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2010/01/18 [Mon] 03:09:40 » E d i t
民主党の小沢一郎幹事長は平成22年1月16日午後、東京・日比谷公会堂で開かれた党大会で挨拶し、自らの資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反事件で東京地検特捜部が強制捜査したことについて、「党大会に合わせたかのような逮捕は到底容認できない。これがまかり通るならば、日本の民主主義は暗たんたるものになってしまう。私は到底、このようなやり方を容認することはできない。断固として戦っていく決意だ」と語り、検察当局を厳しく批判しています。

鳩山由紀夫首相も小沢氏に「戦ってください」と伝え、支持する考えを表明しています。首相のこうした発言によって、昨年3月の西松建設の違法献金事件に端を発する一連の問題は、元々小沢氏と検察の対立から、鳩山政権全体と検察庁の全面戦争、言い換えると、国の政策決定は政治主導か官僚主導に戻すのか、民主主義の維持か特高警察の復活か、を巡る権力闘争に発展したことが明確になりました。



1.1月16日に行われた民主党大会での小沢一郎・民主党幹事長の挨拶を。

(1) asahi.com:政治(2010年1月16日18時42分)(要旨は、1月17日付朝刊3面に)

小沢氏「民主主義を憂慮」 民主党大会あいさつ全文
2010年1月16日18時42分

 民主党の小沢一郎幹事長が16日、党大会で行ったあいさつの全文は以下の通り。


 【冒頭あいさつ】

 お互いに新しい年をつつがなくむかえることができたことをお喜び申し上げます。本日は党務報告を申し上げる予定でしたが、みなさまご存じのような事態になりましたので、今までは捜査中ということも考慮いたしまして私も、ものを言わずにできるだけ静かにしておったわけでございますが、現職の国会議員が逮捕されるという事態まで立ち至りましたので、私はこの機会にみなさま、そして国民のみなさまに、今までの経緯と、そして私の考え方と今後の決意について申し上げたい。そのことは党大会にふさわしいことではございませんが、皆さまお許しをいただきたい。(拍手)

 【検察捜査批判】

 この私の政治団体に関係する問題は、昨年の春、総選挙の前に起こりました。私の秘書の大久保がある日突然、呼び出しを受け、そしてその場で逮捕、強制捜査ということになりました。それ以来、今日までずっと捜査が続いておったようでございますが、昨日、今日、石川(知裕・衆院)議員と同時に、私の事務所にいた者も逮捕されるということになりました。私どもの事務所、もちろん収支報告におきまして、計算の間違いや、あるいは記載の間違いやら、それはあったかと思います。しかしながら、このような形式的なミスにつきましては、今までのほとんどのケースで、報告の修正、あるいは訂正ということで許されてきたものであります。それにもかかわらず、今回の場合はなぜか、最初から逮捕、強制捜査という経過をたどって本日に至りました。私は、この点につきまして、何としても納得のできない気持ちでおります。

 【土地購入の原資】

 そしてさらには、最近の報道で、土地の購入にあたりまして、私どもが不正な資金を入手して、その購入に充てた、というような報道がなされていると聞いております。私どもは、この資金について、何ら不正なお金を使っておるわけではありません。そのことについて、実は、今月の初めごろだったでしょうか、検察当局から、私のほうに弁護士を介して、「このお金はどういうものですか」という問い合わせがありました。私は別に隠し立てするお金ではありませんでしたので、はっきりと、これは私どもが積み立ててきた個人の資金でございまして、金融機関の名前、支店名もはっきりと申し上げて、どうぞ検察当局でお調べくださいと返事をいたしておったのでございます。

 そしてその翌日、翌々日だったかとおもいますけれども、検察当局からその預金口座の書類は入手した、と。そういう返答が弁護士を通じてありました。したがいまして私は、ああ、これで、この資金についての疑いは晴れたと、そのように考えて、安心して、良かったなと思っていたところでございます。

【民主主義を憂慮】

 それがまた突然、昨日、今日、現職議員を含む3人の逮捕ということになりまして、ほんっとうに、私は本当に驚いております。しかも、意図していたかどうかは分かりませんけれども、我が党の、この党大会の日に合わせたかのように、このような逮捕が行われている。私は、とうてい、このようなやり方を容認することはできませんし、これがまかり通るならば、日本の民主主義は本当に暗澹(あんたん)たるものに、将来はなってしまう。わたくしは、このことを個人のうんぬんよりも、非常に憂慮いたしております。

 【闘う決意】

 そういう意味におきまして、わたくしは、断固として、このようなやり方、このようなあり方について、毅然(きぜん)として、(※力を込めて)自らの信念を通し、そして闘っていく決意でございます。(拍手)

 お昼前に、鳩山総理ともお話をいたしました。そして、ただいまは、総理から、たいへん力強い言葉をいただきました。私はこの総理のお気持ちを自らの支えとして、今後とも与えられた職責を全力で果たしていくと同時に、当面、こういう権力の行使の仕方について、全面的にきちんと対決して参りたいと、そのように考えているものでございます。(拍手)

 【幹事長職代行の提案】

 ただ、当面は、このことにつきまして私も、力をいれ時間を割かないといけないことが多くなるかと思いますので、当面の間は、表向きの仕事につきましては、輿石幹事長職務代行にお願いする機会が多くなることと思いますけれども、それはみなさまのご了解を賜りたいと思います。

 【参院選への決意】

 いずれにしましても、本当に、国民のみなさんの力で、ようやく日本に議会制民主主義が定着している、この矢先でございます。私は、本当に40年の、この政治生活のなかで、日本に議会制民主主義や、政権交代可能な、本当の民主主義が定着すること。それのみを願って本日まで頑張ってまいりました。ことしは、さきほどからも話がありますように、参院選も予定されております。これに勝利することが、我が党の、鳩山政権の基盤を盤石にすると同時に、日本の議会制民主主義を定着させることになると信じております。

 どうか、みなさん、当面私、その闘いに力を注意で参りたいと思いますが、いずれにしましても、あすの参院の通常選挙、お互いに、力を合わせて、本当に、日本の国民の生活が第一の政治を、そして、議会選民主主義の確立のために、みんなで力を合わせて頑張ろうではありませんか。どうぞよろしくお願い致します。ありがとうございました。(拍手)」



(2) 小沢一郎・民主党幹事長が述べるように、小沢氏の元秘書で民主党議員である石川氏は1月15日夜に逮捕されたのですから、「(民主党の)党大会の日に合わせたかのように、このような逮捕が行われ」たのです。

政党は、現代議会政治において、民意を議会に媒介し、議会内での政策論争を行い、内閣の形成のプロセスに参加するなど、重要な役割を果たすものです(戸波江二「憲法(新版)」355頁)。ですから、こうした憲法上、重要な役割をもつ公的性格を有する政党の大会は、公的色彩のある大会であって、そうした重要な大会を潰すような逮捕は、到底「容認することはできません」し、「これがまかり通るならば、日本の民主主義は本当に暗澹(あんたん)たるものに、将来はなってしまう」といえます。

ですから、議会制民主主義の定着を願ってきた小沢一郎・民主党幹事長にとっては、「断固として、このようなやり方、このようなあり方について、毅然(きぜん)として、(※力を込めて)自らの信念を通し、そして闘っていく」と演説するのは当然といえるでしょう。ことは、国の政策決定は政治主導か官僚主導に戻すのか問題だけでなく、議会制民主主義の行方が検察庁により左右されるという、いわば特高警察の復活を認めるのか否かという権力闘争に発展したことが明確になったのです。

検察庁は、こうした不退転の決意をもって戦うことを表明した小沢一郎・民主党幹事長と全面対決することになりました。小沢一郎氏は民主党幹事長であるがゆえに、検察庁は民主党全体に対して敵対する姿勢を示したことになりますが、検察庁は民主党全体と全面戦争をすることを覚悟しての強制捜査だったのでしょうか? 


 
2.報道記事を幾つか、紹介しておきます。

(1) 朝日新聞平成22年1月17日付朝刊(13版)

政権・検察 全面対決
2010年1月17日1時38分

■小沢氏 捜査「容認できぬ」 首相「戦ってください」

 民主党の小沢一郎幹事長は16日、自らの資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反事件で東京地検特捜部が強制捜査したことについて、「私は到底、このようなやり方を容認することはできない。断固として戦っていく決意だ」と語り、検察当局を厳しく批判した。鳩山由紀夫首相も小沢氏に「戦ってください」と伝え、支持する考えを表明した。

 首相のこうした発言によって、昨年3月の西松建設の違法献金事件に端を発する一連の問題は、小沢氏と検察の対立から、鳩山政権と検察の全面対決に発展する異例の事態になった。

 16日、東京・日比谷公会堂での民主党大会。小沢氏は「党大会の日にあわせたかのように、逮捕が行われている。これがまかり通るならば日本の民主主義は本当に暗澹(あんたん)たるものになってしまう。非常に憂慮している。何としても納得できない」と述べた。

 首相も「私は民主党代表として小沢幹事長を信じている。臆(おく)することなく自らの潔白を説明し、職務の遂行に全力を挙げて頂くことを要請する」と語り、改めて幹事長続投を容認した。

 首相は小沢氏を支援し続ける構えだ。最高実力者の小沢氏を失えば、自らの政権基盤が危うくなるのは火を見るよりも明らかだ。一方の小沢氏。政権党の中枢から離れれば、検察当局への対抗力を一気に失いかねない。

 2人は党大会直前に首相公邸で会談。首相は小沢氏の幹事長続投を認めた上で、検察との対決を宣言する小沢氏に「どうぞ戦ってください」と伝えたことを自ら記者団に明かした。その後、公邸に入った菅直人副総理も首相の判断を了承。政権全体で検察との闘争に踏み込む姿勢を見せたことになる。

 党内からは「政権も党も小沢氏と一蓮托生(いちれんたくしょう)ということだ」(ベテラン議員)、「憲政史上初の検察と戦う政権党になった」(中堅議員)などといった声が上がる。

 小沢氏は幹事長職を続けるが、党務の一部を幹事長代行の輿石東参院議員会長に委任する意向も示した。「(検察)権力の行使の仕方について対決するため、時間を割かないといけない」というのが、その理由だ。

 小沢氏と検察との確執は根深い。党代表だった昨年3月、西松建設事件で公設第1秘書が逮捕された。政権交代も視野に入った時点での側近逮捕で、堅調だった政党支持率は急落。検察批判を繰り広げた小沢氏は結局、代表辞任に追い込まれた。師と仰ぐ田中角栄元首相は1976年、ロッキード事件で逮捕された。小沢氏の後見役だった金丸信・元自民党副総裁は92年にヤミ献金問題で失脚した。

 だが、検察側は鳩山政権のこうした姿勢に、おもねる考えはないようだ。検察幹部は党大会での小沢氏の発言をテレビで見ながら「あがいているだけだ。取るに足らない」と切り捨てた。小沢氏の検察批判のトーンは昨年3月の公設第1秘書の逮捕時と同様に激しかったが、「検察にとっては前回にも増していわれのない批判」との受け止めだ。

 検察関係者によると、石川知裕衆院議員が聴取で「私はもう生きる意味がない」と話すなど自殺の危険性が出てきたため、任意捜査の方針が切り替わったという。小沢氏の対決姿勢について、法務省幹部は「検察はそうした反応も織り込み済みなのだろう。粛々と捜査するだろうし、それを見守るしかない」と語った。」



(2) 朝日新聞平成22年1月17日付朝刊2面「時時刻刻」(13版)

対立1年 最終局面へ

 切り込む検察は家宅捜索に続いて金庫番ら3人の逮捕に踏み切った。相手となる政界の最大実力者は政権を巻き込んで徹底抗戦の構え。小沢一郎民主党幹事長の側近が「小沢が終われば、鳩山由紀夫首相も終わり」と語る道連れ戦略で、政権と検察は先行きの見通せない戦いの世界に踏み込んだ。

■思わぬ逆風 譲れぬ検察 思惑通じず批判や異論

 与党の最高実力者との対決は、検察当局にとって「予想外」の事態だった。

 今月5日以来、小沢氏が任意聴取の要請を拒否したことで、任意捜査で決着する予定のシナリオが崩れ始めた。通常国会が召集される18日直前になっても事態は変わらず、検察当局は急転直下、小沢氏の元秘書の衆院議員・石川知裕(ともひろ)容疑者(36)=民主党、北海道11区=らを逮捕した。「国会に逃げ込む姿勢としか思えず、今年3月の公訴時効を待とうとしているのは明らかだ」。検察幹部は対決の道を選んだ。

 検察当局の覚悟は、今回の土地取引事件でも浮上したゼネコンマネーの疑惑を解明しようとする意志の表れだ。それは、小沢氏との最初の対決となった2009年3月の西松建設事件にさかのぼる。東京地検特捜部が小沢氏の公設第1秘書を逮捕したこの事件では、小沢事務所がゼネコン談合組織の受注調整に介入し、その影響力で多額の政治資金を集めていた実態が、捜査で明らかになった。

 その捜査で、西松建設が献金の狙いの一つとしてしていた国内最大級の「胆沢(いざわ)ダム」(岩手県奥州市)の工事をめぐっては、ゼネコン各社の裏金作りに関する情報を複数得ていた。この工事の受注調整に意向を反映さえていたとされるのが小沢事務所だ。特捜部は、裏金が小沢氏側にながれた可能性があるとみて、捜査を継続。その後、09年夏ごろ、献金の下請けに入った中堅ゼネコン「水谷建設」(三重県桑名市)の元幹部が、石川議員らに計1億円を提供したとする供述を得た。そのうち5千万円は、小沢氏の資金管理団体「陸山会」が東京都内の土地を購入した04年10月の時期と重なる。さらに、その購入原資4億円が政治資金収支報告書に記載されていなかった。ゼネコンの裏金と土地代金に関係がないか、解明することが最大のテーマとした。

 だが、このゼネコンマネーと政界の関係にこだわった09年3月の西松建設事件では、小沢氏との対決に加え、「予想外」の捜査批判にさらされた苦い経験がある。

 公共工事の利権を背景にした悪質性があるにもかかわらず、総選挙の日程に配慮して立件を見送った場合、政治に配慮したと言われかねない。だが着手したら、「検察の横暴」と言われた。また、小沢氏本人にかかわる容疑でないため、議員会館内の事務所など小沢氏本人の関与が疑われるような場所は捜索先から外した。秘書に限定した捜査との意図は理解されるだろうと思っていたら、小沢氏は「捜査は不公正」と真正面から対決姿勢を示した。

 2大政党が向き合う政治状況の中で、捜査が矢面に立たされた。「与党だろうが、野党だろうが、違法行為を摘発してきた検察への国民の信頼はもっと厚いと思っていた」。ある検察幹部は酒席で、知人の弁護士に割り切れない思いを打ち明けた。

 09年8月末の総選挙では、民主党の歴史的な大勝で政権交代が実現。選挙戦を支えた小沢氏の姿がその中心にあった。検察幹部らは、その姿を複雑な思いで見つめていた。

 その経験があったが、検察側は今月、聴取を続けた石川議員に自殺の恐れが出て、疑惑解明の道が永久に閉ざされる可能性を感じた。逮捕によって小沢氏と再び対決することは予想できたが、「捜査は粛々と続ける」。検察と小沢氏のどちらが生き残るのかの最終局面に踏み出した。

■「徹底抗戦」政権道連れ 党大会まるで決起集会

 16日の党大会はさながら、反検察の総決起大会の様相だった。

 口火を切ったのは、自身も逮捕された経験を持つ新党大地の鈴木宗男代表だ。

 「検察の暴走はいけない。特捜部が『おれたちが国会の支配者だ、エリートだ』という思い上がった考えで権力を行使したらどうなるか。ぜひともお考えいただきたい」

 続いて鳩山首相が壇上に。

 「国民の皆様、お集まりの皆さん、全党員サポーターの皆さんが、冷静な判断で、捜査の推移を見守るよう心からお願いする」

 いよいよ小沢氏だ。用意した紙を読み上げた鳩山氏とは異なり、正面を見据えて約13分にわたり、満場の拍手と歓声を受けながら演説した。

 「総理から大変心強い言葉をいただいた、この総理のお気持ちを自らの支えとして全面的に対決して参りたい」

 ヤジも飛ばない。小沢氏は鳩山首相らの拍手を背に途中退席。外で待っていた記者団に「鳩山首相も継続してがんばってくれということだし、私も最大限職務を全うしたい」と辞任を否定した。

 出席者からは支持する声が相次いだ。「(動揺が)広がっているとは思わない」(芝博一参院議員)、「小沢幹事長が力強く身の潔白を説明したので党大会の意味はあった」(伴野豊副幹事長)。

 党内に違う空気がないわけではない。会場を去る小沢氏に「戦うと言っているのに、なぜいなくなるのか」と声をかける者もいた。仙谷由人行政刷新相は、拍手を送る閣僚たちのなかで、手を動かさなかった。前原誠国土交通相も、大阪で小沢氏の説明について、「十分ではない。石川さんや大久保さんは秘書だったので、ご自身が指示したのかどうか、しっかりと説明すべきだ」と述べた。

 だが、幹事長続投に公然と異を唱える者は党内にはほぼ皆無だ。そして、誰よりも小沢氏その人が、検察との対決に意欲をたぎらせている。

 「私は検察権力と戦うことに集中したい」。石川議員らが逮捕された15日夜、輿石東参院銀会長に電話で告げた。幹事長の職務を当面代わって欲しいという依頼だ。

 幹事長辞任はせず、党内に自ら作り上げた「小沢支配」の構造を温存したまま、検察と向き合う考えだ。党内には「マスコミから逃げるということだろう」(中堅衆院議員)との見方もある。自民党の大島理森幹事長は16日、党本部で記者団に「嵐がやむまで隠れて力を発揮する、闇将軍的なことをやるんじゃないでしょうな」と皮肉った。

 15日夜、小沢氏が全面対決の構えでいることを周囲から伝えられた鳩山首相は「厳しいな」と、政権へのダメージを懸念した。だが、一夜明けた16日、首相官邸で首相と向かった小沢氏は「徹底的に戦う。こんなものに負けられない」。権力の絶頂にある小沢氏に覚悟を示された。ときに揺れる思いを周囲ににじませてきた首相も、「徹底抗戦」をのむしかなかった。

 ただ、小沢氏といえども、強気一方ではない。昨年暮れ、テレビ番組で首相就任への意欲を問われた小沢氏は「(求めがあれば)それを拒む必要はない」と答えていた。だが、今月12日の会見では「皆さんから毎日批判を受けている身ですから、総理になる資格はありません」。

 浮くも沈むも小沢氏と鳩山政権が「一蓮托生(いちれんたくしょう)」で検察と対決する。ある閣僚は「政権も検察も互いに譲ることのできないチキンレースに入った」。副幹事長のひとりは「小沢がこけたら、民主党もこける。鳩山政権もこける。そんな小沢に誰も何も言えないのかと、党の体質が問われる」と漏らした。」



(3)イ 鳩山由紀夫首相も小沢氏に「戦ってください」と伝え、支持する考えを表明したことから、昨年3月の西松建設の違法献金事件に端を発する一連の問題は、鳩山政権全体と検察庁の全面戦争、民主主義の維持か特高警察の復活か、を巡る権力闘争に発展したことが明確になりました。

小沢氏の対決姿勢について、法務省幹部は「検察はそうした反応も織り込み済みなのだろう。粛々と捜査するだろうし、それを見守るしかない」と語ったようですが、検察庁は、小沢氏との対決を超えて、現政権である内閣との全面戦争となることを予想した上で、敗北した場合の覚悟を十分に判った上で逮捕したのでしょうか?

国会での与党を形成し、日本で最も強力な権限を有する内閣との全面戦争ですから、もし検察庁が敗北した場合(=政治資金規正法以外の容疑を立件・有罪にできなかった場合)、検察に対して大粛清が行われることが必至です。

検察幹部の更迭はもちろん、公正な捜査の実現のため検察組織に対する監視機構の創設、大企業への天下りの規制、天下り先の企業への締め付け、公正な裁判の実現のため判検交流(裁判所と法務省の人事交流)の禁止、取調べの全過程の全面可視化、法務省及び検察庁への予算の大幅削減、「検察リーク」を防止するために検察官・検察事務官の守秘義務違反の重罰化などがなされることは当然です。検事を辞めた者の弁護士登録を禁止したり、ロースクールへの就職の禁止をも行うのも一案でしょう。民主党政権は、公正な捜査・公正な裁判を実現するため、検察庁に対して、こうした断固たる大粛清を行うべきです。


 ロ 第45回衆議院選挙において、日本の憲政史上初めての政権選択選挙というものを行って、日本国民は、勇気を持って政権交代を選んだのです「民主党圧勝308議席、政権交代が実現!」(2009/08/31 [Mon] 23:59:40)

国民が選んだ民主党政権と検察との全面戦争に突入した以上、民主党政権が敗北することは、国民としても覚悟が求められることになります。検察の意図通りに民主党政権が倒れることは、結果的には、自民党政治に戻ることになるからです。

自民党政治の下では、ホームレスになることが現実味を持って語られる格差社会が顕在化し、2代続けて1年で政権を放り投げ、統治機能の喪失さえ指摘される事態となりました。自民党政治の下では、民主党への数倍にもわたる巨額の政治献金が自民党へわたり、その巨額な政治献金によって国家政策が左右され、多くの腐敗と利権にまみれていました。そして、官僚主導の政治であったため巨額の無駄遣いを尽くす官僚に国家が蝕まれていたのです。民主党政権が倒れることは、こうした腐敗と利権にまみれた自民党政治に戻ってしまうのです。

自民党政治の下で不当な利益を得ていた一部の者にとっては、自民党政治に戻ることは喝采すべきことでしょう。官僚によるリークを垂れ流すことで足りた報道機関としても、自民党政治に戻ることは喜ばしいことといえます。ですから、報道機関が小沢氏批判・民主党批判に躍起になるのも仕方がない面もあるといえます。長く政治活動を行ってきた小沢一郎氏が、清廉潔白とは言いがたい面もあることは確かなのでしょう。

しかし、不当な利益とは無関係な多くの市民は、自民党政権と民主党政権とどちらが望ましいのでしょうか? 平成21年8月31日に政権交代を選んだのは、多くの国民が腐敗と利権にまみれた自民党政治から脱却し、「日本に議会制民主主義や、政権交代可能な、本当の民主主義が定着すること」を望んだからだったはずです。

鳩山政権と検察庁との全面戦争に突入した以上、国民はどちらに味方をするのか選択をしなければなりません。有権者として自ら選んだ鳩山政権を支持して、議会制民主主義を定着させる道を選ぶのか、民意を代弁しない検察庁に味方をして、腐敗と利権にまみれた自民党政治に戻すのか――

憲法12条は、「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。」と規定しています。最後には、憲法の守り手となるのは、私たち国民自身なのです。憲法が保障している議会制民主主義が蔑ろにされようとしている状況において、民意を反映した政権与党及び政府を転覆させようとしている捜査機関の暴走を止めるべく、今こそ私たち国民は、その憲法を守る意思を示すときであるように思います。


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 小沢・民主党幹事長の「政治資金規制法違反」問題に関わって、取り調べを進めている東京地検を筆頭に「検察当局」に対して、「行き過ぎで...
2010/01/24(日) 21:50:13 | Ali della liberta (in Stadio)
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