1.まずは、本人が「作り話だった」と述べたという記事について。
(1) 信濃毎日新聞3月1日付(03/01 09:00)
「「田中前知事が破棄指示」は作り話 証言の元県参事
3月1日(木)
田中康夫前知事の知事後援会元幹部による県下水道公社の入札方法変更関する「働き掛け」の記録文書をめぐり、県会百条委員会の証人尋問などで「知事から破棄を指示された」と証言してきた岡部英則・元県経営戦略局参事(現阿南介護老人保健施設所長)は28日、信濃毎日新聞の取材に対し、「知事室で指示を受けたことはフィクション(作り話)だった」と明かした。県議有志の告発を受けた県警の事情聴取にも同様の供述をしたという。
元参事は、本紙の取材、その後の県会百条委員会の尋問などで一貫して「2003年10月9日午前に県庁1階知事室に呼ばれ、記録文書を公開しない方向で調整するよう指示された」としてきた。
取材に対し、元参事は、9日朝知事室で秘書とメモをやりとりしたが、知事室に呼ばれて前知事から指示を受けたというのは「フィクション」で、同日以外にも「知事から直接指示を受けたことはなかった」と話した。虚偽を証言した理由については「知事が文書破棄にかかわっていたことを何とか公にしたい思いがあった。仕方ない手段だった」などと話した。
元参事によると、同9日朝に経営戦略局職員から文書の公開請求について相談を受け、「知事も承知している」と言われた。「知事のイメージを守ることなどを考え、対応を引き受けた」とし、下水道課長と破棄の打ち合わせに入った。
その後、知事から排斥された個人的な思いや、知事が文書破棄にかかわっていた可能性が高いと思ったが立証できなかったことで、「(自分が直接指示を受けたと)一石を投じればいろんな事実が浮かび上がり、真実が明らかになると思った」という。
また、証言を覆した理由について、元参事は、県警の捜査を受ける中で、自分が文書破棄に向けて動きだすよりも前に経営戦略局内で破棄に向けた動きがあったことや知事の関与の可能性が分かってきたため−とした。県警による事情聴取が終わり地検に捜査書類を送付することになったため、明らかにしたという。
「知事から破棄を指示された」とする元参事の証言をめぐっては、文書破棄問題を調べた県会の総務委員会、百条委員会とも、知事室にいたとされた知事と秘書の証言と、元参事の証言が食い違ったままで、事実か判断しなかった。」
この記事によると、県会百条委員会の証人尋問などで「知事から破棄を指示された」と証言してきた岡部英則・元県経営戦略局参事(現阿南介護老人保健施設所長)が、「作り話」だったと述べたわけです。全くひどい話です。そうすると、岡部証言が一番重要な証拠だったようですので、「知事から破棄を指示された」事実はなくなったことから、田中康夫が行ったとされる公文書毀棄罪の幇助の立証は極めて困難になったといえそうです。
もっとも、「有田芳生の『酔醒漫録』」さんの「田中康夫「書類送付」のでたらめ(2007/03/02)」のコメント欄を見ると、「岡部さんはそんなことを言っていない」と否定しているようです。
しかし、「信濃毎日新聞の取材」に対して自ら「作り話」だったと述べていること、後で引用した「毎日新聞の記事」にあるように毎日新聞の取材に対しても「うそだ」と述べていること、さらに、「県警の事情聴取にも同様の供述をした」というのです。このように、複数の機関に対して強制されることなく述べているのですから、この発言の信用性は高いといえます。今さら否定しても、特に、直積話を聞いている県警は絶対信用しないでしょう。
自ら「作り話」と言っておきながら、いまさら発言を翻しても、岡部英則氏は自己矛盾証言を繰り返す証人であるため、嘘つきの証人ですから、もはやその証言は信用性が著しく低下しています。ですから、仮に、「そんなことを言っていない」としても、もはや岡部英則氏の証言は、田中康夫が行ったとされる公文書毀棄罪の幇助を立証する証拠となりえなくなったといえるでしょう。
(2) 中日新聞(2007.03.02)
「「前知事指示」は作り話 長野・公文書破棄
長野県の田中康夫前知事の在任中、情報公開請求を受けた公文書が破棄された問題で、「知事から破棄を指示された」と証言していた県幹部が1日、「直接の指示はなかった。組織内であった破棄の動きを基にした作り話だった」と述べ、虚偽の証言をしていたことを認めた。
虚偽証言を明らかにしたのは元経営戦略局参事で、現在、県阿南介護老人保健施設所長の岡部英則氏。公文書には、知事の後援会元幹部が地元業者が有利になるよう下水道事業入札制度の変更を、県に働き掛けた内容が記録されていた。2003年10月、一部報道機関の情報公開請求を受け、岡部氏が県職員に命じ、この文書を処分した。
岡部氏はこれまで「知事室に呼ばれ、知事から公開しない方向で調整するよう指示された」と証言。
田中前知事は当初から破棄の指示を否定していたが、県議会が真相解明の調査特別委員会(百条委員会)を05年7月、設立。岡部氏は百条委で「指示」を証言したが、最終的に真偽の特定はできず、県議有志らが06年3月、前知事と岡部氏ら3人を公文書棄損ほう助などの疑いで県警に告発した。
岡部氏は県警の事情聴取にも虚偽を認める供述をしており、県警は先月28日、田中前知事ら3人の捜査書類を長野地検に送付、地検は今月中にも結論を出す。
岡部氏は、虚偽証言をした理由について「田中前知事が文書の破棄を意図したのは間違いないと思った。前知事は常々開かれた県政と言っていたが、実態はかけ離れていた。態度を改めてもらいたいと思ってやった」と説明している。
田中前知事が代表を務める新党日本の事務所は「田中代表はコメントを出す予定はない」としている。」
「岡部氏は、虚偽証言をした理由について「田中前知事が文書の破棄を意図したのは間違いないと思った。前知事は常々開かれた県政と言っていたが、実態はかけ離れていた。態度を改めてもらいたいと思ってやった。」
態度を改めてもらいたいと思って、虚偽の証言で人を犯罪者に陥れるとは、とても理解しがたい説明です。県会百条委員会の証人尋問において偽証したのですから、偽証罪が成立します。そうなると、目的のためには手段を選ばす、犯罪行為という手段さえも厭わないという恐るべき人物です。
(3) 中日新聞(2007.03.02)
「【広域】 「前知事指示は作り話」 百条委揺らぐ信頼
知事からの指示は『作り話』だった−。公文書破棄をめぐる田中康夫前知事の疑惑で1日、これまでの証言内容を翻した元県経営戦略局参事(現阿南介護老人保健施設所長)の岡部英則氏。知事の指示の有無は、県議会の調査特別委員会(百条委員会)でも最大の焦点だっただけに、県議の間にも憤りや困惑が交錯した。
「知事から指示を受けた場面を図面にまで書き、あたかも真実のように話していたのに…」。百条委の委員を務めた林奉文氏(あおぞら)は、岡部氏の対応に怒りをあらわにした。
2005年1月に明らかになった岡部氏の証言はその後、県議会総務委員会での集中審議から、百条委員会設置へとつながり、知事疑惑追及の引き金となった。それだけに、百条委の証人要請は4回におよび、慎重な尋問が繰り返された。
田中前知事を支持していた共産党県議団など3会派は虚偽の証言と判明した1日、共同で声明を発表し、「田中前県政を県民から離反させる政争の具として使われたのは明らか」と百条委の審議そのものへ疑問を投げ掛けた。
一方、百条委の委員長を務めた小林実氏(自民党県議団)は「心外な思いに尽きる」と感想を漏らした。岡部氏の証言の信ぴょう性については、小林氏は「議会の調査権でも解明できず、司直に委ねたい部分であり、どうしようもない」と話した。
また、1日の県議会一般質問の中で、この問題を取り上げられ、清水保幸氏(志昂会)は「(田中前知事は)破棄を止められるべき立場であったにもかかわらず、前知事の責任は変わらない」とあらためて、田中前知事の対応を批判した。
(加藤弘二)」
「田中前知事を支持していた共産党県議団など3会派は虚偽の証言と判明した1日、共同で声明を発表し、「田中前県政を県民から離反させる政争の具として使われたのは明らか」と百条委の審議そのものへ疑問を投げ掛けた。」
この報道を聞けば、こういった感想が出てくるのはごく自然でしょう。それにしても犯罪行為さえ厭わないとは……。
ところが、清水保幸氏(志昂会)の反応は違います。
「「(田中前知事は)破棄を止められるべき立場であったにもかかわらず、前知事の責任は変わらない」とあらためて、田中前知事の対応を批判した。」
長野県議会の議員は、怖いですね。田中前知事は、犯罪行為によって嵌められた側ですから、犯罪被害者に当たります。であるにもかかわらず非難するなんて、清水保幸氏(志昂会)はどうかしているとしか思えません。
2.今後の行方はどうかというと。Yahoo!ニュース長野県政(3月2日12時1分配信 毎日新聞)を引用します。
「田中前知事の元後援会幹部問題:百条委証言「うそだった」−−岡部元参事 /長野
3月2日12時1分配信 毎日新聞
◇岡部元参事「隠ぺい検証されればと」
田中康夫前知事の元後援会幹部による県下水道事業への働き掛けを記した文書を県職員が破棄した問題で、岡部英則・元経営戦略局参事(現阿南介護老人保健施設所長)は1日、県議会調査特別委員会(百条委)で「知事から文書を出さないように指示を受けた」とした証言が、うそだったことを明らかにした。この問題では百条委が岡部元参事の証言などを元に、田中前知事の偽証を認定。県議有志は公用文書等毀棄ほう助の疑いで、田中前知事を県警に告発し、現在、地検が捜査しており影響を与えそうだ。
岡部元参事は百条委の証人尋問で「03年10月9日午前に知事室に呼ばれ、田中前知事から『公開しない方向で調整してほしい』と直接、指示を受けた」などと証言していた。しかし、1日の取材に岡部元参事は「前知事とメモのやりとりはあったが、直接の指示はなかった。うそかと言われればうそだ」と話した。うその証言をしたことについては「前知事から間接的に相談は受けていた。どのように問題が隠ぺいされたか、検証され、オープンになればと思った」とした。【神崎修一】
◇総合的に判断
また、県警は2月28日、公用文書等毀棄(きき)ほう助容疑で告発された田中前知事の捜査書類を長野地検に送付したが、その際に刑事責任を問うことは難しいとする意見を添えたとみられる。岡部元参事が「知事からの指示は作り話」などと述べたことを含め、総合的に判断した模様だ。送付を受けた地検は、同容疑に加え、地方自治法違反容疑についても捜査する。【江連能弘】
◇県議会の見解二分
岡部元参事の虚偽証言について、県議会の見解は二つに分かれた。百条委員会の委員長だった小林実議員(自民党県議団)は「本当だとすれば極めて残念だ。しかし、公文書が破棄されたのはまぎれもない事実。百条委が出した結論とそれに基づいて告発し、県民に真実を示したことは揺るぎない事実だ」とし、百条委の正当性を強調した。
一方、田中前知事を支持し、証言を疑問視してきたトライアル信州、あおぞら、共産党県議団の県会3会派は会見し、「真実を究明すべき百条委が虚偽の証言に基づいて、告発したのは県民に対する背信行為」とする声明を発表。同党県議団の石坂千穂団長は「百条委が政争の具に使われた結果だ」と指摘した。
萩原清議長は同日、2日以降の総務委員会で対応を検討するように竹内久幸委員長に要請した。【仲村隆】
3月2日朝刊」
「県警は2月28日、公用文書等毀棄(きき)ほう助容疑で告発された田中前知事の捜査書類を長野地検に送付したが、その際に刑事責任を問うことは難しいとする意見を添えたとみられる。岡部元参事が「知事からの指示は作り話」などと述べたことを含め、総合的に判断した模様だ。送付を受けた地検は、同容疑に加え、地方自治法違反容疑についても捜査する。」
1.で述べたように岡部元参事の「作り話」発言がある以上、重要な証拠が失われたのですから、田中前知事に対して刑事責任を問うことは困難でしょう。
しかも、岡部氏の「知事から指示を受けた」という証言は偽証だったのですから、田中前知事の刑事責任を問うための証拠(岡部氏の証言)自体が犯罪行為であり、それもその犯罪行為が、田中前知事に対して刑事責任を負わせる目的で行われたのです。そうなると、もし裁判になったとしたら、犯罪行為(の影響を受けて)を証拠として起訴したのですから、「公訴の提起自体が職務犯罪を構成するような」場合(最高裁昭和55年12月17日決定)にあたってしまい、公訴権濫用として公訴棄却になってしまう可能性が高いといえます。
実際上の事案として、公訴権濫用が認められた最高裁判例はありませんから、検察官としては、はじめて公訴権濫用という不名誉な勲章を得た検察官として、未来永劫記憶される気にはならないはずです。送付を受けた地検としては、公用文書等毀棄罪のほう助を起訴することはないと推測しています。
それにしても、気になるのがマスコミ報道です。
「田中さんをめぐる最近の報道は姑息だ。長野県警が書類送付したという記事を各紙が書いた。なかには写真入りで大きくスペースを割いた新聞もあった。ところが文書破棄を田中知事が指示したと語った県幹部職員の証言がウソだった。本人が認めたのだから、百条委員会はもちろんのこと、書類送検の根拠も崩れた。それなのにこの驚くべき事実を大手各紙が無視するのは異常だ。マスコミが偏向していることはこういうことからも明らかなこと。知らされないのだから「書類送付」ではなく「書類送検」されたという印象だけが残る。大きな問題がウソの上に成り立っていたならば、かつての報道を訂正する記事を載せないのはおかしい。」「有田芳生の『酔醒漫録』」さんの「田中康夫「書類送付」のでたらめ(2007/03/02)」
いくら誤報だったからと言っても、「文書破棄を田中知事が指示したと語った県幹部職員の証言がウソだった」ことは、大きく報道すべきです。延々と県会百条委員会が開かれたことは無意味だったのですし、田中前知事の名誉回復をする必要があります。市民の側も誤解したままでは国民の知る権利(憲法21条)を害しているとさえいえます。
何よりも重要なことは、「作り話」といった犯罪行為によって無実の者を犯罪者に仕立てることは断じて許されないという態度を示す必要があります。犯罪者が無実の者を犯罪者に仕立てることが厳しく非難されないようでは、人間同士の信頼関係は失われ、およそ犯罪行為を取り締まるができなくなってしまいます。
マスコミの姿勢以前の問題として、人として最低限なすべき態度が問われているのです。
<3月6日追記>
この問題については、「うるとびーず♪MY LIFE AS AN OKKAKE♪」さんの「康夫ちゃん関連記事です(追記あり)」(March 1, 2007)、「康夫ちゃん関連情報」(March 2, 2007)に、関連記事が整理されています。「百条委員会での岡部氏の証言はその都度変わり、矛盾に満ちていました」とのことですので、前から岡部氏の証言は怪しかったといえるわけです。ぜひご覧下さい。
<3月7日追記>
「らくちんランプ」さんの「2007年03月04日 田中康夫前長野県知事を貶める証言をした人物が、証言は嘘だったと告白した!」においても、この問題について論じています。虚偽告訴罪(刑法172条)のおそれがあるのではないかということも触れています。虚偽告訴罪は、人に刑事又は懲戒処分を受けさせる目的で、虚偽の告訴・告発その他の申告をした場合に成立します。
こちらの「虚偽」は客観的真実に反することを言います(最高裁昭和33年7月31日決定)が、この問題では岡部氏の証言が偽証なら、まず田中前知事の公文書毀棄の幇助の事実はなかったとなるでしょうから、この「虚偽」に当たるはずです。
そして、「申告」は、捜査機関、懲戒権者又は懲戒権の発動を促しうる機関に対してなすことが必要です(山口厚著「刑法各論」596頁)。百条委員会は、懲戒権の発動を促しうる機関ですから、百条委員会で偽証すると「申告」にあたりそうです。そうすると、岡部氏は、虚偽告訴罪にも該当する可能性があります。
【岡部発言】信毎、大チョンボ!「フィクション」を曲解し「作り話」と
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/51457882.html
【速報】信毎の作り話記事は←作り話──岡部氏信毎に抗議
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/51454459.html
「犯罪行為」と断ずるのは、ちょっと早いのではないでしょうか。
信毎は私から逃げています。
うわべでなく物事を判断できるようにならなければダメ。マスコミ記事のコピペ貼り付けて感想書いてるだけではダメだよ。
>「犯罪行為」と断ずるのは、ちょっと早いのではないでしょうか。
犯罪行為といえるためには、構成要件該当性、違法性、有責であればよいのです。
そして、偽証罪が成立するには、「虚偽の陳述」が要件であり、虚偽の意義は証人の記憶(=自己の経験した事実)に反することを言います(大審院大正3年4月29日判決)。
手記から引用すると。
「「知事からの直接の指示は、証明できない部分も出てきているのですか」との質問に、証明すべく努力したが出来なかった部分も出てきており、証明出来ない部分は、調書上は「フィクション」という形で記載されてしまったと、調書の内容を話してしまった」
「知事からの直接の指示」という重要部分について、百条委員会では証明できるようなくらいのものがあったように述べているのに、警察の前ではそれほどではなかったわけです。肝心な部分について、証明できそうもないのに、証明できるかように述べるのも、「虚偽の陳述」に当たる可能性があります。
それに、「証人の経験及び記憶からすると若干確証が持てない部分もあるが、委員会での検証を期待して述べたもの」もあるようですが、「確証が持てない」と明確・正確に述べていないと、経験に反するので「虚偽の陳述」です。この手記でははっきりしませんが。
ただ、手記では、あくまで偽証の故意はなかったような内容ですね。その言い分が通れば、偽証罪は故意を阻却して不成立にはなります。しかし、岡部氏は、経験していないのに、「田中前知事が破棄を指示したに違いないと思い込んでいるだけ」と受け取ることも可能ですから、故意阻却はなかなか微妙ではありますね。
「『犯罪行為』と断ずるのは、ちょっと早いのではないか」の、「ちょっと」とはよく分かりませんが、手記を読んで判断しても、法律的には、犯罪行為と断じてもよいかと思います。
>問題記事を書いたのは半人前の二十歳代のひよこ記者。私はロッキード
>事件なども取材したことがあるベテラン。
田中県政追撃コラム発行人 さんもロッキード事件を取材したときはひよこ記者だったはずです。そうすると、ひよこ記者時代は、あてにならない記事ばかり書いていたってことでしょうか?
ひよこかベテランかは、考慮する必要はあるとしても、記事の内容が正しいかどうかが重要です。
それに、自らベテランを誇ってしまうと、「ロートルの出番じゃない」と言われるだけです。田中県政追撃コラム発行人 さんが、マスコミから見捨てられた悲しい存在のように感じられます。
>あなたは乗ってる車でドライバーの腕を判断しますか?
別に、マスコミ報道が信用できて、ブログが信用できないなんて、どこにも書いていません。そんなことを言ったら、自己否定ではありませんか!(苦笑)。
岡部氏は、28日の信濃毎日新聞の取材に「作り話」と答え、驚いた毎日新聞の3月1日の取材に同様のことを答え、しかも県警にも同じようなことを喋ったのです(手記にもでてますね)。手記では、「県職員という非常に閉ざされた空間での出来事」(だから意思に反したことを話した?)と述べていますが、警察によって1ヶ月も何時間も昼夜問わず取り調べられたというわけではないのですから、任意性を欠いた自白をしたと判断するのも難しいですね。
そして、「捜査書類を長野地検に送付したが、その際に刑事責任を問うことは難しいとする意見を添えたとみられる」(毎日新聞、読売新聞も)というのもある程度確認済みなのでしょう。
それに、田中県政追撃コラム発行人 さんのブログに寄せた手記を読んでも、法律的に分析すれば偽証の疑いは消えません。
田中県政追撃コラム発行人 さんがいくら信濃毎日のチョンボだと揶揄しても、もはや「『田中前知事が破棄指示』は作り話だった」ということになっていくと思います。
気になったのは、有田芳生さんのブログでの書き込みです。
田中県政追撃コラム発行人 さんは、「作り話」だとの報道があった直後、岡部氏を「真実を解き明かそうとする彼なりの正義感、義侠心みたいなもの」で正当化しました。
犯罪行為を「彼なりの正義」や「義侠心」で正当化することはテロ行為の容認と同じ考え方です。田中県政追撃コラム発行人 さんの考え方は、法律系ブログとしては、到底認めることはできません。
http://www.avis.ne.jp/~cho/mata.html
テレビ信州
“知事の関与が直接的なのか間接的なのか、どういう経路で公文書が隠されたのかを検証してほしくて、問題提起をしたかった。その思いがちょっと間違ったほうにいってしまったと、自分自身としては反省しています”
信越放送
“どうしてもそれを言わなければ、知事の関与が明らかにならないだろうなという思いがあったことは事実”
長野放送
“最初から嘘だったのかと言われれば、返す言葉もない。そう言わなければ、どうしても知事の関与が明らかにならないだろうという思いがあった”
県議会三会派の抗議声明発表をうけての長野県議会議員 清水洋氏発言
http://www.shimizu-hiroshi.com/
>3月01日
>解りやすく言えば、入り口は怪しかったのですが、出口は間違いないと言うことです、ですからあのような報告書の結果になりました。
百条委員会の調査全部は否定されるべきではない、という主張のようです。
「追撃コラム」02月27日
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/51447663.html
>百条委員会はほかの問題でも告発しているのだが、「文書破棄ほう助」で長野県警が事情聴取したということは、これが一番スジがいいと思っているということだろう。
これは逆で、一番スジが悪い件の幕引きが始まったのかな、というように見ています。
長氏は「墓穴を掘ってしまった。」と表現しているけれど、TV報道も合わせてみていくと、やはり私もそういう印象になるかな。
「ほかの問題」の方の真偽も気になるなぁ。
もうすこし続報を待ちたいところです。
>長尚氏のサイトに3月1日の民放各社のニュースにおける岡部氏の発言
>の要旨が載っていました
情報ありがとうございます。
>その思いがちょっと間違ったほうにいってしまったと、自分自身としては反省しています”
>“最初から嘘だったのかと言われれば、返す言葉もない。
ここまで言ってしまうと、さすがに「作り話」であることを明確に認めてしまってます。
>そう言わなければ、どうしても知事の関与が明らかにならないだろうと
>いう思いがあった”
ここまで言ってしまうと、偽証(虚偽の陳述)という意図を持っていていたと判断できますね。「そう言わなければ」、すなわち、「作り話」をしないと、知事を追い込めないとはっきり分かっていたということですから。
>>解りやすく言えば、入り口は怪しかったのですが、出口は間違いない
>百条委員会の調査全部は否定されるべきではない、という主張のよう
結果オーライだから、入り口が怪しくてもいい!?……ですか。しかし、さすがに入り口が偽証という違法行為ではね〜(苦笑)。調査全部否定されかねない事態だと思います。
>一番スジが悪い件の幕引きが始まったのかな
結局、岡部氏の「作り話」が切っ掛けとなって開いた百条委員会ですから、どのスジが良いのか悪いのか、判断つきかねます(^^ゞ
>「ほかの問題」の方の真偽も気になるなぁ
確かにそうですね。
ただ、「作り話」でケチが付いてますから、田中前知事に関してはすべて不起訴で終わってしまい、真偽不明で終わるのではないかと、推測しています。検察官としては、起訴したら偽証を巡って荒れることが確実な裁判なんてしたくないはずですから。
岡部氏が信毎の記者に告白したのは、その前に警察から取り調べを受けたときに、嘘がばれて警察に嘘だと言ったからだとしたら、もし告発・起訴されたときに、少しでも罪を軽くしてもらうために、嘘の告白をしたという事になるのではないでしょうか。
多分田中支持派の県議達が、岡部氏を告訴すべく活動を始めていると思いますが、出来れば田中氏本人が外国人記者クラブ等で記者会見を行った方が、より効果的だと思います。
>岡部氏が信毎の記者に告白したのは、その前に警察から取り調べを
>受けたときに、嘘がばれて警察に嘘だと言ったからだとしたら、もし
>告発・起訴されたときに、少しでも罪を軽くしてもらうために、嘘の
>告白をしたという事になるのではないでしょうか。
岡部氏は、百条委員会における偽証罪(地方自治法100条7項)と、虚偽告訴罪(刑法172条)に当たる可能性があります。そして、両方とも自白による刑の減免規定(偽証につき、地方自治法100条8項、虚偽告訴につき、刑法173条)があります。
偽証罪の方は、百条委員会は解散しているので自白規定の適用はありません。これに対して、虚偽告訴罪の方は、裁判確定前ですから、自白規定の適用はありますね。
(参考条文)
地方自治法100条8項「前項の罪を犯した者が議会において調査が終了した旨の議決がある前に自白したときは、その刑を滅軽し又は免除することができる。」
そうすると、問題となる犯罪事実のうち1つしか自白規定の適用がありません。それに、「田中県政追撃コラム発行人」さんのブログには、「『作り話』なんていっていない」といった主旨の手記を寄せてますから、「もし告発・起訴されたときに、少しでも罪を軽くしてもらうため」であったとしても台無しです。
なので、岡部氏の意図は、正直、よく分かりません。
>出来れば田中氏本人が外国人記者クラブ等で記者会見を行った方が、
>より効果的
確かに田中氏は、被害者のような立場ですから、効果的かもしれませんね。
もっとも、長野県民としては、もう戻ってこない田中氏よりも、無駄だった百条委員会の方を問題視する気持ちが強いよう思います。岡部氏の責任追及もするのでしょうが、「田中氏が偽証した」と認定した議員の方こそ問題なのでしょう。
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