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2009/07/26 [Sun] 23:59:41 » E d i t
民主党の小沢一郎代表代行は平成21年7月24日午後、都内で記者会見し、衆院選で検討していた東京12区への「国替え」を見送り、同区に同党参院議員の青木愛氏(43)を擁立すると発表しました。

青木氏は、テレビ番組のリポーターなどを経て、小沢氏の勉強会に参加したのを機に政治家を志望し、03年総選挙に衆院千葉12区で落選し、比例南関東ブロックで復活当選し、05年総選挙で落選後、小沢氏の秘書を勤め、07年参院選の比例区に立候補して当選を果たしています。

東京12区では、青木愛・参院議員(43)・民新、太田昭宏・党代表(63)・公前、池内沙織・[元]団体役員(26)・共新、饗庭直道・幸福党役員(42)・諸新が立候補を予定しています。このように、公明党の太田代表が立候補を予定しているため、青木氏は直接対決する候補者ということになります。

太田氏は7月24日、「大阪市内で『(青木氏を)十分に知らない』」(東京新聞7月25日付)と答えていますが、テレビ朝日の人気テレビ番組だった「トゥナイト2」の女性リポーターを務めた経験から知名度があります。

「■元リポーター 現・参院議員

 民主党は24日、衆院東京12区(北区と足立区の一部)に青木愛参院議員(43)の擁立を発表した。青木氏と小沢代表代行が同日、東京都北区で記者会見して明らかにした。また、衆院兵庫8区からの立候補を決めた新党日本の田中康夫代表の推薦を決めた。青木氏は03年衆院選で千葉12区から立候補し、比例区で復活当選。05年衆院選で落選後、07年の参院選比例区で当選した。テレビ番組のリポーターを務めた経験がある。」(朝日新聞平成21年7月25日付朝刊2面)




1.報道記事を幾つか。

(1) 東京新聞平成21年7月25日付朝刊1面

小沢氏、国替えせず 民主 東京12区は青木愛氏
2009年7月25日 朝刊

 民主党の小沢一郎代表代行は二十四日、東京都北区で記者会見し、衆院東京12区(北区、足立区西部)への自身の国替えを見送り、同党の青木愛参院議員(43)=比例代表=を公認候補として擁立すると発表した。小沢氏は地元の衆院岩手4区から出馬する見通し。東京12区は公明党の太田昭宏代表が立候補を予定しており、小沢氏の動向が注目されていた。

 小沢氏は「私自身が出馬を検討したが、諸般の状況があり、私に代わり必ず勝利できる候補者を探した。全国の選挙情勢を考えた結果だ」と説明した。

 人選について「最初から彼女で、という思いはなかったが、勝てる候補として出馬をお願いした」とし、衆院選後の公明党との連携の可能性については「考えていない」と述べた。

 記者会見に同席した青木氏は、今月十七日に出馬要請を受けたことを明かし、「政権交代を実現するには、この時しかないと判断し、役に立てればと決意した」と語った。

 一方、太田氏は二十四日、大阪市内で「(青木氏を)十分に知らないが、いずれにしても厳しい選挙だ。勝利に向けてより一層力を注ぎたい」と記者団に語った。

 青木氏は衆院選公示に伴い参院議員を自動失職する見通し。二〇〇七年参院選の比例代表名簿に従って広野允士元参院議員(66)が繰り上げ当選する。」



(2) 朝日新聞平成21年7月25日付朝刊2面「きょうがわかる」

民主・公明 首都決戦

■東京12区太田代表VS.小沢チルドレン・青木氏

 総選挙で注目される民主党と公明党との対立区の構図がやっと定まった。焦点だった東京12区で、小沢一郎代表代行が自らの「国替え」を見送って公明党の党首にぶつけたのは、小沢チルドレンの女性参院議員。政権交代をにらむ「民公対決」は、総選挙後の政界地図にも影響を及ぼしそうだ。

■「自公分断」透ける狙い

 東で小沢氏、西で鳩山代表――。24日午後3時。公明党幹部と対決する立候補予定者を、小沢、鳩山両氏が東西に分かれて同時に記者会見し、発表した。総選挙に向けたメッセージを示す演出だった。

 公明党の太田代表が立つ東京12区。自らの「国替え」を見送った小沢氏は、擁立を決めた青木愛参院議員と東京都北区で記者会見し、こうアピールした。「当初から私自身の出馬を検討していたが、諸般の状況の中で、私に代わる、しかも必ず勝利できる候補者を探していた」

 一方の鳩山氏。新党日本の田中康夫代表が、冬柴鉄三・公明党元幹事長の兵庫8区への出馬を表明する会見に同席するため、兵庫県尼崎市にいた。鳩山氏は「小沢代行が東京12区から出馬していれば、公明党との関係は相当、決定的なものになった。それ以上は申し上げません」。思わせぶりに語った。

 小沢氏の国替えは、民主党の地元区議らも期待していただけに、「民主対公明の戦いのカギは自民支持層。小沢氏なら公明嫌いの保守票を取り込めたのに」(区議)と落胆する声もある。民主党は12日の東京都議選で躍進したとはいえ、総選挙では保守層の切り崩しが不可欠。実際、商店街や町会役員ら自民支持層から「小沢さんなら元自民党だから考えが合う」との声が区議らには届いていたという。

 「国替え見送り」の意味について、小沢、鳩山両氏の口ぶりはあいまいだ。ただ、小沢は「将来、公明党と連携する可能性」を関係者に理由として挙げたという。土壇場で対決回避のメッセージを送る。そして公明党の自民党離れを促して「自公分断」を図る――。そんな狙いが透けてみえる。

 しかし、民主党は社民、国民新党両党との連立を想定し、両党との選挙協力を進めたうえで総選挙の審判を仰ぐ。長らく自民党と寄り添った公明党の民主党政権への参加は、簡単に答えが出る話ではない。

 しかも、できれば総選挙で単独過半数を確保したい民主党にとって、選挙戦の行方を象徴する選挙区で「民公対決」を捨てる選択はとりづらい。政権の安定的な継続を見据え、「12区は空白のまま選挙戦に突入してもいい」と公明党との関係に配慮する声も党内にあった中、あえてきわどいボールを投げ込んだ。

 青木氏はタレントとして活躍し、03年総選挙で比例南関東ブロックで復活当選して話題を呼んだ。小沢氏の秘書も務め、足で稼ぐ「小沢流」選挙もたたき込まれた秘蔵っ子だ。

 しかも青木、田中両氏とも無党派を引きつけやすいタイプ。注目を浴びて投票率が上がれば、創価学会の組織票頼みの公明党が相手だけに勝つ可能性が高まる。東京12区のある民主党区議は24日、青木氏擁立について、「無党派層にクリーンさをPRできる」と歓迎した。

 小沢氏は24日の会見で、あくまで強気だった。

 「太田さんがそんなに強い候補だとは思わない。彼女に体力、気力の許す限り歩けと頼んだ。確信を持っている。必ず勝てる」

■背水の党首 募る危機感

 「今までに増して、厳しい選挙情勢だ。相手を十分よく存じていないが、何としても勝ち抜かなくてはいけない」

 公明党の太田代表は24日、遊説先の大阪市で記者会見し、険しい表情を浮かべて決意を語った。

 小沢氏の東京12区への「国替え」が取りざたされ始めてから1年余。太田氏は、小沢氏の揺さぶり戦略と感じつつも、党首級との直接対決となれば、いやが応でも投票率がはね上がる可能性があるとみて、危機感を持っていた。

 一方、党内には「クリーンな太田と西松事件の小沢で戦えばいい」(高木陽介選対委員長)との主戦論もあった。鳩山氏の虚偽献金問題もあり、24日に発表した党のマニフェストもトップ項目は「政治改革」。旧新進党時代の小沢氏に振り回された苦い記憶もあり、「宿敵相手なら支持者も戦闘モードに突入しやすい。むしろ戦いやすい」(幹部)というわけだ。

 ところが、ふたをあけてみれば、ほぼノーマークの女性候補との対決に。幹部の一人は、青木氏の経歴を調べようと本をめくって顔写真を見るなり、「若い女性だな。参院議員だけど知らなかった」とぽつり。小沢氏なら西松事件を攻撃材料にできたが、「党首が目くじらを立てて女性をいじめている構図はイメージが悪い」(幹部)。創価学会幹部も「同じ土俵で戦えないタイプだ」と攻め手に戸惑う。

 与党への超逆風が吹く中、民主党に票が流れる現象は都議選で実証済みだ。また、都議選で自公の候補者が互いに争った傷もまだ癒えず、自民党との連携にも不安が残る。ある党幹部は「完全な落下傘候補だから、逆に組織が締まりやすい」と語る一方、「相手がどこまで票をとるかわからない。不気味さが消えない選挙になる」と漏らした。

 別の幹部は「07年参院選で『姫の虎退治』と注目された民主党の女性候補が自民党の参院幹事長を破った」と指摘し、「今、中身はないが、恐ろしい力を持っている『政権交代』という名のモンスターと戦っている。青木氏もいつモンスターに化けるかわからない」と警戒する。

 国替えをちらつかせながら最終的に見送った小沢氏の意図について、ある創価学会関係者は「太田代表との全面対決を避けたのは、将来の民主党と公明党の連携という選択肢を残したということではないか」とみるが、確たる証拠はなく、公明党、創価学会とも真意をいぶかる。

 「民主党の政策は毎日のように変わる。政策はぶれてはいけない」

 太田氏は24日朝、東京都北区の駅前で街頭演説に立ち、この日も民主党批判を展開した。「背水の陣」を強調するため、太田氏は前回に続き、あえて今回も比例区との重複立候補はしない方針だ。しかし、党内では「重複せずに選挙に臨むのは、政党の党首としてリスクが高すぎる」(幹部)との声も出ている。」


これらの記事を見ると、東京12区での民主党からの立候補について、小沢一郎代表代行でなく、青木愛参院議員が立候補した理由が幾つか示されています。


<1>理由:民主党は12日の東京都議選で躍進した結果、小沢氏でなくとも東京12区で当選する可能性が出てきたこと。

 「与党への超逆風が吹く中、民主党に票が流れる現象は都議選で実証済みだ。また、都議選で自公の候補者が互いに争った傷もまだ癒えず、自民党との連携にも不安が残る。ある党幹部は「完全な落下傘候補だから、逆に組織が締まりやすい」と語る一方、「相手がどこまで票をとるかわからない。不気味さが消えない選挙になる」と漏らした。
 別の幹部は「07年参院選で『姫の虎退治』と注目された民主党の女性候補が自民党の参院幹事長を破った」と指摘し、「今、中身はないが、恐ろしい力を持っている『政権交代』という名のモンスターと戦っている。青木氏もいつモンスターに化けるかわからない」と警戒する。」(朝日新聞平成21年7月25日付)

 「小沢氏は首都圏の戦いが政権交代のカギとみて、東京12区への「国替え」をちらつかせてきた。政権交代が困難な情勢になれば、このカードを切って劣勢を跳ね返すシナリオだった。太田氏との直接対決をにおわせることで、公明党を揺さぶる材料にした。
 そんな国替えカードをここで手放した理由は「代表辞任で意味が薄れた」(幹部)だけではない。12日の都議選圧勝で、新たなカンフル効果がなくても政権交代はできると確信したからだ。小沢氏は17日に会食した東京12区総支部内の地方議員に「自分でなくても勝てる」と語った。
 関係者によると、小沢氏は将来の公明党との連携も口にしたという。土壇場で公明党との決定的な対決を回避して公明党にメッセージを送ることで、自民党からの決別を促す狙いとみられる。 」(asahi.com(2009年7月21日20時6分)


小沢氏は首都圏の戦いが政権交代のカギとみて、東京12区への「国替え」をちらつかせてきたわけで、政党支持率で劣勢に立っているなど政権交代が困難な情勢であれば、このカードを切って劣勢を跳ね返すシナリオでした。「太田氏との直接対決をにおわせることで、公明党を揺さぶる材料にした」(朝日新聞)わけです。しかし、東京都議選圧勝で東京へのてこ入れの必要がなくなり、小沢氏が「国替え」する必要性が低くなり、別の人物で公明党へ楔を打っておくことにした、わけです。

どうやら「『背水の陣』を強調するため、太田氏は前回に続き、あえて今回も比例区との重複立候補はしない方針」(朝日新聞)とのようです。東京都議選で投票率があがったことからすると、衆議院選挙でも投票率があがることは確実であり、その多くは民主党へ投票することが想定できる以上、創価学会票しかない公明党では、太田氏は落選する可能性が大いにあることになります。


<2>理由:小沢氏が立候補しないという点で直接対決を避けたことで、公明党へ自民党離れを促し、衆議院選挙後の政権継続のうえで、公明党との協力を求める可能性を残すこと。

 「一方の鳩山氏。新党日本の田中康夫代表が、冬柴鉄三・公明党元幹事長の兵庫8区への出馬を表明する会見に同席するため、兵庫県尼崎市にいた。鳩山氏は「小沢代行が東京12区から出馬していれば、公明党との関係は相当、決定的なものになった。それ以上は申し上げません」。思わせぶりに語った。(中略)

 「国替え見送り」の意味について、小沢、鳩山両氏の口ぶりはあいまいだ。ただ、小沢は「将来、公明党と連携する可能性」を関係者に理由として挙げたという。土壇場で対決回避のメッセージを送る。そして公明党の自民党離れを促して「自公分断」を図る――。そんな狙いが透けてみえる。(中略)

 国替えをちらつかせながら最終的に見送った小沢氏の意図について、ある創価学会関係者は「太田代表との全面対決を避けたのは、将来の民主党と公明党の連携という選択肢を残したということではないか」とみるが、確たる証拠はなく、公明党、創価学会とも真意をいぶかる。」


政権交代確実である以上、民主党側としては、政権運営において自民党への配慮はするとしても、公明党は無視する可能性は十分にあります。公明党としては、選挙後に埋没しないようにしたい意識はあるはずで、今から公明党へ自民党離れを促すことには十分意義があることといえます。


<3>理由:青木氏であれば無党派層にクリーンさをPRできることで、公明党側の「クリーンな太田と西松事件の小沢」という戦略をかわすことができること。

 「「青木氏はタレントとして活躍し、03年総選挙で比例南関東ブロックで復活当選して話題を呼んだ。小沢氏の秘書も務め、足で稼ぐ「小沢流」選挙もたたき込まれた秘蔵っ子だ。
 しかも青木、田中両氏とも無党派を引きつけやすいタイプ。注目を浴びて投票率が上がれば、創価学会の組織票頼みの公明党が相手だけに勝つ可能性が高まる。東京12区のある民主党区議は24日、青木氏擁立について、「無党派層にクリーンさをPRできる」と歓迎した。
 小沢氏は24日の会見で、あくまで強気だった。
 「太田さんがそんなに強い候補だとは思わない。彼女に体力、気力の許す限り歩けと頼んだ。確信を持っている。必ず勝てる」(中略)
 党内には「クリーンな太田と西松事件の小沢で戦えばいい」(高木陽介選対委員長)との主戦論もあった。鳩山氏の虚偽献金問題もあり、24日に発表した党のマニフェストもトップ項目は「政治改革」。旧新進党時代の小沢氏に振り回された苦い記憶もあり、「宿敵相手なら支持者も戦闘モードに突入しやすい。むしろ戦いやすい」(幹部)というわけだ。
 ところが、ふたをあけてみれば、ほぼノーマークの女性候補との対決に。幹部の一人は、青木氏の経歴を調べようと本をめくって顔写真を見るなり、「若い女性だな。参院議員だけど知らなかった」とぽつり。小沢氏なら西松事件を攻撃材料にできたが、「党首が目くじらを立てて女性をいじめている構図はイメージが悪い」(幹部)。創価学会幹部も「同じ土俵で戦えないタイプだ」と攻め手に戸惑う。」


創価学会票しかない公明党では、太田氏が選挙区でいかにアピールしようとも創価学会会員以外の有権者を取り込むことができません。事実上選挙期間が40日間ほどある以上、地道な選挙活動を行うという小沢氏流の選挙活動を行うことが可能な青木氏であれば、無党派を引き込むことができます。

小沢氏が立候補者であれば西松事件を攻撃材料にできたのですが、それは青木氏に対しては通用しませんし、「党首が目くじらを立てて女性をいじめている構図はイメージが悪い」(幹部)のです。公明党側は、青木氏自体への攻め手を欠いたまま、選挙戦が経過していくことになる可能性が十分にあるわけです。


<4>理由:これらの記事には出ていませんが、与党の大物議員に対しては、積極的に女性立候補者を立てるという一貫した方針に基づくものであること。

 「小沢氏また姫作戦!東京12区に青木愛氏

 民主党は24日、衆院選で公明党の太田昭宏代表の地元・東京12区に、同党の青木愛参院議員=比例代表=を擁立した。自民党の福田康夫前首相の群馬4区には、元フジテレビ記者の三宅雪子氏を立てる方針を固めた。5月まで代表を務めていた選挙担当の小沢一郎代表代行が、与党大物の選挙区に女性候補を送り込む「姫作戦」をさらに展開した格好だ。

 小沢氏は24日午後、北区のJR王子駅近くで会見し、東京12区の候補者について「私自身が出馬を検討したが、諸般の状況があり、私に代わり必ず勝利できる候補者を探した」と説明。同席した青木氏を紹介し「やると決めたらとことんやり抜く性格。これまでの選挙戦を見て確信している」と強調した。

 青木氏は1965年、東京都墨田区生まれの43歳。テレビ朝日「トゥナイト2」のリポーターやシンガー・ソングライターとして活動し、千葉大大学院修了。小沢氏の政治フォーラムなどに参加し、03年11月の衆院選で初当選したが、05年の郵政選挙で落選。07年の参院選で政界に復帰した。落選中は小沢事務所の秘書も務めていた“小沢チルドレン”だ。

 小沢氏から出馬要請を受けたのは17日で、「“党のために、国のために頑張る気があるか”と聞かれ、迷うことなく“頑張ります”と答えた」と説明。「政権交代、民主党の政策を実現するにはこの時しかないと思い、私が役に立てるならと決意した」と述べた。

 小沢氏は「姫作戦」を次々と展開。福島2区には、06年の千葉7区補選で初当選した太田和美前衆院議員が国替えし、長崎2区では、9回連続当選の久間章生元防衛相の対抗馬に、元薬害肝炎訴訟九州原告団長の福田衣里子氏をぶつけた。

 小沢氏は「太田氏はそんなに強い候補とは思わない」と指摘。検討していた自身の12区出馬見送りは将来の公明党との連携の可能性を残すためとも指摘されているが、「(選挙後の連携は)考えていない」とした。自身の選挙区については「(決定は)もう少し先になるが、想像にお任せする」と述べ、岩手4区から引き続き立つ見通しだ。

 福田前首相の群馬4区に擁立を固めた三宅氏は、44歳でフジテレビの記者として小沢氏を取材した経験がある。27日にも正式に発表する。

 青木氏が出馬すれば参院議員自動失職となり、比例代表名簿に従って広野允士元参院議員(66)が繰り上げ当選する。

[ 2009年07月25日 ]」(スポーツニッポン平成21年7月25日付


小沢一郎代表代行は、与党大物の選挙区に女性候補を送り込む「姫作戦」を展開しています。今回は、青木愛氏を擁立したわけですが、これ以外にも、根本匠下内閣府副大臣(58)の「福島2区には、06年の千葉7区補選で初当選した太田和美前衆院議員が国替えし、長崎2区では、9回連続当選の久間章生元防衛相の対抗馬に、元薬害肝炎訴訟九州原告団長の福田衣里子氏をぶつけ」ています。さらに、「自民党の福田康夫前首相の群馬4区には、元フジテレビ記者の三宅雪子氏を立てる方針を固め」たようです。

それ以外にも、町村信孝元官房長官(64)の地元・北海道5区では、小林千代美前衆院議員(40)を、森喜朗元首相(72)の石川2区では、河村たかし衆議院議員の秘書であった田中美絵子氏(33)を、塩崎恭久元官房長官(58)の愛媛1区では、元アナウンサーの永江孝子氏(49)を、谷垣禎一元国土交通相(64)の京都5区では、元環境団体代表の小原舞(35)を、擁立しています。

4年前の郵政選挙でも、自民党側は刺客という形で女性候補者を多数送り込んでいました。ですから、今回、政権選択選挙において民主党が行っている「姫作戦」は、自民党側が演出した「刺客劇場」を逆手にとった作戦ともいえます。

ただし、郵政選挙で当選した「小泉チルドレン」は、一般常識を欠いている人物であるなど問題のある方が少なくなく、ほとんどが烏合の衆でしかなかったのですが、今回、民主党側の女性候補者は違うように思われます。例えば、太田和美前衆院議員や青木愛参院議員は選挙活動について十分に熟知していますし、福田衣里子氏は一般常識を備え、一定の見識を持った人物ですから。

国会議員に占める女性割合は、平成21年5月現在、衆議院は9.2%(44名)、参議院は18.2%(44名)にすぎません(平成21年版「男女共同参画白書」の「本編 第1部 第1章 政策・方針決定過程への女性の参画」より)。こうした極端な男女比率の現状においては、民主党の選挙戦略の一環であるとしても、真っ当な女性が国会議員として増えることは妥当なことといえるのです。




2.太田氏は24日朝、東京都北区の駅前で街頭演説に立ち、「民主党の政策は毎日のように変わる。政策はぶれてはいけない」などと民主党批判を展開しているようです。しかし、公明党は与党になってから、今までぶれていなかったのでしょうか?

(1) 朝日新聞平成21年7月26日付(日曜)朝刊6面「声」欄

公明は弱者の側に立てたのか――埼玉県・60代

 ようやく衆議院が解散された。麻生総理の反省と陳謝で始まった官邸での会見を拝見したが、民主党を意識して殊更に強調した政権担当能力の比較論は、まだ一度も政権を担当したことがない民主党にとって無理な話であろう。

 「政権交代」を期待する世の中の声は、政権を長い間、自公に託して来た結果を踏まえた上での声であることに、お気付きでないような発言には恐れ入るしかない。

 振り返れば、この自公政権で印象的だったことと言えば、公明党が常に「弱者の側に立つ政治を」と唱えながらも、極端な市場原理導入に同調して、多くの貧乏人とわずかな金持ちで構成される今日の社会の現出に貢献したことである。

 同党が、平和主義を強調しながら、自衛隊のイラク派遣や海賊対策の自衛艦海外出動にも結局、自民党と協調した姿は象徴的だった。政党とは、政権の座と政治信条とでは、いかにたやすく前者を選ぶものかということを思い知らされたような気がする。

 今回は、その自公政権が残したものを凝視した上で、次の政権政党を選択する、未曾有の重要な選挙なのである。」


公明党は、常に「弱者の側に立つ政治を」と唱えながらも、極端な市場原理導入に同調して、格差社会を拡大させ、また、平和主義を強調しながら、自衛隊のイラク派遣や海賊対策の自衛艦海外出動にも結局、自民党と協調したのです。このように、公明党の基本的な立場だったことと、まったく矛盾する行動をしておきながら、よくも「政策はぶれてはいけない」などと放言できるものです。

選挙前となるといつもやってくる創価学会の学会員に対しては、これらの矛盾をいつも問いただすのですが、困惑した表情で「(創価学会の立場と)公明党は別だから……」と苦しい返答してくれます。それを見ると、困っているんだろうなと推察してしまうのです。もう支持団体である創価学会の学会員は、自らの良心を尊重して、公明党を見限った方がいいのではないでしょうか。


(2) ところで、宗教法人「幸福の科学」を支持母体とする幸福実現党が、今回の衆議院選挙に多数立候補者を擁立しています。また、「幸福の科学」の大川隆法総裁(53)が7月22日、同党の総裁就任と衆議院選挙に東京比例区第1位での立候補を表明しています。

東京都議選でも立候補をしていましたが、泡沫候補に過ぎず、誰一人として当選しませんでした。おそらくは、誰一人として当選しないとは思いますが、こうした宗教団体を支持母体とする政党を見ると、どうしてもオウム真理教を思い出してしまいます。

オウム真理教も、1990年の衆議院議員選挙の際、真理党という政党を結成し、オウム真理教の教祖・麻原彰晃(松本智津夫)が、党首となり、麻原氏や教団幹部ら25名を擁立しました。もちろん、全員落選したのですが、この落選によって、麻原氏は武力による権力奪取の必要性を感じ、その後の教団がより一層凶暴化した原因になったと言われています(真理党:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)。

「オウム真理教」と同じ経過をたどるとは限らないですし、同じ経過をたどって欲しくありません。ですが、「オウム真理教」という恐怖があり、オウム真理教の信者がサリンをまいたために無人となった駅を目の当たりにした立場としては、どうしても衆議院選挙後の「幸福の科学」の経過については、非常に危惧してしまうのです。

話を公明党に戻しますと、矢野絢也『「黒い手帖」裁判全記録」(講談社、2009年)を読むと、東京高裁平成21年3月17日判決が、「矢野絢也・元公明党委員長の自宅を突然訪れた元公明党議員が、公明党や創価学会という巨大組織の力をバックに手帖を強奪した」と認定した旨を触れています。この書籍を読むと、創価学会自体が危ない存在になっているとさえ思えるほどです。

公明党のこれまでの政党としての活動からすれば、真理党を同一視することはできないことは確かです。しかし、幸福実現党の選挙運動を見るたびに、真理党を思い出して恐怖感を感じてしまいますし、東京高裁平成21年3月17日判決を踏まえると、公明党にも心情的に危うい目を向けてしまいます。

オウム真理教といった危ない宗教団体が二度と政治活動に関心を向けることがないよう、宗教団体と直接結びついた政党に対しては、(法律で制限を加えることが望ましいのですが)有権者は投票しないように求めたいと思います。

テーマ:衆議院選挙 - ジャンル:政治・経済

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