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2010/08/09 [Mon] 05:28:27 » E d i t
8月9日の今日、長崎は、65回目の原爆の日を迎えました。午前10時35分から爆心地に近い平和公園(長崎市松山町)で営まれる「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」(平和祈念式典)には、被爆者や遺族が参列し、菅直人首相も参列する予定です。

菅首相の「核抑止必要」発言へは強い非難が向けられています。こうした非難について、朝日新聞のみが十分に取り上げていたので、その記事を紹介しておきます。(なお、毎日新聞や読売新聞は、被爆者による非難については無視しました。毎日や読売にとっては被爆者はどうでもいいのでしょう。東京新聞も、朝刊での記事はなく、被爆者に冷淡な態度となっています。東京新聞も、真っ当な記者が中日新聞へ移動したためか、変わったなと感じます。)



1.朝日新聞平成平成22年8月7日付朝刊1面「核なき世界へ」

広島発 今こそ非核

「軍縮の年」米英仏が初参列

 広島に1発の原爆の米国が投下してから65年後の6日、核保有国の米英仏の大使ら代表が初めて、平和祈念式に参列した。背景には、オバマ大統領が昨年目標として掲げた「核なき世界」の実現に向けた、核軍縮の機運の高まりがある。地球上には数万発の核兵器がなお存在するが、被爆地の「ゼロ」への願いに、世界が耳を傾け始めた。

 6日午前8時、広島市中区の平和記念公園。米国のジョン・ルース駐日大使は、米政府代表として初めて、広島平和記念式に参列した。ダークグレーのスーツ姿。正面の慰霊碑をじっと見つめ、隣席の駐日カナダ大使らと短く言葉を交わしながら着席した。秋葉忠利・広島市長が平和宣言で、核軍縮を掲げるオバマ政権に触れても、身じろぎせず前を向いていた。

 この日はメディアには対応しなかったが、米大使館を通じ「未来の世代のために、私たちは核兵器のない世界の実現を目指し、今後も協力していかなければならない」との談話を出した。

 大使の出席には「核なき世界」を掲げたオバマ大統領の政策が反映している。前日の5日、クリントン国務長官は国務省で記者団に対し、「この記念日を認識するのは適切」という、オバマ大統領自身の判断があってのことだと強調した。

 やはり核保有国として発参列したフランスのクリストファー・プノー臨時代理大使によると、英米仏の3ヶ国は東京の大使館を中心に昨年から協議を始め、今年の式典に一斉に発参列する方針を固めた。オバマ氏の昨年4月のプラハ演説以降「世界のムードが変わった」中、共同歩調を取った方が、核軍縮へむけた核保有国からのメッセージが強くなる」と判断したという。

今年5月に開かれた核不拡散条約(NPT)再検討会議が、「核なき世界」実現も視野に入れた最終文書の採択にこぎつけたことも、大使たちの参列を後押しした。プノー氏は「今まさに機運がある。今年は核軍縮のために重要で意義ある年だ」と強調した。

 英国のデービッド・フィットン臨時代理大使も式典参列後、「今こそ参列する時だと思った。我々にとっても大変意味があるし、広島や長崎の人たちにとっても大切なことだとわかっている」。前日に聞いた被爆者の証言を、繰り返し思い出したとも語った。

 潘基文国連事務総長はこの日、広島で講演。「グラウンド・ゼロ(爆心地)からグローバル・ゼロ(地球上に核のない状態)へ」と訴えた。演題が今年の8月6日を象徴していた。「今がその時だ」

 ただ、今後の道のりは決して平らかではない。米国では記念式に大使が出たことすら議論を呼ぶ現実もある。(前川浩之、丹内敦子)」



2.朝日新聞平成平成22年8月7日付朝刊2面「核なき世界へ」

原爆忌 配慮と憂慮

米国内「謝罪」嫌う声 大使参列に批判も

 平和記念式で終始硬い表情だった米国のルース駐日大使は、英仏の代表とは異なり、報道陣に話す機会を設けないまま、広島を去った。

 海外メディアによる報道の焦点は、「核なき世界」の実現性よりもむしろ、ルース大使の出席が原爆投下への謝罪にあたるのかに集まった。

 特に米国は、広島、長崎で原爆を投下し、核兵器を戦争で使った唯一の国だ。原爆が数百万人の命を救ったとする歴史観も根強い。それだけにこの日も、保守系メディアを中心に、大使の出席を問題視する見方が伝えられた。

 米国務省高官は、ルース大使の出席が発表された先月28日、謝罪はしない方針をすぐに示した。ルース大使の「沈黙」の背景にも、こうした問題に話が及ぶのを避ける意図があったとみられる。

 それでも、保守系のテレビ局米FOXニュースは、今回の大使出席を、問題視する立場から繰り返し報じた。広島に原爆を投下したB29爆撃機「エノラ・ゲイ」のポール・ディベッツ機長(故人)の息子ジーン・ティベッツ氏のインタビューも放映した。

 ティベッツ氏は「彼(オバマ大統領)の目的は何だ。歴史は歴史だ。変えることはできない。彼が広島や長崎を訪問するとしたら、理由が分からない」と、オバマ大統領の被爆地訪問を強く牽制(けんせい)した。

 FOXニュースによると、退役軍人18万人が所属する団体は、日本の天皇が昨年夏の米ハワイ州への本問時に国立太平洋祈念墓地で献花したことを挙げて「日本との平和的な同盟関係を考慮すれば、第2次大戦の人的被害を認め、代表団を送る決断は支持できる」とコメント。しかし「米国が謝罪すると思われては絶対にならない。今回の訪問が遺恨を示すと誤解されないよう望む」とクギをさした。

 「エノラ・ゲイ」の元乗組員で唯一、存命のセオドア・バン・カークさん(89)は「特に反応はない。彼らが望むことなら、そうすればいい」と、反対しない考えを朝日新聞の取材に示した。

 仏ルモンド紙は、英仏の臨時代理大使も含む核保有国の代表出席が「核軍縮への機運の高まりの表れ」で「オバマ氏のプラハ演説に続くできごと」と評価した。ただ、英仏両国で関心が高いとは言いがたく、目立った報道は少ない。(ワシントン=望月洋嗣、パリ=国末憲人)」



非核アピール 入念だったのに
 首相の抑止力発言 波紋

 一方、この日は菅直人首相にとっても特別な日だった。政権交代後初めて迎えた8月6日だけに、準備には余念がなかった。しかし、記念式後の記者会見では政府の公式会見通り、「核抑止力は必要」と発言。被爆者の感情を逆なでしてしまった。

 厚生労働省が作った記念式のあいさつの原案を、首相は「例年と同じような内容」(周辺)と採用せず、福山哲郎副長官らと練り直した。秋葉忠利・広島市長ともやりとりし、毎朝6時から国会答弁の準備に追われる中、「原爆だけは例外」と5日まで自ら手を加え続けた。

 民主党は結党以来、自民党より核軍縮に前向きだった。鳩山由紀夫前首相は就任直後の昨年9月、国連演説で「核軍縮・不拡散に向けた挑戦」を柱のひとつに位置づけた。昨年の衆院選、今年の参院選ではともに「北東アジア地域の非核化をめざす」とマニフェストに明記した。

 首相は記念式で、被爆者を「非核特使」に起用する考えを表明。核使用の悲惨さ、平和の大切さを発信するため、海外での原爆展やNGOのプロジェクトなどに被爆者の参加を後押しする構想だ。

 その後の記者会見で首相は「被爆者や広島の皆さんがどんな思いを持たれているのか。少し具体的にお答えしようと考えた」と胸を張った。

 ただ、同じ会見の中で、せっかくの前向きな姿勢に水を差すような発言もしてしまった。秋葉市長が求めた「核の傘」からの離脱について「核抑止力は我が国にとって引き続き必要」と淡々と反論。非核三原則の法制化にも否定的な見解を示した。

 得意とは言えない安全保障問題で足をすくわれまいと「現実論」を述べたのかもしれないが、よりによって原爆忌に核兵器を肯定するかのような言いぶりになってしまった。

 首相発言に、広島市を訪問していた共産党の志位和夫委員長は記者団に「広島市長や国連事務総長の話を目の前で聞いたにもかかわらず、広島の声に背を向けるものだ」と批判。公明党の山口奈津男代表も同市で、菅政権の核軍縮への姿勢を「積極的とは言えない」と語った。」



「投下国の参列に意味」「首相は二枚舌」広島・長崎

 英米仏の代表が初参加した今年の平和記念式。胎内被曝(ひばく)した広島市東区の無職松尾寛治さん(64)は「原爆を投下した国の代表が参加するのは意味あること。平和祈念資料館などを見てもらい、当時の広島の惨状がどんなものだったかを知ってほしい。原爆がいかに悲惨な大量殺戮(さつりく)兵器かを自覚し、『核兵器を廃絶しなければ』という心持ちになってくれれば」と語った。多くの被爆者が核廃絶への流れの始まりを感じ取った。

 しかし、この数時間後、菅首相が「核抑止は必要」と発言した。「二枚舌を使うなんて、情けない」。広島県原爆被害者団体協議会理事長の坪井直(すなお)さん(85)は嘆いた。

 坪井さんは午前の菅首相らとの懇談で「これほど被爆者の心情に触れた総理はいない」と持ち上げた。首相が平和記念式や懇談で「日本こそが核廃絶の先頭に立つ道義的責任がある」と述べたからだ。「核抑止力」発言が出たのは直後の記者会見だった。

 坪井さんは「我らの前でのあの言葉は何だったのか。場所によって発言を変えているとしか思えん。情けないし、信用ならない」と落胆した。

 「国連事務総長をはじめ、世界中の人たちが被爆地で核廃絶を誓った日に冷や水を浴びせかけるような発言だ」。広島市内で小・中学生らに被爆体験を語った池田精子さん(77)=広島市安芸区=も憤った。「政権が自民党から代わっても米国の核に頼る体質は変わりゃあせんのか」

 湯崎英彦・広島県知事も「米国と同盟関係にある以上、一方的に核抑止力から脱すると政府としては言えない」と理解しつつ、「核抑止力が必要である、と認識されているのは核兵器が存在するから。大事なことは核兵器をまさに廃絶していくこと」と指摘した。

 長崎市の田上富久市長は自ら出席した広島の平和記念式について「世界は核兵器のない世界を作っていこうと一生懸命模索していると感じ、今までの式典で一番感銘を受けた」。一方、菅首相の記者会見での発言に対しては「核抑止力が必要と考えられている現状からどうやって抜けだし、核兵器のない世界を作るのかを示すのが被爆国としてのリーダーシップだ」と語った。」




3.全文記事を引用してみましたが、どう感じましたでしょうか?

(1) 原爆の日について、「英仏両国で関心が高いとは言いがたく、目立った報道は少ない」ことから分かるように、イギリスやフランスの世論や報道機関は関心が薄いのです。米国は、自国でもそして他国でも何度も行ってきた無差別大量虐殺を行ってわけですが、「保守系のテレビ局米FOXニュースは、今回の大使出席を、問題視する立場から繰り返し報じた」ことから分かるように、原爆投下という戦争犯罪であっても、米国の世論や報道機関は、まるで反省する気はないのです。

それでも、核保有国として発参列したフランスのクリストファー・プノー臨時代理大使によると、「英米仏の3ヶ国は東京の大使館を中心に昨年から協議を始め、今年の式典に一斉に発参列する方針を固めた」わけです。要するに、世論や報道機関は無関心であったり、自ら犯した罪に向き合おうとしないとしても、英米仏の政府としては、核軍縮へ動く行動に出ているのです。


(2) 翻って、日本の首相の言動はと見ると、実に情けなくなります

 

「一方、この日は菅直人首相にとっても特別な日だった。政権交代後初めて迎えた8月6日だけに、準備には余念がなかった。しかし、記念式後の記者会見では政府の公式会見通り、「核抑止力は必要」と発言。被爆者の感情を逆なでしてしまった

 厚生労働省が作った記念式のあいさつの原案を、首相は「例年と同じような内容」(周辺)と採用せず、福山哲郎副長官らと練り直した。秋葉忠利・広島市長ともやりとりし、毎朝6時から国会答弁の準備に追われる中、「原爆だけは例外」と5日まで自ら手を加え続けた。(中略)

 同じ会見の中で、せっかくの前向きな姿勢に水を差すような発言もしてしまった。秋葉市長が求めた「核の傘」からの離脱について「核抑止力は我が国にとって引き続き必要」と淡々と反論。非核三原則の法制化にも否定的な見解を示した。

 得意とは言えない安全保障問題で足をすくわれまいと「現実論」を述べたのかもしれないが、よりによって原爆忌に核兵器を肯定するかのような言いぶりになってしまった

 首相発言に、広島市を訪問していた共産党の志位和夫委員長は記者団に「広島市長や国連事務総長の話を目の前で聞いたにもかかわらず、広島の声に背を向けるものだ」と批判。公明党の山口奈津男代表も同市で、菅政権の核軍縮への姿勢を「積極的とは言えない」と語った。」」



 「この数時間後、菅首相が「核抑止は必要」と発言した。「二枚舌を使うなんて、情けない」。広島県原爆被害者団体協議会理事長の坪井直(すなお)さん(85)は嘆いた。

 坪井さんは午前の菅首相らとの懇談で「これほど被爆者の心情に触れた総理はいない」と持ち上げた。首相が平和記念式や懇談で「日本こそが核廃絶の先頭に立つ道義的責任がある」と述べたからだ。「核抑止力」発言が出たのは直後の記者会見だった。

 坪井さんは「我らの前でのあの言葉は何だったのか。場所によって発言を変えているとしか思えん。情けないし、信用ならない」と落胆した。

 「国連事務総長をはじめ、世界中の人たちが被爆地で核廃絶を誓った日に冷や水を浴びせかけるような発言だ」
。広島市内で小・中学生らに被爆体験を語った池田精子さん(77)=広島市安芸区=も憤った。「政権が自民党から代わっても米国の核に頼る体質は変わりゃあせんのか」」



 イ:菅直人氏は、原爆についてほとんど知らないのでしょう。だから、「役人憎し」の気持ちがあるため、役人に作った「記念式のあいさつの原案」を付け焼刃で直してみたものの――練り直しに協力した福山哲郎副長官らも程度が低かったのでしょうが――、記者会見では役人の作った答弁を直す時間がなかったため、その役人の答弁を、ペロッとそのまま読んでしまうのです。

日本人でありながら、原爆について何も知らないから、喋ったことの是非が、菅直人氏にとってはまるでわからないのです。もっとも、菅直人氏は「被爆者や広島の皆さんがどんな思いを持たれているのか。少し具体的にお答えしようと考えた」と胸を張ったようですが、それも付け焼刃での発言にすぎないはずです。

鳩山由紀夫首相は、信念を語っていましたが――実現可能か否かは別として――、菅首相の発言は、何でも単なる付け焼刃なのです。すべて付け焼刃で物事を判断し、すべて付け焼刃で発言するのは、単なる「馬鹿丸出し」なので、止めるべきです。まったく情けない。


 ロ:菅直人氏を情けなく思うのは、他人の発言を聞いていなかった点もあります。

菅氏は、8月6日の記者会見で核抑止肯定論を淡々と語ってしまうのですから、菅氏は、同じその日の記念式において「国連事務総長をはじめ、世界中の人たちが被爆地で核廃絶を誓った」ことを聞いていなかったと判断するしかありません。

結局、菅氏は、記念式用の原稿を付け焼刃で直し、その原稿を読むことで一杯一杯になっているから、記念式で誰がどういう発言をしたのか聞こえていないのです。臨機応変に対応すべきときに、まるで対応できないのであれば、なぜ菅氏は首相になったのでしょうか? 


(3) 菅氏は、参院選でも、先の衆院選で「消費税は4年間上げない」と約束したことを反故にするような発言を行い、その消費税値上げ発言が主因となって、みごと民主党は敗北となりました。国民との約束を反故にしたのですから、当然、有権者が反発するのは当然でしょう。

菅氏は、経済問題について知識がまったくないものだから、財務省あたりに「消費税値上げ」を吹き込まれ、また、マスコミも消費税値上げを容認する記事を書いたりするものだから、すっかりその気になって、「消費税値上げ」を得意になって喋ってしまった結果、敗北となったわけです。

そして、8月6日での「核抑止必要」発言。

原爆を知らずにノコノコと記念式に出て、また、消費税値上げで生じる問題をよく知らずに発言し、菅氏は、一体、首相として何をしたいのでしょうか? 付け焼刃だらけの発言を行う菅直人氏は、一体、今までの政治家としての人生において、何の知識を得てきたのでしょうか? 


ところで、菅直人氏は、その配偶者と政治問題などについて討論していると聞きます。ですから、消費税値上げ発言についても、配偶者は容認していたようです(週刊朝日の記事参照)。おそらくは、核抑止についても当然、容認しているのでしょう、あの配偶者は。

菅直人氏が、付け焼刃発言にならないように知識を植えつけるのは、配偶者もその役の一員といえるはずですが、菅直人氏の底の浅さからすると、配偶者も相当に底が浅いとみるしかありません。菅夫婦揃って、政治活動から引退をした方が、日本にとって有益であるように感じます。

テーマ:政治・時事問題 - ジャンル:政治・経済

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先日の菅総理が広島の平和記念式典後に記者会見で発言した「核抑止力は必要」について、もう少し考えてみたいと思います。 (このエントリー...
2010/08/09(月) 10:00:37 | Afternoon Cafe
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