新しい記事を書く事で広告が消せます。
・「中山国交相の暴言問題:「日本は内向きな単一民族、成田闘争は『ごね得』、日教組強いと学力弱い」〜いずれもまったく根拠のないデタラメ!!!」(2008/09/27 [Sat] 22:55:42)
・「中山国交相が辞任:麻生首相、任命責任認め陳謝」(2008/09/29 [Mon] 23:57:17)
1.何度か触れている問題とはいえ、東京新聞10月1日付「こちら特報部」で記事にしていたこともあり、もう一度触れておきたいと思います。もう一度触れるのは、平成19年9月、国連において「先住民族の権利に関する国際連合宣言」が日本も賛成したうえで採択され、さらに、平成20年6月6日(金)の衆参議院本会議において、アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議案が全会一致(両議院で反対議員なし)をもって可決されたことを、無意味なものにしないようにし、二度と中山成彬前国交相のような妄言を吐く者が出てこないようにするためです。
東京新聞10月1日付「こちら特報部」も紹介しておきます。
「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議
平成20年6月6日
参議院本会議
昨年九月、国連において「先住民族の権利に関する国際連合宣言」が、我が国も賛成する中で採択された。これはアイヌ民族の長年の悲願を映したものであり、同時に、その趣旨を体して具体的な行動をとることが、国連人権条約監視機関から我が国に求められている。
我が国が近代化する過程において、多数のアイヌの人々が、法的には等しく国民でありながらも差別され、貧窮を余儀なくされたという歴史的事実を、私たちは厳粛に受け止めなければならない。
すべての先住民族が、名誉と尊厳を保持し、その文化と誇りを次世代に継承していくことは、国際社会の潮流であり、また、こうした国際的な価値観を共有することは、我が国が二十一世紀の国際社会をリードしていくためにも不可欠である。
特に、本年七月に、環境サミットとも言われるG8サミットが、自然との共生を根幹とするアイヌ民族先住の地、北海道で開催されることは、誠に意義深い。
政府は、これを機に次の施策を早急に講ずるべきである。
一 政府は、「先住民族の権利に関する国際連合宣言」を踏まえ、アイヌの人々を日本列島北部周辺、とりわけ北海道に先住し、独自の言語、宗教や文化の独自性を有する先住民族として認めること。
二 政府は、「先住民族の権利に関する国際連合宣言」が採択されたことを機に、同宣言における関連条項を参照しつつ、高いレベルで有識者の意見を聴きながら、これまでのアイヌ政策を更に推進し、総合的な施策の確立に取り組むこと。
右決議する。
(西岡武夫君外六名発議)」
「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」に関する内閣官房長官談話
平成20年6月6日
1.本日、国会において「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」が全会一致で決定されました。
2.アイヌの人々に関しては、これまでも平成8年の「ウタリ対策のあり方に関する有識者懇談会」報告書等を踏まえ文化振興等に関する施策を推進してきたところですが、本日の国会決議でも述べられているように、我が国が近代化する過程において、法的には等しく国民でありながらも差別され、貧窮を余儀なくされたアイヌの人々が多数に上ったという歴史的事実について、政府として改めて、これを厳粛に受け止めたいと思います。
3.また政府としても、アイヌの人々が日本列島北部周辺、とりわけ北海道に先住し、独自の言語、宗教や文化の独自性を有する先住民族であるとの認識の下に、「先住民族の権利に関する国際連合宣言」における関連条項を参照しつつ、これまでのアイヌ政策をさらに推進し、総合的な施策の確立に取り組む所存であります。
4.このため、官邸に、有識者の意見を伺う「有識者懇談会」を設置することを検討いたします。その中で、アイヌの人々のお話を具体的に伺いつつ、我が国の実情を踏まえながら、検討を進めて参りたいと思います。
5.アイヌの人々が民族としての名誉と尊厳を保持し、これを次世代へ継承していくことは、多様な価値観が共生し、活力ある社会を形成する「共生社会」を実現することに資するとの確信のもと、これからもアイヌ政策の推進に取り組む所存であります。
「『単一民族』発言繰り返すタカ派 “シーラカンス”うっかり本音
2008年10月1日
中山成彬・前国土交通相の三大失言、いや、三大暴言で「日教組発言」「成田空港ゴネ得発言」と並ぶ「単一民族発言」。「日本は単一民族」はタカ派政治家たちが何度となく繰り返し、「だから優秀なんだ」と国民をおだてるツールともなっていた。発言の目的は奈辺(なへん)にあるのか。あまりに回数が多くて覚えきれない類似発言を振り返った。
「五日天下」で大臣の座から転げ落ちた中山氏は世間での知名度こそ低いが、文部科学相経験者で町村派事務総長という“大物”だとか。マイノリティー(少数者)を軽視する「単一民族」発言の歴史を振り返ると、たしかに発言の主は、中山氏よりさらに大物のタカ派議員ばかりだった。
1986年9月22日に静岡県函南町で開かれた、自民党全国大会での中曽根康弘首相(肩書はいずれも当時)の演説は国際問題に発展した。中曽根氏は日本の知的水準が高いとした上で、米国には黒人などがいて「平均的にみたら非常にまだ低い」と発言した。
米国で猛反発を受け、2日後の謝罪会見で「日本は単一民族だから(教育の)手が届きやすいという意味」と発言。今度は、北海道ウタリ協会などから「アイヌ民族の存在を無視するもの」と猛抗議された。
2001年7月2日には、鈴木宗男衆院議員と平沼赳夫経済産業相が相次いで「単一民族」発言。鈴木氏は東京・有楽町での講演で「(アイヌ民族は)今はまったく同化された」。平沼氏は札幌市での政経パーティーで「(日本は)レベルの高い単一民族」と話した。
現首相の麻生太郎氏も総務相時代の05年10月15日、福岡県太宰府市での式典で「一文化、一文明、一民族、一言語の国は日本のほかにはない」とスピーチした。
まだある。昨年2月25日には長崎県長与町で開かれた自民党支部大会で伊吹文明文科相が「大和民族が日本の国を統治してきた」「極めて同質的な国」などと、政治家としての資質を疑われる発言をした。
いずれの発言にも、北海道ウタリ協会など少数民族の団体のほか、アムネスティ・インターナショナル日本などの人権団体も強く反発した。
ただ、昨年の国連総会で「先住民の権利に関する宣言」が採択され、日本も賛成。その後、アイヌ民族を日本の先住民族と認める国会決議がなされ、7月にはG8サミットの開催地・北海道で「先住民サミット」も開かれた。この1年で少数民族への認識が少しは深まったはずだった。
そんな状況を知ってか知らずか、中山氏は国交相就任直後に「日本は随分と内向きな、単一民族といいますかね…」と発言。三大暴言の問題化後も、日教組批判は「持論」だとして撤回拒否の一方、「単一民族」は「誤解を招く」と撤回した。それにしても、何ともお粗末な認識があらわになった。
■穏健保守も「どん引き」
こうも「単一民族」発言が繰り返されると、タカ派政治家たちの観測気球やプロパガンダに思える。
しかし、政治評論家の森田実氏は、そんな高等なものではないと断言する。「普段の会話で交わしている本音を、うっかり言ってしまっているだけですよ」
中山氏については「この二、三十年間、先住民族弾圧への反省が起きてきたのに、あまりにも無知で、ゆがんでいる。国際的に見ても非常識。こんな人が文科相だったなんて、日本の常識が疑われる」と憤る。
同じく政治評論家の小林吉弥氏は過去の一連の民族差別発言と比べても「中山発言は論評に値しない」とばっさり。従来の「単一民族発言」に比しても特にたちが悪いとみる。「6月の先住民族決議で、単一民族ではないと決着がついており、保守陣営でも、もう口にすべきでない問題だというのが了解事項。それでも、まだ単一民族だと言うところが常軌を逸している」
著書に「単一民族神話の起源」(新曜社)がある小熊英二・慶応大教授(日本近代史、近代思想)は中山氏の「単一民族」を「南京大虐殺の被害者の人数をめぐって論争するような今風の保守論調とも違い、保守論調の中でも時代錯誤の部類」とあきれる。
「日本は単一民族国家だという保守言説は、景気がよかった1960年代後半から80年代にかけて、日本人は勤勉で優秀な民族だという『日本人論』とともにあった経済ナショナリズムの産物で、景気悪化とともに90年代後半以降は滅びたものと思っていた。発言内容もひどいが、日教組認識も含めて、世界観の古さに驚く。中山氏の世界観は二、三十年前で止まってしまっているかのようで、まるでシーラカンスを見たような気持ちだ。こういう人が入閣したということに、自民党の人材払底ぶりを感じる」と話した。
前出の小林氏も中山発言の時代錯誤ぶりを「周回遅れのランナー」にたとえ、自民党支持者が“どん引き”してしまったとみる。「今の自民党支持者で中山発言に喜ぶようなタカ派は少数。大半は穏健保守で民主党にも違和感がない。中山発言以降、自民党内からは『もう、白旗だ』という叫びが上がっている。あれで、民主党は最低でも野党連立政権、場合によって単独政権も射程圏内になった」
森田氏も「中山氏に議員の資格はない。自民党は除名すべきだ。今のままだと政権が変わる。中山氏が自民党の息の根を止めた」。
■天皇陛下「韓国とのゆかり感じます」
ところで、天皇陛下は2001年12月の記者会見で「私自身としては、桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫であると続日本紀(しょくにほんぎ)に記されていることに韓国とのゆかりを感じています」と述べられた。この「ゆかり発言」は皇室と朝鮮半島の血縁関係に言及したものとも、日韓交流の古さへの言及とも受け止められた。
それなのに「単一民族だ」と繰り返す保守政治家たちに、「ゆかり発言」との整合性を気にする様子はなく、学者らからは「都合よい部分のつまみ食い」との評も。
森田氏も断じる。「歴史を捏造(ねつぞう)した古い思想で凝り固まっている。都合のいいときだけ、天皇を尊重し、都合のよくない時は自分たちを『尊重』している」
------------------------------------------------------------------------
【先住民族の決議】 衆参両院が今年6月、政府に対し、アイヌ民族を先住民族と認め地位向上に取り組むよう求める決議(アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議)を全会一致で採択。決議は「アイヌが差別され貧窮を余儀なくされた歴史的事実を厳粛に受け止めなければならない」としている。日本は、国連の「先住民の権利に関する宣言」採択(昨年9月)にも賛成した。
------------------------------------------------------------------------
<デスクメモ>
2004年の園遊会を思い出した。「日本中の学校に国旗を掲げ、国家を斉唱させることが私の仕事でございます」と棋士・米長邦雄氏。天皇陛下は「強制になるということでないことが望ましいですね」とお答えになった。故・小渕恵三首相も強制を否定したのにタカ派議員・知事は聞こえぬふりだ。 (隆)」
(1) 幾つかの点に触れていきます。1点目。
「同じく政治評論家の小林吉弥氏は過去の一連の民族差別発言と比べても「中山発言は論評に値しない」とばっさり。従来の「単一民族発言」に比しても特にたちが悪いとみる。「6月の先住民族決議で、単一民族ではないと決着がついており、保守陣営でも、もう口にすべきでない問題だというのが了解事項。それでも、まだ単一民族だと言うところが常軌を逸している」
著書に「単一民族神話の起源」(新曜社)がある小熊英二・慶応大教授(日本近代史、近代思想)は中山氏の「単一民族」を「南京大虐殺の被害者の人数をめぐって論争するような今風の保守論調とも違い、保守論調の中でも時代錯誤の部類」とあきれる。
「日本は単一民族国家だという保守言説は、景気がよかった1960年代後半から80年代にかけて、日本人は勤勉で優秀な民族だという『日本人論』とともにあった経済ナショナリズムの産物で、景気悪化とともに90年代後半以降は滅びたものと思っていた。発言内容もひどいが、日教組認識も含めて、世界観の古さに驚く。中山氏の世界観は二、三十年前で止まってしまっているかのようで、まるでシーラカンスを見たような気持ちだ。こういう人が入閣したということに、自民党の人材払底ぶりを感じる」と話した。」
平成20年6月以前の「単一民族」論も妥当だとは思えません。それ以上に、平成20年6月に国会において「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」が全会一致で決定し、政府としても、アイヌの人々が日本列島北部周辺、とりわけ北海道に先住し、独自の言語、宗教や文化の独自性を有する先住民族であるとの認識の下に、「先住民族の権利に関する国際連合宣言」における関連条項を参照しつつ、これまでのアイヌ政策をさらに推進し、総合的な施策の確立に取り組むとしています。
このように、平成20年6月以降は、「単一民族論」は、国家議員そして内閣の一員としては認めることができないものとなったのです。それなのに、中山前国交相は、いまだに「単一民族論」を主張してしまうのですから、「常軌を逸している」のであって国会議員としての資格がありません。
「中山氏の世界観は二、三十年前で止まってしまっているかのようで」、中山氏は、保守論調の中でも時代錯誤の部類にいる「まるでシーラカンス」なのです。(もちろん、世の中には、二、三十年前の議論が今でも妥当すると思考停止した人物は多々いますが)
(2) 2点目。
「■天皇陛下「韓国とのゆかり感じます」
ところで、天皇陛下は2001年12月の記者会見で「私自身としては、桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫であると続日本紀(しょくにほんぎ)に記されていることに韓国とのゆかりを感じています」と述べられた。この「ゆかり発言」は皇室と朝鮮半島の血縁関係に言及したものとも、日韓交流の古さへの言及とも受け止められた。
それなのに「単一民族だ」と繰り返す保守政治家たちに、「ゆかり発言」との整合性を気にする様子はなく、学者らからは「都合よい部分のつまみ食い」との評も。
森田氏も断じる。「歴史を捏造(ねつぞう)した古い思想で凝り固まっている。都合のいいときだけ、天皇を尊重し、都合のよくない時は自分たちを『尊重』している」」
戦時中も天皇の権限を都合よく使うことで(例えば、統帥権を巡る問題)、一部の勢力は、身勝手な振る舞いを行い、その結果、日本国民及び戦地となった国の国民に多大の被害をもたらしました。
天皇陛下は2001年12月の記者会見で「私自身としては、桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫であると続日本紀(しょくにほんぎ)に記されていることに韓国とのゆかりを感じています」と述べられ、皇室と朝鮮半島の血縁関係があることに言及しています。
それなのに、「『単一民族だ』と繰り返す保守政治家たちに、『ゆかり発言』との整合性を気にする様子はなく、学者らからは『都合よい部分のつまみ食い』」と評価されても仕方がありません。政治評論家の森田実氏が述べるように、「都合のいいときだけ、天皇を尊重し、都合のよくない時は自分たちを『尊重』している」という批判は正当なものだと思います。保守政治家が述べる「単一民族」論は、戦時中の身勝手な振る舞いを思い起こさせるのです。
サンデーサイレンスが驚異的に成功したのは、同馬が、全世界的に圧倒的主流となっているノーザンダンサーの血(遺伝子)を全く持っていなかったからだ、と分析されます。 歴史的名馬は異系交配から生まれる、とはサラブレッド生産の世界では常に意識されることなのですね。
日本文化の魅力は、異文化に寛容で、これらを“日本化”して自らの血肉とするところです。 多神教の真髄と言っても良いでしょう。 これが分らぬ人間に保守を標榜してもらいたくないものです。
URL | rice_shower #UXr/yv2Y[ 編集 ]
>サラブレッドについて知識が無ければチンプンカンプン
一応、たしなみ程度は知っていますので、ご遠慮なく。
>日本文化の魅力は、異文化に寛容で、これらを“日本化”して自らの血肉とするところです。 多神教の真髄と言っても良いでしょう。 これが分らぬ人間に保守を標榜してもらいたくないものです
異なる意見など多様さの同居を認めるのが日本の保守だったはずです。自民党政権が続いたのも、そのお陰でしょう。昔はよく知らなかったという言い訳が付くとしても、さすがに平成20年6月に国会において「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」が全会一致で決定した以降は、知らなかったという言い訳は通用しません。
信念を持って述べているのかと思ったら、暴言後、あっという間に、次期衆院選への不出馬を宣言をして、事実上の政界引退表明ですから、ぐだぐだです。
これが自民党議員、保守派の論客と言われた人なのかと思うと、もう自民党も救いがたい状態になったな〜としみじみ感じます。派閥争いをしていたころの方がまだ将来像を示す真っ当な議員がいたし、小泉元首相、河野衆院議長も引退を表明し、多くの人が自民党への未練がなくなったのではないかと思います。
そういえば、相変わらず創価学会員は、「自民党議員に投票してね」と選挙運動をしにやってきます。公明党だけは、自民党についていくしかないようです。どんな目にあっても。
| #[ 編集 ]
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

