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主に社会問題について法律的に考えてみる。など。
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2010/09/22 [Wed] 12:58:11 » E d i t
障害者割引郵便制度の悪用に絡む厚生労働省の偽証明書発行事件で、大阪地検特捜部が押収したフロッピーディスク(FD)内の文書データを改ざん(変造)したとの疑いが平成22年9月21日、朝日新聞のスクープにより明らかになりました。すぐに捜査に着手した最高検は平成22年9月21日、証拠隠滅罪の容疑で、同事件の主任検事前田恒彦(43)を逮捕しました。なお、前田恒彦検事は9月21日までの大阪地検の事情聴取に改ざんを認めましたが、「誤ってやった」などと故意を否定する説明をしているようです。

もっとも、朝日新聞は、「朝日新聞 会社案内2010」において、調査報道によって「大阪地検特捜部も2009年2月、強制調査に乗り出し」「厚生省の職員と局長も逮捕しました」と誇らしげにしていました。要するに、朝日新聞が冤罪を作ってしまったのです。今回のスクープは「罪滅ぼし」のつもりでしょうか。




1.朝日新聞のスクープ記事の一部(9月21日付朝刊では1・34・35面にわたって記事にしていました)と、報道に対する村木元局長のコメント、村木元局長の主任弁護人を務める弘中惇一郎弁護士のコメントを紹介しておきます。

(1) 朝日新聞平成22年9月21日付朝刊1面(14版)

検事、押収資料改ざんか 

郵便不正事件  捜査見立て通りに FDデータ書き換え
2010年9月21日3時31分
  
 郵便割引制度をめぐる偽の証明書発行事件で、大阪地検特捜部が証拠品として押収したフロッピーディスク(FD)が改ざんされた疑いがあることが朝日新聞の取材でわかった。取材を受けた地検側が事件の捜査現場を指揮した主任検事(43)から事情を聴いたところ、「誤って書き換えてしまった」と説明したという。しかし、検察関係者は取材に対し「主任検事が一部同僚に『捜査の見立てに合うようにデータを変えた』と話した」としている。検察当局は21日以降、本格調査に乗り出す。

 朝日新聞が入手した特捜部の捜査報告書などによると、FDは昨年5月26日、厚生労働省元局長の村木厚子氏(54)=一審・無罪判決=の元部下の上村(かみむら)勉被告(41)=虚偽有印公文書作成・同行使罪で公判中=の自宅から押収された。FD内には、実体のない障害者団体が郵便割引制度の適用を受けるため、上村被告が2004年6月に発行したとされる偽の証明書や文書の作成日時などに関するデータが入っていた。特捜部は証明書の文書の最終的な更新日時を「04年6月1日午前1時20分06秒」とする捜査報告書を作成。FDは押収の約2カ月後にあたる7月16日付で上村被告側に返却され、村木氏らの公判には証拠提出されなかった。

 朝日新聞が今夏、上村被告の弁護団の承諾を得てFDの記録を確認したところ、証明書の文書の最終的な更新日時が「04年6月8日午後9時10分56秒」で、特捜部が捜査報告書に記した最終更新日時と食い違うことが分かった。

 このため、朝日新聞が大手情報セキュリティー会社(東京)にFDの解析を依頼。本来は「6月1日」であるべき最終更新日時が「6月8日」と書き換えられていた。その書き換えは昨年7月13日午後だったことも判明。この日はFDを上村被告側に返す3日前だった。

 また、他のデータについては上村被告が厚労省の管理するパソコンで操作したことを示していたが、最終更新日時だけが別のパソコンと専用ソフトを使って変えられた疑いがあることも確認された。検察幹部の聴取に対し、主任検事は「上村被告によるFDデータの改ざんの有無を確認するために専用ソフトを使った」と説明したとされるが、同社の担当者によると、このソフトはデータを書き換える際に使われるもので、改ざんの有無をチェックする機能はないという。

 特捜部は捜査の過程で、上村被告の捜査段階の供述などを根拠に「村木氏による上村被告への証明書発行の指示は『6月上旬』」とみていた。だが、証明書の文書データが入ったFD内の最終更新日時が6月1日未明と判明。村木氏の指示が5月31日以前でなければ同氏の関与が裏付けられず、最終更新日時が6月8日であれば上村被告の供述とつじつまが合う状況だった。

 朝日新聞の取材に応じた検察関係者は「主任検事から今年2月ごろ、『村木から上村への指示が6月上旬との見立てに合うよう、インターネット上から専用のソフトをダウンロードして最終更新日時を改ざんした』と聞いた」と説明。FDの解析結果とほぼ一致する証言をしている。(板橋洋佳)

■主任検事が大阪地検側の聴取に対して説明した主な内容は次の通り。

 上村被告宅から押収したフロッピーディスク(FD)を返す直前、被告がデータを改ざんしていないか確認した。その際、私用のパソコンでダウンロードしたソフトを使った。改ざんは見あたらなかったため、そのソフトを使ってFDの更新日時データを書き換えて遊んでいた。USBメモリーにコピーして操作していたつもりだったが、FD本体のデータが変わってしまった可能性がある。FDはそのまま返却した。」


【郵便不正事件】 障害者団体向けの郵便割引制度を悪用し、実体のない団体名義で企業広告が格安で大量発送された事件。大阪地検特捜部は昨年2月以降、郵便法違反容疑などで広告会社元取締役らを逮捕した。捜査の過程で、自称障害者団体を同制度の適用団体と認める偽の証明書が厚生労働省から発行されたことが発覚。特捜部は発行に関与したとして、同省元局長の村木厚子氏らを逮捕・再逮捕した。
 村木氏の公判では、同氏の関与を捜査段階で認めたとされる元部下らの供述調書が大阪地裁に「検事が誘導して作成した」と批判され、村木氏は今月10日の判決で無罪を言い渡された。」



(2) 朝日新聞平成22年9月21日付夕刊1面

村木元局長「恐ろしい」「一部のせいにせず検証を」
2010年9月21日13時5分

 郵便不正事件で被告となった厚生労働省の村木厚子元局長(54)は21日、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見した。「こんなことまであり得るのかと恐ろしい気持ちがした」と語ったうえで、「一部に変な人がいたんだという話にせず、事件全体について何があって、なぜこうなったのか検証してもらい、検察のあり方に生かしてほしい」と、検察に事件全体の検証を求めた。

 村木元局長は今回のFD改ざん疑惑の内容を新聞報道でしか知らないとしたうえで、「(供述を裏付ける際に)頼りになる客観的な証拠にこういうことをされたら、何を頼りにしていいかわからない」と語った。最高検が捜査に着手したことについては「検察の信用がかかった問題だ。何があったのか真相解明して欲しい」と望んだ。

 これに先立ち、村木元局長の主任弁護人を務める弘中惇一郎弁護士も同日午前、会見を開き、「検察の根幹を揺るがす大きな問題だ」と厳しく批判。今後、証拠隠滅容疑などで主任検事を刑事告発することも視野に対応を検討することを明らかにした。

 弘中弁護士は「検察側からの説明は一切ない」としたうえで、朝日新聞が報じた内容を前提に会見を進めた。「主任検事として事件をコントロールする立場の人がこういうことをしたのなら前代未聞だ」と指摘した。

 公判前整理手続きの段階で、検察側が問題のFDを証拠請求しなかったことについては「(起訴内容を裏付ける)一番重要な証拠なのに、なぜ証拠請求しないのかと不審に思っていた」と述べた。」



 イ:要するに、大阪地検特捜部の前田恒彦検事(43)は、、事件をコントロールする主任として、「村木さんから上村さんへの指示が6月上旬である」とのストーリーを作り上げていたため、そのストーリーに合わせるために、専用のソフトを使用して最終更新日時「6月1日」から「6月8日」に改ざんしたのです。それによって、無罪の決め手となる証拠が消滅し、有罪証拠の決め手となる客観証拠に改変してしまったのです。

無罪を示す証拠が有罪を示す証拠に改変されてしまうと、誰であろうとも容易に有罪にできるのであり、多くの冤罪が生まれてしまうのです。村木厚子同省元局長は、「こんなことまであり得るのかと恐ろしい気持ちがした」と語っていますが、今回の報道によって誰しもが捏造証拠で冤罪になり得る恐れを感じ、村木さんの言葉に共感したはずです。

このような証拠の捏造は、適正な証拠であるべきとする証拠裁判主義(刑訴法317条)に反することはもちろん、適正手続の保障(憲法31条)や公平な裁判(憲法37条)に反するものであって、絶対に許されないのです。

もっとも、前田恒彦検事は、改ざんを認めても、「誤ってやった」などと故意を否定する説明をしています。しかし、改変する専用ソフト――改変をチェックする機能はない――を使い、有罪証拠に改変したのですから、故意ではないという言い訳は困難でしょう。


 ロ:この有罪証拠の捏造事件は、大きく2点問題となります。

1点目としては、前田恒彦検事は、「主任検事として事件をコントロールする立場の人」でありながら、有罪証拠を捏造した疑いが濃厚なのですから、大阪地検特捜部全体が組織的に有罪証拠を捏造を行っているのではないか、または組織的に有罪証拠の捏造を放置していたのではないか、との疑念が生じます。

記事によれば、「朝日新聞の取材に応じた検察関係者は「主任検事から今年2月ごろ、『村木から上村への指示が6月上旬との見立てに合うよう、インターネット上から専用のソフトをダウンロードして最終更新日時を改ざんした』と聞いた」と説明」したとのことです。ある検察関係者は、今年2月に直接捏造の告白を聞いていながら今まで黙認してきたのですから、少なくとも大阪地検は捏造告白を隠蔽し「有罪証拠の捏造を放置していた」ことは確かといえるでしょう。

そうすると、村木厚子同省元局長への無罪判決で、特捜捜査の問題点が指摘された事件は、検察組織全体の信用性が損なわれる事態へと発展したのです。



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2010/09/11 [Sat] 23:58:16 » E d i t
北海道開発庁長官などに在任中、2社から計1100万円のわいろを受け取ったとして受託収賄やあっせん収賄など四つの罪に問われた新党大地代表の衆院外務委員長、鈴木宗男さん(62)=比例北海道ブロック=の上告に対し、最高裁第1小法廷は平成22年9月7日付けで、上告を棄却する決定をしました。懲役2年、追徴金1100万円とした一、二審判決が確定します。鈴木宗男さんは「請託や賄賂の授受はない」と無罪を主張していました。



1.報道記事を幾つか。

(1) 時事通信(2010/09/08-18:44)

鈴木議員の実刑確定へ=無罪主張の上告棄却-受託収賄など4事件・最高裁

 受託収賄、あっせん収賄など四つの罪に問われた衆院議員鈴木宗男被告(62)の上告審で、最高裁第1小法廷(金築誠志裁判長)は7日付で、被告側上告を棄却する決定をした。懲役2年、追徴金1100万円の実刑とした一、二審判決が確定する。
 鈴木被告は確定後、公選法などの規定により失職し、収監される。刑期を終えても5年間は立候補できなくなる。
 鈴木被告は、政治資金規正法違反罪と議院証言法違反罪を含め、一貫して全面無罪を主張していた。
 2004年の一審東京地裁判決は、すべての事件を有罪と認定した上で、「高度の廉潔性を求められる要職にありながら国民の信頼を裏切った」と非難。「反省は皆無で、虚偽の陳述をしてはばからない被告に刑を猶予するのは相当ではない」として、実刑を言い渡した。
 二審東京高裁も08年、「行政に不当な影響を及ぼし、社会の信頼を害した」として、一審を支持していた。
 鈴木被告をめぐる一連の事件では、佐藤優外務省元主任分析官(50)ら12人が起訴され、鈴木被告を除く11人の有罪が確定している。
 一、二審判決によると、鈴木被告は北海道開発庁長官、官房副長官だった1997~98年、林野庁への口利きの見返りなどとして、2社から1100万円のわいろを受領するなどした。
 鈴木被告側は最高裁に異議を申し立てる方針で、収監されるのは早くても数週間後となる見通し。捜査段階や一審公判中の拘置期間の一部が除かれるため、服役するのは長くても1年5カ月程度となる。(2010/09/08-18:44)」



(2) 朝日新聞平成22年9月9日付朝刊1面

鈴木宗男議員、失職・収監へ 最高裁が上告棄却
2010年9月8日19時47分
  
 北海道開発局の工事や林野庁の行政処分をめぐる汚職事件で、最高裁第一小法廷(金築誠志裁判長)は、不正に口利きした見返りに業者から現金計1100万円を受け取ったとして、受託収賄やあっせん収賄など四つの罪に問われた「新党大地」代表の衆院議員・鈴木宗男被告(62)の上告を棄却する決定をした。7日付。懲役2年の実刑、追徴金1100万円とした一、二審判決が確定する。

 現職の国会議員が実刑確定により失職するのは、ゼネコン汚職事件であっせん収賄罪に問われた中村喜四郎元建設相以来で、戦後4人目。鈴木議員は現職の衆院外務委員長。

 鈴木議員は最高裁に異議を申し立てる方針。棄却された時点で刑が確定する。確定すれば公職選挙法と国会法の規定に基づいて失職し、収監される。すでに勾留(こうりゅう)された437日のうち、一審判決で220日を刑期から差し引くとされているため、遅くとも約1年5カ月後に出所する。ただし、事件当時の公選法の規定で、刑期を終えてから5年間は選挙に立候補できない。

 鈴木議員が失職すると、新党大地の比例名簿2位だった八代英太氏(73)が名簿から外れる届けを出しているため、3位で鈴木議員の秘書・浅野貴博氏(32)が繰り上げ当選する見通し。

 鈴木議員の上告審では、北海道開発局の港湾工事をめぐる600万円の受託収賄罪について、当時の北海道開発庁長官だった鈴木議員に「職務権限」があったかどうかが争点になった。

 第一小法廷は、長官には工事実施についての指揮監督権限はなかったものの、予算計画の作成にあたって職員を指導する立場にあったと指摘。「職員への指導の形を借りて、特定の業者に受注させるよう開発局幹部に働きかけたことは長官の職務に密接な関係がある」と述べ、受託収賄罪の成立を認めた。5人の裁判官全員一致の意見だった。

 2002年の東京地検特捜部による鈴木議員関連の捜査では、7事件で計12人が起訴された。鈴木議員の元秘書2人や、佐藤優・元外務省主任分析官ら11人の有罪がすでに確定している。(延与光貞)」



(3)「新党大地」代表の鈴木宗男衆院議員は、無実であることを主張してきましたが、その主張は認められず、受託収賄やあっせん収賄など四つの罪に関して有罪判決が確定してしまいました。

 「2004年の一審東京地裁判決は、すべての事件を有罪と認定した上で、「高度の廉潔性を求められる要職にありながら国民の信頼を裏切った」と非難。「反省は皆無で、虚偽の陳述をしてはばからない被告に刑を猶予するのは相当ではない」として、実刑を言い渡した。」(時事通信)


 「内閣の要職にありながら、行政の公平性や政治への信頼を失わせたことは疑うべくもない。「利益誘導」型の口利き政治こそが、この事件で問われたものだった。(岩田清隆、延与密貞)」(朝日新聞平成22年9月9日付朝刊34面)


裁判所は、無実を主張すると「反省は皆無」とされ、通常なら執行猶予程度の犯罪でも実刑にしてしまいます。マスコミも、ずっと無実を主張してきたことを断罪するかのように、「行政の公平性や政治への信頼を失わせた」と言ってしまい、最初から有罪視することに疑問を抱くことなく、かつ社会的に抹殺を図ることを当然視するのです。これでは、どうして無実を主張できるというのでしょうか。あまりにリスクが高すぎるのです。

マスコミは、今回の事件のように、様々な疑惑を報道してもそのほとんどが犯罪となっていないのに、結果的に有罪判決がでれば、その判決に賛同して――虎の威を借る狐のように――「『利益誘導』型の口利き政治こそが、この事件で問われた」などと、被告人があたかも多くの犯罪を犯したかのように断罪するのです。

他方で、郵便制度の悪用にからむ厚生労働省の文書偽造事件のように、最初は調子にのって容疑者を断罪する報道をしていたにも関わらず、途中で無実の公算が強くなると、検察側を断罪し始め、無罪判決が出るとそれに賛同して――虎の威を借る狐のように――検察を断罪するのです。

日本の裁判の有罪率は99.9%であり、元々無実を主張することさえはばかれるのに、報道機関はすべての容疑に関して有罪推定の意識で容疑がかかった者を断罪し、より無実を主張しづらい社会を形成し、自らの報道に対する反省もありません。市民が、恐れるべきは、犯罪ではなく、マスコミであるようにさえ、思えるのです。



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2009/09/28 [Mon] 06:36:10 » E d i t
八ッ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)の建設中止問題で、前原誠司国土交通相は平成21年9月23日に現地を視察しました。

前原誠司国土交通相は9月22日、「地元や関係都県、利水者などの意見を虚心坦懐(たんかい)に伺い、真摯(しんし)に対応する」とのコメントを発表し、視察の際に地元住民との意見交換を求めましたが、
希望していた住民との意見交換は実現しませんでした。そればかりか、地元首長との懇談では、就任直後に建設中止を明言したことに「極めて一方的」「長年苦しんできた住民の気持ちを理解していない」など、厳しい批判にさらされ、過去の経緯を陳謝する結果に終わりました(「首長批判『極めて一方的』『住民無視』 中止ありき 溝深く」(東京新聞2009年9月24日 朝刊))。この問題について、触れてみたいと思います。
9月29日付追記:週刊ポストの記事も追加しました。) 



1.まず、八ツ場ダム建設予定地を視察したという報道記事を幾つか。

(1) 朝日新聞平成21年9月24日付朝刊1面

前原国交相、八ツ場ダム視察 住民ら意見交換会を拒否
2009年9月23日20時46分
  
 前原誠司国土交通相は23日、群馬県長野原町の八ツ場(やんば)ダム建設予定地を視察し、同県の大沢正明知事や地元町長らと意見交換した。建設中止の撤回を求める知事らに対し、前原国交相は撤回する考えはないことを改めて示した。水没予定地区の住民代表らは「中止ありきでは話はできない」として意見交換会への出席を拒んだ。

 前原国交相は地元の合意がなければ中止の手続きを進めない考えをすでに示しており、今後も地元との話し合いを継続したいと語った。

 ダム本体の建設予定地や、水没予定地区の住民の代替住宅地などを視察した後、大沢知事、長野原町の高山欣也町長ら8人と意見交換した。前原国交相は冒頭、「政権交代があったとはいえ、政策変更で皆さんに大きくご心労を煩わせ、ご迷惑をおかけしていることに、担当大臣として率直に心からおわびを申し上げたい」と陳謝した。

 その上で、ダム中止の理由として、国交省が実施した洪水時の下流域の流量調査や水需要の現状などから、八ツ場ダムの必要性がきわめて低く、すでにあるダムで対応できる点を指摘。水没予定地の住民向け代替居住地の整備や付け替え道路の整備は継続するとした。

 さらに、「ダムに頼らない治水対策、河川整備を進めたい」とした上で、「政策変更に単に従ってくれというつもりはない。みなさんの意見を虚心坦懐(きょしんたんかい)に拝聴し、法的な枠組みとしての、財政措置を含む補償措置を前提に実施していきたい」などと語った。

 これに対し大沢知事は、「1都5県と協議をした上で今後の方針を決めていくべきだ」と中止の白紙撤回を要求。関係自治体との協議機関を設置するよう求めた。

 地元住民との意見交換会では、水没予定の5地区の住民代表5人が、「まず『ダム中止』の御旗(みはた)を降ろして私たちのテーブルまで降りてきてください」などとする文書を読み上げ、退席した。(木村和規、歌野清一郎)

     ◇

 〈八ツ場ダム〉 群馬県長野原町を流れる利根川の支流の吾妻川で1952年、洪水対策として計画が浮上。高度成長期に首都圏の水資源確保も目的に加わった。総事業費4600億円はダムとして国内最大。本体工事は未着工で、3200億円が鉄道や国道の移転費などに使われた。移転対象は470戸で、すでに357戸が移転済み。」




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2009/04/29 [Wed] 23:59:24 » E d i t
草剛さんが逮捕された事件について、東京新聞「こちら特報部」(平成21年4月28日付)が検証記事を掲載してましたので、紹介することにします。


1.その前に、多く市民の感覚を代弁するような投書を紹介しておきます。

「最低の人間」発言はお粗末――山梨県・40代

 公然わいせつ容疑で逮捕されたSMAPの草剛さんを「最低の人間」としか思えない」とした鳩山総務相の発言がありました。総務省などにクレームが相次ぎ、翌日に発言を撤回しましたが、恥ずかしく悲しいことです。

 まず、草さんの人間性を否定したことです。誰もが苦悩を抱え生きています。「罪を憎んで人を憎まず」と言います。過ちを罰することは必要ですが、今回の出来事で彼の存在自体を否定することは誰にもできないはずです。

 次に、自制心を失っています。「はらわたが煮えくり返って言ってはいけないことを言ってしまった」と釈明していました。国の要職にある方の言葉とは思えません。

 3つめとして、最近、酩酊(めいてい)状態なのに記者会見に臨み問題を起こした方がいたしたのを忘れています。おかげで世界の笑い物となり、苦しい言い訳の末に大臣を辞めたお仲間がいましたよね。

 草さんは、まじめで誠実そうな人です。謝罪会見でもそんな人柄がよく分かりました。いずれテレビなどに復帰し、私たちにまた幸せのおすそ分けをしてくれると信じています。」(朝日新聞平成21年4月27日付朝刊「声」欄)


草さんに同情的、何よりも「最低の人間」と罵倒した鳩山総務相に対して非常に批判的である――、というのが市民の一般的な感覚であるかと思います。いわば草さんに対して擁護的な姿勢ですが、東京新聞「こちら特報部」の記事での一般市民の反応も、そうした傾向が現れています。

 
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2009/03/15 [Sun] 16:24:48 » E d i t
検察によるリーク情報ばかりが報道される一方で、民主党の小沢代表秘書逮捕を機に検察への批判が、野党内で広がっている中、毎日ホール(毎日新聞東京本社・地下1階)で平成21年3月15日(日)19時30分から、「青年将校化する東京地検特捜部~小沢第一秘書逮捕にみる検察の暴走~」 という緊急シンポジウムが開かれます。
(3月16日追記:報道記事について、引用しました。永野義一氏は、欠席しましたが、郷原信郎氏が飛び入り参加していますし、「とくらブログ」の戸倉多香子さんが会場から発言しています。)


「青年将校化する東京地検特捜部~小沢第一秘書逮捕にみる検察の暴走~」

■日程:3月15日(日)
19:30~21:30

■講師 
魚住昭
佐藤優
鈴木宗男(衆議院議員/新党大地代表)
田原総一朗
永野義一(弁護士/元東京地検特捜部副部長・元最高検検事)
平野貞夫 (元参議院議員)
宮崎学

■コーディネーター:二木啓孝

■主催:フォーラム神保町

■会場:毎日ホール 毎日新聞東京本社 地下1階(東京都千代田区一ツ橋1-1-1、地下鉄東西線・竹橋駅)



このシンポジウムは、「フォーラム神保町」のHPにおいて、インターネットでライブ放送する予定です(開始10分前頃から放送開始)。

西松建設献金事件に関しては、リーク情報を無条件に鵜呑みにしたような記事ばかりが目に付き、「本当に立証できるのか、検察は説明責任を果たすべき」など正面から検察批判を行う識者(特にジャーナリスト)は少ないのですが(「西松建設献金事件:検察庁は、リーク情報による情報操作は止めて「公の場で説明責任」を果たすべきではないか?」(2009/03/14 [Sat] 23:59:27)参照)、やっとシンポジウムという形でやる気になったようです。

関心のある方は、直接、毎日ホールへ出向くか、インターネット中継を聞くことをお勧めします。このシンポジウムについて、記事にするような報道機関があれば、記事を紹介するなど追記をしていきたいと思います。



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