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主に社会問題について法律的に考えてみる。など。
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2008/11/24 [Mon] 23:59:18 » E d i t
平成20年11月18日午前、さいたま市内で元厚生事務次官山口剛彦さん(66)と妻の美知子さん(61)が他殺体で見つかり、その後、11月18日午後6時半ごろ、東京都中野区上鷺宮2丁目、元厚生事務次官で社会保険庁長官も歴任した吉原健二さん(76)宅に宅配便配達を装った男が侵入、妻靖子さん(72)を刺して重傷を負わせて逃走した事件が発生しました。


1.厚生省で年金行政に携わった歴代次官の自宅が犯行現場となり、現場の状況や被害者の証言などから両元次官が標的にされたとみられること、被害者宅の玄関先での刃物を使った手口が共通していました。そのため警察庁は連続テロとの見方を強め、そのためか、新聞各社も「年金テロ」であるとの疑いを強くにじませた報道を続けていました。

(1) ところが、11月23日未明、小泉毅(たけし)氏(46)が「事務次官を殺した」と血のついたナイフを持って出頭し、「昔、保健所にペットを殺され、腹が立った」などと供述したことから、「年金テロ」との疑いを強くにじませた報道は間違いだったのではないか、との疑問が生じることとなりました。

 「共同捜査本部によると、小泉容疑者が所持していた運動靴の靴底の模様と、東京都中野区の元次官吉原健二さん(76)宅で妻靖子さん(72)が襲われた現場周辺に残されていた足跡が、ほぼ一致。山口さんの事件の現場に残された足跡とも一致した。さらに、小泉容疑者の供述内容が、靖子さんの着衣や室内の状況と符合したという。

 警視庁は、二十三日午前二時四十五分、任意同行した麹町署で小泉容疑者を逮捕した。容疑は二十二日午後九時半ごろ、警視庁本部前に止めた車内に全長約三十三センチ、刃渡り約二十センチの血のついたナイフ一本を携帯した疑い。」(東京新聞平成20年11月24日付朝刊)



(2) このように、小泉氏が両事件の犯人であると疑うだけの証拠はあるようですから、その小泉氏が出頭前に出したと思われる声明は重要です。新聞社では朝日新聞と読売新聞だけに、テレビ局では日本テレビ・TBSテレビ・フジテレビにも同じ声明を送りましたが、その声明を1つ紹介しておきます。(11月26日追記:毎日新聞平成20年11月25日付朝刊26面には、「小泉容疑者とみられる人物から本社に送信された文面」を掲載しています。24時間態勢でチェックしていない部署へ届いたため、気づかなかったとの説明をしています。)

 イ:朝日新聞平成20年11月24日付朝刊31面

朝日新聞に届いた、小泉容疑者らしき人物からの「声明」
2008年11月24日7時54分

【小泉容疑者とみられる人物から朝日新聞に送信された文面】(抜粋)

日時 2008年11月22日 19時00分 

件名 元厚生次官宅襲撃事件について


今回の決起は年金テロではない!

今回の決起は34年前、保健所に家族を殺された仇討(あだう)ちである!

私はマモノ(元官僚)とマモノと共生しているやつらを殺したが、やつらは今も毎年、何の罪の無い50万頭ものペットを殺し続けている。

無駄な殺生はするな!!!

無駄な殺生をすれば、それは自分に返ってくると思え!

<日本警察の捜査能力に疑問>

・私は左利きである。

・私は靴ひもタイプを使ってない。

・吉原の妻に使った凶器は山口を殺した包丁を使用した。

・山口の件では最初に出てきたのは剛彦である。

最初から逃げる気は無いので今から自首する。

以上」


この声明は、<1>犯行動機を語っていると共に、<2>見込み違いの捜査をしていると揶揄しているのです。年金テロであれば、年金受給年齢者に限定されてきてしまいますし、犯人が右利きであるとしてしまえば、左利きの者は容疑者から外れてしまいます。「靴ひもタイプを使っていない」のに「靴ひもタイプ」だと間違えれば、証拠も間違えてしまいます。

小泉氏がもし本当に犯人であるとすれば、今までの警察の捜査に関する報道からすれば、小泉氏は容疑者のリストから外れていた可能性があります。この声明からしても、見込み捜査の危うさが垣間見えるのです。


 ロ:11月24日付NHKニュースによれば、小泉氏は、数年前、犬や猫を保護して世話をする、ボランティアに従事し、熱心に取り組んでいたそうです。そこで関係者に「なんの罪もない犬や猫が殺されるのは保健所なんていらないものがあるからだ。国の方針は間違っている」などと述べていたとのことです。

数年前にボランティア活動

 小泉容疑者は、数年前、犬や猫を保護して世話をする、ボランティアに従事し「何の罪もない犬や猫が殺されるのは保健所があるからだ」などと話していたことがわかりました。

 犬や猫の保護活動をしている関東地方の団体によりますと、数年前、小泉容疑者から電話で「ボランティアをしたい」という申し込みがあり半年間ほど犬のおりの中を掃除したり散歩をさせたりするボランティア活動に熱心に取り組んでいたということです。

 この際、小泉容疑者は「なんの罪もない犬や猫が殺されるのは保健所なんていらないものがあるからだ。国の方針はまちがっている」などと話していたということです。父親によりますと小泉容疑者が小学生だった時、飼っていた犬を保健所で処分したことがあり小泉容疑者は逮捕された際も「保健所にペットを処分され腹が立った」と話しています。

 また小泉容疑者についてこの団体の関係者はほかの人とトラブルになったり声を荒らげたりすることもなく、本人からは「人づきあいが苦手だ」と聞かされたということで逮捕されたことは「信じられない」と驚いた様子で話していました。」(NHK首都圏ニュース:2008年11月24日 23時51分更新)



 「保健所は都道府県などの自治体が運営している。厚労省は、予防注射を受けていない犬などの捕獲や処分を定めた狂犬病予防法を所管し、自治体を指導する立場にあるが、自宅を襲撃された元厚生次官2人がこれらの行政を直接担当したことはなかった。

 環境省の2006年度の調査では、保健所などに引き取られた犬や猫のうち、殺処分となったのは計約34万匹。動物愛護団体「地球生物会議」によると、1997年度は64万匹余だったが、01年度に50万匹を切り、減少傾向にあるという。

 殺処分を巡っては、動物愛護の観点から批判が高まり、厚労省は昨年5月、動物愛護法を所管する環境省とともに、できるだけ生存の機会を与えるよう求める通知を自治体に出した。

(2008年11月24日03時16分 読売新聞)


現在では、「殺処分となったのは計約34万匹」であって、小泉氏の認識である「50万匹」とは食い違いがあるとはいえ、多数の殺処分がなされている事実は変わりません。「何の罪もない犬や猫が殺されている」という言葉自体は、真実をついています。小泉氏の父親は、34年前、人によく吼える犬という理由で、飼い犬を勝手に保健所に連れて行って殺処分したわけですが、身勝手な理由での殺処分の一例といえます。

声明に含まれている「無駄な殺生はするな!!! 無駄な殺生をすれば、それは自分に返ってくると思え!」という言葉からすると、あたかも小泉氏から仏教の教えを説かれているようで、重いものがあるように思います。もちろん、小泉氏自身が(もし犯人であるとすれば)「無駄な殺生」をしたことには変わりがないのですが。



2.東京新聞「特報部」では、出頭して関与を認めた小泉氏(46)は、年金に特別恨みを抱く年齢でもないことから、「元次官ら殺傷 『テロ』だったのか」という記事を掲載していましたので、紹介したいと思います。

(1) 東京新聞平成20年11月24日付朝刊【特報】

元次官ら殺傷 「テロ」だったのか  政治性薄く「劇場型」
2008年11月24日

 元厚生事務次官らの殺傷事件は、狙われたのが年金制度のプロで、一連の社会保険庁不祥事などを背景に「年金テロ」という言葉が盛んに使われた。だが、出頭して関与を認めた男(46)は、年金に特別恨みを抱く立場でもなさそうだ。格差社会、不況…閉塞(へいそく)感漂うニッポン社会で簡単にくくられがちな「テロ」について識者に聞いた。 (大野孝志、関口克己)


■年金に不満 考えにくい

 銃刀法違反で逮捕された小泉毅容疑者は22日夜、東京・霞が関の警視庁の正面玄関にレンタカーで乗り付けた。

 「テロというよりも、やくざ映画のラストシーンみたいだ」

 犯罪者の心理に詳しい新潟青陵大大学院の碓井真史教授はこう例えた。

 小泉容疑者は「自分が次官を殺してきた」と話し、車には血のついたナイフやスニーカーなども。「ちゃんと俺(おれ)を逮捕しろと言わんばかりに、滑稽(こっけい)なほど証拠をそろえて出頭した。社会でうまくいかないことへの恨みを表現しようとした劇場型の犯罪と言える」

 小泉容疑者の逮捕前、霞が関では2つの事件を「年金テロ」と不安視する声が広がっていた。

 刺殺された山口剛彦さん(66)、妻(72)が重傷を負った吉原健二さん(76)はともに、1986年度にスタートした基礎年金制度に取り組み、次官就任前は年金局長を務め、「年金のプロ」と目されていたからだ。

 だが小泉容疑者は、年金受給年齢には達しておらず、社保庁などへの勤務歴もない。単独犯か複数犯かはまだ不明だが、3人を殺害するほどの年金への恨みや不満を直接抱えていたとは今のところ考えにくい。

 碓井氏も「断定はできないが、事件は『年金テロ』と呼べるほど複雑な背景があるとは思えない。年金テロとの見方があったとすれば、事件を起こした少年が『学校』と一言言っただけで、教育制度を悪者にしてしまうのと似ている」としながらも、こう続ける。

 「酔っぱらいが人を殴って殺してしまうような事件とも違う。小泉容疑者は、宅間に似た心境があったのではないか」

 「宅間」とは、大阪・池田小で8人の児童を殺害した宅間守元死刑囚=2004年9月に執行=のこと。職を転々としたりし、池田小を襲った犯行動機について「エリートの子どもを狙えば、事件が大きくなると思った」と供述した。

 碓井氏は「自分をこんな境遇にした世間に天誅(てんちゅう)を下してやろうという誤った正義感が2人には共通しているのでは。犯行は『社会的に追い詰められたオレの心を分かってくれ』という叫びに似た気持ちがあるのではないか」と分析する。

 最近は、「誰でもよかった」などと無差別に殺傷した東京・秋葉原や茨城県土浦市のJR荒川沖駅での事件などでも、被告の男は社会への不満を供述している。

 元厚生事務次官の2人をよく知る渡部記安・立正大大学院教授(社会保障論)も「事件は年金テロではない」と強調する。

 渡部氏は、政治的なテロであるとすれば、▽政治的な確信犯なら妻は殺傷しない▽現職の大臣や事務次官などを狙い、元職はその次の対象となるはず▽犯行声明がある―の3点を挙げる。

■「背景に下層の憤り」

 小泉容疑者の出頭から一夜明けた23日の霞が関。厚生労働省の入る合同庁舎は休日なのに、正面に機動隊のバスとパトカーが横付けされ、民間警備員も立つ。18階の年金局はひっそり。厳重に守られた建物内で、部屋の入り口にある座席配置図が年金局だけすべて外してあった。

 1階では駅の自動改札のようなゲートの設置工事が進められていた。同様のゲートは今回の事件前から、他の省庁の建物でも設けられ始めた。専用のカードがなければ、受付で訪問先を明かし、来客用カードを借りなければ入れなくなる。

 事件は民主主義への重大な挑戦だが、そもそも「テロ」とは何か。

 一般的に、一定の政治目的のために、暗殺や暴行などの直接的な暴力に訴える主義をいう。2001年9月11日の米中枢同時テロは、アルカイダによる犯行とされた。厚労省がウェブサイトに掲げる緊急テロ対策には病原性微生物や生物兵器といった言葉が並ぶ。

 「要人を傷つけた点でテロといわれるのだろうが、発生当時から閉塞感や貧困が駆り立てた犯行だと思っていた」

 ノンフィクション作家の溝口敦氏が語る。溝口氏は1990年に男に襲われて重傷を負い、2006年には長男が暴力団関係者に襲われた。

 溝口氏は秋葉原の無差別殺傷事件を挙げて言う。「今回も事件に喝采(かっさい)する書き込みがインターネットで見られた。危険で間違った声だが、二極文化した下層の憤まんが事件の背景にある。そこを見逃しては、この事件から何も学べない」

 小泉容疑者の「こだわり」に注目するのは、臨床心理士の長谷川博一・東海学院大教授だ。

 元次官の住所を調べ、レンタカーを使うなどこだわりの強さを見せる一方、犯行後は冷静に出頭し、こだわりが弱くなったことを示しているという。

 「抑圧されてきたこだわりへの衝動が、年金という国民の怒りに統一され、元次官に矛先が向かった。こだわりの対象が金融危機だったら、標的が変わったと思う」と分析。「テロとはほど遠い犯行。容疑者と父母の関係や生い立ちを見極めることが求められる」

■社会の連帯 今こそ必要

 小泉容疑者を「社会のヒール(悪役)」にしては見誤るが、事件から何を学べはいいのか。

 前出の渡部氏は「国民的な年金制度や厚労行政への社会不信」を見る。

 2人の元次官が取り組んだ基礎年金制度は国民、厚生、共済年金を統合したが、「国民年金の赤字を厚生年金の保険料で穴埋めするだけだった。懸案だった国民年金の保険料未納問題に取り組まなかったことが、年金不信の原因。抜本的な改革に取り組まなければならない」と訴えた。

 溝口氏も「厚生官僚のためではなく、国民のための年金行政を考え、実行し、改善していくことが再発防止の眼目だ」。

 また、碓井氏は「社会が一人暮らしの中高年男性にはロクな人がいないと思い込み、小泉容疑者のような境遇の人を予備軍に追い込むことがあってはならない」と指摘し、こう唱えた。

 「同じく職を転々とし、孤独に暮らす人は確実に増えていく。国民の生活や社会を一歩ずつ良くしていこうと社会が連帯する気持ちを揺るぎないものにすることこそが、同様の事件の再発を防ぐ遠回りのようで近道なのではないか」


<デスクメモ>

 「カイガをされておられる奥さんの回復を…」。誰しも覚え違いや知らない語句はあるが、今回の連続殺傷事件後の首相発言には恥ずかしくなった。カイガは「怪我」(けが)のこと。本音のコラムの「漫画ばかり」の説教は私も懐かしい。権力者らは言葉や語句1つが生命線だ。読み方から学んでほしい。 (呂)」



(2) 幾つかの点に触れていきます。

 イ:1点目。この記事では、霞が関の官僚は「年金テロではないか」と不安視していたわけですが、間違っていたはずだとの内容になっています。

「刺殺された山口剛彦さん(66)、妻(72)が重傷を負った吉原健二さん(76)はともに、1986年度にスタートした基礎年金制度に取り組み、次官就任前は年金局長を務め、「年金のプロ」と目されていたからだ。

 だが小泉容疑者は、年金受給年齢には達しておらず、社保庁などへの勤務歴もない。単独犯か複数犯かはまだ不明だが、3人を殺害するほどの年金への恨みや不満を直接抱えていたとは今のところ考えにくい。」


「年金テロ」ではないという見方は妥当だと思います。ただ、興味深いのは、霞が関の官僚が「年金テロではないか」との不安視した点です。これは、年金問題について国民から非難を浴びていることに対して、(公務員は法律上、国家賠償を請求されることはないため、他人事だったのですが、)やっと他人事ではなく自分のこととして自覚したのではないか、と思えるからです。


 ロ:2点目。

「碓井氏は「自分をこんな境遇にした世間に天誅(てんちゅう)を下してやろうという誤った正義感が2人には共通しているのでは。犯行は『社会的に追い詰められたオレの心を分かってくれ』という叫びに似た気持ちがあるのではないか」と分析する。(中略)
 小泉容疑者の「こだわり」に注目するのは、臨床心理士の長谷川博一・東海学院大教授だ。
 元次官の住所を調べ、レンタカーを使うなどこだわりの強さを見せる一方、犯行後は冷静に出頭し、こだわりが弱くなったことを示しているという。
 「抑圧されてきたこだわりへの衝動が、年金という国民の怒りに統一され、元次官に矛先が向かった。こだわりの対象が金融危機だったら、標的が変わったと思う」と分析。「テロとはほど遠い犯行。容疑者と父母の関係や生い立ちを見極めることが求められる」」


ここで挙げたように識者は、色々と説明はしていますが、犯行声明文をまるで考慮しない分析であって、単なる推測・憶測の域を出ていません。犯人が出頭する前に盛んに言われた「年金テロ」と同様に、疑問視する姿勢をもって読むべきものです。

まだ、犯人と思われる者が出頭しただけであって、捜査機関だけが一方的に報道機関に漏らす情報で、皆が踊っているにすぎないのです。情報が少なすぎており、不確かな情報ばかりであることを念頭においておくべきです。特に、テレビ報道は憶測ばかりであって、テレビで発言する識者は、光市事件報道でよくあったように、デタラメばかり述べているように思えます。


 ハ:3点目。麻生首相は、この事件でも無教養さを発揮しています。

<デスクメモ>

 「カイガをされておられる奥さんの回復を…」。誰しも覚え違いや知らない語句はあるが、今回の連続殺傷事件後の首相発言には恥ずかしくなった。カイガは「怪我」(けが)のこと。本音のコラムの「漫画ばかり」の説教は私も懐かしい。権力者は言葉や語句1つが生命線だ。読み方から学んでほしい。 (呂)」


麻生首相は11月19日、「亡くなられた方のご冥福、カイガをされておられる奥さんの方の回復を心からお祈りを申し上げる。これが単なる傷害殺人事件なのか、そうじゃないのか、ちょっとそれ以上のことがわからない段階でコメントはできません」と述べています(FNNニュースより)。

麻生氏の誤読は、未曾有を「みぞゆう」、頻繁(ひんぱん)を「煩雑(はんざつ)」、踏襲(とうしゅう)を「ふしゅう」、参画(さんかく)を「さんが」、措置(そち)を「しょち」、偽装請負(ぎそううけおい)を「ぎそううけあい」、有無(うむ)を「ゆうむ」など多数あります。怪我まで「かいが」と誤読したなんて、漢字の能力のなさは底無しのようです。

この<デスクメモ>で触れている「本音のコラム」とは次のものです。

政治家の教養――山口二郎(やまぐち・じろう)

 このところ、麻生太郎首相の失言、迷言が相次いでいる。この人物は宰相の器ではないという雰囲気が、永田町に蔓延(まんえん)し始めているようだ。

 一連の失言は単なるミスやサービス過剰ではなく、政治家としての本質的な欠陥に根ざしているように思える。

 私は少年漫画の創成期に子ども時代を過ごしたが、父親から「漫画ばかり読んでいてはろくな人間になれない」と時々説教をされた。親の説教というのは後になってみると有り難いものである。漫画ばかり読んでいたらどんな大人になるか、今の総理大臣を見ればよく分かる。

 活字ばかりの本のおもしろさを子どもが理解するためには、最初は我慢が必要である。遊びたい欲求も抑えなければならない。読書は、知ることのために自分を律する訓練なのである。麻生氏の場合、自制心のないまま育った人間が権力を握り、唯我独尊の境地に入ったのだから、他人を見下したり、傷つけたりする言葉を次々と発するのも、むしろ当然である。

 教養をひけらかす人間はうさんくさい。しかし、だからといって無教養は自慢にならない。これからの教育政策にとっては、いかにして麻生氏のような大人をつくらないかという大きな目標ができた。敬意、人品、人徳、こういった言葉が日本の政治で死語になっては困るのである。 (北海道大教授)」(東京新聞平成20年11月24日付朝刊21面「本音のコラム」)


本当に漫画ばかり読んでいたから、麻生氏が無教養な人物になったのかは分からないところです。しかし、これほどの無教養な人物は「宰相の器」ではないことは、いまや誰もが気づいているのではないでしょうか。


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   ||| テロ首謀者はラシュカレタイバ |||  ムンバイテロの実行を指令した首謀者は、カシミール州のラシュカレタイバ  インドからの独立分離運動をパキスタンが支援して育てた、ジハド戦士軍団 前号「パキスタン諜報ISIとテロ組織ラシュカレタイバ」の続き ?...
2008/12/06(土) 07:45:12 | 米流時評
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2009/03/10(火) 11:47:16 | ?å?
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2009/03/31(火) 16:55:02 | ¡?
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