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2008/07/01 [Tue] 00:41:32 » E d i t
病気の腎臓を治した「修復腎」による移植を認めてもらおうと、人工透析患者を中心に組織する「愛媛県腎臓病患者連絡協議会」(戸田淳司会長)は6月25日、「修復腎移植の臨床研究での保険適用を求める要望書」を舛添要一厚生労働相あてに郵送しました。



1.愛媛新聞2008年06月26日(木)付「特集宇和島 腎移植」

病気腎 臨床研究へ保険適用を 県患者連絡協 厚労省に要望書

 県内の人工透析患者を中心に組織する「県腎臓病患者連絡協議会」(戸田淳司会長、約千四百五十人)は二十五日、病気腎(修復腎)移植について「臨床研究への保険適用を求める要望書」を舛添要一厚生労働大臣あてに提出した。

 要望書は、末期腎不全の治療法として、生活の質の面では透析療法よりも移植の方が優れ、待ち望んでいる患者も多いが、腎移植が進まない現状に言及。病気腎移植の臨床研究を「『高度医療』『先進医療』の枠組みで、保険診療として認めてほしい」としている。

 病気腎移植について日本移植学会など腎臓病関連学会は「現時点で医学的に妥当性がない」とし、厚生労働省も原則禁止を打ち出している。一方で、双方とも臨床研究については、適正な手続きを踏まえた上で認める方向性を示している。

 五月には、国会議員グループが条件付きで同移植を容認する見解を発表した。」



要望書の全文については、「修復腎移植推進・万波誠医師を支援します」さんの「修復腎移植に保険適用を-厚労相への要望-」(2008/06/26 22:38)で掲載していますので、ぜひご覧下さい。




2.「愛媛県腎臓病患者連絡協議会」は透析患者を中心とする団体ですが、透析患者団体が、修復腎移植を肯定的に捉えた意思表明をすることは初めてようですし、しかも、修復腎移植について保険適用を求める意思を示したのも初めてのことだと思われます。その意味で、初めて一歩踏み出すという大変勇気のいる、そして意義ある要望書であるといえます。


(1) 一般的には、「透析療法と比べ腎臓の機能を代行するという意味では腎移植がはるかに優れています」(東京女子医科大学腎臓病総合医療センター泌尿器科)ということなのですから(「修復腎移植の是非を問う前提として~腎移植と透析療法ではどちらが良いのか?」(2008/06/01 [Sun] 18:41:49))、腎移植ができるようする意義があり、特に腎移植を切に必要とする透析患者にとっては、腎移植を選択する機会を増やす必要性があります。

臓器移植法は、臓器移植をより可能にするための法律なのですから、臓器移植の可能性を増やすことは、臓器移植法の趣旨にかなうことでもあります。

ところが、現在、死体腎移植の平均待機期間は16年という、あまりにも長い期間であって、臓器移植ネットワークへの登録を止める方もいるほどです。平均で16年もかかるのですから、移植を受ける機会がないに等しいため、登録料を払うだけ無駄になってしまうからです(新規登録料は3万円、毎年3月末に更新するための費用(更新料)は、5000円。なお、2度目の腎移植は殆どなし。)。

このように、死体腎移植は殆どないに等しい状況において、生体腎移植を受ける当てがない患者にとっては、「移植の機会増大は、何よりも切実な問題、願い」(要望書)なのです。もちろん、透析療法と腎移植どちらを選ぶか、修復腎移植を選ぶかどうかは、患者の選択に委ねられているわけですが。



(2) 修復腎移植を認め、腎移植の機会を増やすことは、透析患者にとって利益の多いことなのですから、もっと声を上げていいはずです。「愛媛県腎臓病患者連絡協議会」、すなわち透析患者団体が、修復腎移植を肯定的に捉えた意思表明をすることは初めてというのは、実に妙な感じがするほどです。修復腎移植に対する理解不足もあるでしょうが、おそらくは、団体と言う組織となると、色々なしがらみがあるためなのだろう、と推測しています。

透析患者個人としては修復腎移植に賛成する方もいることは確かです。透析患者団体も、所属する患者の意思を汲んで、修復腎移植をタブー視することなく、積極的に行動することが求められているのではないでしょうか。



3.「公的骨髄バンクを支援する東京の会」さんの「東京の会通信」(第194号2008年6月1日号)の「編集者雑記」(日時: 2008年06月12日 23:56)では、

編集者雑記

▼あれはもう1年半ほど前のことでしょうか。病気腎移植のことが明らかになって、日本中が大騒ぎになりました。さまざまな病気のため、摘出しなければならなくなった患者さんの腎臓をとりだして腎臓病患者に移植していたというのです。重症の腎臓病の患者さんは週に3日ほど数時間かけ人工透析を受けている方がほとんどです。」

という書き出しで、修復腎移植のことについて触れていましたので、一部引用して紹介してさせて頂きます。


「▼日本では長い論争を経て、ようやく10年ほど前から脳死とされた方から臓器を摘出して移植する臓器移植が認められるようになりましたが、脳死腎移植は実際には、わずかな例しか行われてません。何しろ、慢性腎不全の患者さんの数は膨大で、全国で25万人ともいわれ、白血病患者さんの数の比ではないのです。
▼苦しい透析生活から脱するために行われているのが生体腎移植です。家族などにドナーになってもらい、2つある腎臓の1つを摘出して移植するのです。本来ならHLAを適合させればベストですが、造血幹細胞移植ほど厳密ではありません。その代わり、移植後はずっと免疫抑制剤を飲み続けなくてはいけません。
▼しかし、家族にドナーになってくれる人がいなければ、どうにもなりません。経済的に余裕のある患者の一部は、海外で腎臓を調達して移植するということも現実には行われています。臓器売買です。こうした行為を禁止しようと、発展途上国でも法律を定めたり、最近フィリピンでは外国人への生体腎移植を禁止しました。
▼こうした背景がある中で、病気腎移植というニュースで騒然となったのです。移植に使う臓器は安全でなくてはならない、再発するかも知れない病人の臓器を摘出して移植はできない、として移植学会を初めとする医師たちは「禁忌」といい、それはタブーであるからと、許せざる医療行為と頭ごなしに否定したのです。
▼確かに、病気腎移植を行った医師には手続的な不備もたくさんありました。しかし、患者サイドからの批判や不評は聞こえてきませんでした。人工透析から解放され、社会復帰を果たせたと感謝の声が多かったのです。一方、厚生労働省は学会の医師たちの意見をくみ、病気腎移植を「原則禁止」とすることを早々と決定しました。
▼一方、今年1月にアメリカ移植外科学会冬季シンポジウムに病気腎移植を行った医師を招いて病気腎移植の発表が行われました。反応は、生体腎移植、脳死腎移植に続く第3の腎移植の道が拓けたというものでした。5月にも米国移植学会総会でその医師の病腎移植に関する論文の発表が予定されていたのですが、中止になりました。
▼その原因は一説には日本移植学会が、アメリカの移植学会に発表の中止を強く要請した結果であるともいわれています。また、今年5月10日の東京新聞は「与野党国会議員約80人からなる“修復(病気)腎移植を考える超党派の会”(会長・杉浦正健元法相)が病気腎移植容認の見解をまとめる方針」であると伝えました。」



このように、修復腎移植を巡る経緯をまとめて、最後の次のような文章でしめています。

「▼医療に用いる材料や薬品の原料には、現在のところは残念ながら、科学的に合成できるものばかりではありません。実は人間の臓器や組織を使わざるをえないものがたくさんあります。ヒト由来のものだからこそ、そこには解決しなければならない難しい問題が大きなハードルとなっていくつも立ちはだかっています。
▼健常者から骨髄を提供してもらってはじめて成立する骨髄バンクにも、同様な問題をいくつも抱えています。「ドナーとレシピエント(患者)との対面」や「ドナーの休業補償」などの問題も、初めからタブーとして論議を拒否するのではなく、真摯に語り合って、反対意見にも耳を傾ける姿勢が大切ではないでしょうか。
▼そして、それが医療にかかわるテーマである場合、根底にあらねばならないのが「より多くの患者をいかに救うか」というテーゼです。それは既存の秩序をひっくり返すことになるのかも知れません。少なくとも、医学会やお役所で、これまでやって来たことの「つじつま合わせ」だけは避けていってほしいと思います。」




日本移植学会が反対しているからとして、初めから修復腎移植をタブーにしてしまうのではなく、本当のところはどうなのか、修復腎移植を肯定する意見にも耳を傾ける姿勢が大切なのだと思うのです。

誰もが

「より多くの患者をいかに救うか」


という観点から考え、行動して欲しいと思います。


テーマ:政治・時事問題 - ジャンル:政治・経済

コメント
この記事へのコメント
春霞様

ご丁寧な解説をいただき心から感謝申し上げます。
愛媛県腎臓病患者連絡協議会が修復腎移植の保険適用を求める要望書を出されたことは、大変意義のある、そしてまた切実な患者の願いだと思います。

>・・・おそらくは、団体と言う組織となると、色々なしがらみがあるためなのだろう、と推測しています。
透析患者個人としては修復腎移植に賛成する方もいることは確かです。透析患者団体も、所属する患者の意思を汲んで、修復腎移植をタブー視することなく、積極的に行動することが求められているのではないでしょうか。

ごもっともなご意見だと思います。

なお、この要望書が出されてから、愛腎会事務局には、東北の患者さんをはじめとして、全国から応援の電話がかかっていると聞きます。

全国のそれぞれの県に透析患者さんの会があると思いますが、愛媛県だけでなく、どうか、ひとつでも多くの会が修復腎移植についての正しいご理解をいただき、会としての声・要望をあげていただきたいと心から思います。

2008/07/01 Tue 22:45:40
URL | hiroyuki #4lrx0KYw[ 編集 ]
>hiroyukiさん:2008/07/01 Tue 22:45:40
コメントとTBありがとうございます。


>この要望書が出されてから、愛腎会事務局には、東北の患者さんをはじめとして、全国から応援の電話がかかっていると聞きます

そうでしたか。応援の電話がかかってくるということは、この問題につき「声を出して踏み出すこと」は、相当の勇気がいることは、誰もが分かっていることなのでしょう。愛腎会は要望書を出した甲斐があったわけですね。


>全国のそれぞれの県に透析患者さんの会があると思いますが、愛媛県だけでなく、どうか、ひとつでも多くの会が修復腎移植についての正しいご理解をいただき、会としての声・要望をあげていただきたいと心から思います

そうですね。勇気ある行動を行った愛腎会さんを孤立させないためにも、多くの会が要望を出してほしいと思います。
2008/07/03 Thu 22:09:46
URL | 春霞 #5oClkA7g[ 編集 ]
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2008/07/01(火) 07:52:25 | ?κ?
平成20年6月26日(木)産経新聞・愛媛版 修復腎移植 保険適用を 愛媛の連絡協、厚労相に要望書郵送 平成20年6月26日(木)付 産経新聞・愛媛版 病気の腎臓を治した「修復腎」による移植を認めてもらおうと、愛媛県腎臓病患者連絡協議会(戸田淳司会長)は25...
2008/07/01(火) 22:01:08 | 修復腎移植推進・万波誠医師を支援します
  当  ブ  ロ  グ  へ  の     皆様のご支援に感謝致します! ありがとう! ため息が漏れるのですが、日々、ガソリンが上がってるようだ。でもって、ガソリン200円突破どころか、220円台まで上げる、っていうのも満更大嘘でもなさそうだ、?...
2008/07/03(木) 00:53:38 | 晴天とら日和
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