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主に社会問題について法律的に考えてみる。など。
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2009/05/13 [Wed] 03:14:30 » E d i t
民主党の小沢一郎代表(66)は、平成21年5月11日午後、党本部で緊急記者会見を開き、「民主党代表の職を辞することを決意した」とし、代表を辞任する意向を表明しました。冒頭、小沢・民主党代表は、「挙党一致をより強固にするために」と題するメモを読み上げ、代表職辞意表明に至った考えを表明しています。


1.小沢・民主党代表が読み上げたメモの全文は以下の通りです。

「平成21年5月11日

挙党一致をより強固にするために
衆議院議員 小沢一郎

 来る衆議院総選挙での必勝と、政権交代の実現に向け、挙党一致の態勢をより強固にするために、あえてこの身を擲(なげう)ち、民主党代表の職を辞することを決意致しました。
 国民の皆様、支持者の皆様にご心配をおかけして参りましたことをお詫び申し上げるとともに、特に、この3年間、至らぬ私を支えて下さいました同僚議員の方々、党員・サポーターの皆様に、心より御礼を申し上げます。
 もとより、今度の総選挙は、国民自身が政権を選択して、自らこの国と国民生活を救う、又とない機会であります。民主党にとっては、悲願の政権交代を実現する最大のチャンスであります。
 民主党を中心とする新しい政権をつくり、「国民の生活が第一。」の政治を実現して、日本の経済、社会を根本から立て直すこと。そして、政権交代によって、日本に議会制民主主義を定着させること。その2つが、民主党に課せられた歴史的使命であり、私自身の政治家としての最終目標にほかなりません。
 日本のために、また国民にとって、民主党にとって、そして私自身にとっても、何が何でも、ここで勝たなければならないのであります。
 それを達成するためには、党内の結束・団結が絶対不可欠の条件であります。党内が乱れていたのでは、総選挙に勝利することはできません。逆に、挙党一致で臨みさえすれば、必ず勝利することができると確信しております。
 私が代表の職にとどまることにより、挙党一致の態勢を強固にする上で少しでも差し障りがあるとするならば、それは決して私の本意ではありません。政権交代という大目標を達成するために、自ら身を引くことで、民主党の団結を強め、挙党一致をより強固なものにしたいと判断した次第であります。
 正に、身を捨て、必ず勝利する。私の覚悟、私の決断は、その一点にあります。
 連休中、熟慮を重ねて、その結論に達し、決断した以上、党内の混乱を回避するためにも、直ちに連休明けの本日、辞意を表明することに致しました。ただし、国民生活への影響を最小限に抑えるために、平成21年度補正予算案の衆議院での審議が終わるのを待ったうえで、速やかに代表選挙を実施していただきたいと思います。
 重ねて申し上げます。新代表の下で挙党態勢を確立して総選挙に臨むことが、何よりも重要であります。もちろん、私もその挙党態勢の一員として新代表を支え、総選挙必勝のために最前線で戦い続けたいと思います。
 国民の皆様、引き続き民主党をご支持下さいますよう、心よりお願い申し上げます。」





2.小沢一郎・民主党代表の辞任会見については、「【ビデオ配信】小沢代表記者会見(2009/05/11)」で見ることができます。この辞任会見に関して、3点ほど注目してみたいと思います。

(1) 1点目は、小沢一郎代表が読み上げた「挙党一致をより強固にするために」の内容についてです。

 「もとより、今度の総選挙は、国民自身が政権を選択して、自らこの国と国民生活を救う、又とない機会であります。民主党にとっては、悲願の政権交代を実現する最大のチャンスであります。
 民主党を中心とする新しい政権をつくり、「国民の生活が第一。」の政治を実現して、日本の経済、社会を根本から立て直すこと。そして、政権交代によって、日本に議会制民主主義を定着させること。その2つが、民主党に課せられた歴史的使命であり、私自身の政治家としての最終目標にほかなりません。」


選挙制度の意義、「議会制民主主義の定着」を説いてみせる点は、憲法論をストレートに述べています。すなわち、議会制民主主義においては、国民と議会との結びつきが重視され、国民の考えを反映した議会が国の政治の中心に位置すべきととされますが、長年にわたる自民党政権の下では、自民党側に立つ者のみの利益重視がなされ、実質的に「国民の考えが反映」しておらず、政権交代が不可欠というわけです。

こうした憲法論をストレートに述べることは、実に青臭い主張ではあります。ただ、小沢一郎代表自身が、弁護士を目指しており、日大大学院に入学・司法試験を受験していたという経歴もあるせいなのかもしれませんが、同じく憲法を尊重する側に立っていることを感じさせる点で、好意的な感覚を抱きます。正直、国会議員であれば、憲法尊重擁護義務(憲法99条)を負っている以上、憲法を尊重することを強調することは、決して青臭いわけではなく、当然ともいえるかもしれません。

小沢一郎氏が、民主党代表を辞任することで、議会制民主主義の定着・確立といった点を熱く語る場面が減ってしまうでしょう。こうした憲法・憲法の原理原則を尊重するコメントが減ることは実に悲しむべきことです。



(2) 2点目は、辞任会見のビデオ配信を見ていて感じたことですが、記者が馬鹿げた質問ばかりをしていることです。有名になった中川昭一財務相の「泥酔会見」でも、泥酔しているか問い質す記者は皆無であったわけで、記者に批判が集まりましたが、酷いものばかりでした。

 イ:例えば、読売新聞社、朝日新聞社、毎日新聞社、共同通信社の記者の質問は、「小沢氏は議員を辞めるのか? なぜ代表を辞めるのか?」という趣旨のものばかりでした。

しかし、小沢代表の辞任会見及びメモには、「民主党代表」のみを辞任し、「私もその挙党態勢の一員として新代表を支え、総選挙必勝のために最前線で戦い続けたい」というのですから、国会議員を辞職しないことは自明のことです。「なぜ代表を辞めるのか」という点も、メモに書いてあるとおりであって、小沢一郎代表の辞任会見を全く聞いてなかったかのような愚問をなぜ、問い質すのか、実に不可解です。

日本テレビの七尾藍佳さんは、読売新聞社の記者以上の愚問を重ねたため、とうとう、小沢一郎代表は、詰問調で問い詰める口調にさえ、なったのです。七尾藍佳さんは、読売新聞社、朝日新聞社、毎日新聞社、共同通信社の記者の質問をよく聞いていなかったのでしょうか?

日本テレビの記者ではない七尾藍佳さんはともかくとして、各報道機関の記者がなぜ、「小沢氏は議員を辞めるのか? なぜ代表を辞めるのか?」という趣旨をあえて問うのか、不可解でしたが、翌日の政治部長の論説を読んで、氷解しました。というのは、政治部長の論説は、小沢一郎氏の辞任会見内容をほとんど触れておらず、どれも何十日も前に出来上がっていた「予定稿」(主に報道において、あらかじめ予定、あるいは予想されている出来事について速報性を高めるために用意しておく原稿。選挙の当落などのように、複数のパターンを用意する場合もある。)といえるものだったからです。

おそらくは、<1>民主党代表のみを辞任するパターン、<2>国会議員を辞職(立候補しないことで事実上辞職する)するパターンなどがあり、政治部長の方から、どの「予定稿」を出すのか判断するために、質疑で問い質すことを厳命されていたからだと思うのです。

翌日の朝刊に間に合わせる必要があるため、報道機関としては「予定稿」に頼らざるを得ないのかもしれません。しかし、辞任会見の内容はそれほど長くはないのですから、十分に咀嚼して記事を書くべきように思います。報道機関の劣化を感じます。


 ロ:記者との質疑応答の中で読むべき点は、フジテレビの長谷川豊(33)さんとの質疑応答でしょう。そこで、その部分を紹介すると共に、七尾藍佳(30)さんの馬鹿げた質問も、長く記録する目的で引用しておきます。

 「質問者:日本テレビの七尾です。選挙と政権交代のための辞任ということなんですが、党内と党内だけでなく、有権者からもですね、辞任自体が遅すぎたと、遅すぎたことによって、党にダメージを与えたという声もあります。そんな中で、更に政権交代に貢献するために、そこから更に進んで、離党あるいは議員辞職ということも選択肢として考えられるのかどうか、お聞かせ下さい。

 小沢代表:なぜ離党、議員辞職しなきゃなならないんですか?

 質問者(七尾):献金事件という金権にまつわるイメージを民主党から離(はな)すために離党すべきじゃないかと……。

 小沢代表:(七尾氏の返答を途中で打ち切る形で)私は、政治資金の問題についても一点のやましいところもありません。法律に従ってきちんと処理し報告してあります。また今回は、政治的な責任で身を引くわけでもありません。皆さんのお力添えのおかげで、私が3年前に代表職を引き継いだ時には(民主党の)支持率は1けた台だったと思いますが、今皆さんの懇切丁寧な報道ぶりにもかかわらず、20%以上の支持をもって自民党とほぼ拮抗しております。私は、そういう意味において国民皆さんのわが党に対する理解、そしてやはり政治は変えなくていけないという理解が進んでおる証左だと思っておりまして、私も微力ながら、そのことに多少なりとも貢献してきたのではないか、と思っております。

 小沢代表:えー、あなたどこだっけ、会社?

 質問者(七尾):日本テレビです。

 小沢代表:日本テレビでも、よく国民の皆さんの調査をしてみてください。

 質問者:フジテレビの長谷川です。3月の報道以来、西松報道以来、バッシングもあったでしょうが、小沢総理を求める声も同時に多数あったと思います。私も地方を取材していて多くありました。その声に答えられなかったという無念の思いはあるでしょうか?

 小沢代表:個人的に私を強く支持してくださる方は、私が民主党代表として総選挙に勝ち、総理大臣になることを願っていてくれたことと思います。しかし、私は、私自身が何になる、ならないということは、全く自分にとっては問題ではありません。民主党が中心にして、とにかく、この長期政権、腐りきった政権を代えなくてはいけない。政権交代、それが果たされれば、私自身にとりましては、まったく本懐でありまして、それ以上の期待をしてくれた支持者の方がおりましたとしたら申し訳ないことではありますけれども、私の政治家としては、政権交代、国民生活第一の政治、国民サイドに立った政治、そして、日本における議会制民主主義の確立。これが樹立されれば、少なくともそのスタートを切れるということを自分の目で確かめることができるとしたならば、それはまさに政治家の本懐、男子の本懐、そう考えております。」

(・「日本テレビの七尾」とは、七尾 藍佳(ななお・あいか、1978年5月26日生まれ、30歳)のことであり、「アメリカワシントンD.C.出身のフリーキャスター、ラジオパーソナリティ、リポーターであり、芸能事務所ブルーミングエージェンシーに所属する。日本テレビの記者ではない。
「フジテレビの長谷川」とは、長谷川豊(はせがわ・ゆたか、1975年8月12日生まれ、33歳)のことであり、奈良県出身のフジテレビアナウンサーである。)


記者団との質疑応答でも、「議会制民主主義の確立」が、「政治家の本懐、男子の本懐」とまで述べるのです。常に現行憲法を壊そうとしている自民党議員と比べ、なんという違いでしょうか! 



(3) 3点目は、辞任会見終了直後に、「小沢さん辞めないで」という声がかかり、小沢一郎代表が穏やかな声で「ありがとう」と答えた場面があったことです。その点は、夕刊フジが少し詳しく(批判的に)触れています。

◆「辞めないで」は売名行為!? 11日の小沢氏辞任会見終了時に、女性から「小沢さん辞めないで」という声が飛び、小沢氏が「ありがとう」と応じる一幕があった。

 声の主は、自民党の安倍晋三元首相が磐石の地盤を誇る衆院山口4区で、公認が決まっている戸倉多香子氏(49)。市民団体などで多くの実績があり、3人の母でもある。

 記者団に囲まれ、思いのたけを語っていたが、「小沢氏が代表辞任しても出馬するか」という質問には「ああ、はい」とあっけらかんと答えた。党内には「売名行為か」との声も。」(夕刊フジ平成21年5月13日(12日発行)2頁)


代表を辞めるという場において、こうした辞任を惜しむ声がすぐにかかるということ事態が、小沢一郎代表に対する強い期待があることが感じられます。ビデオ配信だけでは、この女性が誰だか分かりませんが、夕刊フジによると、戸倉多香子氏とのことですから、立候補予定者なわけです。立候補者予定者も、小沢氏への期待が強かったことが感じられます。

偽メールに引っ掛かって代表を辞任した前原誠司氏にかわって、小沢一郎氏は、全国を行脚して候補者や組織を叱咤激励し、政権交代の現実化に尽力してきたわけですから、小沢氏が代表だから民主党にも政権担当能力があると見ていた人は少なくないとされています。

民主党の前原誠司副代表は5月9日、京都市で講演し、世論調査では違法献金事件を巡る小沢代表の説明に納得していないとの回答が多いことをふまえ「このまま選挙に突っ込んだら政権交代はない」と指摘しているものの(朝日新聞)、民主党のなかでは、選挙に精通している小沢氏に代わるべき人物が、どれほどいるのでしょうか。

偽メールごときにひっかかる前原誠司氏が代表になり、再び自滅する道を選ぶのでしょうか。それとも、郵政民営化の際に、代表として選挙対応を失敗した岡田克也氏が、再び代表となり、再び郵政民営化選挙と同じ失敗を繰り返すのでしょうか。



3.最後に、気に入った論説を紹介しておきます。

小沢辞任は「総選挙勝利」「権力奪取」が計算できたから

 きれいごとを抜きにすれば、政治とはしょせん、「権力」を巡る争い。権力を握らない限り、理想の政治、政策も「絵に描いた餅」だ。幾多の修羅場をくぐり抜けてきた“彼”なら、そんなことは先刻承知のはずである。その小沢一郎がようやく辞任表明をした。「権力」を握る勝算を得たのだろうか。

 最近の彼の動きを見ていると、「何を考えているのか」と首をかしげることが多かった。衝撃の秘書逮捕以来の言動は、従来の小沢からすると、なんとも煮え切らなかった。一見、迷走しているかにも見えた。彼は権力奪取を諦めたのかとさえ思えた。

 だが、小沢は決して権力の奪取、掌握を諦めてはいないはず。そのためには最終的に自民党という「大きな壁」を突き崩すことが大前提だという認識にもブレはない。小沢が1993年に自民党を飛び出して以降、自民党に対してどんな「仕掛け」を繰り返してきたかを思い出せば、最近の言動にも、十分、納得がいくのではないか。

 「壊し屋」の異名どおり、小沢はこれまでもさまざまな手法を駆使して自民党の“ぶっ壊し”にチャレンジしてきた。敵(自民党)をぶっ壊すには、正面から叩き潰す(選挙での勝利)という「正攻法」以外にもいろいろな方法がある。

 例えば相手のフトコロに手を突っ込む「分断作戦」もそのひとつ。94年4月、細川非自民連立政権が倒れた時、小沢は自民党にあって渡辺派を率いていた渡辺美智雄を「総理にする」といって引きはがそうとし、続いて羽田政権が倒れた時も、元首相の海部俊樹を自民党から引っ張り出した。これなどは「分断」型の典型だろう。

 また、小沢はその一方で「抱きつき作戦」も度々、使っている。あえて相手のフトコロに飛び込み、内側から切り崩すという手法である。崩壊寸前だった小渕政権を救った「自自連立」や、07年11月の大連立騒動も、実は小沢が繰り出した、「抱きつき作戦」だった。

 さて今回、小沢はこのうち、どの手法を使おうとしたのか。現状で「分断」はまず不可能。となると、「正攻法」か「抱きつき」となる。そこで小沢は、代表辞任か続投かで揺れながら、選挙情勢を分析してきたのではないか。その結果、小沢が代表を辞任したということは、「正攻法」つまり総選挙で勝ちにいく道を選んだことを意味する。総選挙で勝てる可能性が見えたのであろう。

 となれば、今度一転して守勢に回るのは麻生自民党になる。

 (政治アナリスト・隔週火曜日掲載)」(日刊ゲンダイ平成21年5月13日付(12日発行)7面「伊藤惇夫 自民民主全面戦争の深読み」)


(1) 西松建設事件については、無罪推定の原則があり、秘書の防御の利益上、何でも喋るわけにはいかないのに、新聞社は、何度も新聞社が行う「世論調査」を武器として使い、新聞社は「説明が足りない」と連呼しつつけ、民主党議員の一部はそうしたマスコミ報道に酷く動揺して、民主党の前原誠司副代表もように辞任を促す声をあげていたのです。

小沢氏は、辞任会見において、そうした無罪推定原則も無視したマスコミ報道を、「私が3年前に代表職を引き継いだ時には(民主党の)支持率は1けた台だったと思いますが、今皆さん(=マスコミ)の懇切丁寧な報道ぶりにもかかわらず、20%以上の支持をもって自民党とほぼ拮抗しております」と皮肉っています。

小沢代表は、先に述べたように憲法の原理原則を掲げるなど、青臭い主張(ある意味、きれいごと)をストレートに述べながらも、他方で、「政治とはしょせん、『権力』を巡る争い。権力を握らない限り、理想の政治、政策も『絵に描いた餅』だ」ということを良く弁えています。

ところが、無罪推定原則も無視したマスコミ報道に動揺し、影響された民主党議員の一部の議員は、代表辞任が叫び、総選挙を前にしても、党内の結束・団結が出来ないのです。「政治とはしょせん、『権力』を巡る争い」であることが分かっておらず、いつまでたっても大人になりきれない民主党議員の面々では、小沢氏は代表を辞任して動揺を収めるしかなかった――といった面もあるように思います。



(2) ある意味、大人になりきれない一部の民主党議員とともに、西松建設事件で大久保氏を逮捕した東京地検特捜部が、小沢氏を代表辞任に追い込んだといえます。

「元東京地検特捜部長の宗像紀夫・中央大法科大学院教授は、『公設第1秘書の大久保隆規被告の逮捕が、結果的に代表辞任につながった。だが、贈収賄事件でもなく、総選挙前に最大野党の党首を辞任に追い込むほどの事件だったのか』と、特捜部の捜査に疑問をなげかけた。」(読売新聞平成21年5月12日付朝刊30面)



サルでもわかる『小沢が辞めてはいけない』理由」

(1)検察の法解釈が間違っている:すでに多くの識者が指摘しているように、小沢代表の公設秘書は政治資金規正法の趣旨にのっとった形で政治資金の処理をしていたにもかかわらず、検察は突如、何の説明もなく法の解釈を変えて強制捜査に踏み切った。純粋な法律論で言えば秘書は無罪になる可能性が高い。
(2)小沢代表の主張の正しさが証明された:秘書の逮捕直後から、事件は小沢代表を容疑者とした贈収賄などの大疑獄事件に発展するかのような報道が続いた。小沢代表は当初から「そのような事実があれば、どのような処罰も受け入れる。しかし、私はない」と主張していた。日本最強の捜査機関が全国から応援検事を集めて徹底的に調べ上げたが、結局「そのような事実」は出てこなかった。
(3)民主主義の今回にかかわる問題だから:世間には「小沢vs.検察」の闘いに民主党を巻き込むべきでないとの意見があるが、これは「小沢vs.検察」ではなく、「民主主義を守る」か「検察の恣意的捜査を許す」かの闘いである。」(週刊朝日(5月15日号)掲載)


 
政治アナリストの伊藤惇夫さんが述べるように、「総選挙で勝てる可能性が見えた」ために辞任したのでしょう。しかし、無理な法解釈論で大久保氏を逮捕し、その挙句に「総選挙前に最大野党の党首を辞任に追い込む」ことは、議会制民主主義を破壊しかねないものであって、不合理です。

今後、政権交代が果たされるかどうか分かりませんし、仮に民主党が政権を獲得したとしても、小沢氏の主張する「霞が関改革」(中央官庁に国会議員を100人規模で送り込む改革など)は、勢いをそがれる可能性もでてきたのです(2009/05/11 19:29 【共同通信】)。

西松建設事件を発端として小沢氏が代表辞任に至った経緯は、日本の議会制民主主義の歴史において、一大汚点となってしまったのかもしれません。

テーマ:政治・時事問題 - ジャンル:政治・経済

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コメント
この記事へのコメント
性犯罪被害者名も裁判員候補に開示、情報流出懸念の声
最新の記事へのコメントでなくて申し訳ありません。

11/26の記事(裁判員制度とセカンドレイプについての記事)を読み、ご連絡させていただいております。

こちらについて、どう思われますか?
幅広く、ご意見を承りたいと思います。

「性犯罪被害者名も裁判員候補に開示、情報流出懸念の声」
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20090506-OYS1T00229.htm
2009/05/14 Thu 16:35:21
URL | 性犯罪被害者 #-[ 編集 ]
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民主党の小沢一郎代表は11日午後、党本部で記者会見し、西松建設の違法献金事件で公設第一秘書が東京地検特捜部に逮捕・起訴された責任をとり、代表を辞任することを発表した。  小沢代表は「挙党一致をより強固にするため、あえてこの身をなげうち、民主党代表の職...
2009/05/14(木) 21:06:15 | 虎哲徒然日記
??Υ???
2009/05/15(金) 06:32:22 | ??Υ???
?顢?ä????ä??
2009/05/15(金) 10:43:11 | ????
 今日が5月15日、ということでいろいろ考えると、例えば37年前の今日がいわゆる「沖縄返還」の日だったり、もっと最近でいけばJリーグ...
2009/05/15(金) 21:50:16 | Ali della liberta (in Stadio)
 ゆっきーと共に政治の大掃除だ!  断固として!   ↓クリックすると、KAN 愛は勝つのYou Tubeに飛びます。   ★倭国大乱を記録するブログの数々♪ブログリストとイメージソングその1、その2、その3、その4、その5、その6、その7。人生の扉 昴 春よ、来い?...
2009/05/18(月) 09:19:48 | 雑談日記(徒然なるままに、。)
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