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主に社会問題について法律的に考えてみる。など。
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2008/09/29 [Mon] 23:57:17 » E d i t
日教組解体など問題発言を繰り返した中山成彬国土交通相(65)は9月28日午前、麻生太郎首相を官邸に訪ねて「2008年度補正予算案などの審議に支障が出るのは本意ではない」として辞表を提出、首相は受理しました。閣僚在任わずか5日での辞任は、現行憲法下で2番目の短さとなりました。この短さは、「適材適所」の閣僚を選んだと述べた麻生首相に酷く恥をかかせた結果となりました。

辞任した中山成彬前国土交通相の後任に決まった金子一義元行政改革担当相は9月29日午前、皇居での認証式を経て正式に閣僚に就任しました。この後、麻生太郎首相が官邸で国土交通相の辞令を交付します(2008/09/29 10:28 【共同通信】。認証式では、「国務大臣」として認証されるだけで、「外務」「財務」などの担務は官邸に戻ってから首相がポスト名を記した補職辞令を各閣僚に渡す。補職辞令交付は初閣議に先立ち、首相執務室で官房長官立ち会いの下に行われる。)。

天皇、皇后両陛下は9月26日、国民体育大会出席のため特別機で大分県に入り、出産や新生児への高度専門医療を行う県立病院総合周産期母子医療センターを訪れるとともに、27日に国体開会式に出席、28日はホッケーと新体操を観戦し、夕方に帰京しました。9月29日午前に認証式が行われ、9月24日に召集された第170臨時国会は29日午後、天皇陛下をお迎えして参議院本会議場で開会式が行われ、陛下はお言葉を述べています。健康状態の心配があり、これほどお忙しい天皇陛下のことなぞ眼中になく、辞任せざるを得ないような暴言を吐きまくるのが中山成彬議員なのです。

10月1日付追記:中山国交相辞任について、東京新聞平成20年9月30日付朝刊29面「本音のコラム」を引用しました。)


 
1.報道記事を幾つか。

(1) 朝日新聞平成20年9月29日付朝刊1面(13版)

中山国交相が辞任 首相「任命責任ある」
2008年9月28日21時28分

 中山成彬国土交通相(65)は28日、麻生首相に辞表を提出し、受理された。「日教組が強いところは学力が低い」など一連の発言に対する批判が広がり、国会審議や総選挙への影響を最小限に抑える必要があると判断した。首相は臨時国会での所信表明演説を翌日に控えた時期に、閣僚が在任わずか5日間で辞任するという深刻な痛手を負った。

 首相は後任に、金子一義元行革担当相(65)の起用を決めた。中山氏の発言について首相は28日夕、官邸で記者団に「発言として、はなはだ不適切。閣僚になられたら、されない種類の発言だ」と述べ、「国民各位、関係している方々に心からおわびを申し上げる」と陳謝した。さらに「任命責任はあった」と認め、「後任を直ちに選任し、その方がきちんと対応していかなければならない」と述べ、信頼回復に努める考えを強調した。

 中山氏は辞表提出後、国交省内で記者会見し、「補正予算の審議をはじめ、国会の審議が滞ることには耐えられないという思いから、潔く身を引く決意をした」と語った。「成田空港の整備遅れは『ごね得』」「日本は単一民族」との発言については、「言葉足らず」と改めて撤回する考えを示したが、一連の日教組批判については「国交省の建物の中で発言したことは撤回したが、政治家中山成彬としては撤回したという考えはなかった」と語った。

 中山氏の在任期間は5日間。88年12月にリクルート問題で辞任した竹下内閣の長谷川峻法相の4日間に次ぎ、戦後2番目に短い。

 後任の金子氏は自民党の古賀派に属し、当選7回。衆院予算委員長などを経て、党税制調査会副会長などを務める。29日午前の認証式を経て正式に就任する。

 政権発足直後の閣僚辞任は、麻生政権にとって大きなイメージダウンだが、政府・与党は早期解散を目指す基本戦略は崩していない。

 臨時国会は29日に首相の所信表明演説、10月1~3日に衆参両院で代表質問が予定されている。その後、首相が意欲を示す08年度補正予算案の審議を行ったうえで解散するのか、野党の厳しい追及が予想される予算委員会を開かずに解散するのか、首相は補正審議に対する民主党の出方を見極めたうえで最終判断することになる。」



(2) 朝日新聞平成20年9月29日付朝刊2面「時時刻刻」(13版)

国交相辞任 麻生丸いきなり大揺れ

 支持率が伸びずスタートダッシュに失敗し、閣僚の辞任で出足からつまずいた。踏んだりけったりの麻生首相だが、自らの任命責任を認めて陳謝することで、幕引きを図ろうとする。衆院解散をめぐる与野党攻防は、29日の首相の所信表明演説で始まる国会論戦で最終局面を迎える。

首相は沈黙一転陳謝

 28日午前、首相官邸の首相執務室。辞意を伝える中山国土交通相の話を、首相は無言で聞いていた。中山氏にかけた言葉はただ一言。「誠に残念」だけだったという。

 その直後に開かれた所信表明演説を検討する閣議でも、首相はこの話題には全く触れなかった。記者団から求められた取材にも応じず、河村官房長官に説明を委ねた。「何を発言してもマイナスにしかならない」(周辺)と、当初は沈黙を貫く方針だった。

 与党も、総選挙を控えて「選挙の顔」を傷つけるわけにはいかないと、予防線をはった。自民党の細田博之幹事長はこの日のNHKの番組で、首相の任命責任を認めたうえで「その責任は辞任を促し、(中山氏が)辞任することで1つの区切りだ」。公明党の北側一雄幹事長は同じ番組で「事実上、首相が罷免したと認識している」と、首相の指導力を強調してみせた。

 後任がスムーズに決まったことを受けて、首相自身も沈黙から一転、夕方になって記者団の前に現れた。国民や関係者に「心からおわび申し上げる」と2度繰り返し、任命責任も認めた。先手を打って野党の追及の矛先をかわす狙いがあったとみられる。

 首相は中山氏を「指名した段階では適任だったと思っている。この種の発言は普通、官僚の経験もある人がされないはず」と突き放した。そもそも中山氏は森元首相に配慮した最大派閥の「町村派枠」だった。後任は同派でなく、第3派閥の古賀派から金子一義・党税調副会長を起用。首相は「道路(特定財源の)一般財源化を現実にしていくのに、税に詳しい方でないとなかなか対応にしくい」と政策重視の人選を強調した。

 ただ、「失言癖」は麻生氏自身にもついて回る。総務相時代の05年10月、福岡県太宰府市の博物館の開館記念式典で「一文化、一文明、一民族、一言語の国は日本のほかにはない」と発言。中山氏の「単一民族」発言を受け、共産党の市田忠義書記局長は記者団に「麻生さんも単一民族がらみで近い発言をしたこともある。資質が欠ける人を任命した責任は免れない」と指摘した。

 首相はこの日、中山氏の発言について「政治家と閣僚は重さが違う」と述べており、中山氏の思想信条そのものを否定したわけではない。首相は組閣の際、「友人の友人はアルカイダ」などの発言が問題化した鳩山総務相にこう忠告した。「オレが言えたことじゃないが、失言には気を付けるように」。政府高官も「一番心配していたのは首相の発言」と漏らす。

 中山氏が辞任しても、野党は「任免権を全面的に有する首相の責任はやはり大きい」(小沢民主党代表)と、首相の任命責任を追及する姿勢を崩していない。(以下、省略)」



(3) 朝日新聞平成20年9月29日付朝刊39面

「事実と異なる」「表現きつい」 中山発言、閣僚も批判
2008年9月28日19時19分

 28日朝、中山国土交通相から辞表を受け取った麻生首相の表情は険しかった。

 閣議後の会見に臨んだ河村官房長官も、元文部科学相。中山発言問題については、「大臣の発言としては所管外で、のりを越えたと思う。日教組と文科省が敵対しても、教育は良くならない」と、やんわりと批判した。

 石破農林水産相は「日教組に対する考え方、単一民族という発言、成田闘争に対する発言は事実と異なる」としたうえで、「政府や内閣に対する信頼が揺らいだ」。鳩山総務相も「私も表現のきつい人間ですが、表現のきつい私から見ても、きついな。ちょっときついですね」と言った。」



麻生首相は、中山成彬大臣の辞任について、「発言として甚だ不適切。大変残念ですけれども、関係しておられた国民各位、またそれに関係しておられた方々に対して心からおわびを申し上げる次第です。必然的に辞めていただきました。」と述べて、国民やすべての関係者へ謝罪しています。

首相は中山氏を「指名した段階では適任だったと思っていた」が、「この種の発言は普通閣僚になられたらされない種類の発言だと思っています。」と述べたのですから、中山氏が閣僚経験者だけに大臣としての資質があったと思っていたが、実は大臣としての資質を欠いていた、とはっきり認めています。

河村官房長官も、「大臣の発言としては所管外で、のりを越えたと思う。日教組と文科省が敵対しても、教育は良くならない」と批判し、石破農林水産相は「日教組に対する考え方、単一民族という発言、成田闘争に対する発言は事実と異なる」としたうえで、「政府や内閣に対する信頼が揺らいだ」と厳しく批判しています(朝日新聞平成20年9月29日付朝刊)。中山氏の発言に対しては、鳩山総務相、斉藤環境相も批判を行っており、与党内でも非難の嵐です。内閣・与党一致して、中山氏の発言は妄言扱いなのです。(もっとも、中山氏は、『よくいった』と自民党議員は賛成していると暴露しているので(TBSニュース番組より)、与党での妄言扱いは表面的なものにすぎないのでしょう。)



2.中山成彬議員は、辞任せざるを得なくなった暴言であるのにもかかわらず、反省する姿勢はありません。

(1) 中山台人辞任が決定的となった出来事は、9月27日、地元・宮崎市であった自民党宮崎県連の会合での発言でした。なぜなら、麻生首相は、「中山氏が27日に日教組批判を繰り返した段階で、即座に『本人を呼んでくれ。真意を聞くべきだ」と河村健夫官房長官に指示、一気に『辞任』へとかじを切った」(東京新聞平成20年9月29日付朝刊3面「核心」)のですから。

  イ:朝日新聞平成20年9月28日付朝刊(日曜)39面

やまぬ放言「持病だ」 中山氏辞任へ 嘆く支持者ら

 日教組をぶっ壊せ――。就任間もない「失言3連発」で批判を浴びた中山国土交通相は27日、またも日本教職員組合を攻撃する発言を繰り返した。政治家として窮地に立っている中でもやまぬ言葉。「持論というか、持病だ」。長年の支持者からは、こんな嘆きが上がった。

 重ねての発言の場になったのは、地元・宮崎市での自民党県連の会合だった。

 冒頭、県連会長の緒嶋雅晃県議はこういさめた。「表現のまずさを反省していただかないといけない。発言に気をつけていただかないと、県連の足を引っ張ることになる。慎んで」。右隣の中山氏は重々しく頭を下げ、こうも言った。「マスコミをにぎわす男になってしまった」「言葉には気をつける……本当にその通りです」

 しかし、いったんあいさつが始まると収まらない。「日教組については私も言いたいことがある」と再び語り始めた。「過激な一部の方々が考えられないような行動をとっている」「(子どもたちに)過激なすり込みも行われている」「小泉さん流に言うと『日教組をぶっ壊せ』。この運動の先頭に立つという思いでいる」

 中山氏はふだんから会合で同様の話を繰り返しており、そのたびに「また始まった」という空気に流れるという。しかし、今は大臣としての発言が批判にさらされる時だ。静まりかえる約140人の出席者。あきらめたかのように腕を組み、上を見上げる県連幹部の姿もあった。

 緒嶋県連会長は会合終了後、こう漏らした。「性格からして、言いたいことを言ったのだろう。持論というか、持病」

 前日26日、幹部が抗議に出向いたものの中山氏本人への面会を断られた日教組。本部の岡本泰良書記長は「あいた口がふさがらない。憤りを感じる」。「解体」発言については「集会、表現の自由についてどう考えておられるのか、明日にでも真意をうかがいたい」と語気を強めた。

 続く場外乱闘に、国交省には冷ややかな空気が流れている。

 幹部の一人は「日教組の話は全くの所管外。国交大臣としての会見の場で発言したこと自体が問題だ。道路財源問題などで批判を浴び続けたと思ったら、今度は場外から問題を持ち込まれてしまった。大臣には腰を据えてリーダーシップを発揮してほしいのに……」と嘆く。

 別の幹部は「なんなんでしょうね。辞めてから言う分には勝手だけど、まだ大臣なんですからね。役所のことを考えていないことだけは確かですね」とあきれた様子だった。」



  ロ:朝日新聞平成20年9月28日付朝刊(日曜)39面

■人選の問題 首相の失点

 細川政権時代に首相秘書官を務めた成田憲彦駿河台大学長の話 思想信条は結構だが、麻生内閣の使命である解散総選挙を控えたタイミングに、所管外の分野で発言を続ける意図が分からない。政治的にプラスになることは何もないはずだ。

 秘書官時代を振り返ってみても、政治家の確信犯的信条までは管理がきかない。そうなると、あとは人選の問題にならざるをえず、麻生首相の失点になるだろう。

■意見 ごり押しだけでは

 ノンフィクション作家の吉岡忍さんの話 60~70年代の考え方を維持している古い政治家ということだろう。いろんな意見があるなかで調整するのが政治家のセンス。一議員として持論を言うならともかく、大臣が自分の意見をごり押しするだけでは政治は動かない。総選挙を前に失言で大臣が辞任となれば足元をすくわれるのは分かっている話で、失言癖がある麻生首相もさすがにここまでは予想できなかったのでは。」



  ハ:会合の冒頭、県連会長の緒嶋雅晃県議は中山氏の面前で、「表現のまずさを反省していただかないといけない。発言に気をつけていただかないと、県連の足を引っ張ることになる。慎んで」と諌めたにも関わらず、中山氏は無視して暴言を繰り広げました。「あきらめたかのように腕を組み、上を見上げる県連幹部の姿」さえも、中山氏には目に入らなかったようです。

県連会長が「持論というか、持病」と呆れるほどの妄想持ちであった中山氏は、そうした周囲の意識も分からないほど妄想から醒めずにいるのです。「政治的にプラスになることは何もない」ことさえも分からないほど、前後不覚になっているのですから、支持者も離れていくに違いありません。



(2) 中山氏の妄想は、辞任後も一向に収まりません。辞任会見でもそして、辞任の次の日のテレビ番組でも。

  イ:朝日新聞平成20年9月29日付朝刊39面(13版)

5日大臣 嘆く自民   辞任会見でも持論 中山氏
2008年9月29日3時0分

 「確信的に申し上げた」「国民の関心を引きたかった」――。「失言問題」でたったの5日間で大臣を辞めた中山国土交通相。28日の辞任会見でも、日教組に対する批判は止まらなかった。

 28日朝、麻生首相に辞表を提出した中山氏は国交省での辞任会見に臨み、約1時間にわたって持論を述べた。

 「(25日の)記者会見以来、『よく言ってくれた』『がんばれ』『辞めるな』といった山のようなメールをもらった。電話も深夜まで鳴り続けた」。まずは、自分の発言に多くの人が共感していることをアピールした。

 その上で、日教組について、「まじめに授業に取り組む先生もいるが、政治的に子どもたちをだめにして日本をだめにしようという闘争方針のもとに活動している方々がいる」と改めて批判。「国交省の建物の中で発言したことは撤回したが、政治家中山成彬としては撤回したという考えはなかった」と言った。

 「成田空港『ごね得』」や「日本は単一民族」という発言に関しては「言葉足らずだった」と撤回したものの、日教組批判は「失言」ではなく、「政治信条」と言い切った。

 地元・宮崎で27日、「日教組をぶっ壊せ」と語った際、すでに辞任を決意していたという。「ゆがんだ教育が行われていることに、国民の関心を引きたかった」「大臣としての職を賭してまでも、子どもたちのことを考えた大臣だったと説明してもらうとありがたい」と言った。

 「日教組の強いところは学力が低い」という発言について、「相関関係がないのでは」と指摘されても、「だいたいそういう傾向にあると思っている」と撤回はしなかった。ただ、学力が低いと名指しした大分県民に対しては「申し訳ない」と陳謝した。

 日教組問題は大阪問題に飛び火。一部、大阪府と大阪市の問題を混同しながら、「日教組や、いわゆる官公労の組合の支援を受けている民主党が政権を取れば、いまの大阪府のようになる。職員の給料は高いしヤミ手当はあるし、裏金はあるし……。今回の選挙は、日本を大阪府にしないための選挙だ」と言った。

 中山氏は27日夜、拉致問題担当首相補佐官を務める妻の中山恭子参院議員に辞任について相談したことを明かした。恭子氏からは「辞任は仕方がないわね。日本の教育を考えるいいきっかけになるといいね。前向きに考えましょう」と言われたという。

     ◇

 中山氏は28日午後、地元・宮崎の団体から推薦をもらうため、一時的に宮崎入り。宮崎市の事務所でも会見し、日教組をめぐる発言の狙いについて、「(日教組や自治労が支持する民主党が政権を取れば)日本は大変なことになる。その広報を私は務めないといけない」と説明した。29日朝にはTBS系の番組に出演することも明かし、「さっそく『朝ズバッ!』に出るということは、そういう役割(広報)が回ってきた(ということ)」と言った。」



  ロ:【共同通信:2008/09/29 12:51】

中山氏「言葉狩り」強弁変えず “朝ズバッ!”に生出演

 中山成彬衆院議員は国土交通相辞任から一夜明けた29日朝、TBSテレビの「みのもんたの朝ズバッ!」に生出演し、問題発言の真意をただされても「事実関係を踏まえた上だ」「言葉狩りしていると、政治が活性化しない」と強弁を繰り返した。

 冒頭、中山氏は「(アイヌ民族や大分県民ら関係者に)不快な思いをさせ申し訳ない」と謝罪。しかし、民主党の山岡賢次国対委員長らから「日教組の組織率と学力に関係があるという発言は根拠がない」などと指摘されると「いやある。ちゃんと調べている。あえて言わない」「客観的に見ている」と反論した。

 国交相就任直後の辞任劇にも憔悴した様子はなく「これからが議論の出発点」と強調した中山氏だが、「宮崎県民として恥ずかしい」「議員辞職すべきだ」など地元の声を紹介されると、顔をしかめた。

2008/09/29 12:51 【共同通信】」



  ハ:「国交省の建物の中で発言したことは撤回したが、政治家中山成彬としては撤回したという考えはなかった」と言ってしまい、開き直ってしまうようでは撤回したことは無意味に等しいです。

 「中山氏は当初「撤回させていただく」と語った。なのに、選挙区の宮崎県に戻ると「国交省の建物のなかで発言したことは撤回したが、政治家中山成彬としては撤回した考えはない」と前言を翻し、せきを切ったように日教組批判などを繰り返した。

 政治家としての基本的な知識、責任感、判断力すら疑わせる。まるで駄々っ子のよう、といったらいいすぎか。

 首相はきのう「関係した国民の皆さんにおわびする」と謝罪したが、このような人物を閣僚に任命した責任は重い。辞表を受け取るのではなく、罷免という形で内閣としてのけじめをつけるべきではなかったか。

 当初から首相官邸の対応は鈍かった。最初の放言について、河村官房長官が中山氏に個別に注意する場面もないまま、2度目の発言で傷口を広げてしまった形だ。」(朝日新聞平成20年9月29日付「社説」)


民主党の山岡賢次国対委員長らから「日教組の組織率と学力に関係があるという発言は根拠がない」などと指摘されていても、「いやある。ちゃんと調べている。あえて言わない」などと述べて、誰が納得できるのでしょうか。中山氏は、物事を調べ、論理的に反論をする思考力さえないのです。

事実に反する妄言を行い、しかも反省も皆無なのですから、 「辞表を受け取るのではなく、罷免」すべきでした。麻生首相の決断力のなさが露呈してしまったようです。

中山氏は、辞任会見において、政界の影響が「一番の心配。(影響があれば)万死に値する」と述べています(朝日新聞平成20年9月29日付朝刊39面(13版))。誰しもが自民党に不利益になると理解できるのに、中山氏はいまだ「心配」しているだけという意識しかないようです。哀れにさえ感じます。




3.中山成彬氏は、5日だけの大臣でした。一体何のために大臣となったのでしょうか。なぜ、就任直後に暴言を吐き、麻生内閣の信頼を低下させ、自民党への支持を低下させ、野党を利する行動に出たのでしょうか。こうして仲間を道連れにして自滅の道を突き進んでいるのに、「言葉狩り」だと開き直り、何の反省もないのです。

(1) 中山氏は、保守派の論客と言われています。

中山氏は、「日教組を解体する」と述べたどころか、「小沢民主党も解体する」などと述べていますが、憲法21条の結社の自由で保障された団体であるのですから、「外」から解体することは不可能です。ましてや、大臣は憲法尊重擁護義務(憲法99条)を負っているのに、そんなこともまるで無視なのです。

政党は、現代議会政治において、民意を議会に媒介し、議会内で政策論争を行い、内閣の形成のプロセスに参加するなど、重要な役割を果たしています(戸波江二「憲法(新版)」355頁)。ですから、議院内閣制を採用して政府と議会の結合を図っている憲法は、政党の存在を前提としていると理解されているのです。それなのに、(小沢氏が代表だから否定するのか不明ですが、)民主党の解体させるなどと述べることは、議院内閣制の理解を欠いているものといえるのです。

思えば、十分な憲法的知識を展開できるような保守派論客はほとんどいません(文藝評論家の山崎行太郎氏などを除く)。反憲法的な言動でさえもおかしいと思わないほど、基本的な憲法の知識を欠いているのが今の保守派の姿といえるのです。保守論壇の著しい劣化を感じます。



(2) 「ねじれ国会」においては、民主党と協力する意識がなければ法律案を成立させることが困難なのですから、「小沢民主党を解体する」などと反発を受けるような発言をすること自体、国会議員・政治家としての大局観も欠けています(朝日新聞平成20年9月29日付「天声人語」参照)。

こうした人物が自民党議員であり、麻生首相は(総裁選に貢献した町村派の要望に応じなければならなかったという経緯があって)大臣に任命してせざるを得なかったのですから、いかに自民党に人材資源が枯渇しているかを示しているように思います。自民党総裁選で首相は、最大派閥・町村派の支援を受け、町村派の事務総長である中山氏の入閣に、その「恩返し」の意味合いがあったこと自体にも問題があったのです(朝日新聞平成20年9月29日付「社説」)。

妄言を繰り広げるばかりで政治家としての大局観に欠ける中山氏のような「枯れ木も山の賑わい」のような人物は、国会議員としてはもちろん、政治家としても不要であるというべきです。



(3) 自民党や麻生首相としては、中山国交相の辞任により一件落着をはかりたいとは思います。

しかし、中山氏が、<1>「成田闘争は『ごね得』」であるとして、住民批判を行い、<2>「日本は内向きな単一民族」だと述べ、アイヌ民族の存在を無視し、<3>「日教組強いと学力弱い」という妄想に基づく日教組批判をするなど(他にはタクシー運転手差別がある)の暴言は、中山氏が辞任すれば終わりにできるほど軽い問題ではありません(「中山国交相の暴言問題:「日本は内向きな単一民族、成田闘争は『ごね得』、日教組強いと学力弱い」~いずれもまったく根拠のないデタラメ!!!」(2008/09/27 [Sat] 22:55:42)参照)。

こうした妄言を二度と繰り返さないためにも、国会において論戦と問題点を明瞭にし、任命責任の追及を行い、「すべて事実に反する妄言である」と国会の会議録に明記しておくべきだと考えます。



<10月1日付追記>

東京新聞平成20年9月30日付朝刊29面「本音のコラム」を引用しておきます。

ごね得――鎌田慧(かまた・さとし)

 辞任したセンセイに追い討ちをかけるのは忍びない。しかし、あまりにもひどい傲慢(ごうまん)無知、やはり一言いっておきたい。

 中山成彬センセイは成田空港闘争について「戦後教育が悪かった」とおっしゃるが、空港建設に反対した農民には明治生まれもいたが、たいがい大正生まれ、それも空港をいきなり押しつけられる前までは、あなたが大臣のいすを獲得した自民党の支持者だった。

 自宅の屋根を擦るように飛行機が飛ぶようになって、騒音直下の公害にさらされても、畑を耕し続けているのは、決して「カネ」目当てではない。長年、丹精をこめてつくってきた「土」(有機土壌)を、いとおしいと思っているからだ。

 それを「ごね得」などと侮蔑(ぶべつ)するのは、人間の行動を、すべてカネで換算してしか考えられない悲しい性(さが)を露呈しているようで、こちらまで恥ずかしい思いにさせられる。世の中には、目の前にどれだけカネを積まれても、嫌だという人間は決して少なくない。

 多くの死傷者をだした成田空港建設の手法は間違っていたと国土交通省は反省し、二代にわたって大臣が農民に謝っている。学習が足りない。東大、大蔵官僚、大臣とトントン拍子で「出世」してきたセンセイは、カネに転ぶな、という教育を受けなかったのですか。高級官僚と世襲議員によるコネ内閣では、亡国だ。 (ルポライター)」


大正生まれの住民を相手に「戦後教育が悪かった」と言い放ち、「長年、丹精をこめてつくってきた『土』(有機土壌)を、いとおしいと思っている」から、ずっと畑を耕し続けているのに「ごね得」などと侮蔑したのです。こうした発言は、中山議員自体の卑しい根性を露呈しているようです。「あまりにもひどい傲慢無知」と言われても仕方がないでしょう。


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オツカレです。 やはりねじれ国会下での苦肉の所信表明演説だった。 [東京 29日 ロイター]経済対策、必要に応じさらなる対応も弾力的に=所信表明演説で麻生首相 麻生太郎首相は29日午後、衆院本会議で就任後初の所信表明演説を行い、日本経済の立て直しが?...
2008/09/30(火) 14:58:10 | ハズレ社会人
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