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2009/04/13 [Mon] 01:58:48 » E d i t
平成20年12月、「鳥集 徹(とりだまり・とおる)『ネットで暴走する医師たち―“医療崩壊”の深部で何が起きているか』(WAVE出版)が発売されました。この著書について触れてみたいと思います。書評が幾つか出ており、この著書を評価する際の参考になると思いますので、まず、目次とともに書評を紹介しておきます。


1.概略と目次
(1) この書籍の内容の概略と目次は、次のように紹介されています。

「ウィキペディア編集合戦、カルテ流出、2ちゃんねるで晒し者…相次ぐ病院事故!そのとき「医師専用サイト」で何が語られていたのか?『医療崩壊』著者・小松秀樹氏による取材回答文3000字掲載。
医療を崩壊させたのは、医療事故被害者なのか?物言う患者は、「医療テロリスト」なのか?なぜ、医師と患者は対立してしまうのか?圧倒的な取材量で医療界の闇にせまる。」



はじめに――「ネット医師」と呼ばれる人々

第1章 カルテを流出させたのはだれか―奈良県立大淀病院事件
 侮辱罪で捜査された医師 しゃべり続ける<鬼瓦> 当事者が語る事実 医師擁護に傾くスレッド マスコミに対する不信感 内部情報の流出 ネット医師たちの批判の根拠 2ちゃんねるで晒し者になった記者 だれがカルテを流出させたのか 謝罪にきた「真犯人」

第2章 追い詰められる遺族―杏林大学割り箸事件
 『医療の限界』と割り箸事件 コピペされる事実無根の情報 裁判で議論された親の責任 小松秀樹氏とのやり取り 「被害者」と名乗ってはいけないのか

第3章 真実を求める遺族は「モンスター」か―福島県立大野病院事件
 「2ちゃんで叩きまくる」 m3から始まった抗議運動 事故は「不可避」だったか 飛び交った噂 バッシングされた医師 生かされなかった助言 反省点はなかったか 渡辺さんが出した要望書

第4章 「テロリスト」と呼ばれた被害者
 医師を侮辱する発言 「医療崩壊」プロバガンダ ウィキペディアをいじくり回す 医師ブログへの波及 見る目を歪ませる色眼鏡

第5章 ネット医師たちはなぜ暴走するのか
 全国医師連盟とネット医師 「自称被害者」というレッテル ブログに隠された素顔 なぜ、誹謗中傷するのか コミュニケーション不全症候群 「医療の信頼」の崩壊 ネット公論の危険性 我々は敵ではなく友人なのだ

あとがき



2.書評

(1) asahi.com:[掲載]週刊朝日2009年1月30日号(2009年1月20日発売)193頁「ニュースな本」

ネットで暴走する医師たち [著]鳥集徹 [評者]永江朗

■匿名で医療事故被害者を批判するとは…

 医師不足や“医療崩壊”の原因のひとつは患者側の変化だ、という言い方がある。医療事故などで真相の究明や医師の責任を問う声があがる。ときには刑事事件になることもある。それが現場を萎縮させ、産科医や外科医の不足につながっている、というのだ。だが、患者原因説はどこまで本当だろうか。患者は“クレーマー”や“モンスター”で、医師だけが常に正しいのだろうか。

 鳥集徹『ネットで暴走する医師たち』は、医師専用サイトや2ちゃんねるなどで医師が匿名でどのような書き込みをしているのかをルポルタージュした本である。正直いって、そのあまりのおぞましさに胸が悪くなる。

 典型的な事例が三つ登場する。脳出血をおこした妊婦が19の病院で受け入れられず死亡した奈良県大淀病院事件。幼児の喉に割り箸が刺さった杏林大学割り箸事件。産科医の逮捕で大きな注目を集めた福島県立大野病院事件。

 事件のたびにネットに書き込まれる医師たちの意見は、いつも論調が同じだ。現場の医師は最善をつくした、それ以上を求めるのは患者のワガママだと。やがてそれがエスカレートしていく。当事者でもないのに憶測と妄想による書き込みがおこなわれ、〈患者=悪、医師=被害者〉という図式がどんどん広がっていく。患者のプライバシーがさらされ、ときには根も葉もない噂が事実として語られることもある。患者や遺族は二重三重に傷つけられていく。

 なぜこうなるのか。本書の最後に著者がネット医師(=匿名サイトに熱心に書き込む医師)とコンタクトを取ろうとした経緯が書かれている。医師は「メディア社会そのものが怖い」などと言って逃げ回る。自分は匿名で医療事故被害者らを批判しているくせに、「メディア関係者と会うストレスで、心身不調になった」と泣き言をたれる始末。現場の医師はここまで疲弊し、ひ弱になっているということなのか。もちろんネット医師など医師全体からすればごくごく少数なのだけど……。」



(2) 毎日新聞 2009年4月12日 東京朝刊 10面「毎日の本棚」

今週の本棚・新刊:『ネットで暴走する医師たち』=鳥集徹・著
 (WAVE出版・1575円)

 医療における紛争の当事者は、双方とも深く傷付くが、上塗りをするような事態、それも、ちょっと想像を絶する事態だ。ネットのなかで、品性はおろか人間性まで消失したような、罵詈讒謗(ばりざんぼう)が、医師側から、医事紛争の当事者に浴びせられている。それを丹念に検証したルポルタージュが本書だ。無論、ネット上では匿名だから、そうした行為をしているのが、本当に医師なのか、それだけでは判(わか)らない。しかし、著者は、様々な見地から、書き手が医師であることが明らかな例を拾い上げていく。それらの対象は、問題を提起した患者の家族から、報道するメディアの記者にまで及ぶ。極僅(ごくわず)かの人々だろう。しかし、暗黙に支持する雰囲気は拡(ひろ)がっている。ネットという媒体の性格も含め闇は深い。(陽)

毎日新聞 2009年4月12日 東京朝刊」



(3) 東京新聞平成21年4月12日付朝刊(日曜)11面「読書」面

BOOKナビ ノンフィクション

 医師と患者の関係はどうあることが望ましいのだろうか。かつて医師は厳然たる権力者でよかった。しかし近年、患者と適切にコミュニケートする能力をも求められるようになった。加えて不足する勤務医。労働環境は悪化の一途をたどってきたのだが、国は彼らを守ろうとはしなかった。

■勤務医の実情

 塚田真紀子『医師を“殺すな!”』(日本評論社・1890円)は、過労死(自殺)に追い込まれる勤務医たちの実状に迫るルポだ。過重労働の理由は4点。「仕事量や労働密度が増えたこと」 「深夜の受診数が増えたこと」 「勤務医の年齢構成の変化」 「(激務は当たり前という)医師の意識」。医師の疲弊は患者の命の危機に直結するという当たり前のことがいかに忘れられてきたか。しなやかな文体だが、強いメッセージを発信している。

 一方、医療事故はどうしても起こってしまう。出河(いでがわ)雅彦『ルポ医療事故』(朝日新書・903円)は、この10年に社会を揺るがしてきた11の事故・事件を取り上げ、その課程を丹念に追う。事故をくり返さないためには何が必要か。新聞記者らしい厚みのある取材と冷静な記述に終始しながらも、真相を知りたいと願う被害者の側に立つ、というポジションは明瞭(めいりょう)である。ただし単純で平板な「病院叩(たた)き」のルポとは一線を画している。

■医療のネット環境

 鳥集(とりだまり)徹『ネットで暴走する医師たち』(WAVE出版・1575円)は医療事故を追うという縦軸に加え、ブロガー医師たちに迫り、エスカレートする彼らの言説にも切り込んでいく。匿名医師たちにも取材を敢行しているが、著者の世代にあってインターネット環境の重要性が認識されていればこそのことだろう。

 3冊には共通点がある。不幸にも医療現場において何らかの対立が生じた時、どう乗り越えていくか。いたずらな敵対は誰も利さない。このモチーフの熟成は医療ルポの書き手たちにとっても大事な課題である。3冊共に1つの到達点を示していると感じた次第だ。

 佐藤幹夫(フリージャーナリスト)」



3.目次と3つの書評を読むと、大体、どういった内容か分かるかと思います。毎日新聞や東京新聞での書評はさほど多くは触れてはいませんが、一見して分かるように3つすべてが好意的な書評といえるものです。ですから、メディア側としては、この著書に対して好意的な評価をしていると受け取ることができます。

また、「患者叩き」に終始しているような一部の医療者や、医療紛争を丹念に追っているような市民は別として、それ以外の一般市民としては、初めて知るような内容ばかりでしょう。初めて知ることばかりであるという意味で、一般市民は好意的な評価をするかと思います。

いわゆる「医師」と言われる方は、医師免許を持っているがゆえに医師なのであって、人間的に優れているわけではない、言い換えれば、一般市民並みの「人間性・品性・コミュニケーション能力」を備えているわけではないことを、強烈に知らしめる意義があるように思います。

もっとも、この著書に出てくる、医療者側から、医療紛争の当事者(患者側)に浴びせられる言葉の数々は、一般市民並みどころか、「品性はおろか人間性まで消失したような、罵詈讒謗」(毎日新聞)であるため、「正直いって、そのあまりのおぞましさに胸が悪くなる」(永江朗氏)でしょうが。
 
先に、「ネットで暴走する医師たち」の内容は、「一般市民としては、初めて知るような内容ばかり」だろうとしましたが、医師ブログをよく読んでいる方であれば、以前からく知っている内容でしょうし、そうでなくとも十分に予測できる内容かもしれません。なぜなら、医師ブログ、特に著名な医師ブログでは、医療紛争の当事者及び医療訴訟に関して、(コメント欄をも含めれば)頻繁に罵詈雑言を書き連ねており、医療紛争の当事者でなくとも気分が悪くなるような内容なのですから、医師専用掲示板であれば、より酷い内容(名誉毀損、侮辱表現の宝庫)だと推測できるためです。

テーマ:政治・時事問題 - ジャンル:政治・経済

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2009/04/13(月) 17:18:28 | ?
?ξ???? ?????
2009/04/13(月) 23:57:44 | ?
男一人女一人いれば世界をもう一度産み出すことだってできる. Movie Review: National Lampoon\'s Adam & Eve たとえこの世界が廃墟になろうとも, たとえこの地上に一切れのパンを焼く小麦粉すら残っていなかったとしても, たとえこの世界からあらゆる植物の種が...
2009/04/18(土) 14:07:37 | エクソダス2005《脱米救国》国民運動
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2009/04/20(月) 13:45:48 | ?
ブログ始めてみました。よろしくです^^
2009/04/21(火) 12:27:17 | ☆diary☆
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