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主に社会問題について法律的に考えてみる。など。
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2008/05/15 [Thu] 23:10:49 » E d i t
作家の眤七阿気鵑蓮東京新聞夕刊において「社会時評」という論説を連載しています。鋭い論説であるため、このブログでも何度か引用しているのですが、5月14日付の「社会時評」では、光市事件裁判への評価を織り交ぜながら、裁判員制度について触れていました。


1.その「社会時評」の書き出しは、次のようなものです。

 「裁判員制度の開始までちょうど1年となった。一市民が法廷の最上段に並んで座(すわ)り、被告人を目の前にして有罪か無罪かを決めるなんて、真面目(まじめ)に考えれば考えるほど困惑するというのが、市井の本音である。現に最近の世論調査で、6割の人ができればやりたくないと回答している現実を、国は座視すべきでない。

 折りしも先月、犯行当時18歳と1ヶ月の少年であった山口県母子殺害事件の被告が、差し戻し審で死刑判決となった。数ある刑事裁判のなかでも、極刑を求める被害者遺族の活発な活動によって、ひときわ世論の注目を集めてきた裁判だったが、私などは最後まで、何が正しいのか分からなかった。」



(1) 裁判員制度については、6割というか、8割以上が「できればやりたくないと回答している」のが現実です。

裁判員参加「消極的」8割 最高裁調査、義務でも拒否37%
2008年4月2日 朝刊

 来春までにスタートする裁判員制度に、8割以上の人が参加したくないと考えていることが、最高裁が1日発表した全国意識調査で明らかになった。「参加したい」「参加してもよい」は合わせて15・5%だった。「判決で被告の運命が決まるため責任を重く感じる」と不安を訴える声が4分の3に達しており、開始まで約1年となっても新制度への参加意識が高まっていない実態が、あらためて浮き彫りになった。

 調査によると、最も多かったのは「あまり参加したくないが義務なら参加せざるを得ない」の44・8%。「義務であっても参加したくない」が37・6%で参加に消極的な人が計82・4%に上った。

 質問項目が同じ内閣府の調査(2006年12月)では78%が消極派だったが、今回はさらに増えた。

 比較的若い世代に参加する意向が高かったが、最も高い20代でも積極派は27・4%にとどまった。

 地域別では大都市圏で参加の意向が高かったが、最も高い千葉でも積極派が23・8%だった。中部6県は愛知16・2%、三重15・7%、福井14・3%、岐阜13・3%、長野12・4%、滋賀11・9%。

 裁判員になった場合の不安(複数回答)については、「被告の運命が決まるため責任を重く感じる」が75・5%と最多だった。「身の安全が脅かされるのでは」との回答も54・6%と過半数に達した。

 ▽調査の方法 1−2月に実施。全国50地裁の各管轄区域で、20歳以上の男女210人を無作為抽出し、1万500人を対象に面接した。実際の人口に対応するよう数値を調整した。」(中日新聞2008年4月2日 朝刊


(なお、「参加したい」「参加してもよい」と意欲を示した市民の割合は15.5%であり、「あまり参加したくないが義務なら参加せざるを得ない」とした割合は44.8%であるので、それらを加えると約6割になるため、最高裁は「一定の水準には達している」と、手前勝手な好評価をしています(朝日新聞平成20年4月2日付朝刊30面)。)


(2) 裁判員制度は、「死刑又は無期の懲役若しくは禁錮に当たる罪に係る事件」(裁判員の参加する刑事裁判に関する法律2条1項1号)といった重大な刑事裁判に限定して適用されます。そうすると、将来、「光市事件」と同様の犯罪が生じた場合には、その事件は裁判員制度の対象事件となり得るのです。

では、その「光市事件」裁判の差戻控訴審の判断を慎重に検討してみると、「被告人を目の前にして有罪か無罪かを決めるなんて、真面目に考えれば考えるほど困惑するというのが、市井の本音」というのです。この「市井の本音」は、眤七阿気鵑力誓發梁海を読めば、多くの共感を得る見方だと思います。 では、引用します。



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2008/02/16 [Sat] 23:56:23 » E d i t
鳩山邦夫法相は2月16日、福岡市内で開かれた自民党福岡県連大会であいさつし、12人が無罪となった鹿児島の選挙違反事件(志布志事件)を「冤罪と呼ぶべきではない」と発言したことについて、「法務省や検察が常日ごろ言っていることを、そのまま言っただけ。国会の委員会でも何度も答弁している」と釈明――開き直り――しました。(2月17日追記:2つのブログを参照し、引用しました)



1.報道記事をいくつか。

(1) ANN NEWS:2008/02/16(15:28)

今度は「法務省や検察の基本的考えだ」鳩山法務大臣
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 鳩山法務大臣は、全員無罪となった鹿児島の志布志事件を「冤罪にあたらない」と述べたことについて、「法務省や検察の基本的な考えだ」と発言を正当化しました。

 鳩山法務大臣:「今回の冤罪の問題は、法務省や検察が常日ごろ言っていることをそのまま申し上げました。裁判による無罪は、冤罪とは表現しないというのは法務省検察の基本的な考え」

 そのうえで、鳩山大臣は「検察のほうは謝るべきではないと思ったでしょうが、私は自らの気持ちでおわび申し上げた」と改めて謝罪の意を示しました。この冤罪をめぐる発言については、与野党からも批判が相次ぎ、鳩山大臣は国会で謝罪するなど