ったことが明らかになりました。この報道を紹介したいと思います。


1.産経新聞平成19年6月28日付朝刊30面

 「豪州で病腎移植42例目

 腎臓がん患者からの病腎移植を行っているオーストラリア・クイーンズランド大学のデビッド・ニコル教授は27日、通算42例目となるがんの病腎移植を行ったことを明らかにした。摘出と移植は26日に行い、双方の患者の経過はいずれも良好という。

 ニコル教授によると、腎臓提供者(ドナー)は60歳代の男性。片方の腎臓に直径約2.5センチの腎細胞がんが見つかり、患者は担当医師の説明を受けた上で、がん組織の部分切除ではなく腎臓の摘出を希望し、移植に同意した。移植を受けた患者(レシピエント)は60歳代の女性の腎不全患者で、がんの再発リスクなどについて説明を受けた上で、移植を望んだという。

 医師らが移植待機リストの患者からレシピエントを選定。ドナーとレシピエントは互いに面識はないという。摘出はニコル教授が執刀し、がんの組織を切除した上で、別の医師が移植した。」




2.このオーストラリアでの病腎移植事情については、以前、「病腎移植、オーストラリアで41例~11年前から。しかも、すべてがん再発なし」「日豪の病腎移植グループ交流~産経新聞6月18日付より」で触れていますが、今回の記事はその続報といえるものです。

「ニコル教授によると、腎臓提供者(ドナー)は60歳代の男性。片方の腎臓に直径約2.5センチの腎細胞がんが見つかり、患者は担当医師の説明を受けた上で、がん組織の部分切除ではなく腎臓の摘出を希望し、移植に同意した。移植を受けた患者(レシピエント)は60歳代の女性の腎不全患者で、がんの再発リスクなどについて説明を受けた上で、移植を望んだという。

 医師らが移植待機リストの患者からレシピエントを選定。ドナーとレシピエントは互いに面識はないという。」


こういった事情からすると、ほぼ親族間に限定されている「生体腎移植」ではなく、いわゆる「病気腎移植」であることが分かります。

このオーストラリアの病院では、以前触れたように、「移植対象の患者(レシピエント)は、移植を待つ腎不全患者の中でも死亡率が比較的高い60歳以上の人や、合併症のため将来の移植が危ぶまれる患者などに限定し、リスクを説明した上で患者に選択を委ねるという。」(産経新聞平成19年6月16日付朝刊1面) というように、レシピエントを限定しているのですが、今回もこの基準に従って、「60歳代の女性の腎不全患者」に、「がんの再発リスクなどについて説明を」した上で実施しています。


日本では、「がんの病腎移植」どころか、「病腎移植」が全面禁止され、今のところ将来においても実施する可能性がほとんどありません。オーストラリアでは、順調にがんの病腎移植が実施できているのですから、オーストラリアの一般市民、医師ともども、「禁止せよ」といきり立つことなく、実施することに理解があるのだと推測できます(批判はあるのでしょうが)。「教科書」と違うからといって、ねちねちと病腎移植を批判してくるような医師もいないのだと思います。実に羨ましい限りです。

オーストラリアの病院において、長年、がんの病腎移植が実施できているのは、患者の自己決定権が尊重されているからなのでしょうが、日本では、日本移植学会が病腎移植を選択するという「患者の自己決定権」を奪う判断を行っても、それを咎めるどこか妥当と判断するのがマスコミの一般的な傾向です。

患者の選択権は、患者の自己決定権の尊重そのものであり、自己決定権は憲法13条に基づく権利でもあるのですから、それを法律で過度に規制することは憲法13条違反となるのです。しかし、日本の市民は、人権が制限されようとしているのに無頓着なようです。
コメント
この記事へのコメント
春霞様
トラックバックありがとうございました。
42例目もこのまま経過が良いことを祈りたいです。

>「教科書」と違うからといって、ねちねちと病腎移植を批判してくるような医師もいないのだと思います。実に羨ましい限りです。

ほんとに同感です。


>オーストラリアの病院において、長年、がんの病腎移植が実施できているのは、患者の自己決定権が尊重されているからなのでしょうが、

「自己決定権」ですね。法律で制限するのは行き過ぎですね。憲法13条違反ともなるのですね。法的な考え方よく分かりました。

病腎移植を選択したい方はすればいいし、拒否したい方は断ればいいのであって、本当は実にシンプルだと思います。

海外の情報もここまで分かってくると、「がんは禁忌中の禁忌」といつまでも言っていていいのかと思います。医学的妥当性はあるはずですよね。
2007/06/30 Sat 08:59:49
URL | hiroyuki #-[ 編集 ]
オーストラリアで病腎移植が実施できる理由
ニコル教授が、病腎移植は新しい医療であると正しく認識し、手続きを踏まえて研究をされているからでしょうね。よもや、HBs抗原陽性ドナーから感染対策なしで移植するような無茶はしていないと思います。日本では、一部の医師の先走りで病腎移植にブレーキがかかるかもしれず、残念ですね。
2007/06/30 Sat 21:59:51
URL | NATROM #ZvTaJqYI[ 編集 ]
マナー不足では?
一部の医師の先走りが、多くの人へ「病気腎移植」を考えさせる機会となり、我が国のドナー不足が根底になることをどんな人にも知ってもらえた、もちろん世界の状況も、とも考えられますね。
NATROMさん、人に伝え教える方法には、二通りあると思います。
マナーという土台に基づいたものか否か。マナーという謙遜さがない限り、伝えようとする内容がどんなに正しくても大人の主張とは思えないものがあります。
「だれだれのせいだ」と言うこと自体、おかしいと思いませんか?
2007/06/30 Sat 23:50:51
URL | もしもし #-[ 編集 ]
オーストラリアが
オーストラリアができるってなぁに?
2007/07/01 Sun 10:14:11
URL | BlogPetのミュシャ #-[ 編集 ]
手続き?
みなさま、こんにちは。NATRONさま、はじめまして。

手続きの問題に不備があると、それが絶対的な問題であるなら、「それなら正しい手続きでやりましょう」と主張し、実行すればいいことです。先行した者の手続きに不備があるからといって、手法全体を規制するなんてのは、そもそも手法の開発自体に興味のない人がやることでしょう。

(もっとも、日本の場合は和田移植の時にも同じことを繰り返しましたがね。あれなんか、どこに手続き不備があったのかあれだけ明白だったのですから、「あれは間違っていた、おれたちは正しい方法でやるんだ」と誰かが言い出していれば、移植医療の停滞なんて事態は招かなかったはずです。この手の混乱を「最初にやった人」のせいにするのは、モラルとして問題がないでしょうか。
 それに比べれば、病気腎移植は早い段階で手法そのものの必要性、緊急性が注目された分、はるかにましな状況だといえます。)

さらに、日本で病気腎移植を法的に規制しよういう根拠は、「先行した症例に手続きの不備があったから」ではありません。「病気腎移植に医学的妥当性がないから」と判断されたからです。これは、手続きの不備云々にかかわらず、「日本で最先端の研究を行っている専門家」が、「深い知識」をもとに下した判断で、すでに04年の段階で日本語でも紹介されていたオーストラリアの症例を彼らが無視して判断しているとしても、それは万波グループの責任では一切ありません。秋田大学の医師がきちんと最新の論文を読んだ成果として腫瘍腎の移植可能性に行き当たり、手術をしたにもかかわらず、その最新論文を07年の段階で「専門家」が読んでいなかった、ということについても、万波グループは一切責任がありません。

「ーHBs抗原陽性ドナーから感染対策なしで移植するような無茶」とおっしゃいますが、この件はこのサイトでも論じられた通り、「移植可能」の判断を下したのは万波医師個人ではありません。他診療科への評価依頼があり、その結果に基づいて行われています。遡って過去の記事をご覧になっていただければと思います。さらにいえば、これはネフローゼ腎の移植の問題であって、ここに不備があったとしても、癌腎移植の規制に行き着くことには妥当性がありません。
2007/07/01 Sun 10:45:11
URL | 語学教師 #va74bd7o[ 編集 ]
手続き?(承前)
続きです。

さて、万波医師らによる病気腎移植が、移植学会やメディアの言う正当な手続き、すなわち倫理委員会を設置した上での審議を経た上で行われていたならば、正しい医療として認知されたのでしょうか。

もちろん、「医学的妥当性がない」という当初の主張がさまざまな形で覆されかけている現在、メディア、学会ともに、ポイントをそこに絞って万波批判を継続しています。

しかし、「倫理委員会に通せばよかったのに」と、少なくとも移植学会が主張するのであれば、それは偽善です。なぜなら、移植学会はかつて、九州大学医学部において行われたドナー交換腎移植について、同学部倫理委員会が手術実施前に下した肯定的裁定を術後に覆し、全国的な自粛(実質的な禁止)を打ち出す、ということを行っているからです。この詳細については、移植学会の声明文本文をお読みください。

http://www.asas.or.jp/jst/news/news007.html

つまり、移植学会としては、ドナー交換腎移植のようにアメリカを始めとする諸外国ですでに確立した手法を、国内で倫理委員会を通して行ってすら否定する権威を持ち、かつその権威を行使しているわけです。こうした行動に出る学会ですから、病気腎移植がたとえ第3者的な倫理委員会に諮られた上で行われたとしても、移植学会が問題視する可能性は十分にあったことでしょう。
2007/07/01 Sun 13:25:46
URL | 語学教師 #va74bd7o[ 編集 ]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2007/07/02 Mon 01:00:07
| #[ 編集 ]
さらに補足&質問
コメントを細切れにして申し訳ないです。

さて、ここのトラックバックよりNATROMさんのサイトの記事を読ませていただきました。本来ならそちらに書くべきでしょうが、あちこちに投稿すると巡回だけでもたいへんな手間になることを一度経験してますので、失礼ながらこちらに、関連性のある部分に絞って書かせていただきます。

NATROMさんは「HBs抗原陽性ドナーから感染対策なしで移植するような無茶」とおっしゃってますが、宇和島市民病院でのこのHBs抗原陽性腎移植について、「感染の危険性なしと判断した」という記事は目にしましたが、「実際に感染対策を行ったか否か」に関する報道は、寡聞にしてみつけることができませんでした。できましたらこの出典をご明示いただけたら幸いです。

といいますのは、これもすでにこのサイトへのコメントで述べたことですけれども、移植手術というのは手技と術後管理で1セットのもので、この術後管理には当然感染症対策が含まれます、といいますか、術後管理で最もデリケートな部分の一つとして感染症対策が行われているはずです。万波医師は通常の生体腎移植において有能であると認められている、ということをNATROMさんも否定はされないだろうと思いますが、そのことはすなわち、術後管理においても有能である(あるいは医療スタッフへの術後管理の指導において有能である)ということを意味しているはずです。(術後管理に全く意識を払わずに植えるだけ植えて移植成績が優秀ならば、それは「神の手」どころか「神」そのものでしょう。)それならばHBs抗原陽性であろうがなかろうが、術後の感染症対策を通常の症例でも行っている、それをなぜHBs抗原陽性腎の移植手術において、B型肝炎の感染対策に限りことさらに怠ったのか、わたしには少々疑問です。そういう報道が出たのであればその真意をくわしく知りたいと思いますし、ないのであればNATROMさんが「HBs抗原陽性腎移植の症例に限っては感染対策を行っていないに違いない」と判断された根拠をお聞きしたいと思います。
(もちろん、それを確証する報道があった、あるいは万波医師より直接にそうであったと聞いた、ということであれば、それは納得させていただきます。)

それと、こちらはこのサイトで問題とされていることに直接は関連しないのですが、NATROMさんはご自分のブログでもmixiでも、「病気腎移植を支持するのは素人ばかりで、支持する医者はほとんどいない」と述べておられましたが、

1)広島県医師会が公式な声明として病気腎移植支持を訴えましたが、

http://www.ehime-np.co.jp/rensai/zokibaibai/ren101200703309116.html

広島県医師会には医師の資格を持つ者が所属していないのでしょうか。

2)病理学者の藤田保健衛生大教授、堤寛氏は、問題とされている肝炎の腎移植も含む宇和島市民病院での症例を、調査委員会メンバーとして調査した1人ですが、彼が産経新聞への署名入り投稿で万波グループ支持を訴えた、

http://www.sankei.co.jp/shakai/wadai/070331/wdi070331002.htm

この件についても、やはり「堤氏は医師ではない、あるいはまともな医師ではない」とされるのでしょうか。

3)このサイトで紹介されている東京新聞の記事にある、3月末の移植学会ほかによる共同声明への日本病理学会の不参加

http://sokonisonnzaisuru.blog23.fc2.com/blog-entry-345.html

は、万波グループ弾劾への消極的な反対であると私などは判断しますが、これもそのような意図はないと解釈すべきなのでしょうか。

少なくともNATROMさんが比較としてあげておられる産婦人科関係の事件について、どこかの医師会が支持表明を出す、あるいは署名入り投稿で医師が新聞に指示を訴える、ということはなかったように記憶しています。

以上、お答えをいただければ幸いなのですが。
2007/07/02 Mon 13:18:55
URL | 語学教師 #va74bd7o[ 編集 ]
もしもしさまへ。
「マナーという謙遜さがない限り、伝えようとする内容がどんなに正しくても大人の主張とは思えない」。なるほど。B型肝炎について基本的な文献すら読まずに、「宇和島徳洲会病院の調査委員会の委員は、B型肝炎に関する基本的な理解に欠けていた」などと評価するのは、はたして「マナーという謙遜さ」を持ったコメントなのでしょうか。あるいは、「客観的証拠を無視し、米国の移植事情も知らず、臨機応変に反応のできない者がいる」というのは?

どうも「鵜呑み」というのがマナー違反であるとおっしゃっておっしゃられているようですが、「専門家同士で意見が対立しているときに、自分では文献を調べることもせずに、一方を『基本的な理解に欠けていた』などと評すること」を、「鵜呑み」と言わずして、どのように表現すればよいか、ご教示ください。

語学教師さまがちょうど話題に出したので、お聞きしたいと思います。もしもしさま(あるいはここにいる万波支持者たち)は、和田移植に関しても、多くの人へ「脳死移植」を考えさせる機会となった、などと肯定的に評価されるのでしょうか?私の考えでは、和田移植は問題のある医療行為であり、和田寿郎のせいで日本の移植医療は遅れました。もしもしさまは、和田移植に関してもやっぱり「だれだれのせいだ」と言うこと自体、おかしいと思いますか?
2007/07/02 Mon 23:21:34
URL | NATROM #ZvTaJqYI[ 編集 ]
語学教師さまへ
春霞さまのご迷惑になるようなら、いつでも私のブログに場所を移します。

>「それなら正しい手続きでやりましょう」と主張し、実行すればいいことです。

どなたか「正しい手続きでも禁止」と主張されておられるのでしょうか?臨床研究として行う分には許されているはずです。「ハードルが高すぎる」とかいう議論は十分ありだと思いますが、そもそもハードルを設定する羽目になったのは誰のせいでしょう?それとも先進的な臨床研究においてもハードルは不要だとお考えですか?患者を救いたいという熱意さえあれば、制限なく実験的医療が行なわれてもかまわないとでも?


>他診療科への評価依頼があり、その結果に基づいて行われています

二つほどの理由で許容できません。

1.肝臓内科医によるとされるコメントは当時の常識からも考えてもきわめて妥当性に欠いており、肝臓内科医の能力に重大な問題があったか、もしくは医師間のコミュニケーションに問題があったかのどちらかである(私は後者だと思う)。グループとしてどうしてこのような状態が生じたか明らかにして、再発予防を行うべきなのにその姿勢に欠いている。
2.最終的に移植を決定し施行したのは万波医師である。また、B型肝炎ウイルスの感染力については国家試験レベルの知識であり、移植医として当然知っておくべきであった。


>病気腎移植がたとえ第3者的な倫理委員会に諮られた上で行われたとしても、移植学会が問題視する可能性は十分にあったことでしょう

もちろん倫理委員会がOKでも移植学会がNGを出す可能性はあるでしょう。だからといって倫理委員会が不要であるとでも?倫理委員会は必要条件であって十分条件ではありません。ある実験的医療について、インフォームドコンセントが取れたとしても倫理委員会でストップがかかることもあるでしょう。だからといってインフォームドコンセントが不要ということにならないのと同じです。


>「HBs抗原陽性腎移植の症例に限っては感染対策を行っていないに違いない」と判断された根拠

B型肝炎の感染対策がどのようなものかご存知の上での質問ですよね?一般的な感染対策と、B型肝炎の感染対策とはまったく別のものです。通常の移植ではHBs抗原陽性者をドナーにすることはありませんので、一般的な感染対策は完璧でありながら、移植におけるB型肝炎の対策については未経験であるという病院もあるでしょう(ていうかそういう病院のほうが大多数)。さて、私の判断の根拠ですが、

1.万波医師は「感染対策を行なった」とは言わず、「(セロコンバージョン後であるから)当時の肝臓病の常識として感染性はないと判断される」と言った。学生レベルの誤り。
2.B型肝炎の感染対策を行なっていたとしたらそう言わないのはなぜ?万波医師がB型肝炎について基本的な知識を有していれば、「これこれこのような感染対策を行なった」と言うはずである。
3.よしんば仮に万波医師が「十分なB型肝炎ウイルスの感染対策を行なった上であれば、当時の肝臓病の常識として感染性はない」と言いたかったのだとしよう。それでも万波医師の主張は間違い。当時でも現在でも、感染対策を行なえば腎移植において感染性が(ほとんど)ないかどうかは不明である。違うというならばその根拠を提示する責任があるのは万波医師側である。
4.レシピエントの1人は術後5ヶ月後に、HBs抗原・HBs抗体が陽性化した。感染対策を行なったのにも関わらずHBs抗原が陽性化した可能性もないとは言えないが、だとしても感染対策が不十分であったわけである。

他にもありますが、このくらいにしておきます。不思議に思うのですが、HBs抗原の陽性化を万波支持者はどのように評価しているのでしょうか。


>NATROMさんはご自分のブログでもmixiでも、「病気腎移植を支持するのは素人ばかりで、支持する医者はほとんどいない」と述べておられましたが、

私はそのようなことを言っていないはずですが、もしかしたら私の記憶違いかもしれません。私が、「病気腎移植を支持するのは素人ばかりで、支持する医者はほとんどいない」と言った部分を正確に引用していただけますか?(よもや、語学教師さまが病腎移植支持と万波支持を区別していないなんてことはないと信じます)。広島県医師会は、「日本の移植ルールに従わず、移植成績を発表しなかった点」で万波批判をしています。私も同感です。私には、広島県医師会は「万波支持にならないよう注意した言い方で病腎移植を支持した」ように見えます。

堤寛氏については、リンク先で、

>「万波医師がB型肝炎感染者の腎臓を移植した」などと、事実と異なる情報が流布されたことに不快感を示している

とありますが、これは「事実と異なる情報」なのでしょうか。他診療科の評価にしたがって(あるいはもしかしたら感染対策を行なった上で)、「B型肝炎感染者の腎臓を移植した」のが事実ではないでしょうか。この事実を知ってなお、堤寛氏は万波医師を支持するでしょうか。もしかしたらそれでも堤寛氏は万波医師を支持するかもしれませんが、私は別にただの1人の医師も万波医師を支持しないとは言っておりません。私だって、全否定ではないですよ。病腎移植の是非については判断を保留していますし、B型肝炎についても、過ちを認めて再発防止を行なえばほとんど問題はないと思います。

どちらかと言えば、私の批判の対象は万波医師ではなく、専門家の意見が分かれたときに、勉強する努力もせずにどちら一方を誤りと決め付ける人たちです(移植学会がオーストラリアやシンシナティ大学の症例を知らないと決め付けるのも含む。普通に考えたら、知っているに決まっている)。移植学会や調査委員会の言うことを鵜呑みにして、医学的知識もなく万波医師を叩くブログがたくさんあったなら、私はそちらを批判するほうにまわったでしょう。日本病理学会の不参加については、線引き問題に過ぎないと思います。私の感覚としては、移植学会の線引きは慎重過ぎるように思えますが、専門外であるので特に意見を表明しないだけです。


>少なくともNATROMさんが比較としてあげておられる産婦人科関係の事件について、どこかの医師会が支持表明を出す、あるいは書名入り投稿で医師が新聞に指示を訴える、ということはなかったように記憶しています。

産婦人科医会「主治医にミスなし」 奈良・妊婦死亡で県産婦人科医会 (朝日新聞)
http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2006/10/post_d6f6_3.html

病腎移植の是非についてはともかく、B型肝炎の件について万波医師を擁護する(身内以外の)肝臓内科医はいないと思います。身内の肝臓内科医も名前は恥ずかしくて出せないでしょう。
2007/07/02 Mon 23:22:18
URL | NATROM #-[ 編集 ]
お返事ありがとうございます。
NATROMさま。詳細なお返事をありがとうございます。

>どなたか「正しい手続きでも禁止」と主張されておられるのでしょうか?臨床研究として行う分には許されているはずです。

http://sokonisonnzaisuru.blog23.fc2.com/blog-entry-374.html#more

にある日経新聞4月24日朝刊の引用によりますと、厚生労働省の臓器移植委員会では、

>病気腎移植を含む生体臓器移植のあり方を議論。日本移植学会などの声明に沿う形で「現時点で医学的に妥当性はないとされている。有効性・安全性が予測されるときの臨床研究以外では行ってはならない」との案が出された。

>委員からは「病気腎移植を容認しているように受け取られるのではないか」との意見や、逆に「国が全面禁止とするのは不適切」などの意見が出て、会議は紛糾。

とありますから、「正しい手続きでも禁止」とこの委員会の席上で主張した方はいるようです。

(個人的な感想を言えば、倫理的手続きの問題とは別に手技そのものに対して「使える腎臓なら自家腎移植して戻すのが常識」「4センチ以下のT1腎癌は腎全摘の適応なし」などという意見を表明していた専門家の方々は、「手続きがどうだろうが禁止」と主張していなければ嘘だろうと思うのですが、ここにきて何も発言されておられませんね。)

>それとも先進的な臨床研究においてもハードルは不要だとお考えですか?患者を救いたいという熱意さえあれば、制限なく実験的医療が行なわれてもかまわないとでも?

NATROMさんのお求めになっている解答かどうか分かりませんが、私個人の意見は

http://sokonisonnzaisuru.blog23.fc2.com/blog-entry-432.html#comment

に述べさせていただいているので、そちらをご覧になっていただければ幸いです。

ただひとつ言うなら、「病気腎移植」という名前のもとに一つにひっくくられている全42例の中には、そもそも先端医療ですらない、臨床現場の工夫のうちというべきものが含まれているのではないか(例えば国内で先行症例のある動脈瘤のあった腎の移植など)、その点も含めて、様々な症例のある「病気腎移植」を、せめて3~5ぐらいのグループに分けて論じ、先端医療にカテゴライズするもの、そうでなくてよいもの、という線引きが本当は必要ではないか、と考えています。

>二つほどの理由で許容できません。

>1.肝臓内科医によるとされるコメントは当時の常識からも考えてもきわめて妥当性に欠いており、肝臓内科医の能力に重大な問題があったか、もしくは医師間のコミュニケーションに問題があったかのどちらかである(私は後者だと思う)。グループとしてどうしてこのような状態が生じたか明らかにして、再発予防を行うべきなのにその姿勢に欠いている。
>2.最終的に移植を決定し施行したのは万波医師である。また、B型肝炎ウイルスの感染力については国家試験レベルの知識であり、移植医として当然知っておくべきであった。

この点については、実際問題としてどういったやりとりが宇和島病院の医師の間でなされたのか、どういう認識・態度で手術が行われたのか、報道だけでは測りかねると思いますし、私が真に申し上げたいのはそのことです。もし国家試験レベルの基礎的な知識の無理解で終わるのであれば、なぜ宇和島市民病院院長である市川医師の発言として、

>当時、女性の感染の有無を調べたウイルス検査では、感染性が高いHBe抗原は検出されなかったが、感染していることを示すHBs抗原が見つかった。市川幹郎院長は「他人への感染率は少ないという検査結果だった。ただ、検査の時期については覚えていない」と説明している。
(朝日新聞2月18日付朝刊)

という発言まで飛び出したのか不明です。報道されている事柄が、どこまで信頼すべきものなのかについてはいちおう疑問をはさむ余地があるように思います。

>もちろん倫理委員会がOKでも移植学会がNGを出す可能性はあるでしょう。だからといって倫理委員会が不要であるとでも?倫理委員会は必要条件であって十分条件ではありません。ある実験的医療について、インフォームドコンセントが取れたとしても倫理委員会でストップがかかることもあるでしょう。だからといってインフォームドコンセントが不要ということにならないのと同じです。

私は倫理委員会による審査が不要であると主張したことはないはずです。真意が伝わらなかったようですが、先の文で私が申し上げたかったのは、「倫理委員会の審査が必要と、その点に非難を浴びせている移植学会のほうが、倫理委員会の審査というプロセスの重要性をないがしろにしていないか?他国ですでに確立している治療法の導入を倫理委員会の審査を通した上で行った、それをさらに移植学会が問題視して実質禁止にした、そのプロセスをみる限り、移植学会側に各医療現場の倫理委員会の判断にたいして敬意を払うつもりがあるとは思えない」ということです。

(「それは移植学会が適切な判断を心がけた結果で、はじめから否定ありきだったのではない」とおっしゃる方もいるかもしれませんが、声明文で言及されている「倫理的問題」というのが真摯に検討された上での結論とは、文章を読む限りちょっと思えません。)

>一般的な感染対策と、B型肝炎の感染対策とはまったく別のものです。通常の移植ではHBs抗原陽性者をドナーにすることはありませんので、一般的な感染対策は完璧でありながら、移植におけるB型肝炎の対策については未経験であるという病院もあるでしょう(ていうかそういう病院のほうが大多数)。

移植に話題を絞って感染対策ということになると正直分かりません。ただ、万波医師の在籍した診療科は移植専門ではなく、泌尿器科全般、および(肝炎罹患者の多いとされる)人工透析も扱うところだったところを考えると、少なくとも一般的な肝炎キャリア患者に対する対処法、治療上のノウハウなどは病院としてあったと考える方が妥当のようには思えます。
(後からの補足:思い出しました。C型肝炎発症のレシピエントに対する移植について、万波廉介氏の口から「患者の容態によっては、肝炎の状態が落ち着くのを待たずに移植手術を優先させることもある」と伺ったことがあります[亡くなった私の恩師の症例について質問したのでした]。廉介氏の関与する移植手術は、近年万波誠氏のところで行われるものがほとんどのようですから、万波誠氏のもとで少なくともC型肝炎患者をレシピエントとする手術は行われたことがあると考えられます。それが98年より以前となるかどうかまではさすがに分かりませんが。)

>1.万波医師は「感染対策を行なった」とは言わず、「(セロコンバージョン後であるから)当時の肝臓病の常識として感染性はないと判断される」と言った。学生レベルの誤り。
>2.B型肝炎の感染対策を行なっていたとしたらそう言わないのはなぜ?万波医師がB型肝炎について基本的な知識を有していれば、「これこれこのような感染対策を行なった」と言うはずである。

この2点、特に第2点については、実際に万波医師が感染対策を行ったかどうかについてどう発言したのか、メディアの報道からは全く不明ですので、「言わなかった」とも断言できません。全く個人的な想像の範囲では、報道記事に「感染対策をしなかった」と明言されてない限りは、記者に向かって「感染対策はした」と発言した可能性があると思っています。(ですので、「感染対策をしなかった」と明言した記事をお読みになりましたか、とお尋ねした次第です。)

肝炎の問題ではありませんが、腎臓摘出の術式について

「この会議に出席した日本移植学会の幹部の一人は「現時点でも医学的常識から逸脱している例がいくつか見つかっている」と指摘する。がんで腎臓の摘出が必要な場合は通常、転移を防ぐために腎臓につながっている血管を縛り血流を止めてから摘出するが、万波医師らはそうした方法は取らず、移植を前提とした術式で摘出していたという。この幹部は「腎がんの治療目的での摘出ではないことは明らかで、標準的な治療とはかけ離れていると言わざるをえない」と話す。」
http://www.asahi.com/life/update/1226/004.html

という報道が流れたときに、コメントを求めた記者たちに対して、万波誠氏は実際に術式の典拠となる論文を明示した上で説明したが、その説明についてはどの報道にも一切掲載されなかった、ということがありました。これはある機会に万波誠氏の実弟である廉介氏から直接聞きましたので、伝聞とはいえ信憑性が高いだろうと思います。つまり、メディアの報道については(この件に限らず)「書かれていないから存在しなかった、言ってなかった、してなかった」という判断はできないというのが、記事の読み方の基本だと思っています。

>>NATROMさんはご自分のブログでもmixiでも、「病気腎移植を支持するのは素人ばかりで、支持する医者はほとんどいない」と述べておられましたが、

>私はそのようなことを言っていないはずですが、もしかしたら私の記憶違いかもしれません。私が、「病気腎移植を支持するのは素人ばかりで、支持する医者はほとんどいない」と言った部分を正確に引用していただけますか?(よもや、語学教師さまが病腎移植支持と万波支持を区別していないなんてことはないと信じます)。


あ、そうでしたか?「病腎移植を行なった宇和島徳洲会病院の万波医師は、特に報道の初期のころはマスコミから激しいバッシングを受けていた。にも関わらず医師のブログでは擁護のコメントはあまり見られていない。」
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20070625#p1

の「擁護」の言葉は、病腎移植を含まず、万波医師にだけかかるのですね。失礼いたしました。

>どちらかと言えば、私の批判の対象は万波医師ではなく、専門家の意見が分かれたときに、勉強する努力もせずにどちら一方を誤りと決め付ける人たちです(移植学会がオーストラリアやシンシナティ大学の症例を知らないと決め付けるのも含む。普通に考えたら、知っているに決まっている)。

そうでしたか?移植学会の副理事長を務めた大島伸一氏は、「癌の腎臓を移植するなど禁忌中の禁忌、聞いたことがない」と騒動の最初から一貫して主張していたので、癌腎移植の先行例を全く知らずに発言したものだとばかり思ったのですが、これは承知の上でなお発言していたですね、やはり。

――と、と、どうも私のレトリックが稚拙なせいか、真意が伝わらないと困りますので付け加えておきますが、先のコメントは皮肉として「秋田大学の医師がきちんと最新の論文を読んだ成果として腫瘍腎の移植可能性に行き当たり、手術をしたにもかかわらず、その最新論文を07年の段階で「専門家」が読んでいなかった」と言ったのであって、本気で読んでいないと決めつけた訳ではありません。同様に、上の文章でも、「大島氏が先行例を知らなかったのだと、本当に私がそれまで思い込んでいた」という意味では全くありません。蛇足ながら。

>少なくともNATROMさんが比較としてあげておられる産婦人科関係の事件について、どこかの医師会が支持表明を出す、あるいは書名入り投稿で医師が新聞に指示を訴える、ということはなかったように記憶しています。

>産婦人科医会「主治医にミスなし」 奈良・妊婦死亡で県産婦人科医会 (朝日新聞)
http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2006/10/post_d6f6_3.html

ご教示ありがとうございました。
2007/07/03 Tue 02:27:15
URL | 語学教師 #va74bd7o[ 編集 ]
> hiroyuki さん
コメントありがとうございます。


>42例目もこのまま経過が良いことを祈りたいです。

そう思います。ところで、産経新聞・関西版では、この記事は掲載されていなかったみたいですね。なので、急いでエントリーにしました。(まだ、呉共済病院の調査結果をエントリーにしないままですが……)


>>「教科書」と違うからといって、ねちねちと病腎移植を批判してくるような医師もいないのだと思います。実に羨ましい限りです。
>ほんとに同感です。

あはは。サラッと皮肉ったらすぐに反応が。子供っぽい性格のようです。4月の調査結果のことで、今更騒ぎ立ててもね~。ご本人は張り切っているようですが。


>病腎移植を選択したい方はすればいいし、拒否したい方は断ればいいのであって、本当は実にシンプルだと思います。

そうですね。リスクがあることを承知の上で、選択権を認めてほしいというだけなのですから。
2007/07/03 Tue 06:11:39
URL | 春霞 #ExKs7N9I[ 編集 ]
>非公開コメントの方へ
コメントありがとうございます。


>台湾ではほとんど問題になりませんでした……

なるほど~。情報ありがとうございます。非公開コメントさんのコメント、いつもタメになります。


>日本人はこういう厳しい選択には耐えられないだろう、とお上が心配してくれる……

同感です。日本人は、個人の決断が迫られるときには、上も下も覚悟が足りないのでしょう。だから、お上に頼り、お上もまた心配する……。そんなので、いいのでしょうかね~。う~ん。
2007/07/03 Tue 06:27:21
URL | 春霞 #ExKs7N9I[ 編集 ]
語学教師さまへ
>「正しい手続きでも禁止」とこの委員会の席上で主張した方はいるようです。

私にはそうは読めませんが、いずれにしろ、最終的には正しい手続きなら病腎移植はできることになったわけですよね。


>NATROMさんのお求めになっている解答かどうか分かりませんが、私個人の意見は
>http://sokonisonnzaisuru.blog23.fc2.com/blog-entry-432.html#comment
>に述べさせていただいているので、そちらをご覧になっていただければ幸いです。

どの部分が「先進的な臨床研究においてもハードルは不要と考えているのか?」という質問に対する回答なのかわかりませんでした。なお、「遺伝子的に近い親族からの輸血はかえって強い拒絶を示す可能性」は、GVHDのことであろうと思いますが、非医療従事者に医学について説明する困難さを改めて感じました。


>ただひとつ言うなら、「病気腎移植」という名前のもとに一つにひっくくられている全42例の中には、そもそも先端医療ですらない、臨床現場の工夫のうちというべきものが含まれているのではないか(例えば国内で先行症例のある動脈瘤のあった腎の移植など)、その点も含めて、様々な症例のある「病気腎移植」を、せめて3~5ぐらいのグループに分けて論じ、先端医療にカテゴライズするもの、そうでなくてよいもの、という線引きが本当は必要ではないか、と考えています。

それはまったくその通りだと思います。


>報道されている事柄が、どこまで信頼すべきものなのかについてはいちおう疑問をはさむ余地があるように思います。

報道からではなく、病気腎移植推進・瀬戸内グループ支援ネットにおける万波医師自身による情報から判断しました。本当にB型肝炎について問題のない移植であったのであれば、簡単に示せるはずの情報を出さないのはいったいなぜなのか、理解に苦しみます。宇和島市民病院院長である市川医師の発言は、「感染率は少ないという検査結果だった」という医学的に正しいものですね。「少ない」と「ほとんどない」は異なります。ちなみに市川医師の発言を報じた記事では、「万波医師は朝日新聞の取材に、『内科医から女性は手術前のウイルス検査で陰性だったと聞いていた。手術後、陽性が出たと知ったが、陽性の患者の腎臓を移植に使うことはあり得ない』と話した」ともあります。いったいどうなっているのでしょう。何か医師間のコミュニケーションに問題があった臭いがプンプンしますが、報道の信頼性に疑問をはさむ余地がありますね。


>倫理委員会の審査というプロセスの重要性をないがしろにしていないか?

していないと思います。倫理委員会がNGを出した例を強引に手術したとかならともかく。インフォームドコンセントでOKをとった例で、倫理委員会がNGを出したら、「倫理委員会はインフォームドコンセントをないがしろにしている」と語学教師さまは仰るのでしょうか。学会がOKでも倫理委員会がNGを出す例もあるでしょうが、別に倫理委員会が学会の決定をないがしろにしているわけではないですね。


>少なくとも一般的な肝炎キャリア患者に対する対処法、治療上のノウハウなどは病院としてあったと考える方が妥当のようには思えます。

一般的な肝炎キャリア患者に対する対処法、治療上のノウハウなどは病院としてあったでしょうね。それで、移植におけるB型肝炎の対策のノウハウはあったのでしょうか?あったとしたら、万波医師は「当時の常識ではセロコン後なので感染性はないと判断した」などという間違った主張ではなく、もっとましな主張を行うと思いますが。


>実際に万波医師が感染対策を行ったかどうかについてどう発言したのか、メディアの報道からは全く不明ですので、「言わなかった」とも断言できません。

報道からではなく、病気腎移植推進・瀬戸内グループ支援ネットにおける万波医師自身が出した情報から判断しました(蛇足ながら、瀬戸内グループ支援ネットを見るまでは、私も、医学の理解の悪いマスコミの誤報の可能性も考えておりました)。HBe抗体の有無の情報を書いて、感染対策を行なったかどうかの情報を書かないのは不可解です。そこが重要なのに。瀬戸内グループ支援ネットが、悪意をもって、万波医師があたかも国家試験レベルの知識もない間抜けに見えるように情報操作を行なったというのなら別ですが。


>あ、そうでしたか?「病腎移植を行なった宇和島徳洲会病院の万波医師は、特に報道の初期のころはマスコミから激しいバッシングを受けていた。にも関わらず医師のブログでは擁護のコメントはあまり見られていない。」
>http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20070625#p1
>の「擁護」の言葉は、病腎移植を含まず、万波医師にだけかかるのですね。失礼いたしました。

もちろんそうです。たとえば、「移植医の万波医師はマスコミからバッシングを受けたが、医師のブログでは擁護のコメントは見られない」という構造的には同じ文章を、「移植医を支持する医者はほとんどいない」と読めますか。そもそも、mixiでもはてな日記でも、「万波医師の行った医療の是非と病腎移植の是非は独立した問題である」ことをきちんと私は書いています。さらに言うなら、オーストラリアやシンシナティ大学の病腎移植を批判している医師は、私の知る限りいません。病腎移植自体が批判されているのではないのですよ。


>移植学会の副理事長を務めた大島伸一氏は、「癌の腎臓を移植するなど禁忌中の禁忌、聞いたことがない」と騒動の最初から一貫して主張していたので、癌腎移植の先行例を全く知らずに発言したものだとばかり思ったのですが

もしかしたら、その時点で大島伸一氏は癌腎移植の先行例を知らなかったのかもしれませんね(報道が正しいと仮定して。レトリック/皮肉の対象には「万波批判者に有利な報道については信頼性について疑問があるなどという一方、万波支持者が引用する報道に対してはスルーするダブルスタンダードな態度」もきっと含まれることだろうと信じます)。移植学会の一員がたまたま新しい知見を知らなかったとしても、移植学会としてコメントを出すときに関連文献にまったく目を通さないなどということがどれくらいあるだろうか、という常識的な判断ができない人がもし仮にいたとしたら、困ったことですね。

レシピエントのHBs抗原陽性化をどのように評価しているのか、お暇なときにでもお聞かせ願えればありがたいです。誤報でしょうかね?
2007/07/03 Tue 22:23:59
URL | NATROM #ZvTaJqYI[ 編集 ]
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