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2009/10/03 [Sat] 23:59:20 » E d i t
自民党は平成21年9月28日午後の両院議員総会で、第24代総裁に谷垣禎一元財務相(64)を選出しました。国会議員票(199票)と党員投票による地方票(300票)で争われた選挙の結果、谷垣氏は6割に当たる計300票を獲得しています。河野太郎元法務副大臣(46)は144票で2位、西村康稔前外務政務官(46)は54票で3位であって、無効票は1票でした。

谷垣禎一総裁は9月29日午後、幹事長に大島理森元農相(63)、政調会長に石破茂前農相(52)、総務会長に田野瀬良太郎元財務副大臣(65)を起用する三役人事を決め、国対委員長には、川崎二郎元厚生労働相(61)が就任しました。


1.報道記事を幾つか。

(1) 朝日新聞平成21年9月29日付朝刊1面(14版)

自民総裁に谷垣氏  議員・地方票6割獲得2009年9月28日22時54分

 自民党は28日、両院議員総会を開き、谷垣禎一元財務相(64)を麻生太郎氏の後継総裁(第24代)に選出した。国会議員票(199票)と党員投票に基づく地方票(300票)のうち、谷垣氏が計300票を獲得した。森喜朗元首相ら重鎮を排除して党改革を進めるかが争点だったが、党内結束を優先し、緩やかな改革をめざすことになった。党員票の投票率は46.65%。今回と同様の方法で実施された06年の61.45%を大きく下回った。

 谷垣氏の任期は12年9月末まで。投票総数499票のうち有効投票総数は498票。谷垣氏は地方票180票、国会議員票120票で各6割を獲得し、圧勝した。河野太郎元法務副大臣(46)は地方票で2位につける計109票を集めたが、国会議員票が35票と苦戦。西村康稔前外務政務官(46)は国会議員票が43票で2位だったが、地方票は11票にとどまった。

 谷垣氏は29日に新執行部を発足させたい考えだ。党の浮沈をかけた来夏の参院選を指揮する幹事長人事が焦点になる。石破茂前農林水産相や園田博之政調会長代理、石原伸晃幹事長代理のほか、舛添要一前厚生労働相や林芳正前経済財政相ら参院議員の名前も挙がっている。

 谷垣氏は就任後の記者会見で「『みんなでやろうぜ』と結束して元気に進んでいくことが必要だ」と語り、挙党一致で党再建に臨む考えを強調。総裁選で争った河野氏と西村氏については「活躍の場を当然作っていくべきだ」と登用する考えを示した。

 さらに、政権奪回に向けて有識者らで作る「政権構想会議」の設置を表明。党の政務調査会と国会対策委員会を一体化して「シャドーキャビネット(影の内閣)」を設け、各委員会の中心メンバーと兼務させることで組織をスリム化する考えも明らかにした。

 総裁選の争点だった派閥については「まだ自民党は中選挙区時代の慣行から完全に脱していない」と述べ、派閥が担ってきた候補者発掘や新人教育の役割を党が担うべきだとの考えを示した。しかし、派閥解消の具体策については「本来の意義が薄まっていく」と語るにとどまった。

 民主党政権については「大きな政府を志向されれば、それに伴う負担がある」「これを続ければ財政破壊にもなりかねない」と批判し、対決姿勢を明らかにした。」



(2) 朝日新聞平成21年9月29日付朝刊2面(14版)

谷垣自民 危うい絆

 自民党は再建のリーダーに「全員野球」を唱えた谷垣禎一氏を選んだ。しかし、森喜朗元首相らの退場を迫った河野太郎氏が党員投票で検討し、世代交代の泥仕合は尾を引きそう。「重鎮も若手も、みんなでやろうぜ」。谷垣氏のめざす「全員野球」は前途多難だ。

◆世代対立 なお火種  河野氏、党員投票で健闘

 「党員票で勝ちたいと思っていたので、今回は完敗でございます」。異端児にしては淡々とした敗戦の弁だった。

 河野氏がこの総裁選で最も力説したのは、古い自民党を象徴する森氏や青木幹雄前参院議員会長らを「排除」することだった。ベテラン勢に続いて、石破茂前農水相や石原伸晃幹事長代理ら次世代の総裁候補も谷垣氏に雪崩を打つ中、河野氏は国会議員票は当てにせず、森氏ら重鎮を「腐ったリンゴ」と酷評。「残すべき自民党と、切り捨てる自民党を明確に仕分けることが、この総裁選の大きな役割だ」として、「重鎮支配」を争点に仕立てて党員票を獲得する作戦に出た。

 「世論調査で総裁にふさわしいのは河野太郎が一番。河野太郎は自民党の真ん中にいる」と、自分の名前をフルネームで連呼して国会議員より世論に訴える闘い方は、一昔前の小泉純一郎氏をほうふつさせた。「小泉改革の方向性は間違っていない」とも言い切り、政策面でも谷垣氏との違いを鮮明にした。

 敵味方を峻別(しゅんべつ)する河野氏の手法に加え、派閥主導に批判的な菅義偉選挙対策副委員長や中川秀直元幹事長らが支援に回ったこともベテラン勢の警戒感を招き、議員票では無名の西村康稔氏にも及ばなかった。一方、地方遊説ではいちばん声援を集めて「突っ走れ」「党を立て直して」とのエールも飛んだ。党員投票での得票は3分の1を超えて「重鎮批判」は一定の支持を得た。

 「完敗」を認めた河野氏の言葉とは裏腹に、「重鎮批判」のお墨付きを得た河野陣営のエネルギーは鎮まりそうになく、今後の火種として党内に残る。

 「国会議員票は予測した中で良いほうだった。大善戦した」。世代交代による主導権確保を狙う菅氏はそう総括し、丸山和也参院議員は「谷垣さんは温厚で人柄はいいが、党改革をやれるのか疑問だ」と指摘。義家弘介参院議員は「一穴あいた。長老支配は続きませんよ」と語った。

◆抑えきれない派閥批判

 河野氏に引退を迫られた森氏も黙っていなかった。

 「落選しても党は助けてくれない。仲間のよりどころが派閥じゃないか」。森氏は総裁選終盤の24日、町村派の会合で「派閥のありがたさ」を切々と説いた。

 森氏は01年に首相を退いてからも、政策決定や人事に影響力を振るってきた。力の源泉は事実上のオーナーを務める最大派閥・町村派。派閥政治を全否定する河野陣営に、町村派から山本一太参院議員ら中堅・若手が加わり、見逃すわけにはいかなかった。

 「河野太郎さんは父親の作ったグループ(派閥)の中にいて一番世襲の恩恵を受けた人だ。自分がどうやって当選してきたかは隠して、言いたい放題だ」。森氏は朝日新聞のインタビューでも河野氏への不快感を露骨に示した。

 町村派に所属していた西村氏が告示日の朝に出馬表明したのも、町村派による「若手分断策」と言われた。西村氏の推薦人の半数が町村派。河野氏とは対照的にベテランの覚えが良く、森氏らに出馬の根回しに走ったこともそうした見方を広げた。

 西村氏は実際、世代交代を訴えつつ「私は世襲でも裕福な生まれでもない」と強調。河野氏が呼びかける「2、3位連合」も拒み、「執行部に起用されるなら河野氏ではなく西村氏」との見方が広がった。党員票は11票だったが、議員票では河野氏を上回った。

 「今回の河野太郎をみてよくわかりました」。ベテラン議員の一人は中堅議員からこう言われ、「河野氏のようなことをするとどうなるか、反面教師になった」と受け止めた。「河野包囲網」は永田町では確かに効果があった。

 しかし、河野氏に共感した党員票3分の1は無視できない。町村派でも「派閥のメリットはもうない」(若手)と言われ、河野氏の得票以上に「重鎮批判」のすそ野は広がる。派閥会長の一人は「あれだけ人の悪口を言った人を処遇する必要はない」と河野氏を切り捨てる一方、こう漏らした。「党員票をあれだけ取ったのは、少し意外だった」

◆対民主 見えぬ軸

 「みんなでやろうぜ」。議員票、党員票ともに6割の支持を集めた谷垣氏は当選直後のあいさつで、党所属国会議員に向かっておなかの底から声を張り上げた。なのに、会場の拍手はまばらだった。

 谷垣氏が最も気に入っている言葉は『絆(きずな)』だ。だが、河野氏がパンドラの箱をあけた「重鎮VS.若手」の感情的対立は収まりそうにない。河野氏の処遇は最初の鬼門だ。要職に抜擢(ばってき)すれば過激な言動で森氏ら重鎮の面目をつぶされる恐れがあり、起用しなければ「全員野球」の公約に反してしまう。

 もっと深刻なのは、鳩山民主党に対抗して谷垣自民党が掲げる「旗」がはっきりしないことだ。

 「国が税金を吸い上げ再配分する民主党に対し、自民党は小さい政府で経済成長を目指す旗を立てるべきだ。来夏の参院選で負けても、早晩大きな政府ではダメだということになれば、自民党に任せようとなる」

 河野氏が総裁選で訴えた民主党との対立軸はわかりやすかった。これに対し、谷垣氏が示した対立軸は、どこかまどろっこしい。

 「自民党は『自助』の気持ちの上に、共同体の『共助』の気持ちを大事にして、それで及ばない場合に政治が出て『公助』を積み上げる考え方だ。民主党は大きな社会福祉を目指している」

 谷垣氏は消費増税論者で知られ、06年総裁選では「消費税率10%」を主張。今回も河野氏の小さな政府を「無理がある」と批判したが、自らは「大きな政府」とも一線を画し、「中くらいの政府」を唱えた。

 小泉改革を強く支持した小さな政府派と、消費増税を目指す大きな政府派が混在する自民党の構図は、野党転落後も変わりない。

 「平凡な男でセールスポイントはあまりないが、我慢強いこと」。谷垣氏は就任会見でそう語った。「我慢」の指導力で党内をまとめあげ、民主党と対抗する党の針路を示せるのか。10月の参院補選、そして来夏の参院選まで、残された時間は多くない。」




(3) 朝日新聞平成21年9月29日付朝刊38面(14版)

谷垣新総裁「保守」を強調 学者「何を守るの」「内向き発想」

 「保守政党としての大道を歩んでいく」。自民党の新総裁に選ばれた谷垣禎一氏は28日、党の再生に向けて「保守」という言葉を強調した。新総裁がこだわる保守とは何なのか。 (福井悠介、河野正樹)

◆学者「何を守るの」「内向き発想」

 「保守主義の原点に立って家族や地域のきずな、国を愛する心を大事にすると申し上げた」。28日の就任会見で、新総裁の勝因を聞かれた谷垣氏はこう答えた。民主党との違いについても「保守政党としての哲学、人間観に立って政策を進める」と「保守」をアピールする考えを示した。

 党内でも「保守」がもてはやされている。党再生会議は17日の提言で、「立党精神の原点に立ち返り保守政党としてイチから出直す」とまず最初に強調。「保守政治こそがわが党の原点」(青年部・青年局)、「保守政党としての自民党再生」(女性局)といったアピールも相次いだ。

 だが、4日の全国幹事長会議では「(有権者が)保守と革新という枠組みで選ぶことが無くなった。民主党は保守か革新か分からない」と、地方から疑問の声もあがった。

 著書に「『保守』の終わり」がある東京大の御厨(みくりや)貴教授(日本政治史)は「家族のきずなを守るといったことは当たり前のことで、政党が守るべきものではない」と話す。「自民党が何を守るのかを探すべき時なのに、守るべきものが分からないまま『保守』という言葉を使った。長老ばかりが居残り、とりあえずの団結を保ったのだろう」

 小泉政権の頃から、自民党の言う保守が何を指すのか分からなくなったと作家の雨宮処凛(かりん)さんは言う。「今の貧困のなかで、外国人排斥など過激な形にならなければいいが」とも懸念する。

 北海道大の山口二郎教授(政治学)は「この状況でも自民党を支持している人たちをつなぎとめようという内向きの発想」と突き放す一方で、「保守とは何なのか、この際、大いに議論したらいいのでは」と話した」




2.自民党は、先の衆議院選挙で大敗し政権の座を失い、少なくとも4年間は政権を獲得することはないのですから、4年間は野党の役割を担うことになります。自民党、自民党総裁の「仕事の内容もまったく変わる」わけです。

 「野党・自民党の総裁 どう変わるの?

◆政策作りは役所に頼れない。党務も増えそうだ

 アウルさん 自民党の新総裁に谷垣禎一元財務相が選ばれたわね。与党の時の総裁とはどう違うのかしら。

  通常「総裁=首相」だった与党時代とは違って、首相官邸に新総裁の居場所はない。これからは党本部の総裁室に陣取り、党再生に取り組む。首相には主要官庁出身の秘書官がつき、政府の情報が集中するけど、もう役所には頼れない。政策は自前で作るしかないね。麻生太郎前首相時代までは大勢いた警護官(SP)も1人か2人に減りそうだし、党本部を訪れる官僚や経済人も減って、民主党政権に比べて報道される機会も少なくなるかもしれない。
 
 仕事の内容もまったく変わるのかしら。

これまで総裁は首相官邸で国政を指揮し、選挙や国会、党運営などの「党務」は基本的にナンバー2の幹事長に任せてきた。谷垣さんは総裁選中に「党に総裁スタッフがあまりいない」として総裁を支えるチームを作る考えを示したし、「野党になると総裁と幹事長の役割と権限をどうするか」と党務を主導することにも意欲的だ。来夏の参院選に向けて来年3月までに全国47都道府県を回り、地方の声を直接聞くみたいだよ。

 過去にも野党の自民党総裁はいたんでしょ。

 93年に下野した後に就任した河野洋平前衆院議長が唯一の「野党総裁」。自民党は1年弱で自社さ政権を誕生させて与党に返り咲いたけど、社会党の村山富市さんが首相になり、河野氏は結局、首相になれずに終わったんだ。

 河野総裁時代は、どうだったの?

 河野総裁は「これまで中央省庁を通した情報しか入らなかったが、野党になれば産地直送の情報が入る」と地方重視の姿勢を表明し、「派閥解消」も大きなテーマになった。でも、どちらも十分な変化が生まれる前に、幹事長だった森喜朗元首相や野中広務元幹事長らの政界工作が成功して与党に復帰した。

 今回の総裁選でも「地方重視」や「脱派閥」が叫ばれたけれど、また政界工作を狙うつもりかしら。

 いや、どうかな。8党派の連立政権だった93年と、民主党が単独で衆院過半数を握る今回は違う。次の総裁選で政権奪還するため、腰を据えて党再生に取り組むしかないと思うよ。 (岩尾真宏) <2009・9・29>」(朝日新聞平成21年9月29日付朝刊2面(14版)「ニュースがわからん!」)


自民党は、野党の役割に相応しい人物を、また、有権者の信任を得るような自民党に変えることができる総裁を選ぶ必要があったのです。

しかし、森喜朗元首相らの退場を迫り、自民党の変化を求めた河野太郎氏を否定し、古い自民党を象徴する森氏や青木幹雄前参院議員会長らの信認厚いを谷垣禎一氏を選んだのです。安倍氏、福田氏、麻生氏と最悪の総裁を選び続けた「自民党の伝統」は、この期に及んでもまだまだ続けるつもりのようです。

(1) 1ヵ月もかけて、自民党を変える気がない人物を総裁に選んでいる間に、鳩山内閣は、次々と政権公約に掲げた約束を実現すべく、一斉に動いているのです。「官僚による記者会見の禁止」や温室効果ガス25%削減を表明し、9月28日には官僚の肩たたき禁止と独立行政法人の理事職などへの天下り禁止を発表しています。自民党では口にしながらも全く実行していなかった天下り禁止を早速実行に移しているのです。

国交相は、ダム建設問題については八ッ場ダム建築中止をすぐに表明し、川辺川ダムも含め、建設中または計画段階の全国143カ所のダム事業を見直す考えを示し、JAL再建の「タスクフォース」を立ち上げ、外相は、核持ち込みをめぐる両政府間の密約の調査を命じています。

厚生労働相は、障害者が福祉サービスを利用する際に原則1割の自己負担を課す障害者自立支援法の廃止を明言し、障害者のサービス利用に原則1割の自己負担を課す障害者自立支援法をめぐる違憲訴訟で9月24日、広島地裁での口頭弁論の際、被告の国側は全面的に争う姿勢を転換し、制度見直しや訴訟のあり方の検討のため、約3カ月間の猶予を求めているのです。

自公政権時代の政治は、官僚任せの政治であったためか国民に不利益を及ぼす制度を平気で実現し、改善もなかなかしませんでした。ところが、政治主導を表明する鳩山内閣に代わると、次々と政経公約を実現しようと動いているのです。政権公約に掲げた項目を実現しているのですから、本来、少しも騒ぐことではないのですが、報道機関は大騒ぎなのです。国民も、自公政権時代は「自民や公明が掲げる公約はウソばかり」と諦めていたのですが、民主党に政権交代すると、「ここまで内閣は精力的に動けるものなのか」と、新鮮さを感じているはずです。

国民のために精力的に活動している、今の民主党を中心とした現政権を見ていて、官僚のメモを読むだけの大臣ばかりの自民党に、政権を再び任せると思う奇特な人物はどれほどいるのだろうと、思うほどです。



(2) 自民党は、なぜ、谷垣禎一氏を自民党の総裁に選んだのか不思議でなりません。民主党と対決することになる自民党にとって、谷垣氏の対立軸は少しも明確なものでないからです。

 「深刻なのは、鳩山民主党に対抗して谷垣自民党が掲げる「旗」がはっきりしないことだ。

 「国が税金を吸い上げ再配分する民主党に対し、自民党は小さい政府で経済成長を目指す旗を立てるべきだ。来夏の参院選で負けても、早晩大きな政府ではダメだということになれば、自民党に任せようとなる」

 河野氏が総裁選で訴えた民主党との対立軸はわかりやすかった。これに対し、谷垣氏が示した対立軸は、どこかまどろっこしい。

 「自民党は『自助』の気持ちの上に、共同体の『共助』の気持ちを大事にして、それで及ばない場合に政治が出て『公助』を積み上げる考え方だ。民主党は大きな社会福祉を目指している」


 谷垣氏は消費増税論者で知られ、06年総裁選では「消費税率10%」を主張。今回も河野氏の小さな政府を「無理がある」と批判したが、自らは「大きな政府」とも一線を画し、「中くらいの政府」を唱えた。

 小泉改革を強く支持した小さな政府派と、消費増税を目指す大きな政府派が混在する自民党の構図は、野党転落後も変わりない。

 「平凡な男でセールスポイントはあまりないが、我慢強いこと」。谷垣氏は就任会見でそう語った。「我慢」の指導力で党内をまとめあげ、民主党と対抗する党の針路を示せるのか。10月の参院補選、そして来夏の参院選まで、残された時間は多くない。」


小泉改革を肯定するのか否定するのかどっちなのか、「中くらいの政府」とは何なのか――。谷垣氏が示す対立軸は、「まどろっこしい」もの、はっきりいえば、まるで訳の分からないものですから、こんな対立軸では自民党を選ぶ国民が多数を占めるわけがありません。

谷垣禎一総裁は、幹事長に大島理森元農相(63)、政調会長に石破茂前農相(52)、総務会長に田野瀬良太郎元財務副大臣(65)を起用する三役人事を決めています。これは、大島理森氏は、麻生側近として解散日程をアドバイスするなど、自民党大敗の要因の1つをつくった人物なのに、幹事長に昇格しています。また、田野瀬良太郎氏は、全くの無名ですが総裁選で谷垣氏の責任者を務めた盟友の一人であることから、みごと総務会長の地位を得ることができたのです。案の定、河野太郎氏は、党三役に就任できず、「全員野球」を掲げながら若手の起用はなく、派閥への配慮・お友達人事・論功行賞人事となっています。安倍氏、福田氏、麻生氏での失敗を生かすことなく、またしても同じ失敗人事を繰り返すのです。

自民党は、過去の失敗を反省することなく失敗を繰り返す旧日本軍のようです。日本国民を強引に破滅の道に引きずっていた旧日本軍のような自民党に、二度と政権を委ねるべきではありません。



(3) 俳優の愛川欽也さんは、自民党総裁について次のように語っています。

 イ:東京新聞平成21年10月1日付朝刊15面「言いたい放談」

自民党は大丈夫だろうか――愛川欽也

 自民党は再生できるだろうか。まず自民党が衆院選でなぜこんなに大敗をしたのかと考えてほしい。国民の大半が今までの自公政権の長い歴史の中から目を覚ましたのだ。国民は今までの政治にあきらめかけていた。年金問題しかり、高級官僚の天下り、政官財の癒着、そこから生まれた公共事業等々、これらの税金の無駄遣いをやめさせようと、やっと国民が目を覚まして政権交代を選んだのだと思う。名渡山内閣が生まれてまだ1ヵ月も経(た)たないというのに、次から次へと今までの自民党政治の中からやりたい放題にやってきた50年の闇が明るみに出ているのだ。

 こんな政治の大掃除をしようという時に、自民党が真摯に大反省の上に立ち情報公開を中心に民主党を上回るような大転換ができれば、日本でも二大政党時代が生まれるかもしれない。しかし、自民党総裁選での立候補者の話を聞いていると、国民に向けての反省の言葉が聞かれない。とにかく政権を奪還するというが、冷戦時代がとうに終わっているのに保守の本流とか言っていて、自民党は変わっていないな、とため息が出る。

 さらにテレビで評論家さんたちが、自民党が負けたのは地方組織が崩壊したからだとか、自民党に大物政治家がいなくなったからだとか話しているのを聞くと情けなくなる。自民党は大丈夫だろうか。 (俳優・作家)」



 ロ:自民党再生会議は9月17日の提言で、「立党精神の原点に立ち返り保守政党としてイチから出直す」とまず最初に強調していたように、自民党内では、「保守」がもてはやされているようです。

しかし、9月4日の全国幹事長会議では「(有権者が)保守と革新という枠組みで選ぶことが無くなった。民主党は保守か革新か分からない」と、地方から疑問の声もあがっていたのです。有権者は、保守か革新かで投票する政党を選んだわけではなく、民主党は保守か革新かどちらかといえば「保守」なのですから、9月4日の全国幹事長会議での声は真っ当なものなのです。

自民党はなぜ、有権者が気に留めてもない「保守か革新か」について、「自民党は保守、保守」と言い募るのでしょうか? 「とにかく政権を奪還するというが、冷戦時代がとうに終わっているのに保守の本流とか言っていて、自民党は変わっていないな、とため息が出る」(愛川欽也さんのコラム)という意見には、多くの市民が共感するはずです。

作家の雨宮処凛(かりん)さんは「今の貧困のなかで、外国人排斥など過激な形にならなければいいが」とも懸念しています。衆議院選挙の際には、公示後も首相ら幹部は自党の政策アピールもそこそこに、民主党批判ばかりを繰り返し、選挙時に配られた民主党を中傷するパンフレットを配り、安倍晋三氏などはナショナリズムを意識した主張を繰り返していました。こうした事実からすると、雨宮処凛さんの懸念もあり得ることです。もし、そうした極右のような主張が強く出てくるようになれば、ますます自民党の支持者が減っていくでしょう。


 ハ:現政権の動きと官僚任せで天下りし放題だった自公政治を比較して、有権者の多数がすぐに、旧日本軍のように失敗に学ぶことがない谷垣・自民党へ政権交代させるほど愚かだとは思えません。現政権の動きは、自民党単独政権、自公明連立政権時代の失敗の後始末ばかりなのですから。

民主党の小沢幹事長は9月30日、静岡市内で記者会見し、参院静岡選挙区補欠選挙(8日告示、25日投開票)に党が擁立する医療法人理事長土田博和氏(59)(御殿場市)の勝利を目指して全力を挙げる考えを示しています。また、来年夏の参院選で改選定数2以上の選挙区では原則として複数候補を擁立し、単独過半数を目指す考えをも示しています。このように、民主党は、足踏みしている自民党と異なり、選挙に勝利するために、着々と準備を進めています。

これに対し、自民党は、神奈川では調整を一任された菅義偉県連会長が擁立作業を続けている段階で、あり、静岡も候補絞り込みの見通しがつかない状態です(東京新聞2009年9月14日朝刊)。そして、自公政権時代は、補選では自民党候補を公明党が推薦し、共闘するのが基本でした。しかし、頼みにしてきた公明党は今のところ「今は白紙で考えている」(山口那津男代表)との立場ですから、自民党にとって、非常に厳しい状態なのです。

こうなってくると、参議院選挙補選で、自民党候補者は落選し、来夏の参議院選挙でも自民党は大敗することが確実です。破滅の道を突き進む自民党が消えてなくなる日は、遠くないようです。

テーマ:政治・時事問題 - ジャンル:政治・経済

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