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2009/02/13 [Fri] 23:59:29 » E d i t
自民党の小泉純一郎元首相は平成21年2月12日、党本部で開いた郵政民営化推進派の会合で、麻生太郎首相の民営化見直し発言を「怒るというよりも、笑っちゃうくらい、ただただあきれている。首相の発言に信頼がなければ選挙は戦えない」と強く批判しました。

そればかりか、小泉氏は首相が早期成立を求める、定額給付金の財源に関する2008年度第2次補正予算関連法案に関しても、「この法案が3分の2を使ってでも成立させなければならない法案だとは思っていない」とし、衆院再議決に慎重な考えを表明し、首相発言を念頭に「あのとき賛成したが、実はそうじゃなかったと言いたくない」と再議決での造反の可能性を示唆しています(共同通信)。


1.報道記事を幾つか。

(1) 朝日新聞平成21年2月13日付朝刊1面(14版)

小泉元首相が麻生批判 郵政巡り、給付金再可決に異論

 小泉元首相は12日、郵政民営化見直しを巡る麻生首相発言を「怒るというより笑っちゃうくらい、ただただあきれている」と痛烈に批判した。定額給付金を盛り込んだ第2次補正予算の関連法案も「3分の2を使ってでも成立させなければならないとは思わない」と語った。

 小泉氏自身が呼びかけ人の議員連盟「郵政民営化を堅持し推進する集い」の役員会で語った。「政治に一番大事なのは信頼感だ。総理の発言が信じられなければ選挙は戦えない」とも述べ、麻生首相に強く自省を求めた。

 定額給付金を配るための関連法案は、参院で審議中だ。首相は参院で否決されても衆院の3分の2で再可決して成立させる方針で、12日夜も小泉氏の発言について「聞いていないので何ともお答えのしようがない。給付金は政府与党で手順を踏んで決めた。粛々と進める」と記者団に強調した。

 05年郵政選挙で与党に3分の2の議席をもたらした小泉氏が「衆院再可決」への反対姿勢を示したことで、定額給付金への反発を強める民主党が勢いづくのは必至だ。自民党内で沈静化していた首相批判の動きが再燃し、「麻生降ろし」に発展する可能性もある。」



(2) 朝日新聞平成21年2月13日付朝刊4面

民営化生みの親 激怒  小泉氏、首相の郵政発言批判

 麻生首相の郵政民営化見直し発言に、ついに民営化の生みの親・小泉元首相がかみついた。消費税政局が収束し、攻め手を失いつつあった中川秀直元幹事長ら反麻生勢力も息を吹き返しそうだ。小泉発言を機に「麻生降ろし」に拍車がかかりかねない情勢だ。(佐藤徳仁)

■自動内 驚き・動揺

 「総理が、これから戦おうとしている人たちに鉄砲を撃ってんじゃないか」

 12日夕の自民党本部で開かれた議員連盟「郵政民営化を堅持し推進する集い」の役員会。小泉氏は「(首相に)批判的な意見を述べれば、『後ろから鉄砲撃つな』と抑え込みがある」と指摘したうえで、首相を正面からこう批判し、激しい怒りをぶつけた。

 久々の「小泉節」炸裂(さくれつ)に、出席した約20人の議員も、あっけにとられた表情だった。

 小泉氏はさらに、「小泉チルドレン」の小野次郎衆院議員らがブログで首相批判した文書を首相に送りつけ、「こういう意見が耳に入っていないだろうからよーく読んどいてくれ!」と直接電話したエピソードも紹介。「政治に一番大事なのは信頼感。総理の発言を信じられなければ選挙は戦えない」とクギを刺した。

 この日は自民党各派の総会でも首相批判が噴出。山崎派の山崎拓会長は「決戦を控えている我々の身を十分お考えいただき慎重に発言していただきたい」と批判した。

 問題は、小泉氏が首相の郵政発言批判にとどまらず定額給付金に異を唱えたことだ。

 小泉氏は「あの時賛成したが実はそうではなかったと言いたくない」と強調。「(民営化に)賛成ではなかったが内閣の一員だから最終的に賛成した」との麻生発言をあてこすった。定額給付金が盛り込まれた第2次補正予算関連法案の衆院再可決をめぐって、「造反政局」がにわかに起こらないとも限らない。

 首相側近の党幹部も戸惑いを隠せない。「予想以上に郵政発言は影響が大きい。余計な発言でまた問題を抱えた」」


 
(3) 東京新聞平成21年2月13日付朝刊1面

小泉氏が首相批判 給付金再可決に反対 『選挙戦えぬ』
2009年2月13日 朝刊

 小泉純一郎元首相は十二日夕、自民党本部での郵政民営化推進派議員の会合であいさつし、麻生太郎首相の郵政民営化をめぐる発言について「怒るというよりも笑っちゃうくらい、ただただ、あきれている」と不快感を表明。「政治で一番大事なのは信頼。首相の発言に信頼がなければ選挙戦は戦えない」と、厳しい麻生政権批判を展開した。 

 小泉氏は、二兆円の定額給付金の財源を確保する二〇〇八年度第二次補正予算関連法案について「三分の二を使ってでも成立させなければならない法案だとは思っていない」と、衆院での再可決を行うべきではないとの考えを示した。政府・与党が再可決に踏み切った場合、小泉氏が造反する可能性も出てきた。

 同法案は、野党が多数を占める参院では否決か採決されない見通しで、成立には衆院で三分の二以上の賛成多数で再可決する必要がある。自民党内で小泉氏の考えに同調し、造反の動きが広がれば成立しない。

 小泉氏は首相だった二〇〇五年、郵政民営化を争点に衆院解散・総選挙に踏み切り、自民党は大勝し、衆院で与党が三分の二を占める議席を獲得した。今期限りでの引退表明後も、改革派や若手議員の信頼が厚い小泉氏の政権批判は「麻生降ろし」につながる可能性もある。

 会合には中川秀直、武部勤両元幹事長ら約二十人が出席した。」




(4) 東京新聞平成21年2月13日付朝刊2面「スコープ」

「麻生降ろし」小泉の乱 「給付金」反対 チルドレン同調も
2009年2月13日 紙面から

 郵政民営化見直し問題に端を発した自民党内の亀裂が十二日、一気に拡大した。郵政民営化推進派議員の会合での小泉純一郎元首相の発言は、「麻生降ろし」の狼煙(のろし)を上げたに等しい。麻生離れを強める党内の中堅・若手議員らの動きを後押しし、定額給付金問題が再燃するのは確実。麻生太郎首相の政権運営は窮地に追い込まれてきた。 (吉田昌平)

 小泉氏はこの日、現職の首相である麻生氏をこき下ろし「完全に戦闘モード」(出席者)だった。

 小泉氏の首相への怒りは、民営化見直し発言がきっかけなのは間違いない。しかし、会合では「郵政民営化」という言葉は口にせず「若手が意見を出すと、執行部は後ろから鉄砲を撃つなというが、最近は首相が前から、これから(選挙で)戦おうとしている人に鉄砲を撃っている」と首相批判一色。それだけに衝撃度は大きい。

 執行部にとって深刻なのは、定額給付金の財源を確保する二〇〇八年度第二次補正予算関連法案の衆院再可決に反対した発言だ。

 衆院での再可決に必要な三分の二の議席は、小泉氏が〇五年の郵政選挙で獲得。そのときに初当選した「小泉チルドレン」や小泉ブームで当選できた若手・中堅議員に、小泉氏は依然、強い影響力を持つ。こうした議員ら十六人が小泉発言に同調すれば、再可決はできない。万一、定額給付金が実現しなければ、麻生政権の看板政策だけに、首相退陣に直結しかねない。

 実際、小泉氏は発言の最後で「難局を切り抜けるよう、皆さんと知恵を出していきたい」と、ポスト麻生の模索までにおわせた。

 首相が「民営化に賛成じゃなかった」と発言してからすでに一週間。党内の騒動は収束するどころか、小泉発言により党内対立は激化の様相となった。

 党幹部は十二日夜、「党を二分する全面戦争になるような話だ。その覚悟があるのか」と、早くも反麻生の動きをけん制した。これに対し、ある幹事長経験者は「日本の運命は変わった」と政権の瓦解を予測。中川秀直元幹事長が同日夜、町村派若手と都内で開いた会合では、小泉氏の発言に共感するとの意見が相次いだ。

 小泉氏は政局の最前線から身を引き、今期限りでの政界引退も表明済みだ。党内の動揺ぶりは選挙の審判を経ていない麻生政権の脆(もろ)さと、郵政選挙で三百議席を獲得した小泉民営化路線の強さを如実に浮き彫りにした。

◆『郵政』の逆襲 官邸苦慮

 郵政民営化の見直しに言及した麻生首相が十二日、小泉元首相から強烈なしっぺ返しを受けた。首相が景気対策の目玉に掲げる定額給付金も一刀両断にされた。官邸サイドは、首相自ら招いた「郵政政局」を収束させるどころか、小泉氏の乱入による戦線拡大に頭を抱えている。

 「その話を聞いていませんので、何ともお答えのしようがありません」。首相は同日夜、記者団から小泉発言について問われたが、淡々とした口調を崩そうとしなかった。

 だが、首相は十日に小泉氏と電話した際、十二日の発言とほぼ同じ内容の批判を浴びせられていた。

 河村建夫官房長官は記者会見で、電話会談について「お互いの意思の疎通が十分図られたと思う」と強調していたが、実際は違っていた。電話会談は河村氏が薦めたものだが、結果的には小泉発言の伏線になった。

 官邸サイドは、首相の郵政発言について「首相がこれ以上、(郵政問題に)言及されることはないだろう」(河村氏)と“封印”することで火消しを図ろうとしていた。

 首相が口を開くたびに物議を醸しているだけに、事態を収拾するには「首相に黙っていてもらうしかない」(政府高官)ということだ。

 ところが、小泉発言が飛び出し、野党が郵政民営化をめぐる政府・与党内の「内紛」を追及するのは確実。給付金問題を蒸し返すのは間違いない。もはや首相はだんまりを決め込める状況でない。

 政府筋は十二日夜、「小泉さんの苦言を真摯(しんし)に受け止め、政策の実現で実績を積み上げていくしかない」と言葉少なに語った。 (佐藤圭)」




2.「小泉氏の首相への怒りは、民営化見直し発言がきっかけなのは間違いない」(東京新聞)のでしょうが、会合では「郵政民営化」という言葉は口にせずに、首相批判を繰り広げたわけです。小泉元首相の発言要旨を読むと、これ自体では、至極真っ当なことを述べていると思います。 

(1) 朝日新聞平成21年2月13日付朝刊4面(14版)

「■小泉元首相の発言要旨

 私は最近の総理の発言について、怒るというより笑っちゃうくらい、ただただ、あきれている。総理や執行部の方針に批判的な意見を述べれば、「後ろから鉄砲撃つな」って抑え込みがある。最近の状況は、総理が前から、これから戦おうとしている人たちに鉄砲撃ってんじゃないか。私について「常識の通じない男、奇人変人」と言っているようだが、私は自分では常識をわきまえていると思っている。

 皆さんは遅くとも9月までに選挙を戦わなければならない。自民党がどうなるか心配している。私もたまには非常識なことをするが、政治においては常識的なところに持っていくためによく話し合うことが必要だ。

 ねじれ国会はそんなに悪いことじゃない。お互いが納得できる案を協議してもいいのじゃないか。総理は定額給付金について「さもしい」とか言っているが、私は3分の2を使ってでも成立させなければならないとは思わない。

 私は次の選挙で引退表明している。あまり多くのことは申し述べないが、「あのとき賛成したけども、実はそうではなかった」とは言いたくない。政治に一番大事なのは信頼感だ。特に総理。総理の発言を信じられなければ、選挙は戦えない。」



(2) 麻生太郎首相は、郵政民営化をめぐり、2月5日の衆院予算委員会では「賛成じゃなかった」と答弁しながら、自民党内から「非常に不見識だ」(武部勤元幹事長)との批判が噴出すると、2月9日には一転「賛成だった」と変節してしまいました。

麻生首相は2月9日夜、郵政民営化をめぐる自らの答弁について、記者団に「修正ではない。民営化を後退させるつもりはない」と強弁してはいるものの、「首相はぶれているのを通り越して、支離滅裂だ」(山岡賢次民主党国対委員長)という批判を受けるのは当然でしょう。

郵政民営化をめぐる答弁の前は、公務員制度改革をめぐっても「変節」していました。

麻生首相は、公務員制度改革をめぐって、各省庁による天下りや「渡り」のあっせんを当初「特例的に認めざるを得ない」と発言していたのですが、段階的に発言を修正し、最終的には「年内で廃止する政令を作る」と答弁しています。

このように、麻生首相は、自らの発言への批判が高まると取り繕う繰り返しで、首相発言はあまりにも軽いのです(東京新聞平成21年2月10日付朝刊「スコープ 発言→批判→修正 『麻生』の法則」参照)。あまりにも麻生首相の発言は軽く、支離滅裂なのですから、麻生首相は国民から信用されるはずがなく、いずれ来る選挙では自民党が壊滅的な大敗になりかねず、「総理が前から、これから戦おうとしている人たちに鉄砲撃ってんじゃないか」と、小泉元首相が痛烈に批判するのは当然でしょう。



(3) この小泉氏の発言に対する賛同者が出て、やっと「麻生降ろし」の動きがでてきたようです。

「首相が「民営化に賛成じゃなかった」と発言してからすでに一週間。党内の騒動は収束するどころか、小泉発言により党内対立は激化の様相となった。

 党幹部は十二日夜、「党を二分する全面戦争になるような話だ。その覚悟があるのか」と、早くも反麻生の動きをけん制した。これに対し、ある幹事長経験者は「日本の運命は変わった」と政権の瓦解を予測。中川秀直元幹事長が同日夜、町村派若手と都内で開いた会合では、小泉氏の発言に共感するとの意見が相次いだ。」


あまりにも軽く変節を繰り返す麻生首相の下では、自民党が生き残れると妄信するだけなのか、いち早く辞めさせることこそが日本の経済にとって有益と考えるのか否か――。自民党議員は判断が求められています。

テーマ:政治・時事問題 - ジャンル:政治・経済

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コメント
この記事へのコメント
>愛信さん:2009/02/21 Sat 14:31:06
コメントありがとうございます。言い訳ができないほど、お返事が遅れました。
大変申し訳ありません。


>中川財務相の記者会見ノーカット版を見れば酒豪の中川は酩酊していない、見かけは朦朧とし一瞬もあるが、記者の質問に答えている内容は正確である。

残念ながらノーカット版を見る機会を逸してしまいました。もしかしたら、酒で酩酊しているのではないのかもしれません。しかし、「ろれつが回らない、聞き間違いをする、目がうつろ、寝込んでしまう」という、酩酊状態と変わらない状態を、わずかな時間であっても、世界の報道機関の前でさらしたこと自体が、失態です。

中川氏が、以前に酒で酩酊になった状態もテレビ報道されましたが、その状態と、あの記者会見の様子はそっくりでした。

誰も酒を飲むなとは言いません。ですが、日本政府を代表するような形で、記者会見に臨む閣僚という地位にある以上、醜態をさらしてはいけないというのが、閣僚としての責任であろうと思います。少なくとも、酒で酩酊したと思わせるような言動は、日本国を辱めたものといえます。
2009/03/06 Fri 23:59:41
URL | 春霞 #5oClkA7g[ 編集 ]
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本当は別のエントリーを予定していたのですが…たまたまネタが転がってきたので(苦笑) 表題の通り「鳩の乱」について、短く書いてみたいか...
2009/06/09(火) 02:23:11 | past today tomorrow
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