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主に社会問題について法律的に考えてみる。など。
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2006/11/04 [Sat] 08:43:16 » E d i t
最近、このブログで紹介した「福岡中2男子自殺事件~教諭の言動が「いじめ発端」「耐震強度偽装問題:安晋会関連物件も偽装の疑い~「きっこのブログ」より」「You Tubeで「耐震偽装問題」を語る藤田東吾社長」についての続報を紹介したいと思います。


1.「毎日新聞のHP(2006年11月3日3時00分)(平成18年11月4日付朝刊27面)」

 「福岡いじめ自殺:事件後も別の生徒に繰り返す 同グループ

 中2男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した福岡県筑前町立三輪中で、この男子生徒をいじめていたとされるグループが事件後も別の生徒にいじめを繰り返していたことが分かった。学校側は遺族側に「再発防止を目指す」と繰り返しているが、いじめ対策が進まない現状が浮き彫りになった。

 複数の関係者によると、新たないじめを受けているのは自殺した男子生徒と同じ学年の別の男子生徒。暴力的な行為はないものの、言葉によるいじめだったという。

 男子生徒の自殺後、間もなくいじめグループが別の男子生徒を対象にしたいじめを始め、見かねた他の同級生が保護者に相談し、保護者が学校側に通報した。学校側はこの保護者に「実際に新たないじめがあるかどうか調査中」と説明しているという。

 同級生の保護者によると「いじめのやり方は亡くなった男子生徒と全く同じと聞いている。学校は一体何をしているのか」と憤っている。

 自殺した男子生徒は自殺直前に7人の生徒からいじめを受けていたことが判明している。同中にはこの7人を含む多人数のいじめグループがあり、新たないじめもこのグループの生徒が繰り返しているという。

 男子生徒は死の直前まで「消えろ」など言葉によるいじめを繰り返し受け「いじめが原因です。いたって本気です。さようなら」などと記した遺書を残し、先月11日に自殺した。自殺した男子生徒の父親(40)は「また息子と同じようないじめが起きているとすれば許せない。つらい思いをするのは私たちで十分だ」と話している。【船木敬太、高橋咲子】

毎日新聞 2006年11月3日 3時00分」



自殺に追い込んでしまった「グループ」は、懲りずに事件後も別の生徒にいじめを繰り返していたのです。しかも、「男子生徒の自殺後、間もなくいじめグループが別の男子生徒を対象にしたいじめを始め」たというのですから、自分のした行為に対する反省はまったくないようです。規範意識が著しく低下しています。

文部科学省による「生徒指導上の諸問題に関する調査研究会報告書」「暴力行為及びいじめに関する実地調査の結果について」という項目を読むと、いじめの要因が記されています。一部引用します。

(1)小中学校調査から明らかになった諸点

  いじめ・暴力行為の増減に関連する要因は多層的であるが、その一つに児童生徒の意識と行動の変化が考えられる。都道府県教育委員会への書面調査データからもその傾向を見取ることができるが、今回の実地調査時の報告からは、以下の4点をあげることが可能である。
 ①児童生徒のストレスが問題の背景となっている。
 ②小中学生の規範意識の低下傾向が問題の背景になっている。
 ③小学校高学年から中学生にみられる問題を抱えるグループの内部とグループ間の対立等が問題の背景になっている。
 ④問題行動を繰り返す児童生徒が問題の背景になっている。」

(3)小中学生の規範意識の低下傾向

  実地調査の結果では、児童生徒が「謝罪をすれば解決したと考える安易な考え方をする傾向がある」ことや、「何をしても許されるという意識が強く、自らのとった行動への責任感が希薄になっている」ことが報告された。このような事態に対処するため、各地域では、規範意識を高めるための取組みとして、挨拶運動や校門での服装検査など教員間の共通した指導と、学級活動や児童会・生徒会活動の活発化、児童生徒の内発的な規則・決まり作りなどを行ってきた。それらも、いじめや問題行動に直接対応する上では一定の効果をもたらすが、それだけでは、児童生徒の内面を変化させるには不十分であり、以下の2点の事例のような取組みも効果的であることが報告されている。」



このように、「小中学生の規範意識の低下傾向」がいじめの要因になっていると指摘されているわけです。規範意識が低下すれば、「自らのとった行動への責任感が希薄」になるわけで、何度でもいじめを繰り返すことになります。そうなると、自殺に追い込んでしまった「グループ」が、懲りずに事件後も別の生徒にいじめを繰り返していたとしても、それはある意味、必然だったといえるのでしょう。

もっとも、規範意識の低下は、小中学生に限った問題ではありません。例えば、必修科目の履修漏れ問題にしても、政府は救済策を講じて「正直者がばかをみる」結果を公認したのですから、政府自ら規範意識の低下になることを行っているのです。小中学生の規範意識の低下に対して、どれほど批判できるのかと、疑問にさえ思えてしまいます。

ですが、いじめを行った者は、加害者・(程度により)犯罪者なのですし、すぐに規範意識を回復させることは極めて困難です。そうなると、学校と警察との連携については、従前から学警連として存在してきたわけですが、今回の事件はもちろん、今後は、いじめ事件についてはもっと警察が積極的に関与していくべきであると考えます。……こうやって警察の関与を増やす事態になると、警察本来の任務(犯罪捜査)に支障をきたさないかとの懸念も生じます。

警察の積極的な介入がどうかと思うならば、いじめを行った生徒の内申書には、いじめ実行者である旨を必ず記載し、高校受験の際、高校側がいじめの有無を重視するという方針を採用することが、効果的だと思います。高校進学が不可能になると分かっていじめをする生徒は、そういないでしょうから、かなりのいじめが激減するのではないかと思うからです。




2.「asahi.com(朝日新聞11月1日付夕刊)」

 「巨大マンション建設中断 構造計算の検証できず
2006年11月01日16時52分

 首都圏で建設中の大規模マンションの構造計算書に数値の不整合が見つかった問題で、埼玉、千葉両県内の分譲マンション2物件の検証作業が難航し、工事が半年以上中断している。複雑な構造計算の考え方をめぐり、構造設計を手がけた富山市の1級建築士と検査側の見解の相違が大きく、溝が埋まらないためだ。建築・販売主のアパグループ(金沢市)は両物件の契約者に対し、手付金の倍返しなどの条件で契約解除を申し出た。

工事が中断しているのは埼玉県鶴ケ島市のアップルガーデン若葉駅前(369戸、15階建て)と千葉県成田市のアパガーデンパレス成田(130戸、12階建て)。若葉駅前は3分の1程度、成田は8割方、工事が進んでいる。

 構造計算書はいずれも富山市の1級建築士が作ったが、いったん建築確認した検査機関イーホームズ=5月に指定取り消し=による再調査で、一貫性のない点が見つかった。同社が2月末~3月に埼玉、千葉両県に連絡し、両県は工事中断を指導。若葉駅前97戸、成田64戸が契約済みだったが、アパグループはその後の販売を自粛した。

 建築士は、6月初めに朝日新聞がこの問題を報じた時点で、若葉駅前について「時間の制約があり、未完のままデータを差し替えた構造計算書を提出した。計画変更で是正するつもりだった」と認めたが、成田は「誤記」と説明。両物件とも「耐力(強度)には問題はない」と強調した。

 その後、国土交通省はこの建築士が手がけた全国42物件の抽出調査を開始。検証が終わった21件の構造計算に問題はなく、耐震強度も十分と確認された。

 ところが、若葉駅前と成田の2物件は、構造計算をめぐる検証作業が、一向に終わらない。

 5月にイーホームズから、「さいたま住宅検査センター」と千葉県がそれぞれ審査を引き継ぎ、一から実際の建物と、不整合部分を修正した構造計算書の点検を始めた。

 作業は、工事が進んでいる成田が優先。千葉県建築指導課によると、成田の5棟のうち4棟は安全性が確認されたが、1棟は検討が続いている。一方、埼玉県建築指導課によると、若葉駅前の6棟のうち2棟は問題なく、2棟はほぼ検証済みだが、残りの2棟は検討が進んでいない。

 両県によると、コンクリートの重さや梁(はり)の鉄筋量の算定などに、標準と異なる手法が多用されているのが遅れの一因。根拠を示すように求めているが、建築士は正当性を主張し、平行線が続いている。第三者機関から助言を受ける調整が進んでおり、決着にはさらに時間がかかる見通しだ。

 建築士は「建物の安全性をごまかすようなことは一切していない」と説明する。

 アパグループは、契約解除について国交省などに報告し、契約者に通知、送金する一方、事業継続を強調。同グループの元谷外志雄代表は「指摘された問題は解明に向け、最善の努力をしている。契約者に迷惑をかけないよう、誠実に対応していく」と話している。」


藤田社長による告発の後、東京新聞や日刊スポーツに続いて、報道したのがこの記事です。現在どういう事態になっているのか分かるようになっています。
もっとも、アパグループと安倍首相との関係について伏せてため政治責任は不問のままです。また、

「藤田東吾社長が地裁判決後の記者会見で、この物件の構造計算を設計したのは「田村水落設計士」だと名指しした資料を、全マスコミに配布」したのに、「朝日新聞社(社会部デスク)は、この期に及んでまで田村水落設計士の名前を伏せた」(「らくちんランプ」さんの「2006年11月01日:藤田東吾社長の決意が、新たな耐震偽装被害者の発生を食い止めた」から引用)

ことから、「田村水落設計士」が関与した他のマンションにも同じ問題があるのではないかといった点についても、解決しないままになっています。


さて、この記事によると、問題の2棟については、

 「建築士は、6月初めに朝日新聞がこの問題を報じた時点で、若葉駅前について「時間の制約があり、未完のままデータを差し替えた構造計算書を提出した。計画変更で是正するつもりだった」と認めたが、成田は「誤記」と説明。……

 両県によると、コンクリートの重さや梁(はり)の鉄筋量の算定などに、標準と異なる手法が多用されているのが遅れの一因。根拠を示すように求めているが、建築士は正当性を主張し、平行線が続いている。第三者機関から助言を受ける調整が進んでおり、決着にはさらに時間がかかる見通しだ。」

だそうです。
このように、未完のままデータを差し替えた構造計算書を提出したり、誤記であると言ったりしたことで疑念が生じていること、しかも標準と異なる手法を採用したことが分かったことから、揉めているようです。

標準と異なる手法であったことを公開したとしても、マンション購入予定者には通常、正当性の有無の判断が付かないですし、いくら建築士が正当性を主張しても、もし誤っていたらマンションの倒壊する可能性があるのですから、倒壊により多大な被害が生じてしまいます。

ですから、標準と異なる手法については、事前の保障(第三者機関の認定)がなくては認めるべきではなく、第三者機関の認定のない手法の建物の購入者には、解除を認めることはもちろん、建築業団体が補償する仕組みを法定すべきであると考えます。




<追記>

耐震強度偽装問題について、関連報道を1つ。
1.「東京新聞平成18年11月1日付夕刊」

 「篠塚元支店長に有罪判決  耐震偽装と関係は否定

 耐震強度偽装事件で、会社の決算を粉飾して特定建設業許可を受けたとして建設業法違反(虚偽申請)の罪に問われた木村建設(熊本県八代市、破産)元東京支店長篠塚明被告(46)の判決公判が一日、東京地裁で開かれた。登石郁朗裁判長は「犯行は組織的で計画的だが、関与は従属的で社会的制裁を受けている」と述べ、懲役一年、執行猶予三年(求刑懲役一年六月)を言い渡した。篠塚被告は無罪を主張していた。 

 検察側は「木村建設の劣悪な財務状態が一連の耐震偽装事件を誘発した」と主張したが、登石裁判長は「本件犯行と耐震偽装事件との間に因果関係はなく、量刑に採用できない」と述べた。

 判決理由で登石裁判長は「篠塚被告は一九九七年以降、主要な役員会議に出席し、木村建設が債務超過で粉飾決算をしていたことを認識していた」と認定。

 東京支店で受注した工事の売り上げを前倒し計上するなど、手の込んだ方法で粉飾決算を行ったと指摘した。

 その上で「東京支店が木村建設の約六割の売り上げを上げ、篠塚被告がナンバー3の立場だったことを考えれば役割は重大」と述べた。

 その一方で、篠塚被告は木村建設元社長木村盛好被告(74)=詐欺罪などで公判中=に比べれば関与は従属的であるといった点を考慮し、執行猶予とした。

 判決によると、篠塚被告は木村被告らと共謀。実際には約十三億四千万円の債務超過だった木村建設の二〇〇四年六月期決算を、約四億三千万円の黒字と偽った財務書類を添付した特定建設業許可申請を国土交通省九州地方整備局に提出し、不法に許可更新を受けた。」


この裁判では、「篠塚被告は……木村建設が債務超過で粉飾決算をしていたことを認識していた」かどうかが争点になり、東京地裁平成18年11月1日判決(登石郁朗裁判長)は、「認識していた」と認定し、建設業法違反(虚偽申請)の罪を有罪としたわけです。

「一九九七年以降、主要な役員会議に出席」し、「東京支店が木村建設の約六割の売り上げを上げ、篠塚被告がナンバー3の立場だった」としても、一般的には、支店長という立場で、会社の粉飾決算かどうかという会計処理問題について知っていたといえるのかは疑問であるように感じます。

それはともかく、

「検察側は「木村建設の劣悪な財務状態が一連の耐震偽装事件を誘発した」と主張したが、登石裁判長は「本件犯行と耐震偽装事件との間に因果関係はなく、量刑に採用できない」と述べた。」

のであり、藤田社長に対する裁判と同様に、耐震偽装事件と無関係であると認定されました。こうなると、一体、何のために篠塚氏を起訴したのでしょうか? 姉歯氏が行った耐震偽装に気づかなかったミスはあるとしても、篠塚氏を起訴することで、本来の問題点(国が認定した構造計算書のソフトが偽造可能な欠陥商品であったなど)から目をそらす結果になってしまったように思えます。

テーマ:社会ニュース - ジャンル:ニュース

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コメント
この記事へのコメント
根拠とかを介入さ
根拠とかを介入されたみたい…
2006/11/04 Sat 11:17:11
URL | BlogPetのミュシャ #-[ 編集 ]
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