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2007/02/03 [Sat] 00:12:20 » E d i t
「病気腎移植の医学的妥当性(3)~生存率5年で70%(産経新聞1月20日付)」において、産経新聞の記事を引用しましたが、そこには、

「腎がんの病腎を移植された8件のうち、がんが再発転移した例はなかったが、尿管がんで肺転移の可能性が否定しきれない症例が1例あった。」

との指摘がありました。

産経新聞以外の新聞社の記事では、「がんが再発・転移した可能性がある」と強調した形で紹介した記事が多かったのです。例えば、「asahi.com(2007年01月23日08時22分)」では、

 「尿管がん患者から腎移植、腎・肺がん患い死亡
2007年01月23日08時22分

 宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)の万波誠・泌尿器科部長(66)らによる「病気腎」移植問題で、万波医師の前勤務先の同市立宇和島病院で尿管がんだった患者の腎臓を移植された男性が腎臓がんになり、さらに肺がんを患って死亡していたことがわかった。がん発症の原因は不明だが、移植された腎臓にがん細胞が潜んでいて発症した可能性もあり、同病院は事実関係を調べたうえで、病気腎移植の妥当性を判断する調査委員会に報告する方針。(以下、略)」

といった形です。

 「術後にがんで死亡例も=万波医師の病気腎移植

 宇和島徳洲会病院の万波誠医師による病気腎移植問題で、尿管がんのドナーから移植された男性が腎臓がんを発症、その後肺がんで死亡していたことが23日、分かった。広島大の難波紘二名誉教授が公表した。同教授は「悪性度の高い腫瘍(しゅよう)は移植しない方が良いという例だ」と話している。」(時事通信)

というような記事さえありました。しかし、「がん再発・転移の可能性を強調した」報道は誤報だったようです。中国新聞の記事を紹介します。


1.中国新聞平成19年1月30日付

 「患者の死因は肺がん 尿管がん腎移植 '07/1/30

-----------------------------------------------------------------
 ▽広島大の難波教授調査 移植とは無関係

 宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)の万波誠医師(66)らによる病気腎移植で、尿管がんの腎臓を移植された患者にがんが再発、その後死亡したケースは、尿管がんの転移でなく、別の肺がんが原因だったことが二十九日、難波紘二・広島大名誉教授の調査で判明した。

 この患者は一九九四年、万波医師の執刀で、尿管がんで摘出した腎臓の移植を受けた四十歳代の男性。九六年、尿管がんの再発が見つかり部分切除。九九年に肺がんで死亡した。難波教授が遺族から入手した死亡診断書によると、原発性肺がんの肝転移が死亡原因と記載されていた。

 難波名誉教授は「この結果、がんの腎臓を移植した患者十四人では、転移はなく、局所再発があった一例も、死因とは無関係だったことが明らかになった」としている。(編集委員・山内雅弥)」


「難波教授が遺族から入手した死亡診断書によると、原発性肺がんの肝転移が死亡原因と記載されていた」そうですから、死亡診断書を書いた第三者の判断で「原発性肺がん」すなわち、肺がんは肺から直接、最初に発生したのですから、尿管がんで摘出した腎臓からの再発転移でないことが示してあったのです。そうなると、「がん再発・転移の可能性を強調した」報道は誤報だったといえると思います。


「難波名誉教授は「この結果、がんの腎臓を移植した患者十四人では、転移はなく、局所再発があった一例も、死因とは無関係だったことが明らかになった」としている。」

とあるように、がんのあった腎臓を移植した場合も転移した例がなく、局所再発であっても、転移再発したがんで死亡する結果も生じてなかったことからすると、がんのあった腎臓であっても、十分に移植に使用できる腎臓であると判断できそうです。人体にある臓器、そこに巣食うがん細胞というものは、人が想像する以上の不思議さがあるようです。


以前にも紹介していますが、万波医師を痛烈に批判している大島伸一・日本移植学会副理事長は、「がんの臓器の移植は禁忌中の禁忌。万波さんが米国でそういう移植を見たというのなら証拠を出すべきだ」と憤っています。

しかし、難波名誉教授の調査結果からすると、現実には禁忌にする根拠がないのです。そうなると、厳しい言い方になりますが、今後も大島氏が病腎移植を否定し万波医師を非難するのであれば、その発言は、長年移植医であったにもかかわらず、実際上は移植医としての知識が乏しく、技量が著しく低いゆえの発言か、または単なる老いの繰言であると評価できそうです。



2.元々は、難波名誉教授の調査結果に基づいた記事だったのですから、きちんとその後の難波名誉教授の調査結果についてもフォローが必要だと思うのです。それなのになぜ中国新聞以外はこの「がん転移再発はなかった」という事実を紹介しないのでしょうか? 真実はどうなのか調べ報道することこそ、憲法21条で保障された報道の自由を有する、報道機関としての役目・義務ではないでしょうか?


(1) がん再発転移の「可能性」というだけだったのですから、後の調査待ちの状態だったのです。そうなると、その「がん再発転移の可能性」の部分は報道しないという遣り方もありました。例えば、毎日新聞の記事がその形です。

 「病気腎移植:死体腎移植と「生着率、大差ない」

 万波誠医師らによる病気腎移植問題に関連し、難波紘二・広島大名誉教授は20日、松山市内でのシンポジウムで宇和島徳洲会病院など3病院での病気腎移植36例(カルテのない5例を含む)の分析結果を明らかにした。「結論を出すには不十分」としながらも「生着率は死体腎移植と大きく変わらない」とまとめた。

 宇和島徳洲会病院、市立宇和島病院、呉共済病院のデータを収集。初めて受ける移植が病気腎だった10例を日本移植学会などがまとめた死体腎移植のデータと比較した。腎臓が拒絶反応を起こさず機能している率は5年で60%(死体腎移植59.2%)、10年で50%(同42.8%)だった。【津久井達】」(毎日新聞 2007年1月21日 東京朝刊



こういう記事なら、「誤報」はないので、その後の調査結果を報道する必要はないことになります。これも1つの報道の仕方だと思います。

毎日新聞にしては真っ当だと思ったら、科学環境部の記者ではなく、津久井達記者でした。病気腎移植問題で真っ当な記事を書くことができるのは、津久井達記者だけですから、津久井達記者にはこれからも真っ当な記事を期待しています。津久井達記者はぜひ頑張って欲しいです。

とはいえ、がん再発転移の可能性に言及した報道もあったのですから、できれば、中国新聞のような報道の方が望ましいと思います。その後の調査結果を報道しないと、読者が誤解したままになってしまうのですから。


(2) これに対して、朝日新聞の記事は最悪です。
「asahi.com(2007年01月23日08時22分)」の記事の後半では、

 「万波医師の説明などによると、94年ごろ、腎臓と膀胱(ぼうこう)をつなぐ尿管の下部にがんができた患者の腎臓が摘出され、40代の男性に移植された。移植後は、2カ月おきに腎臓の細胞を取って再発の有無を調べる検査を続けたところ、約2年後、腎臓の中心部で尿管とつながる「腎盂(じんう)」にがん細胞が見つかったという。

 万波医師は「がんが再発する可能性がある」と手術前に男性に説明。がんが見つかった際も男性に告知したうえで腎臓の摘出を勧めたが、「透析治療に戻りたくない」と拒否されたため、がん細胞を切除する手術を行ったという。だが、男性はその約2年後、肺がんを発症して死亡した。

 専門医によると、腎臓がんの場合、10年以上たってから他の臓器に転移するケースもあり、肺への転移が最も多いとされる。同病院幹部は「今回のケースは把握していない。資料が残っているかどうか早急に確認したい」と話した。

 万波医師は朝日新聞の取材に、「臓器提供者の腎臓にあったがん細胞が増殖したのか、新たにがんを発症したのかはわからない」と説明。移植患者ががんに侵された例があったことを公表しなかった点については、「再発したとは思っていなかった。肺がんについても内科医と検討した結果、腎臓がんの転移ではなく、新しくできたがんと診断した」と話した。」

としています。読むと分かるように、この記事はかなり奇妙です。

「移植後……約2年後、腎臓の中心部で尿管とつながる「腎盂(じんう)」にがん細胞が見つか」り、「がん細胞を切除する手術を行った」が「男性はその約2年後、肺がんを発症して死亡した」というように、移植時から死亡まで4年なのに、「腎臓がんの場合、10年以上たってから他の臓器に転移するケースもあり」という専門医の指摘を紹介するのです。専門医の指摘の記事は意味がないと思います。

また、万波医師に取材して、「肺がんについても内科医と検討した結果、腎臓がんの転移ではなく、新しくできたがんと診断した」というコメントを得ているのだったら、転移の可能性を強調することはできないはずです。それなのに、なぜ転移の可能性を強調する表題・内容にしたのか不思議です。転移の可能性を強調する表題にすると、読者に対して、あたかも転移があったかのような印象を与えてしまうのですから。

しかも、難波名誉教授の調査結果が基であることは明白なのに、記事全体として、難波名誉教授の調査結果が基になっていることを指摘することもなく、その後の調査結果を報道することもないのです。

朝日新聞が病腎移植問題について触れた報道は、いつも悪意に満ちていることは分かっていますが、真実はどうなのか調べ報道するという、報道機関としての役目・義務は果たすべきです。

テーマ:医療・健康 - ジャンル:ニュース

コメント
この記事へのコメント
春霞さま おはようございます
ご無沙汰しています(ROMは欠かしていません)。
益々根津医師の場合の初期の頃に様相が似てきました。
マスコミの感情的ともとれる意図的な民意操作には悲しいものがあります。
そういう時は、こちらや「操作された嘘の情報を信じるのはバカの勝手。真実を書くのはあたしの自由。」と言い放つ某日記サイトを読むと、気分が晴れます。

それにしてもマスコミも攻め所を誤っていますよね。現実から目を背けています。
先日、フィリピンで臓器売買が公認される方向であると報じられました。
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070202ik05.htm
闇取引抑制と愚かな外交政策
http://www.japandesign.ne.jp/EXPRESS/060208/073.php
が目的のようですが、1人の日本人として思わず下を向いてしまいます。
これは、代理母のようなボランティアや自己決定権とは全く異なります。

わが国の法整備の不備が国際社会の中でこんな形で表面化しているのです。
http://venacava.seesaa.net/article/17326717.html
厚生労働省調査では、少なくとも522人が海外で臓器移植を受け、腎臓も198人。闇取引も含めるともっと多いことになります。
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060422ik01.htm
http://www.asas.or.jp/jst/pdf/056report.pdf

今後、25万人とも言われる日本の人口透析患者の一部がフィリピンに殺到し、日本における死体移植が少ない現状が国際社会の中で浮き彫りにされ、日本国民の倫理観が問われ国際的な批判の的となる、そんな悲しい事態が予想できる現状から、何故目を背けようとするのでしょう?

これは、かつての日本の農協さんの無神経な団体海外ツアーに対する非難とは本質的に性質が異なる、根源的な問題となりうると思います。我々は国際社会の一員であることにもっと自覚を持たないといけないと思います。
2007/02/04 Sun 07:28:09
URL | Canon #yYfDAmAg[ 編集 ]
>Canonさん
コメントありがとうございます。


>ROMは欠かしていません

ありがとうございます。色々書きたいことはあって、書き掛けのものもあるのですが(例えば、最近では、卵子バンク、夫婦別姓、赤ちゃんポスト、最近の刑事判例の話題など)、なかなか書く時間が取れなくて……(汗) 話題の優先順位も考えてしまいますし。


>マスコミの感情的ともとれる意図的な民意操作には悲しいものがあります。

マスコミも色々情報を出していますが、他の医師などが専門的な立場で、その情報に対して検証して、書籍やネット上で明らかにするので、変な「民意操作」はすぐにバレてしまいます。バレるような記事を書いても意味がないと思うのですけど……。
「意図的な民意操作」は色々なシガラミもあるのでしょうが。


>今後、25万人とも言われる日本の人口透析患者の一部がフィリピンに殺到し、
>日本における死体移植が少ない現状が国際社会の中で浮き彫りにされ

「特集宇和島 腎移植2007年02月02日(金)付 愛媛新聞:[両刃のメス]第2部 変遷(7) 「悪平等」 実績を無視 提供低迷」という記事では、次のように書いています。

「「死体臓器は全国どこも同じように出ていたわけではない。熱心な移植医が掘り起こした地域に偏在していた」。移植関係者は口をそろえたように説明する。
 移植の本道とされる死体腎を確保するため、移植医は独自ネットワークを形成し、地域内で死体腎を融通できる体制を構築してきた。それが九五年、日本腎移植ネットワークができてからは全国流通の傘がかかり、開拓の努力をしない病院にも腎臓が回ってくるようになった。
 太田和夫東京女子医大名誉教授(75)はそのマイナス面をこう説明する。「公平・公正にはなった。しかし、地域で頑張っている医師の努力と成果が、努力しない地域の恩恵になるという悪平等を生み、努力する医者は損だということになってしまった」
 増加が見込まれていた死体腎の提供数は九三年以降、百件台と低迷。ピークだった八九年(二百六十一件)の半数以下に陥った時期もあった。」

http://www.ehime-np.co.jp/rensai/zokibaibai/ren101200702028357.html


日本腎移植ネットワークが、「公平性」の名の下に、努力の成果を全部持っていってしまって全然移植できなくなるとなれば、死体腎を確保しようと努力する移植医は馬鹿馬鹿しくなり、死体腎も減ったというわけですね。
よく考えてみれば、努力なしに「移植の公平性」という利益を享受することは、利益の与えすぎであって、不公平で不合理なはずなんですけど。

ともかく、こういった事情があるなら、今後も死体移植は増えそうにないですね。中国での外国人の臓器移植は禁止となりましたから、日本の人口透析患者の一部は、本当に、フィリピンに殺到するでしょう。病気腎移植が実施されなれば。

中国での外国人患者の移植禁止の情報は↓にでています。
http://www.zoukiishoku.com/


>我々は国際社会の一員であることにもっと自覚を持たないといけない
>と思います

その通りですね。

命がかかっているのですから、フィリピンに臓器移植に行く人を引き止めることは難しいです。ですが、日本で腎移植の可能性を広げる努力をすることが、「国際社会の一員」として相応しい行動だと思います。

もっとも、人工透析は儲かるという話は、ネット上にはよく見かけます。もし本当にそうであれば、今までどおりなんでしょうね。残念ながら。
2007/02/04 Sun 23:42:59
URL | 春霞 #Gu2JBjds[ 編集 ]
ネットワークの公平性?
春霞さま。お久しぶりです。

日曜日にTBS系列の番組「報道特集」で病気腎移植の問題を採り上げていました。番組中で万波誠氏が奇しくも言っていたように、「罪人扱いだった」当初に比べると、ずいぶんとバランスのとれた内容になっていたと思います。

ところで、私はこの番組の中の患者さんの話で初めて知ったのですが、日本の移植ネットワークは移植の順番待ちリストを患者さんに対して公表していないとか。非公表であるということは、どのように弁解しても自らの公平性を証明できないと思うのですが。

もちろん、待機患者の順番は、適性を検査する項目によってバラバラな数字が出るでしょうから、「あなたは何番目」と単純に言うことはできないのでしょう。あるいは、途中で重篤な患者が現れて期待していた順番が下がることで、落胆させられる患者さんもいることでしょう。

でも、適性検査の項目が複数あるのであればそれらを客観的に、個別に公表すればいいことですし、順番の変動は、それも含めて患者さんの現実ですから、何ぞの下手な言い訳をもとに非公表を貫くことは許されないと思います。

しかし、患者さんに非公表なのはそれなりに心情面を考慮した言い訳があるかもしれませんが、主治医に対してはちゃんと順番を通達しているのしょうか?今後の治療方針などを決める際に、リストの順番を知っておくことは必須のはずですが。(もっとも、宝くじに等しいと言われるネットワークの順番待ちを計算に入れる医者はいないのかもしれませんね。)


ところで、最近この問題に関して毎日新聞がずいぶんと弱腰?になってきたようですが、難波紘二がまたしても騒動の内幕をぶちまけてます。

>それで、愛読している毎日新聞の東京本社文化部の知人にメールを送って、(中略)
>次いで、1200字くらいの「病腎移植はまったく新しい発想の移植医療であり、生命倫理的にも医学的にも許される。必要なのは、データの公表とその医学的評価だ」という論旨の論評原稿を送りました。毎日では、医療問題は「科学環境部」が担当していることをその時初めて知りました。
> しかし、この原稿は不採用になりました。「難波先生の論理構成は、万波医師のそれと基本的に同じであり、だから採用できない」というのです。(中略)
> いわば、毎日の科学環境部は、「万波医師は悪人だから、その弁護人の言い分は載せられない」という意味のことを、平気で言ってのけたわけです。これは明らかに言論統制です。

http://www.tokushukai.jp/media/rt/555.html#line25

先週の毎日夕刊には、久しぶりに3面を大きく使って、病気腎移植の話題が出ました。内容は相変わらずの批判の繰り返しでしたが、
(このブログでも話題となった、「病気腎と正常な腎の線引きは難しい」という話を専門家の発言として引いてたのですが、なぜかそこから「だから病気腎移植は難しい」という結論に持っていこうとしているのが笑止でした)ひょっとすると、この難波氏のすっぱ抜きに対して反撃したつもりだったのかもしれません。
2007/02/06 Tue 13:50:06
URL | 語学教師 #va74bd7o[ 編集 ]
>語学教師さん
>お久しぶりです。

コメントありがとうございます。お久しぶりです。


>日曜日にTBS系列の番組「報道特集」で病気腎移植の問題を採り上げ
>ていました

「透析患者で移植をしたいという人は、ほとんど見た」と書いているブログもあったのに、見逃してしまいました(汗)。
放映を見たブログを検索したら、この放映で初めて「病腎移植でがん転移しなかった調査結果」を知ったという人もいたようですし、かなり良い内容だったみたいですね。
ただ、あいかわらず、結婚した息子が病腎移植したことを知らなかったと不満を言っている父親が出ていたようですが。


>「罪人扱いだった」当初に比べると、ずいぶんとバランスのとれた
>内容になっていたと思います。

やっと変わってきたんですね。でも本当は、最初からバランスの取れた報道が必要だったはずなんですけどね。


>日本の移植ネットワークは移植の順番待ちリストを患者さんに対して
>公表していないとか。

ああ、やっぱり全然公表してなかったんですね。移植希望者のところにある日突然、連絡が来て戸惑うという話は、どこかの記事で見かけたので、そうだろうなとは思っていました。


>非公表であるということは、どのように弁解しても自らの公平性を証明
>できないと思うのですが。

そうですね。
実際に公平に選択しているのだとしても、第三者が検証できるように、手続きを公開してはじめて公平性を担保できると思います。
手続きの公開がないと、ずっと疑わしさが残ってしまいます。


>患者さんに非公表なのはそれなりに心情面を考慮した言い訳があるかも
>しれませんが、主治医に対してはちゃんと順番を通達しているのしょうか?
>もっとも、宝くじに等しいと言われるネットワークの順番待ちを計算
>に入れる医者はいないのかも

主治医に対して順番を通達しているのかどうかは、本当のところはよく分からないです。ただ、仰るとおり、「宝くじに等しい」のですから、順番はないに等しいでしょう。個人差はあるでしょうが、平均16年待ちでは……。↓

「病気腎移植 相川厚・東邦大教授に聞く

――移植医療の問題の背景は。

 死体腎移植が少なすぎる。米国では三年待てば移植できるが、日本では平均で十六年かかる。透析患者の十六年の生存率は30%未満。この間、臓器移植の仲介をする「日本臓器移植ネットワーク」に登録料を払い続けるのは詐欺に近い。行政や学会、移植医の怠慢であり、責任もある。透析から脱するには移植か、死しかないが、現実には移植はほとんど選択できない。だから、海外渡航移植を望む患者が増える。これは、どう考えてもおかしい。」東京新聞「核心」(2006.11.30)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kakushin/20061130/mng_____kakushin001.shtml


>最近この問題に関して毎日新聞がずいぶんと弱腰?になってきたようですが

……(^^ゞ 


>難波紘二がまたしても騒動の内幕をぶちまけてます
>>それで、愛読している毎日新聞の東京本社文化部の知人にメールを送って
>> しかし、この原稿は不採用になりました。「難波先生の論理構成は、
>万波医師のそれと基本的に同じであり、だから採用できない」というのです

情報ありがとうございます。

どうも毎日新聞の報道のあり方は、理解しがたいですね。普通、何か事件が生じたときに、当事者の意見を聞くことは最低限必要です。
しかし、当事者であるがゆえに冷静でない場合もありますから、当事者以外の人から肯否両論を提示するのが、公平な報道として最も好ましいはずです。そうなると、ほとんど万波医師がわの意見はなかったのですから、難波名誉教授からメールをもらうったら、報道機関としては狂喜乱舞するほど嬉しいはず……なのですが。
2007/02/07 Wed 20:40:59
URL | 春霞 #Gu2JBjds[ 編集 ]
春霞さま。お返事をありがとうございます。

>ただ、あいかわらず、結婚した息子が病腎移植したことを知らなかったと不満を言っている父親が出ていたようですが。

この方については、私は率直に自分の言葉で語られておられるので、「こういう意見もある」というかたちで出てこられたのはよいことだと思いました。

といいますか、移植医療一般の根本問題として、「移植をしても、しなくても、成功しても失敗しても、患者さんが亡くなった後には家族の者には後悔が残る」ということがありますし、それにきちんと正対することも、今後の移植医療の発展には必要なことだと思います。

今回の放映を見逃されたのは残念でした。個人的な感想でいうと、いちばんのヒットは万波氏ではなく、難波先生でしたね。「病気腎移植に使える腎臓は、年に2000個ほどでると試算できる」という言葉は、今までの移植医療では考えられないオーダーを提示しただけに、――たとえ楽観的に過ぎるにせよ、移植医のキャパがついていけないにせよ、――実際の患者さん達には強烈な重みのある言葉だったのではないでしょうか。

また、万波氏の元同僚で、現在アメリカで移植医療に取り組んでおられる人の後援会というのを紹介していましたが、「日本とは桁違いに手術数の多いアメリカですら、腎臓が全然足りなくて病気の腎臓を使っている。C型肝炎のドナーからの移植例もある」と仰ってました。肝炎って、それこそ移植臓器から確実に感染しそうですが……。
2007/02/08 Thu 00:25:32
URL | 語学教師 #va74bd7o[ 編集 ]
>語学教師さん:2007/02/08(木) 00:25:32へのお返事
コメントありがとうございます。

>移植医療一般の根本問題として、「移植をしても、しなくても、成功
>しても失敗しても、患者さんが亡くなった後には家族の者には後悔が残る」

そうですね。
患者本人や家族の意見について積極的に取り上げることは良いことだと思います。


>この方については、私は率直に自分の言葉で語られておられるので、
>「こういう意見もある」というかたちで出てこられたのはよいことだ

仰るとおり、患者の家族が気持ちを語ること自体は、大変良いことです。……ただ、この方に対してはどうも複雑な思いを感じているのです。

息子は、移植前にいつでも親に連絡できたのに、心配をかけたくなくて連絡しなかった(詳しく説明しなかった)んだと思うんです。それまでの移植でご両親が万波医師に対して不満をもらしていたことを知っていいたはずですから、なおさら、「病気腎移植」だなんて、言いたくなかったと思うのです。
息子が親に連絡しないのに、万波医師がしゃしゃり出て親に連絡するのも、妙な感じですし。「親も息子の気持ちを汲んで欲しい」と思っていて、複雑な気持ちなのです。

個人的には、このご両親への取材は、最初の頃の新聞報道、週刊現代、月刊誌発表でのライターの取材、愛媛新聞、ともう何度も行われているので、「もう勘弁してあげたら?」と思っていたりします。


>難波先生でしたね。「病気腎移植に使える腎臓は、年に2000個ほど
>でると試算できる」という言葉
>実際の患者さん達には強烈な重みのある言葉だったのではないでしょうか

難波先生は、テレビではっきり仰ったんですね。良いことです。

もうご存知だとは思いますが、講演会では言っていたことだったわけですが。↓

「難波紘二・鹿鳴荘病理研究所所長(広島大学名誉教授)が、1月27日に東京で開かれた徳洲会経営戦略セミナーで「瀬戸内グループにおける腎移植に関して」と題して講演。病理医として宇和島徳洲会病院(愛媛県)の万波誠医師らによる病腎移植について、データを基に解析結果を発表した。同所長は「病腎移植のデータを病理学的に解析することで、関係学会の大先生たちの発言が事実でないことが明らかとなった。病腎移植の有効性を医学的にさらに確実にするには、100例ほどの“初回病腎移植”を対象とする前向きな臨床研究が必要。もしこれが移植の“第3の道”として認められるなら、推計で新たに年間2000件の腎移植が可能となり、日本の移植医療の現状は大きく改善されるだろう」と語った。」
http://www.tokushukai.jp/media/rt/556.html


>万波氏の元同僚で、現在アメリカで移植医療に取り組んでおられる人の
>後援会というのを紹介していました

かなり色々触れたんですね。つくづく見逃したのが残念です。


>C型肝炎のドナーからの移植例もある」と仰ってました。肝炎って、
>それこそ移植臓器から確実に感染しそうですが……。

どこまでが移植可能な病腎なのかは、専門家の意見をお聞きしたいですね。


さて。語学教師さんの1つ前のコメントへの追加です。

>先週の毎日夕刊には、久しぶりに3面を大きく使って、病気腎移植の
>話題が出ました

語学教師さんがコメントで触れた「病腎移植」の記事は、大阪版では朝刊扱いの記事になっていた記事のことだと思います。
折角、情報を寄せて頂いたので、最近の毎日新聞での病腎移植の記事について、別個のエントリーとして触れてみました。
2007/02/08 Thu 23:55:24
URL | 春霞 #Gu2JBjds[ 編集 ]
日付の訂正&お詫び
春霞さま。お返事をありがとうございます。

タイトルどおり、先のコメントへの訂正ですが、

私のみた毎日新聞の記事、うっかり「先週の夕刊」と書いてしまいましたが、春霞さんが読まれたのと同じ、朝刊の記事でした。確認いたしました。おわびして訂正します。

春霞さんのまとめられた論点は、相変わらずとても的確だと思います。興味深く読ませていただきました。以後のコメントはそちらのほうに……。
2007/02/09 Fri 00:30:34
URL | 語学教師 #va74bd7o[ 編集 ]
>語学教師さん:日付の訂正、ありがとう
コメントありがとうございます。


>私のみた毎日新聞の記事、うっかり「先週の夕刊」と書いてしまいま
>したが、春霞さんが読まれたのと同じ、朝刊の記事でした

わざわざ訂正ありがとうございます。夕刊で扱うか朝刊で扱うか、版によって変わることもありますので、気にしないで下さい。

確か東京版だと普通の記事扱いだったのですが、ネットで検索したら関西版は「クローズアップ2007」という扱いになってました。毎日新聞は、関西地域の住民の方が、病腎移植について感心が高いと評価しているのかなと思っています。


>春霞さんのまとめられた論点は、相変わらずとても的確だと思います

ありがとうございます。語学教師さんのコメントがあればこそ、です。
2007/02/10 Sat 23:50:42
URL | 春霞 #Gu2JBjds[ 編集 ]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2007/04/01 Sun 23:13:48
| #[ 編集 ]
>非公開コメントの方へ
コメントありがとうございます。

たしかに、↓の「ひろこ」コメントは、スパムでした。スパムにコメントするのも妙ですよね。クリック後、秘密入り口に入ると妙なサイトに飛びますし。

わざわざ、非公開での形でありがとうございます。

この↓「ひろこ」コメントは削除し、私のコメントも削除しました。

>初めまして
>はじめまして!いつも楽しくチェックさせていただいております。まだブログ作成中なんですが…よくわからなくて(^^;先輩方のお手本見てただ今、勉強中です☆
>2007/03/31(土) 03:25:48 | URL | >ひろこ #-[ 編集]


>ひろこさん
はじめまして、コメントありがとうございます。

>いつも楽しくチェックさせていただいております。
ありがとうございます。

>まだブログ作成中なんですが…よくわからなくて(^^;
多くのブログをみて参考になされてるといいと思います。
2007/04/01(日) 00:19:01 | URL | 春霞 #Gu2JBjds[ 編集]
2007/04/03 Tue 06:07:24
URL | 春霞 #Gu2JBjds[ 編集 ]
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