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2008/05/10 [Sat] 17:01:26 » E d i t
東京新聞平成20年5月10日付朝刊1面トップに、「病気腎移植容認提言へ」「万波医師処分は不要」という大見出しでの記事が出ていたので、かなり驚きました。これは、「修復腎移植を考える超党派の会」による提言ですが、東京(中日)新聞のみでの報道のようですし、「修復腎移植を考える超党派の会」が5月13日に正式見解をまとめるとのことですから、早速、紹介したいと思います。


1.報道記事を。

(1) 東京新聞平成20年5月10日付朝刊1面(11版S)

病気腎移植容認提言へ 超党派議連が方針  万波医師処分は不要
2008年5月10日 朝刊

 厚生労働省が「原則禁止」とした病気腎移植について、与野党国会議員約八十人からなる「修復(病気)腎移植を考える超党派の会」(会長・杉浦正健元法相)が、正反対に病気腎移植容認の見解をまとめる方針であることが九日、分かった。議員立法も視野に、十三日に正式見解をまとめるが、自公民各党の厚労部会長ら医療行政に通じた議員たちによる反対論に、厚労省は苦慮しそうだ。 

 厚労省や愛媛社会保険事務局は、宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)の万波誠医師らが手がけた病気腎移植について、保険請求が不当だったとして、同病院などの保険医療機関指定取り消しと、万波医師らの保険医登録取り消しを検討している。

 しかし、「見解案」によると、「超党派の会」は、症例の一部に「腎摘出の適応が適切だったか疑問がある」としつつも、臓器不足を考慮すると、病気腎移植は「第三者委員会によるドナーの疾患の客観的な評価や、適切なインフォームドコンセント(十分な説明と同意)の確認等を要件とすれば認められると考えられる」と判断。

 さらに、病気腎移植は、既存療法の組み合わせであり、臨床実施例の知見が蓄積されていると指摘。高度医療や先進医療の枠組みで、「保険診療を認めていくべきだ」とした。

 その上で、病気腎移植の中には、診療報酬請求を社会保険診療報酬支払基金で審査して適用した例もあると指摘。万波医師や病院を処分する「理由は認められるとはいえない」と、処分は不要との考えを示した。」(*見出しは、紙面のものに変更しました。)




(2) 東京新聞平成20年5月10日付朝刊3面(11版S)

病気腎移植 認めぬ学会、厚労省  超党派議連13日に正式見解

 宇和島徳洲会病院の万波誠医師らが行った病気腎移植は、昨年3月、日本移植学会など関連学会が、医学的に問題があり、インフォームドコンセントなど手続き上も問題だと指摘し、「現時点では医学的に妥当性がない」との統一見解を発表。これを受け、同7月、厚生労働省が「臓器移植法運用指針」改正の中で、臨床研究以外での病気腎移植は「原則禁止」とした。

 日本移植学会などは、「修復(病気)腎移植を考える超党派の会」の意見聴取でも、「治療上摘出の必要のない腎臓を移植している」などとし、あらためて妥当性を否定。

 しかし、超党派の会は万波医師や海外で病気腎移植をしている医師の意見聴取も行い、万波医師は「捨てるなら、と利用した。問題なかったと思っている」と発言。病気腎移植を第3の道として認めてほしい考えを強調した。

 社会保険庁(厚労省の外局)の地方組織で、宇和島徳洲会病院や万波医師らの処分を検討している愛媛社会保険事務局は、19日に聴聞会を開く予定だったが、直前の13日に超党派の会の見解が出ることで、延期の可能性も出てくる。

 超党派の会は、厚労省や学会からも見解について意見を聞く予定だが、病気腎移植に「NO」を出した厚労省・学会と、「YES」を志向する超党派議連。患者たちは、早急かつ真剣な議論を望んでいる。 (特別報道部・片山夏子)」




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