FC2ブログ
Because It's There
主に社会問題について法律的に考えてみる。など。
10« 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30.»12
スポンサーサイト 
--/--/-- [--] --:--:-- » E d i t
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 *  TB: --  *  CM: --  * top △ 
2007/06/23 [Sat] 09:08:30 » E d i t
代理出産の是非について、厚生労働省が3月に実施した国民意識調査によると、過半数以上の人が「代理出産を認めてよい」と答えたことがわかりました。NHKニュースでは、すでに6月21日に報道していましたが、この意識調査に関する報道を紹介したいと思います。
年金問題や被害者参加制度、改正少年法にも触れたいところですが……(首相は、すでに「半年前」には年金問題を認識していてずっと放置していたのだから、年金なんてどうでもいいと思っていた証拠)。


1.まず、報道記事を幾つか。

(1) NHKニュース(6月21日 18時42分)

 「代理出産“容認”が過半数に

 赤ちゃんをほかの女性に産んでもらう代理出産の是非について日本学術会議が検討を進める中、厚生労働省が行った調査で、半数以上の人が「代理出産を認めてよい」と答えたことがわかりました。これまでの国の調査では、認める人が最も多く、今後の学術会議の議論に影響を与えそうです。

 この調査は、厚生労働省がことし3月に実施したもので、20代から60代の全国の男女3400人余りから回答がありました。それによりますと、妻が子どもを産めない場合に夫婦の受精卵を使ってほかの女性に産んでもらう代理出産について、「社会的に認めてよい」と考える人は54%と半数を超え、「認められない」とする16%を大きく上回りました。

 「認めてよい」と考える人の割合は、4年前に厚生労働省の研究班が行った調査を8ポイント上回り、国の調査ではこれまでで最も高くなっています。一方、子どもを望んでいるのになかなかできない場合に代理出産を「利用したい」と答えた人は10%、「配偶者が賛成したら利用したい」が41%で、みずから積極的に利用することには慎重な姿勢もうかがえました。代わりに出産してもらう人としては「姉妹」が最も多く38%、「仲介業者から紹介される女性」が28%、「母親」が16%となっていました。

 代理出産をめぐっては、タレントの向井亜紀さんがアメリカで行ったケースなどをきっかけに、日本でも認めるかどうか議論が高まり、日本学術会議が国の依頼を受けて検討を続けています。この調査結果は学術会議に報告される予定で、今後の議論に影響を与えるものとみられます。
 
 これについて、科学史の研究者で生殖医療に詳しい米本昌平さんは「代理出産は基本的には禁止だが、全面的に禁止するのはしのびないので、聞かれれば認めてもよいという人が増えているのだと思う。過半数というのは無視できない数字で、今後、代理出産を例外的に認めるケースについて議論を始める段階に来ていると思う」と話しています。」(*原文と異なり、見やすくするため段落分けしました。)



(2) asahi.com(2007年06月22日06時27分)

代理出産容認54% 自分なら利用10% 厚労省調べ
2007年06月22日06時27分

 生殖補助医療について厚生労働省が実施した国民の意識調査で、子どもをほかの女性に産んでもらう代理出産を「社会的に認めてよい」とした人が54%にのぼったことが21日わかった。「認められない」は16%にとどまった。代理出産の是非などを巡っては、厚労省などの依頼で日本学術会議が年内にも結論を出す予定で議論を進めており、今回の調査結果は影響を与えそうだ。

 調査は3月、一般国民(20~69歳の男女)5000人と小児科や産婦人科の医師らを対象に行った。

 一般国民への調査では、約3400人から回答を得た。その約半数が代理出産を容認した一方で、「第三者の卵子を用いた体外受精」や「第三者の精子による人工授精」を認める回答は4割弱で、代理出産が最も強く支持されていた。

 ただ、自分が子どもに恵まれない場合の代理出産については「利用したい」が10%、「配偶者が賛成したら利用したい」が41%。これに対し「配偶者が望んでも利用しない」も48%おり、より慎重な傾向がうかがえた。

 代理出産をしてもらう女性は誰がいいか(複数回答)は「姉妹」が38%で最も多く、「分からない」が34%。「仲介業者から紹介される女性」28%、「母親」16%だった。」



(3) YOMIURI ONLINE(2007年6月22日11時9分)(読売新聞6月22日付夕刊22面)

代理出産、条件付き容認派が過半数…厚労省調査で判明

 タレント向井亜紀さんの裁判などで社会の関心が高まっている代理出産について、「一定条件のもとで認めてよい」と考えている人が5割以上いることが、厚生労働省が実施した国民の意識調査でわかった。

 同省が今年3月、20~60代の男女約5000人を対象にアンケートを実施、3412人が回答した。

 代理出産を認めるべきかどうか尋ねたところ、「認めてよい」は54・0%、「認められない」は16・0%、「わからない」は29・7%だった。

 2003年の調査では、「認めてよい」は45・8%、「認められない」は22・0%で、認めてよいと考える人の割合が増えていた。

 子どもに恵まれない場合に、代理出産を利用しようと思うかという質問には、「利用したい」は9・7%にとどまり、「配偶者が賛成したら利用したい」は40・9%だった。

 一方、「配偶者が望んでも利用しない」が48・4%で、代理出産を社会的に認めても、当事者になると、利用には積極的ではない姿勢がみえた。

 同省は今回の結果を、代理出産の是非を検討している日本学術会議の委員会に提出する。

(2007年6月22日11時9分 読売新聞)」



(4) 東京新聞平成19年6月23日付朝刊3面

 「代理出産、容認54% 厚労省調査
2007年6月22日 22時54分

 妊娠できない妻の代わりに別の女性に出産してもらう「代理出産」について、厚生労働省が実施した国民意識調査で「認めてよい」と答えた人が半数を超えたことが22日分かった。一方、自分が不妊だった場合に「利用したい」と答えたのは1割に満たなかった。

 結果は、厚労・法務両省の委託を受け、代理出産の是非などを検討している日本学術会議の委員会にも伝えられる。

 調査は全国の20-60代の男女5000人を対象に実施、約3400人から回答を得た。一定の条件下で代理出産を行うことについては、54・0%が「社会的に認めてよい」と答えた。「認められない」としたのは16・0%だった。4年前に厚労省研究班が実施した調査で「認めてよい」と答えたのは46%だった。

 不妊だった場合に、代理出産を利用するかどうかについては「利用したい」が9・7%、「配偶者が賛成したら」との条件付きは40・9%。「配偶者が望んでも利用しない」は48・4%だった。

 出産してもらう相手としては「姉妹」が最も多く38・3%、それに「仲介者から紹介される女性」が28・0%、「母親」16・0%と続いた。」



検討する前に。読売新聞の記事については一言触れておきます。

紙面では、「代理出産 容認派5割超す」(4版)とか、「『代理出産』容に5割超す」(3版)という見出しであったのに、ネット上では「条件付き容認派が過半数」というように「条件付き」を付け加えています。

しかし、代理出産においては、代理母依頼夫婦と代理母へのケアが必要ですし、第三者が代理母を実施する場合は出産代理母契約が必要であり、子供の身分関係の確定も問題となるのですから、全くの無条件での実施は事実上・法律上あり得ません。

そうすると、他の新聞社と異なって、読売新聞だけが「条件付き」などという見出しをあえて付けたことは、読売新聞の記者だけが、代理出産問題をよく分かっていないことを意味している、と判断できそうです。いい加減に、理解してほしいものです。




2.生殖補助医療の行方は、国民の生殖の自由に関わるデリケートな問題ですから、国民の意識と乖離することはできません。代理出産を「社会的に認めてよい」とした人が54%にのぼったのですから、これが一般国民の世論です。そうなると、厚労省などの依頼で生殖補助医療に関して議論をしている日本学術会議も、一般国民の世論に反することはできず、当然、代理出産を肯定する方向で結論を出してもらうことになります。「今回の調査結果は(日本学術会議に)影響を与えそうだ」どころか、影響を与えることは必然です。


(1) 「卵子提供:容認派が4分の1超える~厚労省の意識調査」において、朝日新聞の「体外受精や代理出産の是非、厚労省が意識調査へ」(2007年02月25日)という記事を紹介していましたが、やっと調査結果が出ました。

体外受精や代理出産の是非、厚労省が意識調査へ
2007年02月25日

 体外受精や代理出産に関する意識を探るため、厚生労働省は国民や産婦人科医ら計8400人を対象にした調査を実施する。タレントの向井亜紀さんの米国での代理出産をめぐる裁判などをきっかけに生殖補助医療への関心が高まっていることから、今後の議論に役立てるのが狙いだ。体外受精などで生まれた子どもの心身の健康調査に関する研究と合わせ、不妊治療の実態や意識の把握に本格的に乗り出す。

 意識調査は、無作為に抽出した一般の国民5000人、不妊治療を受けている患者2000人、産婦人科と小児科の医師1400人が対象。3月末までに結果をまとめる。(以下、省略)」(asahi.com(2007年02月25日))



一般の国民5000人のうち、「一般国民への調査では、約3400人から回答を得た」(asahi.com(2007年06月22日06時27分))ようです。意識調査は、不妊治療を受けている患者2000人、産婦人科と小児科の医師1400人が対象だったはずですが、今回の記事を見ると、一般の国民への意識調査だけを発表しています。

一般の国民の意識調査結果は、国民の意識を知るというために非常に重要ですからいち早く公表することは大切ですが、不妊治療を受けている患者、産婦人科と小児科の医師への意識調査の発表もすぐに行ってほしいところです。


(2) 

「代理出産を認めるべきかどうか尋ねたところ、「認めてよい」は54・0%、「認められない」は16・0%、「わからない」は29・7%だった。

 2003年の調査では、「認めてよい」は45・8%、「認められない」は22・0%で、認めてよいと考える人の割合が増えていた。」(読売新聞)


代理出産を肯定する者が、2003年の調査では過半数を超えていなかったのに、とうとう過半数を超えた(54%)のです。NHKの世論調査においても(「代理出産(代理母)による法律関係~NHK世論調査「「認めるべきだ」が56%」参照)、代理出産で生まれた子どもを、受精卵を提供した夫婦の法律上の子どもとして認めるべきだと思うかという質問でしたが、「認めるべきだ」が56%、「認めるべきではない」が12%でした。こうなると、代理出産を肯定する一般国民は、50%を超えるという結果は揺るぎないものと判断できそうです。

注目すべきことは、「認められない」が22・0%から16・0%に減ってしまったのですから、代理出産否定者が一割台というかなりの少数派になったことです。代理出産否定者が減った理由については以前も触れたことですが、再び挙げておきます。

<1>向井・高田夫妻の代理出産に関する裁判があったおかげで、代理出産が未知のものでなくなり、代理出産についての正しい理解が進んだこと。
<2>不妊治療患者の増加・不妊治療技術の向上に伴い、不妊治療の実態を知る者が増え、最後の手段として代理出産を認めるのも止むを得ないものであると理解する者が増えたこと。
<3>従来よりは人権意識が高まり、多様な家族のあり方を認める意識が進んだこと。


人々が代理出産に関して正しい知識を得てより妥当な判断できるようになり、多様な家族のあり方を認める意識が進んでいることは、個人の尊重につながり、憲法上、好ましいことです。代理出産否定は、自己決定を阻止するものである以上、今後も代理出産否定者がより一層減少すると思われます。


(3) 

「その約半数が代理出産を容認した一方で、「第三者の卵子を用いた体外受精」や「第三者の精子による人工授精」を認める回答は4割弱で、代理出産が最も強く支持されていた。」(朝日新聞)


厚生労働省研究班(主任研究者・吉村泰典慶応大教授)が昨年12月、35歳未満の全国の成人女性を対象にインターネットを使って実施した調査によると、「提供卵子による体外受精の実施には、過半数の53%が「賛成」「どちらかといえば賛成」と回答。」という結果でした(「卵子提供:容認派が4分の1超える~厚労省の意識調査」)。

人数が異なり、インターネットによる調査か否かという違いによる影響もあるでしょうが、「第三者の卵子を用いた体外受精」や「第三者の精子による人工授精」という点はその理解につき、男女差があると思います。そうすると、女性だけが回答者なのかが一番影響が多かったといえ、女性だけなら5割を超え、男性を含めると4割弱という結果になったといえそうです。


(4) 

「自分が子どもに恵まれない場合の代理出産については「利用したい」が10%、「配偶者が賛成したら利用したい」が41%。これに対し「配偶者が望んでも利用しない」も48%おり、より慎重な傾向がうかがえた。」(朝日新聞)


代理出産問題は、夫婦間の子供の問題ですから、配偶者と相談の上実施するのは当然のことです。なので、言い換えて書くと、夫婦で相談して代理出産を「利用したい」夫婦が51%いて、これに対して、代理出産を利用したい配偶者の切実な希望に反してでも、自己の意思を押し付けて「利用しない」夫婦が48%もいる、ということになります。

代理出産を自ら実施する場合は「より慎重な傾向がうかがえた」という見方もできるでしょうが、そういう共同通信の配信記事のままの見方よりも、配偶者の切実な希望を尊重せず、自己の意思を押し付けて憚らないという、代理出産以前の問題性を抱えている夫婦が5割近くもいるのだ、という見方をするべきでしょう。


(5) 

「代理出産をしてもらう女性は誰がいいか(複数回答)は「姉妹」が38%で最も多く、「分からない」が34%。「仲介業者から紹介される女性」28%、「母親」16%だった。」


この質問は、答えにくいと思います。元々、回答者に姉妹がいるとは限りませんから、「姉妹」の選択肢が考えられない人もいたでしょうし、日本で実施する場合ではまだ「仲介業者」はほとんどなく、「仲介業者から紹介される女性」自体が非現実的に近いです。また、通常、母親は出産可能年齢を超えているはずです。

そうなると、素直な感覚からすれば「分からない」という回答が多くなるはずであり、一番多い回答が「分からない」34%は、現状を踏まえた結果であると思います。




3.「代理出産に関する、近時の解説記事を紹介~読売新聞「生命を問う」(4月22日連載開始)より」の記事のなかでも触れていましたが、政府自体、日本学術会議に対して代理出産を認める結論を要求しています。

「柳沢厚労相は、今月13日の閣議後会見で、「細い道かもしれないけれども、(日本学術会議には代理出産を認める道は)ないかということを議論いただいている」と話している。」(読売新聞平成19年4月22日付23面「生命を問う 不妊治療(1)」 )



今回の厚労省の意識調査で判明したように、日本政府のみならず、一般の国民側も、代理出産を肯定する者が過半数を超えているのですから、日本法上、代理出産を認める結論を出すことは確定したものといえます。

そうなると、今後は、代理出産を認める前提で、どういった条件で認めるのか、代理出産による親子関係の法律問題を具体的に決定していく作業に入っていくことになります。

注意すべきことは、日本学術会議が、実際上、代理出産を実施することが不可能になるような条件を付けた結論を出したりしないかどうかです。実施不可能な条件にすると、代理出産を認めるという一般国民の多数の意識に反することになるからです。


思い直してみると、向井・高田夫婦の代理出産訴訟に関する最高裁判決は、双子との間で母子関係を否定しましたが、その結論は、一般国民の意識と乖離したものであり、今後の法制度の行方とも反するものでした。

最高裁判事の一部は、国際私法や外国養子縁組の要件に疎いのに、できもしない「特別養子縁組」をできるかのように述べてみせたものの、結局は、養子縁組は不可能で、向井・高田夫婦が事実上養育している双子の身分関係も不確定なままです。
日本法上、代理出産を認めることが確定した以上、最高裁判決は、問題提起しただけにとどまり、誰のためにもならない無意味な判決だったと、評価されることになりそうです。

テーマ:法律全般 - ジャンル:政治・経済

コメント
この記事へのコメント
代理出産を引き受けたい人は、どれくらいいるのでしょうか?少ないと思いますよ。あんなにつらくて、リスクが大きいことを・・・
2007/06/29 Fri 18:21:33
URL | 名無しの権兵衛 #-[ 編集 ]
>名無しの権兵衛さん
コメントありがとうございます。怖がることなく、HNを書いて下さいね。


>代理出産を引き受けたい人は、どれくらいいるのでしょうか? 少ないと思いますよ。

根津院長が行った公募によると、20件ほど代理母希望者がいたようです。それくらいれば、まずは十分ではないでしょうか?
http://sokonisonnzaisuru.blog23.fc2.com/blog-entry-362.html

代理出産は、誰構わず依頼するものではなく、強制するものでもなく、希望者のうち適正を審査した上で行うのが基本です。


>あんなにつらくて、リスクが大きいことを・・・

「委員の一人、久具宏司(くぐこうじ)東大講師(産婦人科)は、「代理出産の技術は確立しており、患者からの需要もある。医療現場では患者の同意があれば実施を容認する意見もある。(禁止か容認か)早く方向付けをしてほしい」と全国の医師の思いを代弁する。」(読売新聞(2007年1月19日): 「[解説]不妊治療のルール作り」)

産婦人科医によると、「代理出産の技術は確立」しているのですから、十分に実施可能なほどリスクは低いといえそうです。
2007/07/03 Tue 05:27:21
URL | 春霞 #ExKs7N9I[ 編集 ]
配偶者間で意見が割れたときどうすべきか
 大昔のエントリにコメントして申し訳ありませんが、ちょっと気になったもので。基本的に夫婦間の問題なのだから夫婦でよく話し合って決めればよいことだとは思いますが、もしどうしても意見が合わない場合は代理出産を利用しない判断が尊重されるべきなのではないですか?
 片親が代理出産を利用したくない状態で子供ができるのは、子供の福祉的にいいことではないし、子供を育てるというのは大変な労力が必要なことですから、誰からも(たとえ配偶者であったとしても)強制されるべきではないと思うのです。
 もし代理出産が許可されたときに配偶者が代理出産を利用したいと思っても自分は利用したくないと思っている人に「配偶者の切実な希望を尊重せず、自己の意思を押し付けて憚らない」というようなレッテルが貼られるのであれば代理出産を許可すべきではないと思います。
2008/01/14 Mon 20:27:42
URL | とれま #-[ 編集 ]
>とれまさん:2008/01/14(月) 20:27:42
はじめましてコメントありがとうございます。オーラの泉という番組で、向井さんが出演した回を見たこことが動機になったのでしょうか。


>もしどうしても意見が合わない場合は代理出産を利用しない判断が尊重されるべきなのではないですか?

配偶者間で、代理出産につき意見が分かれた場合、利用したくないという消極的な態度の者の意思を尊重しろということですね。

代理出産の利用は生殖に関する自己決定権(憲法13条)を主張するものですから、原則としてはどちらの意思も尊重すべきものです。ただし、生殖自体、生物としての人(ヒト)の最も基本的な営みであり、子供を持つことは生殖として人間として本源的な欲求ですから、どちらかといえば代理出産を希望する意思の方を尊重するべきです。
    
「代理出産の是非を判断するに当たって必要とされる基礎知識~厚労省、「代理出産」で意識調査実施へ(日経新聞平成19年1月15日付)」をご参照ください。
http://sokonisonnzaisuru.blog23.fc2.com/blog-entry-260.html


>片親が代理出産を利用したくない状態で子供ができるのは、子供の福祉的にいいことではない

福祉的にいいことではないというは、どういう意味でしょうか? 代理出産で生まれた子供は育てる気がないことになるはずだということですか? 自分の子であるのに育てる気がない??? 代理出産から産まれた子には何か特殊な「色」がついているわけではないのですよ。


>子供を育てるというのは大変な労力が必要なことですから、誰からも(たとえ配偶者であったとしても)強制されるべきではない

代理出産は、代理出産依頼夫婦、代理母、関与する医療機関それぞれ、長期間に亘る負担がかかります。依頼者が卵子を提供する場合、依頼する女性、代理母ともに身体的負担がかかります。代理出産依頼夫婦間で他方配偶者を「強制」することは現実的には難しいです。

「不妊治療の中の離婚……夫婦の形を考える」を読んでみてください。
http://allabout.co.jp/children/sterility/closeup/CU20070315A/

これが生殖補助医療を行う場合の現実であり、女性が積極的に希望し、男性側が理解不足・消極的であることが多いようです。とれまさんの主張を採用すると、多くは、理解不足で消極的である男性の意思を尊重しろという結論につながりかねません。夫婦間において男性の意思が尊重され、女性の意思は無視される――。それでもいいのかどうか、ということです。日本の伝統的な家庭かもしれませんが。


>もし代理出産が許可されたときに配偶者が代理出産を利用したいと思っても自分は利用したくないと思っている人に「配偶者の切実な希望を尊重せず、自己の意思を押し付けて憚らない」というようなレッテルが貼られるのであれば代理出産を許可すべきではないと思います。

レッテルが貼られるのを嫌う、言い換えれば(とれまさんが)世間体を気にするので、代理出産を希望する者の意思まで法で禁止せよということですね。それって、妥当なのでしょうか?

代理出産を行うことは、極めて高度なプライバシー情報ですから、レッテルが貼られることはありません。また、代理出産の是非については、レッテルを貼るかどうかで決定されるわけではありません。代理出産の議論をよくご理解下さい。

配偶者の切実な希望を他方配偶者が尊重・協力することは、夫婦間にとって望ましい姿だと思います。そういう「配偶者の切実な希望を尊重しない姿勢」を非難することを、「レッテルを貼るもの」だと否定することは、夫婦間のあり方として妥当ではないと思います。夫婦間のあり方としてどいういう姿勢が望ましいのかということです。
2008/01/16 Wed 00:50:55
URL | 春霞 #ExKs7N9I[ 編集 ]
>福祉的にいいことではないというは、どういう意味でしょうか? 代理出産で生まれた子供は育てる気がないことになるはずだということですか? 自分の子であるのに育てる気がない??? 代理出産から産まれた子には何か特殊な「色」がついているわけではないのですよ。

何か悪意を感じる反論ですが、自分は福祉的にいいことではないのは「代理出産から産まれた」からだとは一言も言っていません。「両親から望まれて生まれなかった」から福祉的にいいことではないといっているのです。通常出産であっても両性が望まないのに「子供をうむべきだ」という圧力をいかなる人もかけるべきではありません。普通の出産であれば結婚するときに「いつ、何人うむか」という点について大体の合意ができているでしょうし、(よいことではないですが)もし話し合っていないければ、「結婚すれば子供を生む」という暗黙の前提があるものと思われますが、現在学会で禁止されていて、罰則規定すら検討されている代理出産を想定している人が何人いるでしょうか。このような現状では両性の間で合意ができなければ「代理出産はしない」という選択肢が尊重されるべきです。

 「自分の子であるのに育てる気がない???」とおっしゃっておられますが、ではなぜ捨て子や育児放棄が今も頻繁に起こっているのでしょうか?「自分の子供ならば必ず真剣に育てるはず」というのは少し世間知らずな甘い考え方だと思われてなりません。
2008/01/19 Sat 14:54:22
URL | とれま #-[ 編集 ]
>これが生殖補助医療を行う場合の現実であり、女性が積極的に希望し、男性側が理解不足・消極的であることが多いようです。とれまさんの主張を採用すると、多くは、理解不足で消極的である男性の意思を尊重しろという結論につながりかねません。夫婦間において男性の意思が尊重され、女性の意思は無視される ――。それでもいいのかどうか、ということです。日本の伝統的な家庭かもしれませんが。

nが1の結果を持って「女性が積極的に希望し、男性側が理解不足・消極的であることが多いようです」というのはなんともすごい言い切り方ですが、そんなんでいいなら反対の例をいくらでも挙げることができますよ。

http://blog.m3.com/nana/20080107/1
http://blog.m3.com/nana/20070719/1

さてこの例で不妊治療に積極的になれない女性は「配偶者の切実な希望を尊重しない姿勢」だから非難されるべきなのでしょうか?「代理出産をする」というのも「代理出産をしない」というのも「配偶者の切実な希望」にほかなりません。なぜ「代理出産をする」という希望だけを優先しなければならないのでしょうか?基本的には夫婦間でよく話し合って結論を出すべきですが、もしどうしても意見が合わなければ離婚も含めて「代理出産をしない」という選択しかとりようがありません(ご自身もおっしゃっている通りだれも親になることを強制できませんから)。そのときに「代理出産をしない」という選択をした人を第3者が非難すべきではありません。
2008/01/19 Sat 15:26:20
URL | とれま #-[ 編集 ]
>とれまさん:2008/01/19(土) 14:54:22
コメントありがとうございます。なんとなく言いたいことが分かってきました。

まず、依頼者と代理母との法律関係の処理(代理母の必要費等)、出生した子の法的身分関係の処理について、とれまさんのご見解を理由をすべて挙げて述べて下さい。また、何が「子の福祉」の内容なのか、正確に述べて下さい。

そのあたりを述べて頂けないと、議論になりません。
2008/01/19 Sat 15:30:52
URL | 春霞 #ExKs7N9I[ 編集 ]
 えーと「依頼者と代理母との法律関係の処理(代理母の必要費等)、出生した子の法的身分関係の処理」がこの問題(「配偶者が望んでも利用しない」人ははたして「配偶者の切実な希望を尊重せず、自己の意思を押し付けて憚らない」人と非難してよいのか?)とどうかかわっているのかぜんぜんわからないのですが?まずそこを説明していただかないと答えようがありません。まあ自分も説明がうまいほうではないし、ここに書き込んでいるうちに考えが整理されてきたのでもう一度自分の立場を書いておこうと思います。整理されていないコメントを長々と書き込んでしまったことについてはお詫びします。

 まず、「配偶者が望んでも子供をうみたくないOR育てたくない」と思うのは個人の自由でありそれについて第3者がとやかく言うべきではありません。これはたとえ通常の妊娠・出産であってもです。ただし、結婚前に何も言わずに結婚したあとにいきなり子供をほしくないといったのであれば別ですが。もし二人が話し合って結論を出したのであれば子供をうまないという決定でも(もちろん生むという決定でも)、結婚しないという決定でも周りがとやかく言うことではないでしょう(これは憲法でも保障されていることだと思うのですが違うのでしょうか)。また、子供を生むという選択は両性の合意の元でしかありえません。春霞さんは「子供を持つことは生殖として人間として本源的な欲求ですから、どちらかといえば代理出産を希望する意思の方を尊重するべき」とおっしゃいますが、たとえ人間として本源的な欲求と異なる欲求でも尊重されるべきです。

 また、代理出産については別の問題があります。現在認められていない代理出産について結婚時に話しているひとはほとんどいないでしょうから、もし代理出産が認められれば意見が食い違う夫婦がたくさん出てくると思います。その時にも二人で話し合って決めることで第3者がとやかく言うべきではありませんが、結婚しているとなると二人の両親など口を出してくる人が増えているので、本当に二人が周りから圧力を受けずに話し合えるのか疑問が残ります。ここら辺は非常に慎重に対処すべきだと思いますが「配偶者が望んでも利用しない人は配偶者の切実な希望を尊重せず、自己の意思を押し付けて憚らない人」と決め付ける人がいるようでは、二人の自由な話し合いなどおぼつかないでしょう。もし二人の自由な話し合いが保障できないのであれば代理出産を認めるべきではないと思います。

 自分は代理出産賛成派の人も「関係者全員の合意があってはじめて代理出産をすべきであって、代理出産を利用しないことについて第3者が口出しすべきではない」と考える人が多数派だと思うのですが違うのでしょうか?ぜひほかの人の意見も聞いてみたいところです。
2008/01/19 Sat 22:51:00
URL | とれま #-[ 編集 ]
>とれまさん:2008/01/19(土) 22:51:00
コメントありがとう。

>「依頼者と代理母との法律関係の処理(代理母の必要費等)、出生した子の法的身分関係の処理」がこの問題(「配偶者が望んでも利用しない」人ははたして「配偶者の切実な希望を尊重せず、自己の意思を押し付けて憚らない」人と非難してよいのか?)とどうかかわっているのかぜんぜんわからないのですが?まずそこを説明していただかないと答えようがありません。

とれまさんご自身が、「『両親から望まれて生まれなかった』から福祉的にいいことではないといっているのです」と書いているので、代理出産で生まれた子供は、誰が法律上の親になるのか、法律論を理解しているのだろうかと思ったからです。

ですので、「出生した子の法的身分関係の処理」、「依頼者と代理母との法律関係の処理(代理母の必要費等)について、ご自身の法的な見解を理由を附して、正確に書いて下さいと、お尋ねしたのです。

また、もう一度書きますが、とれまさんは、「福祉的にいいことではない」と書いていますが、何が「子の福祉」の内容なのでしょうか? 具体的かつ正確に述べて下さい。


>まあ自分も説明がうまいほうではないし、ここに書き込んでいるうちに考えが整理されてきたのでもう一度自分の立場を書いておこうと思います。

とれまさんの考えは、独自の論理に基づく説明であり、勝手に独自の問題点を創設しているので、代理出産の法律問題について全く理解していないようです。これだと、殆どすべて否定しなければならず議論し辛いですね。まず、とれまさんは、代理出産問題について文献を調べて読んで頂きたいと思います。

とれまさんは、「説明がうまいほうではない」と書いていますが、申し訳ないですが、とれまさんは説明下手です。それにとれまさんの考えはゴチャゴチャで全く整理されておらず、とてもとれまさんの「考えが整理されて」いるようには思えません。

考えを整理するだけなら、ここでコメントしていないで、ご自分のブログを開設してそこでご存分に書けばよいと思いますよ。

とれまさんは、文章を書き慣れていませんし、文章で他人に説明することをしたことがないはずです。もっと考えを整理して、他人に伝わるような内容と文章を考えてからコメントをお願いします。
2008/01/20 Sun 19:45:24
URL | 春霞 #ExKs7N9I[ 編集 ]
うーん、最後のコメントはかなりわかりやすく書いたつもりなんですがね。わかりませんかね。ようするに「配偶者が望んでも利用しない」人ははたして「配偶者の切実な希望を尊重せず、自己の意思を押し付けて憚らない」人であると決め付けるのはまずいってだけの話なんですがね。だれか、別の人の意見も聞いてみたいですね。
2008/01/20 Sun 22:09:07
URL | とれま #-[ 編集 ]
>とれまさん:2008/01/20(日) 22:09:07
議論をする前提として、もう何度も同じことをお尋ねしています。


「出生した子の法的身分関係の処理」について、ご自身の法的な見解を、理由を附して正確に書いて下さい。また、とれまさんは「福祉的にいいことではない」と書いていますが、何が「子の福祉」の内容なのでしょうか? 具体的かつ正確に述べて下さい。

この2点だけです。簡単なことですよね?


>最後のコメントはかなりわかりやすく書いたつもりなんですがね。わかりませんかね

無茶苦茶な論理だということは、よく分かりました。
2008/01/21 Mon 22:06:24
URL | 春霞 #ExKs7N9I[ 編集 ]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://sokonisonnzaisuru.blog23.fc2.com/tb.php/453-a3176551
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。