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2007/04/10 [Tue] 23:59:51 » E d i t
最高裁平成19年3月23日決定は、向井高田夫妻の双子の出生届を不受理とすることに決定したのですが、その最高裁決定に対して、代理母となったシンディ・ヴァンリードさんがコメントをしていました。そのコメントが出ている記事を引用したいと思います。


1.週刊女性自身(通巻2301号・2007年4月17日号・2007年4月3日(火)発売)168頁

 「向井亜紀(42) 双子の息子の「出生届不受理」が確定――米国人代理母(35)が最高裁決定を「無慈悲」と断罪

 3月23日、代理出産による双子男児(3歳)の出生届に対し、最終的な法的判断が下った向井亜紀(42)・高田延彦(44)夫妻。最高裁の出した結論は、「不受理」。出生届を受理するように東京都品川区に命じた高裁決定を破棄した。

 米国ネバダ州在住の“産みの母”は、この決定をどう受け止めたのか? 昨年末に本誌の独占取材に答えてくれた際に、「最高裁の判断がイエスであることを望むわ」と語ってくれた米国人代理母、シンディ・ヴァンリードさん(35)。彼女は、日本からの知らせに落胆と怒りを露わにした。

私は最高裁の決定は間違っていると思います。裁判官はもし、自分がノブとアキと同じような立場に立たされたとしたら、このような無慈悲な判決を下すでしょうか? 

 私は常に、日本という国に強い尊敬の念を抱いてきました。日本人は聡明で、見識の高い国民だと思っています。それなのになぜ、純粋に日本人の血を受け継いでいる双子に背を向ける決定を最高裁が下したのか、私には理解できません。

 彼らはあくまで日本人です。代理出産によってこの世に誕生したとしても、双子には日本人の血が流れているのです。その行いが邪悪、不道徳なものでないかぎり、法律が介入すべき問題ではない。私たちは代理出産の子どもたちも、広い心と愛で受け止めなくてはいけません。双子の母親はアキであって、彼女には母親としてのすべての権利が与えられるべきです

 海外で代理出産を依頼した日本人夫婦は数百組いると推定されるが、生殖補助医療の進歩に日本国内の民法は追いついていないのが現状だ。

 最高裁決定が下される直前までの道程を綴(つづ)った新刊『家族未満』(小学館刊)を3月末に上梓したばかりの向井は、同書のあとがきのなかで、「過呼吸やうつの状態にも悩まされましたし、ポンコツな身体は悲鳴をあげ、体調を戻すのに時間もかかってしまいました」と告白していている。

 また、3月30日付の自身のホームページ上のブログでは、「子供たちの戸籍の問題については、特別養子縁組や、国際養子縁組について、しっかり勉強してから決めていこうと思っていたのですが、なんと、もうすでに東京法務局から、『どうするんですか』という催告があったそうです。(中略)なんとなんと、『あと14日以内に結論を出してください。そうでなければ受け付けません』ですって。ガーン」と早急な対応を迫られていることを明かしている。向井・高田夫妻に、しばらく心休まる時間はないようだ。」




2.シンディ・ヴァンリードさんは、「最高裁の判断がイエスであることを望むわ」と語っていただけに、向井亜紀さんを実母と認めなかった、最高裁決定の結果には、落胆と怒りを抱いているようです。

 「「私は最高裁の決定は間違っていると思います。裁判官はもし、自分がノブとアキと同じような立場に立たされたとしたら、このような無慈悲な判決を下すでしょうか? 

 私は常に、日本という国に強い尊敬の念を抱いてきました。日本人は聡明で、見識の高い国民だと思っています。それなのになぜ、純粋に日本人の血を受け継いでいる双子に背を向ける決定を最高裁が下したのか、私には理解できません。

 彼らはあくまで日本人です。代理出産によってこの世に誕生したとしても、双子には日本人の血が流れているのです。その行いが邪悪、不道徳なものでないかぎり、法律が介入すべき問題ではない。私たちは代理出産の子どもたちも、広い心と愛で受け止めなくてはいけません。双子の母親はアキであって、彼女には母親としてのすべての権利が与えられるべきです



「彼らはあくまで日本人です。代理出産によってこの世に誕生したとしても、双子には日本人の血が流れている」

という部分からは、血縁主義の考え方を採っていることが分かります。ここからは、血縁主義の考え方は一般的な米国人の意識としても、根付いていることが分かります。
日本民法の身分法体系は血縁主義を基本として採用しているのですから、基本である血縁主義によって判断すべきだというシンディさんの主張は極めて妥当なものです。最高裁決定は、血縁主義を曲げてしまいましたが。


「その行いが邪悪、不道徳なものでないかぎり、法律が介入すべき問題ではない。」

という部分からは、親子関係の確定の問題についても自己決定権を重視すべきであり、法律による規制は必要最小限度であるべきという考えが読み取れます。米国における生殖に関する自己決定権に対する制約の判例の考えに沿った考え方ですから、米国人には憲法教育や人権教育がかなり行き届いていることがうかがえます。

これに対して、最高裁決定は、自己決定権に対する言及が一切ありませんでした。ですから、最高裁決定は、一米国人の考えに対する反論ができないのです。最高裁ももっと人権意識が必要であるようです。


「私たちは代理出産の子どもたちも、広い心と愛で受け止めなくてはいけません。」

という部分からは、代理出産だからといって差別的に扱うことは妥当でないという考えが読み取れます。

日本では、差別を受けてしまうから、代理出産を止めるべきだという主張が幅を利かせています。しかし、シンディさんは、差別は克服していくべきものだと主張していくのです。差別を受けるから受けないように逃げるのではなく、積極的に解消するべく動くべきだという考えは、実に健全なものであると思います。差別から逃げてしまっていてはいつまでも差別は解消しないのですから。


ずっと述べてきたように、シンディさんのコメントは、法的な意味合いに翻訳して説明してみると、多くの人権意識にあふれた内容となっていると分かります。このコメントからすると、米国においては憲法教育・人権教育が徹底されていると感じます。

これに対して、日本ではどうでしょうか? シンディさんくらいサラッと、人権意識をこめたコメントができる人物がどれほどいるのでしょうか? 

日本では、憲法の意義がよく分からない政治家ばかり抱えた政権与党が、憲法改正に突き進もうとしています。シンディさんのコメントを読み、日本の現状を振り返ると情けない思いがしてきました。

テーマ:時事ニュース - ジャンル:ニュース

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