FC2ブログ
Because It's There
主に社会問題について法律的に考えてみる。など。
07« 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. 31.»09
スポンサーサイト 
--/--/-- [--] --:--:-- » E d i t
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 *  TB: --  *  CM: --  * top △ 
2006/12/03 [Sun] 05:41:08 » E d i t
文筆家の中森明夫氏が、いじめに悩んでいる子供へのメッセージを書いています。ですが、週刊朝日上の連載コラム「アタシジャーナル」内ですので、読んでいる子供は少ないでしょう。なので、ここで紹介したいと思います。

1.週刊朝日2006年12月8日号「アタシジャーナル」(中森明夫)51頁

イジメ自殺しようとする子供への手紙

 「命は1つしかない。君が生まれた時、お父さん、お母さんが君の命を抱き取ってくれた……」。今時、三文脚本家も書かないようなこんなクサいセリフをよく吐くよ、このオヤジ、超キモい! と思ったかい? 見ず知らずの子供に「君」なんて話しかける大人は変質者かもしれないって。

 でもね、これは君たちの国の文科大臣の言葉なんだよ。例のイジメ自殺予告の手紙が届いてさ、夜中に大慌てで記者会見を開いた。本当か嘘かわからない手紙なのにね。これでわかったろう。大人は命をカタに取った脅しには何でも言うことを聞くんだ。

 たとえば「ボクが自殺してほしくなかったら、テレビに出てすっ裸になって、裸踊りをやってください、伊吹文科大臣!」と書いたら、本当にやってくれるかもよ(何もデスノートに「伊吹文明、裸踊り死」なんて書かなくても)。

 でも、どうしてテレビはイジメ自殺についてあんなに騒いでるんだろう。朝、早くから(昨夜(ゆうべ)の残り物をあっため直したような油っぽい顔の)みのもんたが出てきて「8時またぎ」とか言って8時1分までイジメを怒った後、ズバッ! と話題を変えてしまう。

 お昼になれば「ピンポン!」とボタンを押すと涙がこぼれる福澤朗が泣きに泣きまくる。

 朝から晩までテレビはイジメ、教育問題で大騒ぎ。なんだか発情しているみたい。それはねテレビが学校と同類だからだ。司会者は先生で、コメンテーターは模範生さ(模範的解答をしなかったり、女子のスカートの奥を手鏡で覗いたりしたら、即退学になる)。

 テレビは視聴者を教育する。しかも無自覚に。だからイジメ自殺を話題にすると、イジメ自殺が増えるんだ。教育を「洗脳」と言い換えたっていい。テレビと学校と宗教は、三大「洗脳」装置なのさ。

 教育を「洗脳」だと言えば、怒り出す人がいるかもね。でも、その人はそれほど深く「洗脳」されているんだよ。

 ヤンキー先生っているだろ。元不良が先生になって、テレビで有名になると先生をやめ、今じゃ安倍晋三の手先さ(日の丸・君が代バンザイだって!?)。「学校は子供のためにある」とヤンキー先生は言った。違うね。学校は社会のためにあるんだ。子供を社会化させる装置さ。学校が子供のためにあるなら、子供は学校から逃れられない(そして最後は自殺する)。イジメられている子供に「一緒に闘おう」とヤンキー先生は励ました。そういう励ましが、闘えない子供をさらに死に追い込む。ヤンキー先生って、ニブいね~(鎌田實先生の『がんばらない』を読めばいいのに)。

 いろんな人がいろんなことを言う。でも、なぜ誰もイジメ自殺した子供の親を責めないのか? 子供が学校で生きられないなら、逃れる場所は家族しかない。そんな家族が子供を守れず、その死を学校や先生のせいにするなら、それこそ家族の無力さを自ら認めるようなもの。イジメ自殺した子供の親の責任を問わないのは、もはや誰も家族の力なんて信じてない証拠だろう。

 イジメ自殺した子供は、学校をやめたら生きられない、そう思って死んだ。学校に殉じたんだ。学校を信仰する人たちは、そういう子供を英霊として祀(まつ)って神社でも作り、毎日、参拝するといい。

 どう? そんな超キモい連中に参拝されたら……たまんないよね。それを避けるためにも、君は自殺を思いとどまる価値がある。だって、まだ伊吹文科大臣の裸踊りだって見ちゃいないじゃないか!

―――――――――――――

なかもり・あきお 十代半ばで不登校、家出、引きこもり、万引き補導、家裁送りを経て、高校中退。文筆業に。近況は「こんなダメな落ちこぼれでも、なんとか生き残って皮肉な文章を書く立派な大人に成長(?)できるのだと子供たちにメッセージしていきたい」。」



2.真面目なメッセージは多く出ていますが、これくらい皮肉に充ちたメッセージはあまりないと思います。

 伊吹文科大臣が「命は1つしかない。君が生まれた時、お父さん、お母さんが君の命を抱き取ってくれた……」などと、クサいセリフを言うのも、おそらく文科省の役人が書いた文章を読み上げただけです。伊吹文科相は、文科省の役人の筋書き通りに「心配している芸」を披露したわけです。

みのもんたが出てきて「8時またぎ」とか言って8時1分までイジメを怒った後、ズバッ! と話題を変えてしまうのも、みのもんた氏特有の「怒り芸」を披露したのです。
お昼になれば「ピンポン!」とボタンを押すと涙がこぼれる福澤朗が泣きに泣きまくるのも、福澤朗氏特有の「泣き芸」というものでしょう。このお二人が真面目に対応しているなんて思ったりしてはいけません。演出なのです。

ヤンキー先生は、もう先生を辞めていたんですね。テレビで有名になると先生をやめ、安倍晋三の手先になり、イジメられている子供に「一緒に闘おう」と言って、闘えない子供をさらに死に追い込むのです。もう先生という意識はなくなっても、ヤンキー先生は「先生のように振舞うという芸」をしているわけです。


いじめ裁判を分析した結果、いじめについて学校の負うべき法的責任として、次のようなことが明らかになっています(内海俊行「21世紀型授業づくり79 『いじめ撲滅』の授業」(2003年、明治図書)116頁)。

1 一般的注意の義務
 学校には児童・生徒安全保持の義務があります。つまり、学校はいじめから児童・生徒を守る義務があるのです。ただし、学校が負う注意義務は、児童・生徒の発達段階により異なります。

2 いじめを理解する義務
 教師が注意義務を適切に行うために、日頃から、いじめの本質や特徴について理解し、それを教育実践に生かすことが求められます。

3 いじめを把握する義務
 いじめは教師に隠れて行われるのが殆どであるから、いじめを防止するために、教師は児童・生徒の生活実態をきめ細かく観察し、常にその動静を把握して、いじめの発見に努める義務があります。

4 いじめの全容を解明する義務
 いじめ行為があると認められる場合には、学校は迅速にしかも慎重に、当事者はもちろん、周囲の児童・生徒など広い範囲を対象として聞き取りをするなど、周到な調査をして事態の全容を正確に把握する義務を負っています。

5 いじめ防止の措置義務
 調査の結果、いじめの実態が明らかになった場合は、学校はいじめを防止するために、事態の危険性や切迫性の度合いに応じて、児童・生徒全体に対する一般的な指導、保護者との連携による対応、出席停止または校内謹慎措置、学校指定の変更の具申、警察などへの援助の要請、児童相談所又は家庭裁判所への通知など、各種の措置をとる必要があります。この場合、学校は常に保護者に報告し、協議を図る義務があります。


学校にはこれほどの法的責任があります。ですが、イジメ自殺が減るわけではないのです。
学校でイジメにあっているなら、法的責任を無視している学校なら、学校から逃げるしかないのです。

学校から逃げて、ネットに逃げ込んで、マジメなブログに相談するのもいいでしょう。イジメから逃げて、一緒に、伊吹文科相の裸踊り―――ある意味、効果のないことをあるかのように馬鹿馬鹿しい振る舞いをしているのも「裸踊り」でしょうが―――を見ようじゃないですか!!! 

テーマ:いじめ - ジャンル:ニュース

論評 *  TB: 2  *  CM: 5  * top △ 
コメント
この記事へのコメント
ミュシャがはると
ミュシャがはると福澤で変更したかも。
またははると福澤でボタンっぽい自殺したいなぁ。
なのにはるが福澤まで司会しなかったよ。
2006/12/03 Sun 10:27:16
URL | BlogPetのミュシャ #-[ 編集 ]
基本的に、自殺と不登校って本質は同じだと思っています。
どちらも学校、あるいは社会という生きる場から逃げた結果です。
同じく不登校として社会から逃げた立場の私は、
この方のように皮肉ったコメントはできません。

「学校から逃げる」ということを、軽々しく口にするのは絶対反対です。
自殺と比べて命を立たない分マシであるだけです。
不登校経験者だというと、それが元で新たに苛めを誘発する可能性もあります。
そんなバカな、と思いますか? しかしこれらは中学時代、私が実際に体験したことです。普通の人々は、不登校に対してあまりにも無知で厳しい。
たかが学校から逃げるにも、学生にとっては意外に覚悟が必要なのです。
なので、「学校から逃げる」というのは、決して軽々しく口にしてほしくないと思います。

すみません。不適切なコメントでしたら削除をお願いします。
2006/12/04 Mon 20:47:19
URL | 鞍縞 #-[ 編集 ]
>鞍縞さん
いつもコメントありがとうございます。

>基本的に、自殺と不登校って本質は同じだと思っています。
>どちらも学校、あるいは社会という生きる場から逃げた結果です。
>不登校経験者だというと、それが元で新たに苛めを誘発する可能性も
>あります。
>普通の人々は、不登校に対してあまりにも無知で厳しい。

「学校から逃げる」と苛めをうける可能性もあるわけですね。なのに、「逃げろ」だなんて安易な物言いだったかもしれません。不登校も苦しいこと、鞍縞さんと同じように分かるなんてとても言えませんが、幾らかでも分かりました。

ところで、このエントリーの内容は「イジメ自殺しようとする子供への手紙」です。
ある精神科医によると、自殺の危険がある人は、自分に残された選択肢は自殺しかないと確信する状態に追い込まれてしまっている、そうです(高橋祥友「自殺予防」(2006年、岩波新書)7頁)。こういうように狭まられてしまった視野を広げる役割を果たすことができると、自殺以外の選択肢を実行して、生きる意味を再発見する可能性があるというのです。

そして、自殺を考えている人から相談を受けた場合、「してはならないこと」として、「命を大切に」「家族のことを考えて」などといった誰にも反論できないようなありきたりの言葉は禁物です。二度と胸のうちを明かしてくれず、自殺を決行してしまうかもしれないのです。まず、本人の気持ちをしっかり受け止めるべきとされています(高橋「自殺予防」89頁)。

学校から逃げること。
それは、自殺以外に解決策が見当たらないという独特の心理的視野狭窄の状態から、少しでも脱却するため、少しでも切っ掛けとなるための一方法ではないかと思いました。

さて。
「学校から逃げる」具体例としては、色々考えていました。転校(「今の」学校から逃げるわけです)、中退(高校だけですが)、不登校、休学、長期短期の旅行です。

さらには、学校に行きながら学校以外の逃げ場所を探すのも、「学校からの逃げ」です。空手道場に行くのも一案です。私はずっと空手道場に行っていましたが、厳しいところでなければ、初心者には優しく教えてくれますよ。それ以外にも、小説を書く、絵を描く、楽器を習うなどもあります。法律を学ぶというのもありです。

「学校から逃げる」場合、逃げた先で相談できるといいと思うです。それも悩みを共感してくれる相手に。


>「学校から逃げる」というのは、決して軽々しく口にしてほしくない
>と思います。

鞍縞さんは、「学校から逃げる」なんて書いてあって、むかむかしているかもしれません。申し訳ないです。軽々しく口にしないことを、心に深く留めておきます。


>すみません。不適切なコメントでしたら削除をお願いします。

いつも気遣いありがとうございます。削除したりしませんから、ご安心ください。削除する場合は、「嫌がらせ」コメントを度々繰り返すとか、エロサイト紹介のコメントくらいです。
2006/12/05 Tue 23:52:58
URL | 春霞 #Gu2JBjds[ 編集 ]
「学校から逃げる」というのは、不登校だけを指すものではなかったのですね。
私はそこを勝手に思い違えていたらしく、かなり感情的なコメントをしてしまいました。
どうも不登校に関連するものには敏感に反応してしまうらしく、しかも何が書いてあっても反発してしまう、やっかいなタチで……
そのせいで、春霞さんに不快な思いをさせてしまったかもしれません。
本当に申し訳ありませんでした。

自殺したいと口にするヤツは、なかなか死ねないと思います。
苛められても生きてるヤツは多数います。苛められることが自殺につながるのは、苛められる自己嫌悪があるからです。
理想の自分と苛められている自分のギャップに耐えきれず、追い詰められてしまう。
でもそこに自己嫌悪を感じるのは、少なからず自己愛の感情があるからです。自己嫌悪が深ければ深いほど、自己愛も強い。
周りに自殺を仄めかすような中途半端なナルシストは死ねません。
死ぬのは自己嫌悪だけに支配された場合です。
そんな人の場合、やはり関心を他に向けるのがいいと思います。
当たり前の言葉で説得すると、自尊心が傷つけられ自己嫌悪が深まります。
何だか知ったような口をきいてしまいましたが……

長文、失礼しました。
今後は今回のようなことがないように気をつけます。
重ね重ね、申し訳ありませんでした。
2006/12/06 Wed 00:42:36
URL | 鞍縞 #23/F9VpE[ 編集 ]
>鞍縞さん
コメントありがとうございます。

>「学校から逃げる」というのは、不登校だけを指すものではなかった
>のですね。
>私はそこを勝手に思い違えていたらしく、かなり感情的なコメントを
>してしまいました。

元々、「学校から逃げる」具体例を書いていなかったので、思い違いということでもないです。


>そのせいで、春霞さんに不快な思いをさせてしまったかもしれません。
>本当に申し訳ありませんでした。

全然、不快ではないです。コメントしてくれたおかげで、「学校から逃げる」具体例を書くことができましたし。


>当たり前の言葉で説得すると、自尊心が傷つけられ自己嫌悪が深まります。

そうでしょうね。「命を大切に」とか、「素晴らしい瞬間が待ってます」とか、どうも当たり前の言葉を吐く人が結構います。朝日新聞の「いじめられている君へ」という連載コラムはそんなのばかりでした。 鞍縞さんのように、苛められている側の気持ちが分からないのでしょう。


>今後は今回のようなことがないように気をつけます。
>重ね重ね、申し訳ありませんでした。

鞍縞さんは経験者なんですから、鞍縞さんが「不登校を勧めるのは良くない」と説くことは良いことです。鞍縞さんのブログだけでなく、ここでコメントすることで、少しでも多くの人の目に触れることができます。
謝ることなんてないです。これからも遠慮なくコメントお願いします。
2006/12/07 Thu 22:46:07
URL | 春霞 #Gu2JBjds[ 編集 ]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://sokonisonnzaisuru.blog23.fc2.com/tb.php/211-af975787
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
ピンポン!で絶賛の十勝スロウフード『牛とろフレーク』をご紹介です。
2008/10/31(金) 15:07:58 | 芸能人の好きなもの
ピンポン!で絶賛の十勝スロウフード『牛とろフレーク』のご紹介です。
2008/10/31(金) 15:33:15 | 人気のGoods&Foods
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。